【R18】傲慢な王子

やまたろ

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楽園で出会った恋人たち*

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 いま市井では、悲劇の恋人を扱った演劇が大流行している。


 昨年、隣国で実際に起きた出来事を題材にしたもので、今生で結ばれなかった恋人同士が死後に、架空の楽園で幸せに暮らす、大変ロマンティックな物語だ。


 あまりに人気が出た為、この国でも公演される事になり、話題の演劇が観劇出来ると、劇場は客で賑わっていた。客層はやはり恋人同士が多いようで、劇場の出入り口付近に、親密そうな雰囲気の男女がいる。


 男性は女性の腰に手を回し体を密着させて寄り添い、女性の顔を愛おしそうに見つめている。
 女性はそんな男性を見上げ、その美しい顔の綺麗な瞳を輝かせている。


 恋人同士らしい二人は、今観た演劇の感想を言い合っている。


「スー、どうだった?」


「楽園のところの表現が露骨過ぎて恥ずかしかったわ、いちゃいちゃし過ぎじゃない?」


「んー、僕達もあんな感じだと思ってたけど、そうか、なら、あの程度の事は恥ずかしく感じないように、これから僕の努力が必要かな?」


「それってどういう意味、ジャス?」


 ジャスと呼ばれた男性は、蕩けたような甘い顔で女性を見つめ、その体を優しく、けれど誰にも奪われないように隙間なく抱きしめ、思いを告げた。


「もっともっと、愛して、スーの体が溶けるまで甘やかして、頭の中も心も全部僕で埋め尽くすってことさ・・・・・・もちろん、スーが気持ちよくなる所には僕のアレを埋めてあげる・・・」


 ジャスはスーの耳元でとんでもない発言をした。
 小声とは言え、周りに人が沢山いて聞こえていたら、と焦ったスーの顔は真っ赤だ。


「ジャスの莫迦、いっぱい人がいる場所でなんて事を言うの、恥ずかしい」


 恥じらうスーの様子が可愛くて、ジャスはいつも揶揄ってしまう。


「人が居なければ良いんだな?、じゃあ邸に帰ろう、スーを可愛がりたいから」


 もう、スーは何も言えなくなった、何か言えば更に恥ずかしい事になると理解したからだ。
 代わりに愛しい恋人の体を、ぎゅっと抱きしめた。



 ◇◆◇◆◇◆



 邸に着いたジャスとスーは着替えもそこそこに、互いの体を抱きしめ合い唇を重ねた。互いの熱を感じながら、何度も角度を変えて唇を貪り、舌を絡ませる。

 
 スーはジャスの髪に指を絡めて愛おしげに髪をすき、ジャスはスーの体をじっくりと撫で回す。二人は欲望が高まり寝室に行き、互いの服を剥ぎ取ると裸で抱き合った。


「スー、綺麗だよ」

 ジャスがスーの素肌を撫で回し、片手で胸の膨らみを柔く揉み、頂きの赤いベリーを舐めて喰む、撫で回していた方の手は、淡い茂みの奥を暴き、花弁を指で擦る。

 くちゅっ

「あっ」

「ふっ、敏感になったね」


 触られて出た水音が恥ずかしくて、スーは無意識に声がでた、その声を聞いたジャスが嬉しそうに、指の動きを早める。
 花芽を弄り、蜜壺にゆびを1本入れられて、弱いところを刺激されるとソコが濡れ始める。
 すると指は2本に増え、緩く抜き差しされ、中を掻き回される。
 

 ベリーを舐めていた舌が、下腹部へ這い腹を舐めて吸う、スーの白い肌に赤い痕が刻まれていく。
 愛しい女の肌に、自分の所有印を付ける行為は、ジャスの独占欲を満たし、気分が高揚して股間に熱が集まる。


「ねえ、スー、覚えてる? 初めて繋がった時は、キツくて指とか入らなかったのに、今はこんなに簡単に飲み込んじゃうんだね」

「んっ、」

 スーはジャスからもたらされる刺激と快感で体がビクビク跳ねている、蜜壺から愛液が溢れてきて、ジャスの指だけでは無く手首の方まで濡らしている。
 もうイキそうなのか、目をぎゅっと閉じて半開きの口からは、荒めの息が漏れている。小さい口から、チロチロ覗く赤い舌を見て堪らなくなったジャスは、唇を押し付け激しく舌を吸い、彼女の息まで奪う。


「んふっ、ふ、やっ」

「ん?、嫌じゃないでしょ?」  


 スーの嬌声を聞くと、ジャスは心が甘く震えて、彼女にかける声も自然と甘くなる。もしかしたら彼女とは永遠に会えないかも知れない、そんな危機的状況の時もあった。
 それを乗り越えてようやく彼女を手に入れたジャスは、彼女が愛しくて、可愛くて、大切にして、甘やかして、とろとろに溶かしたいと情熱的に愛していた。


「あっ、あっ、ジャス、ジャスティン!、イクッ、ああぁぁー」


 スー、いや、グレースが僕の名を呼びながらイキ、僕はグレースの蜜壺に自身のそそり立ったものをゆっくりと沈めた。グレースの中は、熱くて狭くて、僕のものを締め付け、吸い付く様に刺激してきて、入れただけで爆ぜそうになる。


「グレース、動くよ?」


 と声をかけると、彼女は返事の代わりにぎゅっと抱きついてきた。
 そんな彼女の仕草が、可愛くて、愛しくて、僕も抱き返しながら、激しく腰を動かし彼女の良いところ突きまくる。


「あっ、あっ、あっ、んふっ、あっ」


 抑えきれなかった彼女の嬌声が漏れる。
 僕の動きで、乳房がふるふる揺れている。
 僕は、彼女の中を激しく擦り上げ、剛直を最奥まで押し込み、子宮を何度も抉り、果てる寸前に愛を告げる。


「グレース、愛してる」


 彼女の胎内に、僕の子種が放たれた。


「私も愛してるわ、ジャスティン」


 グレースの瞳は涙で飾られキラキラしており、顔には満足感が溢れた、幸せそうな笑顔を浮かべている。そして多分、微笑んでいる今の僕の顔には、グレースに対する愛しさが溢れているのだろう。


 僕が二人でいられる事の幸せを噛み締めていると、グレースが力の入らない両手で僕の首を抱き寄せようとするので、僕から近づき、熱いキスを彼女に捧げる。


「んふっ、もう、ジャスティンったら!」


 恥じらうグレースが、頬を染めて可愛く啼いた。
 彼女の中がきゅっと締まって、入ったままだった僕のものが刺激されまた滾る。彼女を味わうのは、一度では足りない。確か楽園の二人はもっといちゃついていたはずだ。
 彼女の耳に熱い息を吹き込みながら懇願する。


「グレース、もう一度・・・」


 そして、彼女の中に埋め込まれたままだった、僕の楔を再び最奥まで押し込み、隙間なくピッタリと体を重ね合う、もう誰にも邪魔されないように。


 二人の楽園の夜はまだまだ続く。






























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