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第864回。#いいねの数だけ好きな漫画を言う見た人もやりましょう拒否権はない その1
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11いいね。
いつもお付き合いくださりありがとうございます。
1000回間近にして深刻なネタ切れにあえぐキッドさんといっしょ。ならびにキッドさんにネタを恵んであげよう、という趣旨で御座います。
急に漫画の話っても中々ないけど、好きな漫画と言われれば色々ある。
ランキングじゃないので思いつくまま、書くがままにしてみる。
漏れたり、あとで自分で読み返して
あっアレがあった!
っていうのは、また別に機会に書くかもね。
1
東京ラプソディーズ。最近はぬいぐるみ職人として覚醒したハヤシエリさんの短編集。全部で三冊出ているが、どれも秀逸。
人の痛み、悲しみ、生きることの切なさ、やりきれなさ、どうしようもない男のクズさ、涙のしょっぱさ、血の苦さ…色んな感情が点になって線になって顔になって目になって鼻になって描かれたキャラクターの口から溢れ出てくる。
最初に通販で買ってから何年になるだろう?
自分にも思い当たるフシや、自分にも重なる部分も沢山あった。
同い年で同じ夏うまれのハヤシエリさんの生み出す作品はTシャツでも漫画でもぬいぐるみでも、全部タマシイが入っているからいとおしい。
私もぬいぐるみを一つお迎えしなくては。
2
セレベスト織田信長
我らがジェントルメン中村先生の今や代表作の一つであり、暗いニュースと嫌なお金持ちばかりが流れ出てくる既存のメディアなんぞ
何処吹風(エニウェア・ウィンブロゥ)。
常識を超えた大金持ちの皆さんが常軌を逸したおもてなしで戦う、実に斬新なアクションバトル漫画なのだ!絵柄もネタも読む人を選ぶかもしれないが、むしろセレベストたちに選ばれた読者こそ幸福である。
主人公であり最強のセレベスト、織田信長会長の男気に触れたら、思わずホッコリすること請け合いの大傑作。単行本も発売中のほかリイドカフェさんで読めますので是非。
3
魔装番長バンガイスト
こちらもリイドカフェさん連載中で単行本も発売中。
プロレス、メタル、特撮!可愛い獣人からユニークな怪人、屈強だけど何処か人の良さが滲み出るプロレスラーから科学者まで大暴れのアクションバトル漫画。
いま三十路ちょいちょいぐらいの人は、ギリギリ夕方の再放送で見てたジャンプ系のバトル漫画のもっと濃い感じだと思って頂ければ通じるかと。もっとコアでマニアックなネタと、もっとアタマ使わないでぐいぐい読める展開。
まさに力と技の風車が回る作品です。
4
サマーランドへようこそ
私の大好きなバトル少年カズヤ、干支天使チアラット、なかよし番外地、そして
もっと!抱かれたい道場
でもお馴染みの中川ホメオパシー先生による作品。こちらはnoteにて連載中。たぶん読者か作者どっちかが死ぬまで続くので気になる人は読者か作者どっちかが明日死ぬかもしれないので早めに読むといいです。
何て言えばいいのか、物語もキャラクターも支離滅裂だけれども、それでも構わず続いていくんだ。
昔、亡くなった立川談志さんが言っていた
「常識なんていうものは犬なら犬、ケーキならケーキ、愛でも恋でも親でも、全部学習することによって無理して同じ型に流し込んでいるだけ。より多くの人に共通した認識を持たせるだけの区別に過ぎない。だから、本当なら突拍子もない、不条理だったりすることのほうが正しいというか自然なんだ。赤ちゃんから小さな子供になるにあたって犬でも人でも同じような絵に描く時期を経て、年を取ってボケてタガが外れる。これが本来はフツーの姿なんだ」
という言説が、このサマーランドへようこそ、を言い表すのにはいちばん近い気がする。いまメインで描かれているキャラクターも、少し前に描かれていたキャラクターも舞台も、いつ急に何の理由も説明もなく消えて変わってもおかしくない。
全く目が離せない。だけどどこから読んでもただひとつ
狂ってる
ことだけは確かで変わらないので、安心してお楽しみいただけます。死ぬまで続く物語を一つや二つ見逃しても結局は大して変わらないし、すぐ読み返せるのが便利な世の中で。
5
ピーヨと魔法の果実
しちみ楼先生による不気味で不思議な可愛い生き物、ピーヨちゃんたちが存在する現代社会を中心にした短編集。
いま我々が暮らしている世界とは別の、ピーヨという生き物がいる世界。
ピーヨちゃんたちは彼らだけの独自の文化や生活圏を築き、人間社会とも大なり小なりかかわっている。
ちなみにちょうど6月6日から新連載「キンとケン」が始まっていて、そちらは
Matogrossoさんというサイトでご覧になれますのでよろしければ。ピーヨとは絵柄こそ違うけどキャラは相変わらずの可愛さで。
其処に漂う不吉な予感、嫌な予感、破滅の予感も相変わらずです。
ピーヨは文字通りの着ぐるみを着た不条理ホラーだったけど、こちらは史実をもとにした作品ということでまた楽しみです。
6
恐怖の口が目女
クチガメー!でお馴染み、崇山祟(たかやまたたり)先生の作品。
ホラーで学園で古代でSFで友情で。
怒涛の展開とクチガメの招待、そしてカタルシス。
劇画狼さんのエクストリームマンガ学園で見てコミックスも買いまして。
崇山祟先生の描く「部長少女」は他の作品でも可愛くて愛嬌たっぷりで、このクチガメのすずめ部長なんかホントにスラップスティックスそのものなんだけどとにかく可愛い、憎めない。素っ頓狂だけど真っすぐで優しいところもあるから。
巻末の天久聖一先生との対談もアマチュアで創作やってる人は読んだ方がイイです。
続きは明日!
いつもお付き合いくださりありがとうございます。
1000回間近にして深刻なネタ切れにあえぐキッドさんといっしょ。ならびにキッドさんにネタを恵んであげよう、という趣旨で御座います。
急に漫画の話っても中々ないけど、好きな漫画と言われれば色々ある。
ランキングじゃないので思いつくまま、書くがままにしてみる。
漏れたり、あとで自分で読み返して
あっアレがあった!
っていうのは、また別に機会に書くかもね。
1
東京ラプソディーズ。最近はぬいぐるみ職人として覚醒したハヤシエリさんの短編集。全部で三冊出ているが、どれも秀逸。
人の痛み、悲しみ、生きることの切なさ、やりきれなさ、どうしようもない男のクズさ、涙のしょっぱさ、血の苦さ…色んな感情が点になって線になって顔になって目になって鼻になって描かれたキャラクターの口から溢れ出てくる。
最初に通販で買ってから何年になるだろう?
自分にも思い当たるフシや、自分にも重なる部分も沢山あった。
同い年で同じ夏うまれのハヤシエリさんの生み出す作品はTシャツでも漫画でもぬいぐるみでも、全部タマシイが入っているからいとおしい。
私もぬいぐるみを一つお迎えしなくては。
2
セレベスト織田信長
我らがジェントルメン中村先生の今や代表作の一つであり、暗いニュースと嫌なお金持ちばかりが流れ出てくる既存のメディアなんぞ
何処吹風(エニウェア・ウィンブロゥ)。
常識を超えた大金持ちの皆さんが常軌を逸したおもてなしで戦う、実に斬新なアクションバトル漫画なのだ!絵柄もネタも読む人を選ぶかもしれないが、むしろセレベストたちに選ばれた読者こそ幸福である。
主人公であり最強のセレベスト、織田信長会長の男気に触れたら、思わずホッコリすること請け合いの大傑作。単行本も発売中のほかリイドカフェさんで読めますので是非。
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魔装番長バンガイスト
こちらもリイドカフェさん連載中で単行本も発売中。
プロレス、メタル、特撮!可愛い獣人からユニークな怪人、屈強だけど何処か人の良さが滲み出るプロレスラーから科学者まで大暴れのアクションバトル漫画。
いま三十路ちょいちょいぐらいの人は、ギリギリ夕方の再放送で見てたジャンプ系のバトル漫画のもっと濃い感じだと思って頂ければ通じるかと。もっとコアでマニアックなネタと、もっとアタマ使わないでぐいぐい読める展開。
まさに力と技の風車が回る作品です。
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サマーランドへようこそ
私の大好きなバトル少年カズヤ、干支天使チアラット、なかよし番外地、そして
もっと!抱かれたい道場
でもお馴染みの中川ホメオパシー先生による作品。こちらはnoteにて連載中。たぶん読者か作者どっちかが死ぬまで続くので気になる人は読者か作者どっちかが明日死ぬかもしれないので早めに読むといいです。
何て言えばいいのか、物語もキャラクターも支離滅裂だけれども、それでも構わず続いていくんだ。
昔、亡くなった立川談志さんが言っていた
「常識なんていうものは犬なら犬、ケーキならケーキ、愛でも恋でも親でも、全部学習することによって無理して同じ型に流し込んでいるだけ。より多くの人に共通した認識を持たせるだけの区別に過ぎない。だから、本当なら突拍子もない、不条理だったりすることのほうが正しいというか自然なんだ。赤ちゃんから小さな子供になるにあたって犬でも人でも同じような絵に描く時期を経て、年を取ってボケてタガが外れる。これが本来はフツーの姿なんだ」
という言説が、このサマーランドへようこそ、を言い表すのにはいちばん近い気がする。いまメインで描かれているキャラクターも、少し前に描かれていたキャラクターも舞台も、いつ急に何の理由も説明もなく消えて変わってもおかしくない。
全く目が離せない。だけどどこから読んでもただひとつ
狂ってる
ことだけは確かで変わらないので、安心してお楽しみいただけます。死ぬまで続く物語を一つや二つ見逃しても結局は大して変わらないし、すぐ読み返せるのが便利な世の中で。
5
ピーヨと魔法の果実
しちみ楼先生による不気味で不思議な可愛い生き物、ピーヨちゃんたちが存在する現代社会を中心にした短編集。
いま我々が暮らしている世界とは別の、ピーヨという生き物がいる世界。
ピーヨちゃんたちは彼らだけの独自の文化や生活圏を築き、人間社会とも大なり小なりかかわっている。
ちなみにちょうど6月6日から新連載「キンとケン」が始まっていて、そちらは
Matogrossoさんというサイトでご覧になれますのでよろしければ。ピーヨとは絵柄こそ違うけどキャラは相変わらずの可愛さで。
其処に漂う不吉な予感、嫌な予感、破滅の予感も相変わらずです。
ピーヨは文字通りの着ぐるみを着た不条理ホラーだったけど、こちらは史実をもとにした作品ということでまた楽しみです。
6
恐怖の口が目女
クチガメー!でお馴染み、崇山祟(たかやまたたり)先生の作品。
ホラーで学園で古代でSFで友情で。
怒涛の展開とクチガメの招待、そしてカタルシス。
劇画狼さんのエクストリームマンガ学園で見てコミックスも買いまして。
崇山祟先生の描く「部長少女」は他の作品でも可愛くて愛嬌たっぷりで、このクチガメのすずめ部長なんかホントにスラップスティックスそのものなんだけどとにかく可愛い、憎めない。素っ頓狂だけど真っすぐで優しいところもあるから。
巻末の天久聖一先生との対談もアマチュアで創作やってる人は読んだ方がイイです。
続きは明日!
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