【R18】傲慢な王子

やまたろ

文字の大きさ
上 下
35 / 88
第四章 皇子の狂愛  サイラス feat ラグランド

楽園の住人たち*

しおりを挟む
 ジェシカは楽園に連れて来られた。


 拉致では無く、自分の意思でここを訪れて滞在している形だ。自分の望みでは無いのに、体は男の希望通りに動く。男の目を見ると逆らえない、一種の洗脳状態に堕ちていた。


 あの男に出会ってから、いつも頭の中がふわふわしていて、大事な事が判らなくなる。自分の望みは全然別なのに、こんな所に来たくは無かったし、あの男にも抱かれたくは無かった。


 楽園の住人はジェシカを入れて全部で七人、男性四人、女性三人だ。皆んな華やかな髪と瞳の色を持つ美形ばかりだ。
 男性は、紫色、青色、緑色、橙色
 女性は、桃色、金色、赤色


 大きな円形の共同居室があり、周りに扉が幾つも配置されている、扉の先に何が有るのか、何故ここに居るのか、ここで何をするのか、楽園とは何なのか・・・・・・ジェシカは何も解らない。


 ふわふわする頭のまま着替えを渡され着替えさせられた。白くて薄い布で出来た前開きの夜着のような服だ。他の住人も同じ服を着ている。


 丸い居室には美味しそうな軽食が置いてあり、自由に食べる形式でワインや果実水等も有る。ジェシカがぼんやりしていると、青髪青目の少年っぽさのある男性が話し掛けてきた。


「君、綺麗な色の髪と瞳だね。僕と君が混ざれば紫色になるのかな?試してみようよ」

「・・・・・・」


 ジェシカは話の意味が理解出来なかったが、男に連れられて、扉の一つを開けた。扉の先は小部屋になっていて、テーブルと寝台、浴室やトイレが備え付けてあった。


 ジェシカが小部屋を色々見回していると青髪青目の男性がジェシカを寝台に押し倒して服を剥ぎ取った。ジェシカはあっという間に下着一枚に剥かれてしまう。


「な、いきなり何を、やめて下さい」
 

「あれっ、知らないの?、ここは毎日好きな時に睦み合って、綺麗な色を持つ子供を作る施設だよ、楽園と呼んでいるけどね、僕と君ならきっと素敵な色を持つ子供が出来るよ」


 ・・・・子供を作る?、どう言う事?・・・ 


 頭がふわふわしていても、おかしな話だと怒りが湧く。


「そんなの嫌よ!」


「あれ?、まだ理性が残ってる?、ここでの飲食を未だしてないのかな。大丈夫心配しないで、気持ち良くしてあげる。僕の通称はマリン、君はローズだね?、宜しく」


 ジェシカは知らなかった、ここは管理人にとっての楽園で住人に取っては違う事を。




 ◆◇◆◇◆◇




 マリンはこの楽園が好きだった。


 生活全般が保障され働く必要はなく、綺麗な女をいつでも好きな時に抱ける、正に楽園だった。


 此処にいる男は言わば孕ませるだけの種馬だ。女は時々入れ替わる、孕めば別の場所へ行き、新しい女が来る。


 今日新しい女が来た。どんな理由で此処に来たとかは知らないし興味も無い。有るのは体の相性が合うかどうかだ、相性が良ければ快感も大きくなる。


 マリンは早速小部屋へ連れ込んで、下着姿に剥いて押し倒した。ローズは綺麗な体をしていた、豊かな乳房に括れた腰、形のいい尻に、しみ一つない肌は白くて、脚はスラリとしている。


「あぁ、綺麗な体だね、ローズ」


 マリンはうっとりとローズの体を眺めると、すぐに股間が熱を持ち始める。気分が高まり強引に唇を奪って舌を入れ、ローズの口の中を舐めて逃げる舌を吸う、ローズから漏れる声が色っぽい。


「ふっ、ぅん、ふっぅん」


 ローズは頭の中がふわふわしていたが、マリンのいきなり過ぎる一連の行動に、心が付いていかず、涙が出る。


「ふっ、ぇっ、ふぇっ・・・」 


「泣かないでローズ、これから僕がいっぱい気持ち良くして、沢山可愛がってあげるから、一緒に楽しもう」


 マリンはローズの首筋に口付けて鎖骨に舌を這わせ、両の乳房を強く揉んで感触を楽しむ。泣いてるローズの乳首を、ちゅくちゅく吸ったり摘んで彼女を可愛がった。


 胸をもて遊んでいるマリンの柔らかな青髪が肌に触れ擽ったくて、ローズは淫らな事をされているのに子供に懐かれている様な不思議な気持ちになって涙が止まる。


 マリンの手はローズのすべすべした肌の感触を楽しむように脇腹や下腹を滑って下着の中に入り込む、未だ潤いが足りないのを知ると下着を剥ぎ取りソコを舐め始めた。


「ああっ、ふぅ、ふぅぅ、んっ」


「ふふっ、ローズ気持ち良い?、さっきと違う啼き声が出てる、可愛い。もっと舐めてあげる」


 新しい女を早く味わいたくて、マリンの股間は既にガチガチに勃起して涙を流しているが、興奮を抑えてローズの蕾を舐めて潤していく。


 指を蜜壺へ沈めてローズの顔を見ながら動かし反応を見る、やがて愛液が出始めると、我慢が出来なくなったマリンは、赤黒く猛った肉棒で蕾を貫いた。

「きゃうぅああっ」


「ううっ!、ローズ、締め付けすぎだって」


 マリンはガチガチの肉棒を強烈に締め付けられて、ぶるぶると震えて息が荒くなる、少しでも気を緩めると簡単に果てそうだ。緩りと馴染ませて快感をやり過ごすと律動を始めた。


 ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん


 マリンはローズの腰をガッチリ掴んで、ガンガンに腰を打ち付ける。ローズの膣内は良い感じに締まり肉棒に吸い付いてきて気持ちが良い。


「良い、良いよ、ローズ」


 マリンはうっとりとローズを褒める。


 最高に良い体だ。


 マリンは快感と満足感で肌がザワザワと粟立つのを感じて昂り、狂ったように腰を動かした。体は徐々に熱を持って汗ばみ、つぅーっと体を伝ってローズの肌にポトンと汗が落ちる。マリンの力強い動きに合わせて、ローズは喘ぎ声が出る。

  ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん


    「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」 


「ふふ、さっきよりいい声で啼き出したね」


 マリンはローズの膝裏に手を当て、太腿を持ち上げて更に奥まで肉棒を押し込み、繋がりを深くして、グジュグジュと最奥まで犯していく。


「ねぇ、いま一番奥まで届いてるのが分かる?、僕の先端がローズの子宮に接吻してる、もっと奥まで入れてあげるよ」


 グジュツ、グチュッ、チュグッ


 マリンは言葉通りローズの最奥を何度も大きく抉ってくる。快感に喘ぐローズはイキ過ぎて、体はビクビク震えている。始めは濡れていなかった蜜壺も今では卑猥な水音が聞こえる。


「あひぃっ、ひっ、あっ、ひぃぅ」


「ローズも気持ち良い?」


 マリンは乱れて理性が飛んだローズの痴態を眺めていた。艶めかしい白い体に欲望が高まり、喉に渇きを感じて唇を舐める。そして猛った肉棒に絡みつくローズの中を、粘膜が捲れるくらい強く突きまくる。


 ぐぢゅ、ぐちゅっ、ぐじゅっ、ぢゅっ、ぐぢゅ


「ああぁ良い・・・最高、超気持ち良い・・体の相性がいいんだな・・・」


 流れる汗をそのままに暫く腰を動かしていたマリンだったが、ローズの脚を抱え直してギチギチに猛った雄を先端ギリギリまで抜いて再び勢い良くローズに突き刺した。


 ずちゅずちゅずちゅん


「あーーーーーーーっ」


 ローズは大き過ぎる快感に、絶頂を向かえた、体がぶるぶると震えて膣壁が縮まり、マリンの肉棒をギュッと締め付ける。マリンも強烈な快感に襲われてローズを何度か激しく突き、膨れ上がった雄の熱い精液をローズの中に解き放った。


 また知らない男に中で出された、心の底ではこんな事は駄目だと思うのに、ジェシカの頭の中はふわふわしている。


 全てを吐き出したマリンが満足気に息を吐き、ローズの胸をやわやわと揉み乳首を ちゅうっと吸う。柔らかな青髪が肌に触れて、ローズは彼が小さな子供みたいに思えて少し和む。


「・・・ふぅ、ローズの体が気持ち良過ぎて、我慢出来ずにイッてしまったよ。でも大丈夫だよ、次は長く楽しませてあげる。さぁ続きをしようよ」


 マリンは腰をかるく揺さぶり、ローズの中に居座っていた肉棒で膣内をぐちゅぐちゅとかき混ぜた。


「おい、マリン。一人だけ楽しむなよ、俺にも回せ」


 いつの間にか扉が開いていて、緑色の髪と瞳の男が立っていた。


「ちっ、無粋だなリーフ、今日は駄目だ。初めての日は誰とも共用しない、お前は明日にしろ」


「分かった、壊すなよマリン」


 リーフと呼ばれた男は注意とも取れる言葉を残して出ていった。


「ごめんねローズ、雰囲気が台無しだよね、直ぐに気持ち良くしてあげる、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ」


 マリンは先程の性交でローズが愛しくなり、彼女の額や眼尻や頬に口付ける。そして硬さを取り戻した肉棒で、また彼女を愛し始めた。


 一方、性に奔放なローズもマリンと体の相性が良くて、今までの経験の中で一番最高の快感を味わって満足感に溢れていた。


「さっきはリーフにああ言ったけど、やっぱり駄目許せない。ねえローズ、僕の専属になってよ。毎日僕とだけ愛し合って他の奴とは遊ばないで、ローズを誰にも獲られたく無いんだ」


 熱い言葉でローズを口説くマリンは、先程の激しい性交とは違い、柔らかい腰つきでローズの快感を高めていく。少し物足りないが大切に扱われて愛されているようで切なくなる、今までこんなに大切に抱かれた事はなかった。


 ローズはマリンの柔らかい青髪に手を入れて引き寄せそっと口付ける、体から始まる恋がある事を、ローズは今日初めて知った・・・・・










しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

初めてなのに中イキの仕方を教え込まれる話

Laxia
BL
恋人との初めてのセックスで、媚薬を使われて中イキを教え混まれる話です。らぶらぶです。今回は1話完結ではなく、何話か連載します! R-18の長編BLも書いてますので、そちらも見て頂けるとめちゃくちゃ嬉しいですしやる気が増し増しになります!!

「こんな横取り女いるわけないじゃん」と笑っていた俺、転生先で横取り女の被害に遭ったけど、新しい婚約者が最高すぎた。

古森きり
恋愛
SNSで見かけるいわゆる『女性向けザマア』のマンガを見ながら「こんな典型的な横取り女いるわけないじゃん」と笑っていた俺、転生先で貧乏令嬢になったら典型的な横取り女の被害に遭う。 まあ、婚約者が前世と同じ性別なので無理~と思ってたから別にこのまま独身でいいや~と呑気に思っていた俺だが、新しい婚約者は心が男の俺も惚れちゃう超エリートイケメン。 ああ、俺……この人の子どもなら産みたい、かも。 ノベプラに読み直しナッシング書き溜め中。 小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、ベリカフェ、魔法iらんどに掲載予定。

【完結】二年間放置された妻がうっかり強力な媚薬を飲んだ堅物な夫からえっち漬けにされてしまう話

なかむ楽
恋愛
ほぼタイトルです。 結婚後二年も放置されていた公爵夫人のフェリス(20)。夫のメルヴィル(30)は、堅物で真面目な領主で仕事熱心。ずっと憧れていたメルヴィルとの結婚生活は触れ合いゼロ。夫婦別室で家庭内別居状態に。  ある日フェリスは養老院を訪問し、お婆さんから媚薬をもらう。 「十日間は欲望がすべて放たれるまでビンビンの媚薬だよ」 その小瓶(媚薬)の中身ををミニボトルウイスキーだと思ったメルヴィルが飲んでしまった!なんといううっかりだ! それをきっかけに、堅物の夫は人が変わったように甘い言葉を囁き、フェリスと性行為を繰り返す。 「美しく成熟しようとするきみを摘み取るのを楽しみにしていた」 十日間、連続で子作り孕ませセックスで抱き潰されるフェリス。媚薬の効果が切れたら再び放置されてしまうのだろうか? ◆堅物眼鏡年上の夫が理性ぶっ壊れで→うぶで清楚系の年下妻にえっちを教えこみながら孕ませっくすするのが書きたかった作者の欲。 ◇フェリス(20):14歳になった時に婚約者になった憧れのお兄さま・メルヴィルを一途に想い続けていた。推しを一生かけて愛する系。清楚で清純。 夫のえっちな命令に従順になってしまう。 金髪青眼(隠れ爆乳) ◇メルヴィル(30):カーク領公爵。24歳の時に14歳のフェリスの婚約者になる。それから結婚までとプラス2年間は右手が夜のお友達になった真面目な眼鏡男。媚薬で理性崩壊系絶倫になってしまう。 黒髪青眼+眼鏡(細マッチョ) ※作品がよかったら、ブクマや★で応援してくださると嬉しく思います! ※誤字報告ありがとうございます。誤字などは適宜修正します。 ムーンライトノベルズからの転載になります アルファポリスで読みやすいように各話にしていますが、長かったり短かったりしていてすみません汗

平民と恋に落ちたからと婚約破棄を言い渡されました。

なつめ猫
恋愛
聖女としての天啓を受けた公爵家令嬢のクララは、生まれた日に王家に嫁ぐことが決まってしまう。 そして物心がつく5歳になると同時に、両親から引き離され王都で一人、妃教育を受ける事を強要され10年以上の歳月が経過した。 そして美しく成長したクララは16才の誕生日と同時に貴族院を卒業するラインハルト王太子殿下に嫁ぐはずであったが、平民の娘に恋をした婚約者のラインハルト王太子で殿下から一方的に婚約破棄を言い渡されてしまう。 クララは動揺しつつも、婚約者であるラインハルト王太子殿下に、国王陛下が決めた事を覆すのは貴族として間違っていると諭そうとするが、ラインハルト王太子殿下の逆鱗に触れたことで貴族院から追放されてしまうのであった。

俺と父さんの話

五味ほたる
BL
「あ、ぁ、っ……、っ……」   父さんの体液が染み付いたものを捨てるなんてもったいない。俺の一部にしたくて、ゴクンと飲み込んだ瞬間に射精した。 「はあっ……はー……は……」  手のひらの残滓をぼんやり見つめる。セックスしたい。セックスしたい。裸の父さんに触りたい。入れたい。ひとつになりたい。 ■エロしかない話、トモとトモの話(https://www.alphapolis.co.jp/novel/828143553/192619023)のオメガバース派生。だいたい「父さん、父さん……っ」な感じです。前作を読んでなくても読めます。 ■2022.04.16 全10話を収録したものがKindle Unlimited読み放題で配信中です!全部エロです。ボリュームあります。 攻め×攻め(樹生×トモ兄)、3P、鼻血、不倫プレイ、ananの例の企画の話などなど。 Amazonで「五味ほたる」で検索すると出てきます。 購入していただけたら、私が日高屋の野菜炒め定食(600円)を食べられます。レビュー、★評価など大変励みになります!

漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?

みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。 なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。 身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。 一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。 ……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ? ※他サイトでも掲載しています。 ※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。

悪役令嬢の選んだ末路〜嫌われ妻は愛する夫に復讐を果たします〜

ノルジャン
恋愛
モアーナは夫のオセローに嫌われていた。夫には白い結婚を続け、お互いに愛人をつくろうと言われたのだった。それでも彼女はオセローを愛していた。だが自尊心の強いモアーナはやはり結婚生活に耐えられず、愛してくれない夫に復讐を果たす。その復讐とは……? ※残酷な描写あり ⭐︎6話からマリー、9話目からオセロー視点で完結。 ムーンライトノベルズ からの転載です。

正妃に選ばれましたが、妊娠しないのでいらないようです。

ララ
恋愛
正妃として選ばれた私。 しかし一向に妊娠しない私を見て、側妃が選ばれる。 最低最悪な悪女が。

処理中です...