不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

パプアニューギニアの極楽鳥と郷土物語

南国少年パプワ君に出てくる、祇園仮面アラシヤマが使う極楽鳥の舞って昔あったよな。
んばば！！（パプワ君、原作だと美形のマッチョばっかりのシリアスなバトル漫画になるんよな終盤）

夜勤明け、ちょっと疲れたのでジム行くの辞めてコンビニでカップ焼きそばを買ってきて食べる。カップ焼きそばが美味しいのって、食う直前までだな……当分いらないや。
土砂降りと疲労のおかげでウダウダしてたら昼過ぎになってた。
ヒマだし豊川市麻生田にある
old book cafe BookCupさん
にお邪魔する。強めの雨風にけぶる田畑と、その向こうに白く靄った東名高速。これじゃ半透明高速だ。
豊川市街のマンションや遠くを走る県道のトラックがボンヤリ見える。

ここは私が通ってた高校で古文の非常勤講師をしていた加藤先生のお店。
あの当時から古本屋さんをやっているという話は聞いてたし、授業は堅苦しくなく割と明るくて喋りやすい先生だった。
あの当時の私はと言えば図体はそれなりで、しょっちゅう廊下や教室でプロレスごっこしたり（Don’t Try This at School）文化祭でセックスマシンガンズを歌ったり、中学の時から大嫌いだったN君をブン殴ってしまい謹慎処分とされたり、悪い意味で活発な反面、根は暗くて小心者の多方面オタクだった。
このオタク気質、マニア人生と行動的で暴れん坊なところは相反するように見えて意外とそうでもなく、また特別たいしたことでもない。それを良くも悪くも実感するのは、自分以上にマニアでオタクで突き詰めて考えて生きてる人と話しているとき。
いわゆる「プロ」とか「道に生きてる人」の話だ。
で、その温故知新のプロこと加藤先生が面白い話を聞かせてくれた。

なんでも近在に包丁道の家元が居て、その人が言うには郷土の文士や知識人と伝統行事などを組み合わせた冒険もの、バトルものの作品があればいいよね！と同年代の仲間と盛り上がったのは良いが、その仲間たちが鬼籍に入られてしまい宙に浮かんでしまったと。
話を聞いてみると、今まで全然知らなかったけど結構この辺りでも文学作品を発表している人が居る。夜窓鬼談（やそうきだん）という漢文の怪談集なんてのもあったそうで、これは2000年頃に訳書も出ているとのこと。探したら結構な高値が付いていた。

郷土版の帝都物語や水滸伝、八犬伝、もしくはドラゴンボールとか北斗の拳だな！キン肉マンの超人オリンピックに初期のドラゴンボールを足したテイストでもいいかもしれない。
帝都でなく田舎でやるから、郷土物語だ。

これに時間軸や時代考証なんかを全部パーに出来る要素を入れれば、帝都物語で居る所の加藤保憲のポジションには郷土の悪魔的ギタリスト・ジェイル大橋代官を据えることが出来るし、善玉の大ボスには暴れん坊将軍こと徳川吉宗も居る。
おおーコレは面白そうじゃん！
と、パプアニューギニアの澄んだコーヒー、パラダイスバードを頂きながら話を伺いました。

このパプアニューギニアのコーヒーも美味しかったなあ。
何故かパプアニューギニアという響きが好きで、昔、ワールドヒーローズって格ゲーにハマった時にマッドマンというパプアニューギニア出身のシャーマンが出てて、ソイツばっか使ってた。
狂った男じゃなく、泥まみれの男、のマッドマン。
〆は名物のコーヒーゼリー。ウメーんだコレが（川尻こだまちゃん風に）
ほろ苦いムチムチのコーヒーゼリーにクリームたっぷり、バニラアイスとコーヒーチップの相性が絶品です。皆さんも是非。

そして加藤先生が練習中とのことで、抹茶ラテも頂く。
色々と試行錯誤をなさっている最中で、苦労もありながら楽しそうだ。
ラテメニューの完成も楽しみにしています。
ごちそうさまでした。