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本編
135:検証野郎Z
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初対面同士の自己紹介を終え、エスニックな料理が何品か運ばれて来る頃には、随分打ち解けた空気になっていた。
ちなみに検証野郎Zの種族は鬼人族という、彼女の物腰や言動からするととても意外な種族だった。鬼人族は筋力と防御力以外は中々ステータスが上がらないという完全に近接戦闘職向け種族だ。
しかも、そんな種族で職業は調薬士で武器は弓を使っているのだという。どちらも器用さが必要な職業で鬼人族との相性は最悪なんだとか。
……どうしてそんな組み合わせを……と、聞いたら「相性が悪くてもどこまでプレイ出来るのか」という検証らしい。
そして、今もこのスタイルを貫いているようだ。あぬ丸が珍しく引いていたので、相当困難な事をしているのだと思われる。素直に感心した。
「『検証野郎』なんて名前だから普通に男かと思ってたよー。ちな、実際はどうかは考慮しないものとするー」
「よく言われます。まぁ、勘違いされるだろうなとは思ってつけていますが」
「どうしてそんなことを……」
「大した理由なんか無ぇよ、昔からひねくれ者なんだ、そいつ」
「お、幼馴染アピールー?」
「……」
気になった事は大抵あぬ丸が、時々鍋の蓋がすぐに質問してくれるので僕はほとんど黙って聞いているだけになってしまうが、不思議と居心地の悪さは感じなかった。こうしているだけでも何となく楽しい。
「って、俺達だけで駄弁っちまってるじゃんか。ごめんなトウノ君。そろそろ本題に入らないとな」
「いや、こうしているだけでも楽しいが……そうだな。まずは用を済ませようか」
交流は用を済ませてから、心置きなく楽しめばいい。
「ただ、この先の話をするのに秘密保持の契約を結んで欲しい。勿論断る事は出来るが、その場合はすまないが少しの間席を外してもらう事になる」
僕は予め用意しておいた契約書を皆の前に出す。内容も精査済みで《編纂》で色々と力も込めてある特別製だ。
「へぇ、契約書とかそういうのもあるんだ。……ほい、書いたよぉ」
「私もサインしました。……この契約書自体も興味深いですね。内容もかなりしっかりとしているようです」
「……2人とも早いな」
ほとんど内容を読まずにあぬ丸と検証野郎Zが契約書にサインをする。この瞬間、紙に仕込んである《古ルートムンド語》による契約が発動したのが僕だけに分かった。
「ここまで来て聞かないは無いでしょー」
「私は自分の好奇心の為に人の秘密を無理に聞こうとしているんです、この程度は当然ですね」
「掲示板や攻略サイトに載せられなくてもいいのか?」
「好奇心の赴くままに検証しているだけで、掲示板やサイトに載せているのはオマケのようなものなのでお気になさらず」
「そうか」
「いや、念の為ちゃんと読もうよ……。俺も書いたよ、トウノさん」
2人に続いて鍋の蓋もサインした契約書を出してくる。残るは……。
「シャケ茶漬けはサインしないのー? お祖父ちゃんの遺言でサインしないタイプ? じゃあ速やかに退場しないとー」
「いや、したくてもペンが無くて出来ないんだよ! なんでお前らは当たり前のように持ってんだ…………誰か貸して」
「だって私達学者系職業スタートだしー」
「いや、俺は厳密には違うが……まぁ、ほぼ学者職みたいなものだったか」
「気がつかなくてすまない、これを使ってくれ」
僕は装備しているペンにインクをつけ、シャケ茶漬けへと渡す。
「ありがとう、トウノ君っ! ……何かこのペン、すごい高級感があるな……」
僕もあぬ丸達も初期装備でペンとインク壺を持っているので皆持っているものと思ってしまっていたが、他のプレイヤーはそうではないだろう。
「そう考えると、検証野郎Zはよく筆記用具を持ってたな?」
「思いついた検証事項や検証結果はやはりその場で書き留められる方が便利でして。もしかしたら職業で使う道具よりも使ってるかもしれませんね」
「そうなのか」
僕はもうすっかりたまに気になる言葉とか世界観を見聞きした時にメモするくらいにしか使っていない。
「はいっ、俺も書けました! これありがとう、トウノ君」
「ああ」
サインをし終えたシャケ茶漬けから貸したペンと契約書を受け取る。これで全員分のサイン済みの契約書が揃った。
この契約書によって、この場で知った僕の情報を口にする事は出来なくなるし、どうにかして他人に伝えようとした瞬間、〈宵暗の帳〉が発動して僕やバラム達に契約違反が伝わるようになっている。僕由来の夢を見ている以上、距離に関係なくシルヴァからは逃げられないので、シルヴァかバラムか両方から制裁される、らしい。
さて。
「それでは本題だが、発端は検証野郎Zが鎮め札などを販売している『ハスペ』と僕が同一人物ではないかと疑いを持ち、シャケ茶漬け経由で僕に会いたいと持ちかけた……で合っているだろうか?」
「ええ、それで相違無いです」
「分かった。……まぁ、先に結論から言えば『ハスペ』は僕だ。あまり目立ちたくなくて商業ギルドとも色々な契約を交わしてこの名義を使っている。というのもあって先に皆には秘密保持の契約を結ばせてもらった」
まずは結論から告白するが、皆これは予想出来ていたのか驚きは無く、納得といった表情だった。
「やはりそうでしたか」
「ギルドとも連携して秘密だったのか……悪いな、トウノ君。俺に出来る事なら何でもするよ!」
「契約までしといてなんだが、そこまでの事じゃないから気にしないでくれ」
シャケ茶漬けが心底申し訳無さそうな表情をする。……あまり関係無いがプレイヤーの表情?のリアルタイムな表現力もすごいな。
「でもトウのん、言うて私達にはあんまり隠す気無かったよねぇ? ちょいちょいハスペグッズを何も言わず送ってくれてさぁ」
「そうだな。あぬ丸達なら無闇に広めたりしないかと思って」
「ひゅー! 私達信頼されてるー!」
「そこまで信じてもらえると、嬉しいけどくすぐったいな」
「俺はこいつから聞いた時はまだ半信半疑だったんだけどなー」
「そうだったのか?」
シャケ茶漬けはここで肩の荷が降りたのか、体の力を抜いて机に肘をつきながらラッシーを口だけで傾ける。少し、行儀が悪い。検証野郎Zが身振りだけで嗜めていた。
「『ハスペ』っていう住民と仲良いのかなーって思ってたぜ。だってそっちの方が現実的だろ?」
「確かにそれはそうかもー? トウのんは住民さん達とやたら仲良いからねぇ」
「プレイヤーの知り合いよりも多かったりしてな」
「…………まぁ、僕のプレイヤーの知り合いはここにいる皆で全員だから否定は出来ないな……」
「これは、さすトウ~」
「マジかぁ。……若干兄貴の苦労が偲ばれるような……? っで!? 余計な事言いました、すんませんっす!」
シャケ茶漬けが何かを呟いた後、唐突に痛がりだしたりバラムに謝りだしたり珍妙な行動をとる。……多分だが、机の下でバラムがシャケ茶漬けの足を踏むなり蹴ったりしたのだと思われる。
「検証野郎Zは何でハスペとトウのんが同一人物だと思ったのー?」
それは僕も気になっていたので、検証野郎Zに注目する。
「そうですね……きっかけは生産者の『ハスペ』と資料室に新たに増えた資料の『ヤスピス』の名前の関連性に気づいて調べ始めた事でしたが、この時はトウノさんが関係しているとは全く考えていませんでしたね」
「いきなり知らん人出てきた! 『ヤスピス』って誰ー?」
「僕の資料作成者としての名義だな」
「へぇ~…………これも秘密保持契約内?」
「ああ、そのつもりで頼む」
「オッケー」
やはりそこからか……と思いながら『ヤスピス』の名前も出てきたので、あぬ丸が質問してくれたのを幸いにして皆を見回しながら、秘匿契約の内である事を伝える。
「トウノ君が思ってた以上に、そして斜め上に手広くやってる件……」
「ある意味ロールプレイ、なのか?」
シャケ茶漬けと鍋の蓋の脱力気味な声が聞こえるが、まぁ、反論は出来ない。
「『ハスペ』と『ヤスピス』がどちらも宝石の『ジャスパー』だというところまではすぐに辿り着いたのですが、それがこの世界で何を意味するのかは全く分かりませんでした。そして、その後全く別口でユヌのギルドでたまたま『森碧の編纂士』という呼び名を耳にします」
「あー、それは私達もたまに聞いた事あるかもー?」
「そうだな。でもそれでも全然繋がりが見えねぇぞ?」
「そちらも同時並行で調べてみると、どうやら防衛戦の頃話題になっていたトウノというプレイヤーが【森碧】という称号で住民から呼ばれ、一目置かれているようだと分かりました」
「うぇ!? それって兄貴の【鉄銹】みたいなやつってことか!?」
「一応、ユニーク称号とはなっているな」
「マジかよ、トウノ君……」
……うぅん、プレイヤーに知られるとより気恥ずかしいというか、なんというか……。少し居心地が悪くなってモゾモゾしていると、裏から腰の辺りに手が回されて、押さえられてしまった。
────────────
検証野郎Zの謎解き(?)、あと少し続きます。
ちなみに検証野郎Zの種族は鬼人族という、彼女の物腰や言動からするととても意外な種族だった。鬼人族は筋力と防御力以外は中々ステータスが上がらないという完全に近接戦闘職向け種族だ。
しかも、そんな種族で職業は調薬士で武器は弓を使っているのだという。どちらも器用さが必要な職業で鬼人族との相性は最悪なんだとか。
……どうしてそんな組み合わせを……と、聞いたら「相性が悪くてもどこまでプレイ出来るのか」という検証らしい。
そして、今もこのスタイルを貫いているようだ。あぬ丸が珍しく引いていたので、相当困難な事をしているのだと思われる。素直に感心した。
「『検証野郎』なんて名前だから普通に男かと思ってたよー。ちな、実際はどうかは考慮しないものとするー」
「よく言われます。まぁ、勘違いされるだろうなとは思ってつけていますが」
「どうしてそんなことを……」
「大した理由なんか無ぇよ、昔からひねくれ者なんだ、そいつ」
「お、幼馴染アピールー?」
「……」
気になった事は大抵あぬ丸が、時々鍋の蓋がすぐに質問してくれるので僕はほとんど黙って聞いているだけになってしまうが、不思議と居心地の悪さは感じなかった。こうしているだけでも何となく楽しい。
「って、俺達だけで駄弁っちまってるじゃんか。ごめんなトウノ君。そろそろ本題に入らないとな」
「いや、こうしているだけでも楽しいが……そうだな。まずは用を済ませようか」
交流は用を済ませてから、心置きなく楽しめばいい。
「ただ、この先の話をするのに秘密保持の契約を結んで欲しい。勿論断る事は出来るが、その場合はすまないが少しの間席を外してもらう事になる」
僕は予め用意しておいた契約書を皆の前に出す。内容も精査済みで《編纂》で色々と力も込めてある特別製だ。
「へぇ、契約書とかそういうのもあるんだ。……ほい、書いたよぉ」
「私もサインしました。……この契約書自体も興味深いですね。内容もかなりしっかりとしているようです」
「……2人とも早いな」
ほとんど内容を読まずにあぬ丸と検証野郎Zが契約書にサインをする。この瞬間、紙に仕込んである《古ルートムンド語》による契約が発動したのが僕だけに分かった。
「ここまで来て聞かないは無いでしょー」
「私は自分の好奇心の為に人の秘密を無理に聞こうとしているんです、この程度は当然ですね」
「掲示板や攻略サイトに載せられなくてもいいのか?」
「好奇心の赴くままに検証しているだけで、掲示板やサイトに載せているのはオマケのようなものなのでお気になさらず」
「そうか」
「いや、念の為ちゃんと読もうよ……。俺も書いたよ、トウノさん」
2人に続いて鍋の蓋もサインした契約書を出してくる。残るは……。
「シャケ茶漬けはサインしないのー? お祖父ちゃんの遺言でサインしないタイプ? じゃあ速やかに退場しないとー」
「いや、したくてもペンが無くて出来ないんだよ! なんでお前らは当たり前のように持ってんだ…………誰か貸して」
「だって私達学者系職業スタートだしー」
「いや、俺は厳密には違うが……まぁ、ほぼ学者職みたいなものだったか」
「気がつかなくてすまない、これを使ってくれ」
僕は装備しているペンにインクをつけ、シャケ茶漬けへと渡す。
「ありがとう、トウノ君っ! ……何かこのペン、すごい高級感があるな……」
僕もあぬ丸達も初期装備でペンとインク壺を持っているので皆持っているものと思ってしまっていたが、他のプレイヤーはそうではないだろう。
「そう考えると、検証野郎Zはよく筆記用具を持ってたな?」
「思いついた検証事項や検証結果はやはりその場で書き留められる方が便利でして。もしかしたら職業で使う道具よりも使ってるかもしれませんね」
「そうなのか」
僕はもうすっかりたまに気になる言葉とか世界観を見聞きした時にメモするくらいにしか使っていない。
「はいっ、俺も書けました! これありがとう、トウノ君」
「ああ」
サインをし終えたシャケ茶漬けから貸したペンと契約書を受け取る。これで全員分のサイン済みの契約書が揃った。
この契約書によって、この場で知った僕の情報を口にする事は出来なくなるし、どうにかして他人に伝えようとした瞬間、〈宵暗の帳〉が発動して僕やバラム達に契約違反が伝わるようになっている。僕由来の夢を見ている以上、距離に関係なくシルヴァからは逃げられないので、シルヴァかバラムか両方から制裁される、らしい。
さて。
「それでは本題だが、発端は検証野郎Zが鎮め札などを販売している『ハスペ』と僕が同一人物ではないかと疑いを持ち、シャケ茶漬け経由で僕に会いたいと持ちかけた……で合っているだろうか?」
「ええ、それで相違無いです」
「分かった。……まぁ、先に結論から言えば『ハスペ』は僕だ。あまり目立ちたくなくて商業ギルドとも色々な契約を交わしてこの名義を使っている。というのもあって先に皆には秘密保持の契約を結ばせてもらった」
まずは結論から告白するが、皆これは予想出来ていたのか驚きは無く、納得といった表情だった。
「やはりそうでしたか」
「ギルドとも連携して秘密だったのか……悪いな、トウノ君。俺に出来る事なら何でもするよ!」
「契約までしといてなんだが、そこまでの事じゃないから気にしないでくれ」
シャケ茶漬けが心底申し訳無さそうな表情をする。……あまり関係無いがプレイヤーの表情?のリアルタイムな表現力もすごいな。
「でもトウのん、言うて私達にはあんまり隠す気無かったよねぇ? ちょいちょいハスペグッズを何も言わず送ってくれてさぁ」
「そうだな。あぬ丸達なら無闇に広めたりしないかと思って」
「ひゅー! 私達信頼されてるー!」
「そこまで信じてもらえると、嬉しいけどくすぐったいな」
「俺はこいつから聞いた時はまだ半信半疑だったんだけどなー」
「そうだったのか?」
シャケ茶漬けはここで肩の荷が降りたのか、体の力を抜いて机に肘をつきながらラッシーを口だけで傾ける。少し、行儀が悪い。検証野郎Zが身振りだけで嗜めていた。
「『ハスペ』っていう住民と仲良いのかなーって思ってたぜ。だってそっちの方が現実的だろ?」
「確かにそれはそうかもー? トウのんは住民さん達とやたら仲良いからねぇ」
「プレイヤーの知り合いよりも多かったりしてな」
「…………まぁ、僕のプレイヤーの知り合いはここにいる皆で全員だから否定は出来ないな……」
「これは、さすトウ~」
「マジかぁ。……若干兄貴の苦労が偲ばれるような……? っで!? 余計な事言いました、すんませんっす!」
シャケ茶漬けが何かを呟いた後、唐突に痛がりだしたりバラムに謝りだしたり珍妙な行動をとる。……多分だが、机の下でバラムがシャケ茶漬けの足を踏むなり蹴ったりしたのだと思われる。
「検証野郎Zは何でハスペとトウのんが同一人物だと思ったのー?」
それは僕も気になっていたので、検証野郎Zに注目する。
「そうですね……きっかけは生産者の『ハスペ』と資料室に新たに増えた資料の『ヤスピス』の名前の関連性に気づいて調べ始めた事でしたが、この時はトウノさんが関係しているとは全く考えていませんでしたね」
「いきなり知らん人出てきた! 『ヤスピス』って誰ー?」
「僕の資料作成者としての名義だな」
「へぇ~…………これも秘密保持契約内?」
「ああ、そのつもりで頼む」
「オッケー」
やはりそこからか……と思いながら『ヤスピス』の名前も出てきたので、あぬ丸が質問してくれたのを幸いにして皆を見回しながら、秘匿契約の内である事を伝える。
「トウノ君が思ってた以上に、そして斜め上に手広くやってる件……」
「ある意味ロールプレイ、なのか?」
シャケ茶漬けと鍋の蓋の脱力気味な声が聞こえるが、まぁ、反論は出来ない。
「『ハスペ』と『ヤスピス』がどちらも宝石の『ジャスパー』だというところまではすぐに辿り着いたのですが、それがこの世界で何を意味するのかは全く分かりませんでした。そして、その後全く別口でユヌのギルドでたまたま『森碧の編纂士』という呼び名を耳にします」
「あー、それは私達もたまに聞いた事あるかもー?」
「そうだな。でもそれでも全然繋がりが見えねぇぞ?」
「そちらも同時並行で調べてみると、どうやら防衛戦の頃話題になっていたトウノというプレイヤーが【森碧】という称号で住民から呼ばれ、一目置かれているようだと分かりました」
「うぇ!? それって兄貴の【鉄銹】みたいなやつってことか!?」
「一応、ユニーク称号とはなっているな」
「マジかよ、トウノ君……」
……うぅん、プレイヤーに知られるとより気恥ずかしいというか、なんというか……。少し居心地が悪くなってモゾモゾしていると、裏から腰の辺りに手が回されて、押さえられてしまった。
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検証野郎Zの謎解き(?)、あと少し続きます。
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