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正しい答えのない世界を生きるための死の文学入門
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内藤理恵子さんの著書、正しい答えのない世界を生きるための死の文学入門
という本をご紹介します
難しそうだけど、とても砕けてて読みやすい本です
近所の面白いお姉さんから興味深い話を聞かせてもらってるような、そんな本
伊集院さんと養老孟司さんの本の時にも話したけど、内藤さんのこの本も、両極端で中間ぐらいが許されず、それも不安定で上がり目のない日常というものが頭上に重く垂れこめてて
そこを上手くかわしたり、生き抜くためのヒントのようなものがある本です。
死や絶望はセンシティブと言われ触れられない、触れないようにされる一方で、絶対的に迫って来る。そしてそれは思わぬきっかけで最後の一歩を踏み出してしまう可能性がある。誰にでもある。
そんな時に、思わぬ命綱になりえるのが娯楽であり、明確な答えや救いを見出しにくいものを描けるもの、様々な解釈を交えながらも最後には自分の中で落としどころを見つけたり、自分に合った形に気付けたりする。それが小説を読むってことの必要性の一つでもある。
古今東西の神話や宗教、哲学は、今も昔も色んな文学作品に、その作者なりの解釈を経て内包されている。それを読み解きながら、落ち込んだり迷ったりした時のヒントになるような楽しみ方が出来るように。そんな感じの本。
自分の好きな作家から知らない人、自分は読んだけど好きじゃない人の本まで色々読み解かれてて面白いです。
内藤理恵子お姉さん家の本棚の前で、コレはこんな感じ、こっちはこんな感じ、と話しながら見ているようでもある。
その内容は多岐にわたり、死生観や現代社会にも通じる問題から恋愛、ゲーム、アニメなどなどあらゆるテーマを取り上げて、文学を読み解く。文化を探る。
書きたいことが読むほどに湧き上がってきて、とてもワクワクする。
わかる!とか、俺も!とか、言いたくて仕方がない。
それが苦しくて、暫く読むのも感想を書くのも止まってしまっていた。
特に冒頭の夏目漱石と夢十夜は、自分が描きたいと思っている精神世界だとか不思議な物語だとか、そういうものに通じるものがとてもとてもあって。
そして誹謗中傷と「トリガー」の話は、大好きだったプロレスラーの悲しすぎる最期を思い起こすようで。
他人様からすりゃ、些細なことかもしれない。けど、その些細な切っ掛けで誰かが最後の引き金を引くまでに、どれだけの
些細なこと
が積み重なり、その人の背中を圧迫していることか。
結局、SNSでヒトサマを貶める奴は、そういう志向がハナっから欠けているのだろう
自分の捨てたゴミ一つで街が汚れたようには見えないが、誰かがそうして捨て続けたゴミが、やがて街を汚し、しまいにはゴミ溜めになったり、有毒なガスが出たり、引火して炎上したりするのだ。
その最後の切っ掛けが、自分の一言かも知れないんだ。
今回、読むのが長いあいだ止まっていたことで最初から読み返して、内藤先生を通したKと先生の話に触れて。改めて、この
些細な事の積み重ね
が、良いことも悪いことも導いているのだと思った。そして、良い方の些細な事を、せめて積み上げていたいと思った。少なくともプロレスという文化、スポーツに関してだけでも。
ぜえ、ぜえ。何の話だっけ。そう内藤理恵子さんの本だよ。
もうね、全部この調子で、色んなことに色んな記憶や言葉が結びついて、ニューロンが怪獣ビオランテの蔦みたいにシュルシュルっと伸びて脳の引き出しの取っ手を次から次へと開けちゃって、もう全部しっちゃかめっちゃかになっちゃうんだよ。
この本は言いたいことが多すぎて苦しい。
自分が欲しかったのは、そういう本で。
自分の言いたいことを、具体的に優しく簡潔に示してくれているのかも知れない。
コレは何も私が伊丹映画もビックリの繊細ヤクザっぷりを発揮しているアピールのために
ボクチンは共感しまくって苦しいぢょ!
というんじゃなく、逆に、これだけのありとあらゆる事象や思考や思想や文章文学文化とかそういうものを、一冊の本として一旦だとしても決着(ケリ)をつけて世に問える、それが凄いし、教養とか知というものは、そういうことが出来る技量や才覚を言うのだろう。
教養と知だもん。凶器と血ならいいけどさあ(タイガー・ジェット・シンみてえなこと言ってるな)
普段は剽軽でゲームやアニメの話と、可愛い小犬のドビーの写真をアップしては楽しくお話している内藤理恵子さんの、能ある鷹は爪を隠すを地で行く底力を味わう事ができます。
いつだって生きてられるからとりあえず生きているし、死ぬ理由なんか生きる理由の何倍もあって。生命保険にも入って、死ぬか立てなくなった方がお金は沢山貰えるのに、高い金を払って日常を維持している。それは何故なのか。
それがわからず、迷って、悩んで、苦しんでいる時に、最後の引き金を引いてしまうのか。その指を引っこめて、また生きるのか。
少なくとも、その指がまだ自由に動かせるなら、この本を手に取って読んだ方がいい。読んで損はない。生きづらく悩みやすい人の枕元に、そっと添えてあげたい本。
何度も読み返すことになるであろう、優しい本。
書きたいことが多すぎるので、気になる人は是非ご覧になってください。
あと内藤理恵子さんのTwitterやホームページも、見てみると楽しいし、興味深い記事、自分の知らないけど身近な世界のお話が沢山あって、退屈しませんよ。デヴィッド・リンチが好きな人は特にいいかも。
Twitter
@drjoro
HP
https://www.riekonaito.com/
物知りで優しくて素敵な、内藤理恵子お姉さんのオハナシをもっと聞きたいので、また色んな本や記事を出して欲しいな。
続きに関しても、もしかしたら書くかもしれません。ホントに冒頭から少しの部分しか触れられてないし、あれもこれも書いてたら終わらないので……最初に読んで、とにかく感じたこと、沸き上がったものを、ココに書き殴ってしまうことにしました。
麗しのスーファミ仙人様、乱文をお許しください
という本をご紹介します
難しそうだけど、とても砕けてて読みやすい本です
近所の面白いお姉さんから興味深い話を聞かせてもらってるような、そんな本
伊集院さんと養老孟司さんの本の時にも話したけど、内藤さんのこの本も、両極端で中間ぐらいが許されず、それも不安定で上がり目のない日常というものが頭上に重く垂れこめてて
そこを上手くかわしたり、生き抜くためのヒントのようなものがある本です。
死や絶望はセンシティブと言われ触れられない、触れないようにされる一方で、絶対的に迫って来る。そしてそれは思わぬきっかけで最後の一歩を踏み出してしまう可能性がある。誰にでもある。
そんな時に、思わぬ命綱になりえるのが娯楽であり、明確な答えや救いを見出しにくいものを描けるもの、様々な解釈を交えながらも最後には自分の中で落としどころを見つけたり、自分に合った形に気付けたりする。それが小説を読むってことの必要性の一つでもある。
古今東西の神話や宗教、哲学は、今も昔も色んな文学作品に、その作者なりの解釈を経て内包されている。それを読み解きながら、落ち込んだり迷ったりした時のヒントになるような楽しみ方が出来るように。そんな感じの本。
自分の好きな作家から知らない人、自分は読んだけど好きじゃない人の本まで色々読み解かれてて面白いです。
内藤理恵子お姉さん家の本棚の前で、コレはこんな感じ、こっちはこんな感じ、と話しながら見ているようでもある。
その内容は多岐にわたり、死生観や現代社会にも通じる問題から恋愛、ゲーム、アニメなどなどあらゆるテーマを取り上げて、文学を読み解く。文化を探る。
書きたいことが読むほどに湧き上がってきて、とてもワクワクする。
わかる!とか、俺も!とか、言いたくて仕方がない。
それが苦しくて、暫く読むのも感想を書くのも止まってしまっていた。
特に冒頭の夏目漱石と夢十夜は、自分が描きたいと思っている精神世界だとか不思議な物語だとか、そういうものに通じるものがとてもとてもあって。
そして誹謗中傷と「トリガー」の話は、大好きだったプロレスラーの悲しすぎる最期を思い起こすようで。
他人様からすりゃ、些細なことかもしれない。けど、その些細な切っ掛けで誰かが最後の引き金を引くまでに、どれだけの
些細なこと
が積み重なり、その人の背中を圧迫していることか。
結局、SNSでヒトサマを貶める奴は、そういう志向がハナっから欠けているのだろう
自分の捨てたゴミ一つで街が汚れたようには見えないが、誰かがそうして捨て続けたゴミが、やがて街を汚し、しまいにはゴミ溜めになったり、有毒なガスが出たり、引火して炎上したりするのだ。
その最後の切っ掛けが、自分の一言かも知れないんだ。
今回、読むのが長いあいだ止まっていたことで最初から読み返して、内藤先生を通したKと先生の話に触れて。改めて、この
些細な事の積み重ね
が、良いことも悪いことも導いているのだと思った。そして、良い方の些細な事を、せめて積み上げていたいと思った。少なくともプロレスという文化、スポーツに関してだけでも。
ぜえ、ぜえ。何の話だっけ。そう内藤理恵子さんの本だよ。
もうね、全部この調子で、色んなことに色んな記憶や言葉が結びついて、ニューロンが怪獣ビオランテの蔦みたいにシュルシュルっと伸びて脳の引き出しの取っ手を次から次へと開けちゃって、もう全部しっちゃかめっちゃかになっちゃうんだよ。
この本は言いたいことが多すぎて苦しい。
自分が欲しかったのは、そういう本で。
自分の言いたいことを、具体的に優しく簡潔に示してくれているのかも知れない。
コレは何も私が伊丹映画もビックリの繊細ヤクザっぷりを発揮しているアピールのために
ボクチンは共感しまくって苦しいぢょ!
というんじゃなく、逆に、これだけのありとあらゆる事象や思考や思想や文章文学文化とかそういうものを、一冊の本として一旦だとしても決着(ケリ)をつけて世に問える、それが凄いし、教養とか知というものは、そういうことが出来る技量や才覚を言うのだろう。
教養と知だもん。凶器と血ならいいけどさあ(タイガー・ジェット・シンみてえなこと言ってるな)
普段は剽軽でゲームやアニメの話と、可愛い小犬のドビーの写真をアップしては楽しくお話している内藤理恵子さんの、能ある鷹は爪を隠すを地で行く底力を味わう事ができます。
いつだって生きてられるからとりあえず生きているし、死ぬ理由なんか生きる理由の何倍もあって。生命保険にも入って、死ぬか立てなくなった方がお金は沢山貰えるのに、高い金を払って日常を維持している。それは何故なのか。
それがわからず、迷って、悩んで、苦しんでいる時に、最後の引き金を引いてしまうのか。その指を引っこめて、また生きるのか。
少なくとも、その指がまだ自由に動かせるなら、この本を手に取って読んだ方がいい。読んで損はない。生きづらく悩みやすい人の枕元に、そっと添えてあげたい本。
何度も読み返すことになるであろう、優しい本。
書きたいことが多すぎるので、気になる人は是非ご覧になってください。
あと内藤理恵子さんのTwitterやホームページも、見てみると楽しいし、興味深い記事、自分の知らないけど身近な世界のお話が沢山あって、退屈しませんよ。デヴィッド・リンチが好きな人は特にいいかも。
@drjoro
HP
https://www.riekonaito.com/
物知りで優しくて素敵な、内藤理恵子お姉さんのオハナシをもっと聞きたいので、また色んな本や記事を出して欲しいな。
続きに関しても、もしかしたら書くかもしれません。ホントに冒頭から少しの部分しか触れられてないし、あれもこれも書いてたら終わらないので……最初に読んで、とにかく感じたこと、沸き上がったものを、ココに書き殴ってしまうことにしました。
麗しのスーファミ仙人様、乱文をお許しください
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