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クラスメイト
第31話
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夏休みが開け、二学期。
樹は相変わらず会う人会う人との久々の挨拶に忙しそうだ。次第に樹を中心とした人の輪ができる。
そんなところへ、真司がやってきた。輪はどよめいた。真司は車椅子ではなく、松葉杖で登校してきたのだ。
「みっち?!」
「歩いてんじゃん!」
口々に話し掛けた。
「夏休みの間、頑張って……やっと、ここまで」
笑って見せる真司ではあったが、実はかなり疲れていた。練習ではここまでの距離を歩いたことはなかった。
「いけるか? 顔色わりぃじゃん」
樹が心配そうに真司に寄った。そして、
「頑張ったんだな」
夏休み前のことなど何もかも忘れてしまったかのように、樹が屈託なく笑いかけた。ここで真司ははっきりと自覚した。
樹が好きだ。
その後も、始業式で立っているのが辛いと感じた時には、何も言わなくても樹は先生から椅子を借りてきてくれた。
式が終り、教室へと戻る途中、門のところに一人の女生徒が立っていた。
「……え?」
樹の顔が引きつっていた。その女生徒こそ、うわさの樹の彼女だった。
真司も驚いたが、彼女も真司の顔を見て驚いていた。
「ほら、コイツだよ。前に話したろ? お前にそっくりって言ってた……」
「話があるの。門で待ってるから」
そう言い残して彼女はその場を立ち去った。
樹は相変わらず会う人会う人との久々の挨拶に忙しそうだ。次第に樹を中心とした人の輪ができる。
そんなところへ、真司がやってきた。輪はどよめいた。真司は車椅子ではなく、松葉杖で登校してきたのだ。
「みっち?!」
「歩いてんじゃん!」
口々に話し掛けた。
「夏休みの間、頑張って……やっと、ここまで」
笑って見せる真司ではあったが、実はかなり疲れていた。練習ではここまでの距離を歩いたことはなかった。
「いけるか? 顔色わりぃじゃん」
樹が心配そうに真司に寄った。そして、
「頑張ったんだな」
夏休み前のことなど何もかも忘れてしまったかのように、樹が屈託なく笑いかけた。ここで真司ははっきりと自覚した。
樹が好きだ。
その後も、始業式で立っているのが辛いと感じた時には、何も言わなくても樹は先生から椅子を借りてきてくれた。
式が終り、教室へと戻る途中、門のところに一人の女生徒が立っていた。
「……え?」
樹の顔が引きつっていた。その女生徒こそ、うわさの樹の彼女だった。
真司も驚いたが、彼女も真司の顔を見て驚いていた。
「ほら、コイツだよ。前に話したろ? お前にそっくりって言ってた……」
「話があるの。門で待ってるから」
そう言い残して彼女はその場を立ち去った。
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