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「ごめん。ごめんね、ミロクちゃん……!」
「いやいや、全然いいって」
「でも、舎利寺君と遊園地行きたかったでしょ。あんなこと、あたしも言うつもりじゃなかった……でも、だって、あたしと仲直りしたいとか何とか言って、二言目には人魚姫が居るの居ないの、それじゃ一体」
「うん。うん……ごめんね。私も自分のことばかり」
「違うの。違くて、でも、だって、あたし……」
「あぶくちゃん……?」
「あたし人間だもん。あの人は宇宙人で、ものすごーく長生きなんでしょ。ずっと老けなくて、若くて、強くて、子供みたいで。でもあたしは老けちゃう。あの人より、ずっと早く。きっとあっという間に、おばあちゃんになっちゃう。イヤなのよ。あたしはあたしが老けて、身も心も硬くなって、もっと草臥れて萎れて衰えた姿を、いつまでも若くあり続けられるような人に、見せるのも見られるのも。そしてそんなあたしを置いて、きっとあの人はどこか遠くへ行ってしまう。ここで自分の役割を果たしたときが、この楽しい日々の終わりなんだわ……でも、それでいいのよ。老いたあたしより、この狭い租界より、あの人にはもっと広い世界と素敵な人が待ってる。そうよ、そう……その方が」
「ほうほうそっかそっか。じゃあ猶更このまま見過ごせませんにゃあ。ね、めぃめぃちゃん」
「うにゃ!」
「マガちゃん、めぃめぃちゃん……」
「そんにゃに好きなら、行っておいでよ。遊園地」
「でも」
「お店はだいじょぶ、めぃめぃちゃんも居るし。二人でお留守番するから」
「うにゃん、行っておいで!」
「めぃめぃちゃんと相談してたんにゃ。あぶくちゃんが元気ないと、こっちも寂しいもんね」
翌朝。
もうこのまま死ぬんじゃないかというぐらい落ち込み、一睡もしないまま蹲っていたマノを舎利寺と二人して引きずるように駅へと向かった。
そして租界の最寄り駅、オーサカ府営メトロのセンニチマエ・ストリート・ステーション3と1/3出口前に集まったボクたちが目にしたのは、真っ黒なワンピースに白いバケットハットをかぶり、革のミュールを履いたミロクちゃんと、黒地に白いフリルとボンネットをあしらった、クラシカルなメイド服に身を包んだあぶくちゃんの姿だった。
「あ、ああああ、あぶ、あぶ」
「おはよう。お弁当(べんと)、作って来たから!」
「えっ! あぶくちゃんが!?」
今のはマノじゃない。ボクの心の叫びが口から出たんだ。
「あぶくちゃんの手料理……」
「あぶくちゃんの手料理とは嬉しい誤算だったナ。マノ、有難ぇじゃねえか」
恍惚の表情を浮かべるマノと、それを冷やかす舎利寺。知らぬが仏とは、このことだ。もっとも食べ終わったら本当にホトケになりそうなんだが……。
「ん? サンガネさん浮かない顔してるわね」
「あ、ああ。それよりミロクちゃん、よく彼女を連れ出してくれたね……どうやって説得してくれたの?」
「ううん、私じゃないの。マガちゃんとめぃめぃちゃんがね、背中を押してくれたのよ。私も自分のことばかりで……反省しちゃった」
「珍しいこともあるもんだナ」
「舎利寺さん!? そもそもアナタがムチムチ人魚なんかにウツツを抜かすから」
「なっ、オレはそんなこと一言も……!」
「じゃあ、見ないのね? 絶対絶対ぜーったい、ムチムチのお姫様のウロコひとつ見やしないのね!?」
舎利寺は彼の分厚い胸板に向かって突っかかっていったミロクちゃんの両肩にそっと手を添えて、彼女を受け止めた。そのうえでミロクちゃんの目を真っすぐ見て、人目も憚らずに珍しく強い口調で言い返した。
「そんなの無理に決まってるだろ、水族館なら人魚姫だって目の前で泳いでるんじゃないのか……どうしてわかってくれないんだ! いつもいつも勝手にヤキモチを妬かれているがナ、今のオレには、君しか見えていないんだぞ!」
センニチマエ・ストリート・ステーションの往来が一瞬、静寂の漣に浚われた。
「……じゃあ、いいけど」
耳まで真っ赤にした舎利寺から右斜め下70度に顔を逸らしたミロクちゃんが、同じく真っ赤な顔をして絞り出すように呟いたのがやけによく聞こえた気がする。
府営メトロで一旦ウエスト・クジョーまで向かい、そこからは府営湾岸ライナーでUWTBまで一直線だ。UWTBの最寄り駅であり湾岸ライナーの終着駅は水族館の手前にあって、遊園地はさらにその向こうだ。水族館と遊園地の間には広場もあって、併設のモールではショッピングや軽食が楽しめる。
途切れた線路に不愛想な車止めがピリオドを打つ。その向こうはどろりとした静かな灰褐色の波がのたうつオーサカ湾。ざらざらした鉄と油の混じったような潮風が漂い、ホームから改札に向かう階段のステンレス製の手すりをべたつかせている。
ここは此花区の突端であり、安治川のほとりであり、オーサカシティの南端でもある。この辺はオーサカGPAC(ジェネラル・プレイアブル・アミューズメント・センター=総合体験型娯楽施設区)と呼ばれる新興商業特区として戦後に開発された地域で、その総合プレイアブルアミューズメント施設の目玉が人魚姫の居る水族館と、宇宙人が取り仕切る遊園地を含むUWTBだ。
戦前に資材確保のため依願放棄という形で接収されたものの、住民の願いによってその形を保つこととなり、今や物言わぬモニュメントとして大観覧車の残る天保山を挟んで向かい合うオーサカGPAC前駅の正面に聳え立つ水族館は、なんだか拍子抜けするほど空いていた。
天保山にはオーサカシティ周辺の物流の心臓部とも言える船着き場と埠頭があり、昼夜を問わず貨物船が行き来している。こちらは完全に港湾工業地区として生まれ変わり、GPAC計画によって戦前まで天保山側に在った娯楽施設や宿泊施設、旅客船ターミナルもUWTBの敷地内に移設させたことで天保山の工業地帯はオーサカシティ防衛の一大拠点となった。その主な製造品目にはオーサカシティご自慢の無人兵器・南港があり、また百年の乱からこっち、我が国の安価な労働力の要となった網引島式灰固人(あびきしましきはいこじん)、通称アビキの原材料となる廃棄物焼却灰を排出するゴミ処理プラントも24時間フル稼働を続けている。
そんな物騒なところのすぐ向かいに遊園地と水族館をはじめとする娯楽施設を建造し、特区として経済効果をあげさせるのだからオーサカシティも大胆というか奔放というか……そしてそんな追及をかわすのにはもっと大胆で奔放なニュースが必要だ。そのために迎え入れられたのが宇宙から来た総支配人と、人魚姫というわけだね。
「なるほど。明らかに本丸は遊園地の下だな」
「表向きの軍需工場を天保山に集めたうえに娯楽施設でフタをした地下の秘密基地か。O.C.Pと一心会のやりそうなこったナ」
駅から繋がる行列に並びながらボクらがそんな話をしていると、前で並んでいたあぶくちゃんとミロクちゃんが駅の改札を出たところに置かれていたラックから水族館のパンフレットを一部抜き取ってパラパラと目を通しながら声を上げた。
「へえー、これが」
「確かにムチムチ……大きいわね。カタチもいいし」
「もっとサカナっぽいかと思ったけど」
「でも鰓や鰭はあるわよ。鱗も……お耳の位置にも鰭があるわね。これはなんて言うのかしら」
「……」
「……」
マノと舎利寺がボソボソと小声で話しを続けながらも、前を歩く二人の会話に意識を集中させているのがわかる。これまでの経緯から大きく興味を示しがたいが、結局どんな人魚姫なのか気になっているのだ。
「そんなに気になるなら調べて来たら良かったじゃないか」
「サンガネ、わかってないな。そんなことしたら折角の出会いが答え合わせになっちゃうだろ? 確認のために出向くぐらいなら検索でも下調べでもしたらいいさ。でも、それじゃメシ食う前にアカの他人の素人レビューで店やメニューを左右されるような奴と同じじゃないか。僕はそんな低俗な趣味じゃないんでね」
「ホントは?」
「それどころじゃなかった」
「支配人のほうも?」
「ああ……。ま、ここまで来たんだ。どのみちイヤでも会うことになるだろ」
「いやいや、全然いいって」
「でも、舎利寺君と遊園地行きたかったでしょ。あんなこと、あたしも言うつもりじゃなかった……でも、だって、あたしと仲直りしたいとか何とか言って、二言目には人魚姫が居るの居ないの、それじゃ一体」
「うん。うん……ごめんね。私も自分のことばかり」
「違うの。違くて、でも、だって、あたし……」
「あぶくちゃん……?」
「あたし人間だもん。あの人は宇宙人で、ものすごーく長生きなんでしょ。ずっと老けなくて、若くて、強くて、子供みたいで。でもあたしは老けちゃう。あの人より、ずっと早く。きっとあっという間に、おばあちゃんになっちゃう。イヤなのよ。あたしはあたしが老けて、身も心も硬くなって、もっと草臥れて萎れて衰えた姿を、いつまでも若くあり続けられるような人に、見せるのも見られるのも。そしてそんなあたしを置いて、きっとあの人はどこか遠くへ行ってしまう。ここで自分の役割を果たしたときが、この楽しい日々の終わりなんだわ……でも、それでいいのよ。老いたあたしより、この狭い租界より、あの人にはもっと広い世界と素敵な人が待ってる。そうよ、そう……その方が」
「ほうほうそっかそっか。じゃあ猶更このまま見過ごせませんにゃあ。ね、めぃめぃちゃん」
「うにゃ!」
「マガちゃん、めぃめぃちゃん……」
「そんにゃに好きなら、行っておいでよ。遊園地」
「でも」
「お店はだいじょぶ、めぃめぃちゃんも居るし。二人でお留守番するから」
「うにゃん、行っておいで!」
「めぃめぃちゃんと相談してたんにゃ。あぶくちゃんが元気ないと、こっちも寂しいもんね」
翌朝。
もうこのまま死ぬんじゃないかというぐらい落ち込み、一睡もしないまま蹲っていたマノを舎利寺と二人して引きずるように駅へと向かった。
そして租界の最寄り駅、オーサカ府営メトロのセンニチマエ・ストリート・ステーション3と1/3出口前に集まったボクたちが目にしたのは、真っ黒なワンピースに白いバケットハットをかぶり、革のミュールを履いたミロクちゃんと、黒地に白いフリルとボンネットをあしらった、クラシカルなメイド服に身を包んだあぶくちゃんの姿だった。
「あ、ああああ、あぶ、あぶ」
「おはよう。お弁当(べんと)、作って来たから!」
「えっ! あぶくちゃんが!?」
今のはマノじゃない。ボクの心の叫びが口から出たんだ。
「あぶくちゃんの手料理……」
「あぶくちゃんの手料理とは嬉しい誤算だったナ。マノ、有難ぇじゃねえか」
恍惚の表情を浮かべるマノと、それを冷やかす舎利寺。知らぬが仏とは、このことだ。もっとも食べ終わったら本当にホトケになりそうなんだが……。
「ん? サンガネさん浮かない顔してるわね」
「あ、ああ。それよりミロクちゃん、よく彼女を連れ出してくれたね……どうやって説得してくれたの?」
「ううん、私じゃないの。マガちゃんとめぃめぃちゃんがね、背中を押してくれたのよ。私も自分のことばかりで……反省しちゃった」
「珍しいこともあるもんだナ」
「舎利寺さん!? そもそもアナタがムチムチ人魚なんかにウツツを抜かすから」
「なっ、オレはそんなこと一言も……!」
「じゃあ、見ないのね? 絶対絶対ぜーったい、ムチムチのお姫様のウロコひとつ見やしないのね!?」
舎利寺は彼の分厚い胸板に向かって突っかかっていったミロクちゃんの両肩にそっと手を添えて、彼女を受け止めた。そのうえでミロクちゃんの目を真っすぐ見て、人目も憚らずに珍しく強い口調で言い返した。
「そんなの無理に決まってるだろ、水族館なら人魚姫だって目の前で泳いでるんじゃないのか……どうしてわかってくれないんだ! いつもいつも勝手にヤキモチを妬かれているがナ、今のオレには、君しか見えていないんだぞ!」
センニチマエ・ストリート・ステーションの往来が一瞬、静寂の漣に浚われた。
「……じゃあ、いいけど」
耳まで真っ赤にした舎利寺から右斜め下70度に顔を逸らしたミロクちゃんが、同じく真っ赤な顔をして絞り出すように呟いたのがやけによく聞こえた気がする。
府営メトロで一旦ウエスト・クジョーまで向かい、そこからは府営湾岸ライナーでUWTBまで一直線だ。UWTBの最寄り駅であり湾岸ライナーの終着駅は水族館の手前にあって、遊園地はさらにその向こうだ。水族館と遊園地の間には広場もあって、併設のモールではショッピングや軽食が楽しめる。
途切れた線路に不愛想な車止めがピリオドを打つ。その向こうはどろりとした静かな灰褐色の波がのたうつオーサカ湾。ざらざらした鉄と油の混じったような潮風が漂い、ホームから改札に向かう階段のステンレス製の手すりをべたつかせている。
ここは此花区の突端であり、安治川のほとりであり、オーサカシティの南端でもある。この辺はオーサカGPAC(ジェネラル・プレイアブル・アミューズメント・センター=総合体験型娯楽施設区)と呼ばれる新興商業特区として戦後に開発された地域で、その総合プレイアブルアミューズメント施設の目玉が人魚姫の居る水族館と、宇宙人が取り仕切る遊園地を含むUWTBだ。
戦前に資材確保のため依願放棄という形で接収されたものの、住民の願いによってその形を保つこととなり、今や物言わぬモニュメントとして大観覧車の残る天保山を挟んで向かい合うオーサカGPAC前駅の正面に聳え立つ水族館は、なんだか拍子抜けするほど空いていた。
天保山にはオーサカシティ周辺の物流の心臓部とも言える船着き場と埠頭があり、昼夜を問わず貨物船が行き来している。こちらは完全に港湾工業地区として生まれ変わり、GPAC計画によって戦前まで天保山側に在った娯楽施設や宿泊施設、旅客船ターミナルもUWTBの敷地内に移設させたことで天保山の工業地帯はオーサカシティ防衛の一大拠点となった。その主な製造品目にはオーサカシティご自慢の無人兵器・南港があり、また百年の乱からこっち、我が国の安価な労働力の要となった網引島式灰固人(あびきしましきはいこじん)、通称アビキの原材料となる廃棄物焼却灰を排出するゴミ処理プラントも24時間フル稼働を続けている。
そんな物騒なところのすぐ向かいに遊園地と水族館をはじめとする娯楽施設を建造し、特区として経済効果をあげさせるのだからオーサカシティも大胆というか奔放というか……そしてそんな追及をかわすのにはもっと大胆で奔放なニュースが必要だ。そのために迎え入れられたのが宇宙から来た総支配人と、人魚姫というわけだね。
「なるほど。明らかに本丸は遊園地の下だな」
「表向きの軍需工場を天保山に集めたうえに娯楽施設でフタをした地下の秘密基地か。O.C.Pと一心会のやりそうなこったナ」
駅から繋がる行列に並びながらボクらがそんな話をしていると、前で並んでいたあぶくちゃんとミロクちゃんが駅の改札を出たところに置かれていたラックから水族館のパンフレットを一部抜き取ってパラパラと目を通しながら声を上げた。
「へえー、これが」
「確かにムチムチ……大きいわね。カタチもいいし」
「もっとサカナっぽいかと思ったけど」
「でも鰓や鰭はあるわよ。鱗も……お耳の位置にも鰭があるわね。これはなんて言うのかしら」
「……」
「……」
マノと舎利寺がボソボソと小声で話しを続けながらも、前を歩く二人の会話に意識を集中させているのがわかる。これまでの経緯から大きく興味を示しがたいが、結局どんな人魚姫なのか気になっているのだ。
「そんなに気になるなら調べて来たら良かったじゃないか」
「サンガネ、わかってないな。そんなことしたら折角の出会いが答え合わせになっちゃうだろ? 確認のために出向くぐらいなら検索でも下調べでもしたらいいさ。でも、それじゃメシ食う前にアカの他人の素人レビューで店やメニューを左右されるような奴と同じじゃないか。僕はそんな低俗な趣味じゃないんでね」
「ホントは?」
「それどころじゃなかった」
「支配人のほうも?」
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