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30話(sideアル)【終】
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「え?今、何て?」
驚いて、完全に酔いも寝不足の眠気も吹き飛んだ俺は、ギルに聞き返した。
「師匠とクラウスは、結婚するんだよ。元々あの二人が恋人同士なのは有名だろ?」
ニヤッと笑ったギルの顔を瞬きしながら、見た。
「え?知らない…」
「だろうと思った」
俺があまりに驚いて固まっていると、クククっと喉の奥で笑いながらギルがスルリと俺の頬を撫でた。
「約束したよな?」
「え…?」
「師匠とクラウスと同じ関係になるって」
「え…え…」
酔いも眠気も覚めたはずの頭でも、うまく回らない。言葉も出ない。
「嫌なのか…?俺に嘘ついたの…?」
ギルは、再びこてんと首を傾げて悲しそうに言う。
ぐっ!かわいい…!じゃなかった!あざと…でもなかった!ギル、酔ってる!!
「ギル!酔ってるでしょ?!今こんな話しても、お互いに明日の朝には後悔するよ!」
慌てて俺は言い募る。
「アルは…俺がアルのことをどれだけ好きか信じられないんだな」
「いや、あの…えっと…」
ギルの言葉に、うまく返せない。
「アルが信じてくれれば、俺は何でもできるのに」
「……!」
ギルが悲しそうに眉を下げて、俺を見ている。
「ギルのことを信じられないんじゃない…」
ぽつりとまた言葉がこぼれた。
「俺は、俺を信じられない…。ギルがずっと俺を1番に置いててくれるなんて、そんなことが俺に起きるって信じられない…」
そうだ。俺は、色々あぁでもないこうでもないと考えていたけど、これを考えないようにしていたんだ。
「いつか、ギルが俺のことを置いていっちゃうことが…俺のことを忘れちゃうことが…怖い…」
止まったはずの涙がまたボロボロとこぼれ始めた。
「絶対にないよ。俺が、アルを置いていくなんて、忘れるなんて絶対に無い。俺は、初めて会ったあの日からずっとアルのことが一番大事なんだ」
ギルが今度はしっかりと俺を抱きしめた。
「今は、俺のことを俺と同じように好きじゃなくていい。でも、俺の気持ちを疑わないで。俺を信じてくれ」
ボロボロと泣きながら、俺はギルを恐る恐る抱きしめ返した。
すると、ギルがギュッと更に抱きしめる力を込めてくれた。
「うん…うん…。俺、ギルのことは信じてるよ…」
「じゃあ、俺から離れるなんて言わないでくれ。一緒に旅に出よう?どこまでも、アルが行きたいところへ。やりたいことも、食べたいものも欲しいものも、全部俺が叶えるから」
「うん…。信じられるよ…」
「約束。忘れないでくれよ?」
「うん…ギルを…」
ギルを信じるよ…と返せたかな…。なんだかギルの体温と声に安心した俺は、再び酔いと眠気が戻り、そのまま眠ってしまったようだった。
次の日の朝、目が覚めた俺ぼんやりとした目をこすりながら、ベッドの上に自分がいることを確認した。
「夢…?」
思わず、つぶやきながら自分の手をじっと見た。なんだか、頭はぼんやりしているし、目も腫れたような感覚がある。
「夢…じゃない…?」
「夢じゃないぞ」
「ひゃ…!」
もう一度つぶやいた俺の目の上に、突然冷たいものが乗った。
思わず、それを手に取ってベッドの横を見ると、しっかりと身支度を整えていつものように俺が起きる準備を整えたギルがいた。
「…やっぱり夢…?」
あまりにもいつも通りのその姿に、自分の記憶はやっぱり夢だったのかと思う。
「だから、夢じゃないって言ってるだろ」
ギルがため息をつきながら、今度はお茶を差し出してきた。
「ありがと…」
反射的に受け取って、一口飲む。今日は紅茶を淹れてくれたみたいだ。そのすっきりした飲み口と温かいものがお腹に入る心地よさで、少し気分がはっきりしてくる。
「え…?今、ギル、夢じゃないって言った…?」
「何度でも言うぞ。夢じゃない」
「え…?現実…?ていうか、ギル、あんなに酔ってたのに覚えてるの?」
そう言って恐る恐る尋ねる俺に、ギルは昨日と同じにっこりとした笑みを浮かべた。
「覚えてるよ。というか、俺はそもそも酔ってない」
「~~~!嘘だ!絶対酔ってた!」
俺が必死で声を上げると、ギルは眉を下げてこてんと首を傾げた。
「俺のこと信じてくれないのか…?」
そ…それは…昨日の…!
「な?ちゃんと覚えてるだろ?」
何も言えないでいる俺に、ギルはにっこりと笑って言った。
「だから、約束は約束だぞ」
「…うん。ちゃんとギルのこと信じるよ」
ギルは、俺のことを大事に思ってくれてて、「恋人」のような好きの気持ちをもってくれている。
自分に言い聞かせるように、思い出して、しっかりと頷いた。
「よし。なら、旦那様に早くお話しないとな?」
「え?何を?」
「だって、約束したろ?」
「うん?」
「結婚」
「あ!!!!!!」
そっちか!
「…忘れてたのか…?」
ギルがちらっとこちらを見た。ちょっと怒ってる…?
「…忘れ…て…ない…です」
そう俺が絞り出すと、ギルは再びにっこりと笑って「じゃあ」と言いかけたので、必死で俺は訴える。
「いや!でも!師匠とクラウスはまだ結婚してないよね?!」
「確かに…まだ恋人だな…」
「じゃ、じゃあ、まだ俺たちが結婚ってのは約束と違うんじゃ?!」
「まだ、な」
ギルはそう答えると、俺が座ったままのベッドサイドにすっと腰をかけて、俺の方に手を伸ばしてきた。
思わずビクリと反応してしまう。
「だから、そんなに怯えるな。お前が本当に嫌がることは俺はしない…というかできないよ」
「あ…そっか」
神様の加護はそういった方にも対応しているのか。良かった。
「でも、俺たちの関係が『恋人』に変わるのは問題ないよな?」
ギルがするりと俺の頬に手を滑らせた。
「や…約束だし…?」
あいまいに答える俺に、ふっと微笑んだギルの顔が近づく。
ちゅっと音を立てて、俺の唇に柔らかいものが触れてすぐに離れた。
「キスは嫌じゃないんだな?」
嬉しそうに笑ったギルの顔がすぐ近くにある。
俺が瞬きを2回している間にもう一度ちゅっと音がした。
「これからの旅が楽しみだな?」
顔というか、全身が真っ赤になった自覚がある。
思わず布団を頭からかぶって悶えた俺は、確かに自分の気持ちを理解していた。
嫌じゃない。というか、やっぱり俺は、ギルじゃないと嫌だ。
ギルと俺の気持ちが同じかどうかはまだ俺にはわからないけど。
今は、それで十分だと誰かが笑った気がした。
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たいという俺の望みは、結婚式を「ちょっと待って」している「恋人」と旅に出るという形で実現するようです。
驚いて、完全に酔いも寝不足の眠気も吹き飛んだ俺は、ギルに聞き返した。
「師匠とクラウスは、結婚するんだよ。元々あの二人が恋人同士なのは有名だろ?」
ニヤッと笑ったギルの顔を瞬きしながら、見た。
「え?知らない…」
「だろうと思った」
俺があまりに驚いて固まっていると、クククっと喉の奥で笑いながらギルがスルリと俺の頬を撫でた。
「約束したよな?」
「え…?」
「師匠とクラウスと同じ関係になるって」
「え…え…」
酔いも眠気も覚めたはずの頭でも、うまく回らない。言葉も出ない。
「嫌なのか…?俺に嘘ついたの…?」
ギルは、再びこてんと首を傾げて悲しそうに言う。
ぐっ!かわいい…!じゃなかった!あざと…でもなかった!ギル、酔ってる!!
「ギル!酔ってるでしょ?!今こんな話しても、お互いに明日の朝には後悔するよ!」
慌てて俺は言い募る。
「アルは…俺がアルのことをどれだけ好きか信じられないんだな」
「いや、あの…えっと…」
ギルの言葉に、うまく返せない。
「アルが信じてくれれば、俺は何でもできるのに」
「……!」
ギルが悲しそうに眉を下げて、俺を見ている。
「ギルのことを信じられないんじゃない…」
ぽつりとまた言葉がこぼれた。
「俺は、俺を信じられない…。ギルがずっと俺を1番に置いててくれるなんて、そんなことが俺に起きるって信じられない…」
そうだ。俺は、色々あぁでもないこうでもないと考えていたけど、これを考えないようにしていたんだ。
「いつか、ギルが俺のことを置いていっちゃうことが…俺のことを忘れちゃうことが…怖い…」
止まったはずの涙がまたボロボロとこぼれ始めた。
「絶対にないよ。俺が、アルを置いていくなんて、忘れるなんて絶対に無い。俺は、初めて会ったあの日からずっとアルのことが一番大事なんだ」
ギルが今度はしっかりと俺を抱きしめた。
「今は、俺のことを俺と同じように好きじゃなくていい。でも、俺の気持ちを疑わないで。俺を信じてくれ」
ボロボロと泣きながら、俺はギルを恐る恐る抱きしめ返した。
すると、ギルがギュッと更に抱きしめる力を込めてくれた。
「うん…うん…。俺、ギルのことは信じてるよ…」
「じゃあ、俺から離れるなんて言わないでくれ。一緒に旅に出よう?どこまでも、アルが行きたいところへ。やりたいことも、食べたいものも欲しいものも、全部俺が叶えるから」
「うん…。信じられるよ…」
「約束。忘れないでくれよ?」
「うん…ギルを…」
ギルを信じるよ…と返せたかな…。なんだかギルの体温と声に安心した俺は、再び酔いと眠気が戻り、そのまま眠ってしまったようだった。
次の日の朝、目が覚めた俺ぼんやりとした目をこすりながら、ベッドの上に自分がいることを確認した。
「夢…?」
思わず、つぶやきながら自分の手をじっと見た。なんだか、頭はぼんやりしているし、目も腫れたような感覚がある。
「夢…じゃない…?」
「夢じゃないぞ」
「ひゃ…!」
もう一度つぶやいた俺の目の上に、突然冷たいものが乗った。
思わず、それを手に取ってベッドの横を見ると、しっかりと身支度を整えていつものように俺が起きる準備を整えたギルがいた。
「…やっぱり夢…?」
あまりにもいつも通りのその姿に、自分の記憶はやっぱり夢だったのかと思う。
「だから、夢じゃないって言ってるだろ」
ギルがため息をつきながら、今度はお茶を差し出してきた。
「ありがと…」
反射的に受け取って、一口飲む。今日は紅茶を淹れてくれたみたいだ。そのすっきりした飲み口と温かいものがお腹に入る心地よさで、少し気分がはっきりしてくる。
「え…?今、ギル、夢じゃないって言った…?」
「何度でも言うぞ。夢じゃない」
「え…?現実…?ていうか、ギル、あんなに酔ってたのに覚えてるの?」
そう言って恐る恐る尋ねる俺に、ギルは昨日と同じにっこりとした笑みを浮かべた。
「覚えてるよ。というか、俺はそもそも酔ってない」
「~~~!嘘だ!絶対酔ってた!」
俺が必死で声を上げると、ギルは眉を下げてこてんと首を傾げた。
「俺のこと信じてくれないのか…?」
そ…それは…昨日の…!
「な?ちゃんと覚えてるだろ?」
何も言えないでいる俺に、ギルはにっこりと笑って言った。
「だから、約束は約束だぞ」
「…うん。ちゃんとギルのこと信じるよ」
ギルは、俺のことを大事に思ってくれてて、「恋人」のような好きの気持ちをもってくれている。
自分に言い聞かせるように、思い出して、しっかりと頷いた。
「よし。なら、旦那様に早くお話しないとな?」
「え?何を?」
「だって、約束したろ?」
「うん?」
「結婚」
「あ!!!!!!」
そっちか!
「…忘れてたのか…?」
ギルがちらっとこちらを見た。ちょっと怒ってる…?
「…忘れ…て…ない…です」
そう俺が絞り出すと、ギルは再びにっこりと笑って「じゃあ」と言いかけたので、必死で俺は訴える。
「いや!でも!師匠とクラウスはまだ結婚してないよね?!」
「確かに…まだ恋人だな…」
「じゃ、じゃあ、まだ俺たちが結婚ってのは約束と違うんじゃ?!」
「まだ、な」
ギルはそう答えると、俺が座ったままのベッドサイドにすっと腰をかけて、俺の方に手を伸ばしてきた。
思わずビクリと反応してしまう。
「だから、そんなに怯えるな。お前が本当に嫌がることは俺はしない…というかできないよ」
「あ…そっか」
神様の加護はそういった方にも対応しているのか。良かった。
「でも、俺たちの関係が『恋人』に変わるのは問題ないよな?」
ギルがするりと俺の頬に手を滑らせた。
「や…約束だし…?」
あいまいに答える俺に、ふっと微笑んだギルの顔が近づく。
ちゅっと音を立てて、俺の唇に柔らかいものが触れてすぐに離れた。
「キスは嫌じゃないんだな?」
嬉しそうに笑ったギルの顔がすぐ近くにある。
俺が瞬きを2回している間にもう一度ちゅっと音がした。
「これからの旅が楽しみだな?」
顔というか、全身が真っ赤になった自覚がある。
思わず布団を頭からかぶって悶えた俺は、確かに自分の気持ちを理解していた。
嫌じゃない。というか、やっぱり俺は、ギルじゃないと嫌だ。
ギルと俺の気持ちが同じかどうかはまだ俺にはわからないけど。
今は、それで十分だと誰かが笑った気がした。
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たいという俺の望みは、結婚式を「ちょっと待って」している「恋人」と旅に出るという形で実現するようです。
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