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さよはる!!
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わが町とよはし。
私の住まいのすぐ近くのイベントやお店に、よく(かわいい)顔を出しているイラストレーターさんが居た。
みしゃみしゃちゃん、という名義で活動しているので、みしゃみしゃちゃんさん、と呼ぶべきかと思ったけれど長いのでみしゃみしゃさんにします。
喜怒哀楽の激しそうな、元気なオネーサン。
で、みしゃみしゃさんがツイッターに載せている連載バンド青春漫画
さよはる!!
という作品が同人出版で紙の本になるというので私も購入しました!
愛知県でも豊橋市から蒲郡、新城くらいまでの地域が舞台のモデルになった作品なので、作中の会話も殆ど三河弁。方言のクサさ、わざとらしさを産み出すのは作品の綺麗さ、整い過ぎたゆえのアクみたいなもんで。
この作品は言ってしまえば粗っ削りで馬力に任せて描かれているために全然そのクサみがない。のどかでだだっ広い東三河の元気な高校生が繰り広げる青春顛末記。の端緒だ。
私もバンドやってたけれどハタチ越えてからだったし、文化祭でみかんのうたをがなったりもしたけど定時制で大人しいもんだったし、正直に言えば最初は自分からするとこの手合いは眩しすぎるんだと思っていた。で実際それは殆ど的中していた。
こんな風にわかりやすく、外に向かってジタバタ生きてる奴等が嫌いだったし、今でもそうは出来ないなと思う。泥臭くてしんどい事ばかりなのに、それを臆面も無く表に出してワーワー言える奴からは、なるべく遠くにコッソリ逃げたい。
でも、そんな暗い奴の手をグイっと引っ張って一緒に走らせてしまう、だけどそれが不思議と嫌じゃない。そういう作品だと思う。
一日、一日とコツコツ描かれ積み上げられた物語が雪の結晶みたく繋がってカタチを成した本。
本の中でみしゃみしゃさんは、勝手に出しただけ、と書いているけれど。
世の中に誰かが出しますと言ってくれる本の方が珍しいし滅多無いわけで。
出すってだけで意義があるし、勝手に出さなきゃ出ない本ばかりのなかの100冊に込められた物語は小さいけれど、それが広がる場所はずっと大きく広い。
ウチの近所のライブハウスっぽいハコや、竹島水族館も出て来る。
自分の身の回りに、知らないだけでこんな物語が沢山あったのだろうな。
それを微笑ましく、楽しく、面白おかしく読めたのは、私が年月だけは重ねて少しは、こういう世界が他人事だと思えるようになったからだろうか。
多分この作品が好きな人は、彼ら彼女らのことが自分のことのように感じられる人が多いと思う。だけれども、私みたいに夜中にラジオ聞くのに窓サッシと自分の顔面でラジオを挟み、音量を絞ってクスクス笑ってたようなウスラ根暗(ドグラマグラみてえだろ)が読むとやっぱり眩しいし付いていけない。
それでいい。手綱を握っているから引きずられるし、しんどいんだ。
手を離して暴れ回るさまを眺めていればいい。
この本には、この本を出そうと決めた時のみしゃみしゃさんにしかない馬力が詰まっている。可愛くて瑞々しい、記念碑のような一冊だった。
さよはる!!シリーズはみしゃみしゃさんが現在もTwitterで継続公開中だし、過去の作品をまとめて読むことも出来るので皆さんも東三河の片隅の、元気なバンドの日常を覗いてみてはいかがでしょうか。
難しいことやメンドクサイことは全然考えずに読めるので、大変ストレスフリーでフレンドリーな作品たちです。
ライブチケットのしおり、お手紙にステッカー、納品書までありがとうございます。
狭いようで広い豊橋の何処かで、いつか会ったら乾杯しましょう。
私の住まいのすぐ近くのイベントやお店に、よく(かわいい)顔を出しているイラストレーターさんが居た。
みしゃみしゃちゃん、という名義で活動しているので、みしゃみしゃちゃんさん、と呼ぶべきかと思ったけれど長いのでみしゃみしゃさんにします。
喜怒哀楽の激しそうな、元気なオネーサン。
で、みしゃみしゃさんがツイッターに載せている連載バンド青春漫画
さよはる!!
という作品が同人出版で紙の本になるというので私も購入しました!
愛知県でも豊橋市から蒲郡、新城くらいまでの地域が舞台のモデルになった作品なので、作中の会話も殆ど三河弁。方言のクサさ、わざとらしさを産み出すのは作品の綺麗さ、整い過ぎたゆえのアクみたいなもんで。
この作品は言ってしまえば粗っ削りで馬力に任せて描かれているために全然そのクサみがない。のどかでだだっ広い東三河の元気な高校生が繰り広げる青春顛末記。の端緒だ。
私もバンドやってたけれどハタチ越えてからだったし、文化祭でみかんのうたをがなったりもしたけど定時制で大人しいもんだったし、正直に言えば最初は自分からするとこの手合いは眩しすぎるんだと思っていた。で実際それは殆ど的中していた。
こんな風にわかりやすく、外に向かってジタバタ生きてる奴等が嫌いだったし、今でもそうは出来ないなと思う。泥臭くてしんどい事ばかりなのに、それを臆面も無く表に出してワーワー言える奴からは、なるべく遠くにコッソリ逃げたい。
でも、そんな暗い奴の手をグイっと引っ張って一緒に走らせてしまう、だけどそれが不思議と嫌じゃない。そういう作品だと思う。
一日、一日とコツコツ描かれ積み上げられた物語が雪の結晶みたく繋がってカタチを成した本。
本の中でみしゃみしゃさんは、勝手に出しただけ、と書いているけれど。
世の中に誰かが出しますと言ってくれる本の方が珍しいし滅多無いわけで。
出すってだけで意義があるし、勝手に出さなきゃ出ない本ばかりのなかの100冊に込められた物語は小さいけれど、それが広がる場所はずっと大きく広い。
ウチの近所のライブハウスっぽいハコや、竹島水族館も出て来る。
自分の身の回りに、知らないだけでこんな物語が沢山あったのだろうな。
それを微笑ましく、楽しく、面白おかしく読めたのは、私が年月だけは重ねて少しは、こういう世界が他人事だと思えるようになったからだろうか。
多分この作品が好きな人は、彼ら彼女らのことが自分のことのように感じられる人が多いと思う。だけれども、私みたいに夜中にラジオ聞くのに窓サッシと自分の顔面でラジオを挟み、音量を絞ってクスクス笑ってたようなウスラ根暗(ドグラマグラみてえだろ)が読むとやっぱり眩しいし付いていけない。
それでいい。手綱を握っているから引きずられるし、しんどいんだ。
手を離して暴れ回るさまを眺めていればいい。
この本には、この本を出そうと決めた時のみしゃみしゃさんにしかない馬力が詰まっている。可愛くて瑞々しい、記念碑のような一冊だった。
さよはる!!シリーズはみしゃみしゃさんが現在もTwitterで継続公開中だし、過去の作品をまとめて読むことも出来るので皆さんも東三河の片隅の、元気なバンドの日常を覗いてみてはいかがでしょうか。
難しいことやメンドクサイことは全然考えずに読めるので、大変ストレスフリーでフレンドリーな作品たちです。
ライブチケットのしおり、お手紙にステッカー、納品書までありがとうございます。
狭いようで広い豊橋の何処かで、いつか会ったら乾杯しましょう。
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