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私は、小さい頃に聖女としての能力が開花し...精一杯国に尽くしてきた。

...だけれど、この国の王子が変わってしまってから...この国は聖女を粗末に扱う国と変わってしまった。
今の第一王子は最悪。 
...少し前に変わったばかりだけれど、国のために尽くすのに、私は限界を感じている。

.....限界を感じているけれど...私は国のために尽くさなければいけない理由がある。
先代の第一王子は、実は私の婚約者だったのだ。
...だけど、体が弱く、若いうちに他界してしまった...。
でも、先代の彼と私は愛し合っていた。
彼が死ぬ間際に言ったことは、『聖女としての義務を全うしてくれ。』ということを言ってくれた。
もちろん彼は、私の聖女としての頑張りをずっと見ていてくれたので、彼のお陰で今私は頑張れている。
_____

今日は、今の第一王子の元へ向かっている。

 (...まったく。第一王子も人使いが荒いわよね。)
急に伝達が来たと思ったら、今日中に来なさいですって? 冗談じゃないわ!
...まぁ、第一王子にはさすがの聖女の私でも逆らえないので、しぶしぶ行くことにする。

_____

_煌びやかな部屋、王邸の応接室に、私はやってきていた。
それは、私の知っていた前の第一王子の王邸とは、見違えるほど気持ち悪かった。
 (...相変わらず、贅沢過ぎて趣味の悪い部屋ね。)

「よく来たな、頭が高い聖女。」

第一声がそれか、と呆れる。
「...コホン、こんな早く呼び出して、何の御用でしょうか?」

「あぁ、お前に重要な仕事だ。
_俺の妻となってくれ。まぁ、妻と言ってもお飾りのな。」

 (...はぁ??)
「...申し訳ございません、仰っている意味が......よく分からないのですが。」

「だから、俺のお飾りの妻だ。
お前、元は前の王子の王妃だったんだろう? なら、王妃教育も受けているのだから、俺にちょうどいいじゃないか。
...仕方ないが、お前は使える人材だ。 俺が使ってやる、俺のお飾りの妻になれ。」

 (...はぁ~~~!?!?!?)
言っている意味が本当に分からない。
なぜ私が貴方なんかの妻にならないといけないの??
しかも、理由が『ちょうどいい』からってなに!?!?

...それに、私が一番怒っていることは、私の婚約者...先代の第一王子を侮辱されたこと。
私が婚約者のために努力したことを、なぜ貴方が横取りするのよ??

この人はどこまで傲慢で自分勝手なのかしら??
『お飾りの妻になれ』なんて言っても、私が靡かないことなんて目に見えてるのに。

「_残念ですが、お断りいたします。
...誰が貴方なんかの妻になりますか?馬鹿なんですか??」

_私は、それだけ言い残してすぐに出て行った。

_____

次の日、街に出ていくと。
...私のあることないこと、散々な言われようで拡散されていたのだ、『聖女は性根が腐ってる』などの酷い記事が...それもたくさん。
私は、思い当たる節があった、...昨日の第一王子だ。

_私は憤怒しながら、第一王子の元を訪ねることにした。
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