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第844回。新緑の東栄町と佐久間道路を走ってきたのだ
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5月12日。数少ない5月の休日。晴。
この5月はマジで各週の日曜しか休みがない。
天気はいいし風も心地よい。連休明けで空いてるだろうし、最近は仕事してると初夏の青臭くて濃密なにおいのする空気がとても爽やかだ。
というわけで、日頃よりもっと緑の濃いところに行こうと思って走ってきました。御年80歳のおじいちゃんを連れて。
先週は大阪に行ってたし、その前はおじいちゃんが風邪をひいていた。高齢者は風邪が怖い。肺炎になったりするし。なので大事を取って、しかも時期もいい。
国道151号線はホントに拍子抜けするほど空いていた。最初は県道69号線で北上して、新しい橋を渡って151号線へ。この新しい橋も出来て10年ぐらいになるのかな…?私が二十歳前後の時にはなかったか、その頃に出来上がったのを覚えている。それまでは不便だったけど、いつの間にか出来た道路が当たり前になってるってことが結構ある。急カーブの狭い道や、広いバイパス、何より新東名が出来たんでそこだけ物凄い開発されている。そんな新城市から鳳来町をこえて東栄町へ。鳳来寺山のふもとにはJR飯田線の線路と並走する区間もある。大きな陸橋を渡って線路をまたいで、三河大野駅を左に見てさらに北へ。
この三河大野からもっと奥へ入ったあたりには、ずっと昔何度か遊びに来たことがあった。祖母の親戚の家があって、私と同い年ぐらいの男の子が居たのだ。タカヒロ君といったかな…。
ホントに周囲は山と田畑か果樹園で、タカヒロ君の家の前の道路は舗装されていなかった。私道だったんだろうか。その狭い路地を挟んで向かいに彼の家の畑とニワトリ小屋があった。私はそこでニワトリの幽霊に遭遇したことがある。本当。
けどその話は長くなるので今回は割愛…。
そんな懐かしの三河大野を通り過ぎ、鳳来町から東栄町に向かってずんずん進む。マジで空いてたのでそこまで2時間と踏んでいたのが1時間弱で走ってしまった。
最近は刈谷とか西尾とか知多とかそっちばかり走ってて山の方には中々来ていなかったのだけれど、そうなるとお店屋さんや道路が変わってたりして面白い。道路沿いにあったデカくて奇麗なコンビニが跡形もなくなってたり、別のお店になってたり。蒸留所とか出来てたよ。なんだろうね。ウイスキーとかか…?
道路沿いのコンビニはトコトンついていなかったのか、まず駐車場の広くて奇麗なサークルKが出来たんだけどすぐにファミリーマートに吸収されることが決まり、ファミリーマートになったと思ったら2年か3年しないで閉店してしまっていたようだ。
窓を開けて走るとぐんぐん緑の匂いが濃くなってくる。山は青々としているし、新緑の鮮やかさが目に楽しい。昔はこんな道なかったのになあ、とか、このトンネルは最近出来て便利になったとか、そんなことも思い出しながら走る。
日曜で連休の次の週なんで本当にアッサリ着いた。
流石にとうえい温泉は賑やかで、この日はお年寄りの団体客が入ってて食堂が騒がしかった。元気なババアの皆さんが、誰か一人の着ている服が似合うのなんのとヨイショ大会になり、テーブルをまたいで声が飛んだりする。
まあ元気なのはいいことだ…いいことだけどそんなに浪費するな。細く長く元気でいろ。
カツ丼の大盛を食べて(びっくりすることに80歳のじいちゃんもカツ丼並盛を平らげた)特産品を見て回る。正直、おやきとか馬刺し・馬肉の燻製、遠山ジンギスが置いてなかった(鶏肉のはあった)のが残念だったけど、お目当てだったニンニク七味唐辛子とブルーベリージャムを購入。
ブルーベリーは東栄町や豊根村周辺の特産品で、このとうえい温泉の近くにも果樹園があったりする。とても甘みとみずみずしさのバランスが良くておいしいのだ。
すぐ上がもう長野県なので、前は美味しい野沢菜のおやきも置いてたんだけどなあ…。
そこから最近新しく開通した佐久間道路を走ってみることに。
おじいちゃんも元トラックドライバーなので道路が好きで懐かしい時代の話を色々と知っているのだ。この山奥の道がもっと狭くて古いころの話とか、聞いてて脳の奥がジンジンする。
佐久間道路は長いこと工事しててずーっと開通してなかったのだが、いったんとうえい温泉からさらに県道を進み大千瀬川に沿って静岡県へ。佐久間ダムの手前から佐久間道路を走って戻ることに。
この大千瀬川に沿った国道473号線を、地図の調査員をやってた頃に延々歩いたことがある。さらに走ってて、この山奥のさらに奥も歩いたことを思い出す。道路を広げたんで家の基礎を引っ張ってズラしたんだよー、とニコニコ笑ってたおじさんの家はどこだったかな…。
狭い道を延々走ると静岡県に。しかも浜松市と来たもんだ。浦川というあたりでバイパスを見つけたんで側道を探す。
が、どうもトンネルがあるところを見ると…間違えた。まだこの奥に佐久間があるのに手前で乗ってしまった。しかも途中ですげえいい古いトンネルも見つけた。
いつもこういうドライブをしていると、海でも山でも、そういう風景とか建物とか好きな人と走ったら楽しいかな、と思う。
しょーがないので山奥に急に現れた真っ白い、真新しい橋の広いトンネルとバイパスを通って帰りました。
帰りもそこそこ快適で、いい休日でした。今度はちゃんと佐久間まで行くか、途中の気になった道を入ってみよう。また懐かしい記憶の蓋が開くかも。
この5月はマジで各週の日曜しか休みがない。
天気はいいし風も心地よい。連休明けで空いてるだろうし、最近は仕事してると初夏の青臭くて濃密なにおいのする空気がとても爽やかだ。
というわけで、日頃よりもっと緑の濃いところに行こうと思って走ってきました。御年80歳のおじいちゃんを連れて。
先週は大阪に行ってたし、その前はおじいちゃんが風邪をひいていた。高齢者は風邪が怖い。肺炎になったりするし。なので大事を取って、しかも時期もいい。
国道151号線はホントに拍子抜けするほど空いていた。最初は県道69号線で北上して、新しい橋を渡って151号線へ。この新しい橋も出来て10年ぐらいになるのかな…?私が二十歳前後の時にはなかったか、その頃に出来上がったのを覚えている。それまでは不便だったけど、いつの間にか出来た道路が当たり前になってるってことが結構ある。急カーブの狭い道や、広いバイパス、何より新東名が出来たんでそこだけ物凄い開発されている。そんな新城市から鳳来町をこえて東栄町へ。鳳来寺山のふもとにはJR飯田線の線路と並走する区間もある。大きな陸橋を渡って線路をまたいで、三河大野駅を左に見てさらに北へ。
この三河大野からもっと奥へ入ったあたりには、ずっと昔何度か遊びに来たことがあった。祖母の親戚の家があって、私と同い年ぐらいの男の子が居たのだ。タカヒロ君といったかな…。
ホントに周囲は山と田畑か果樹園で、タカヒロ君の家の前の道路は舗装されていなかった。私道だったんだろうか。その狭い路地を挟んで向かいに彼の家の畑とニワトリ小屋があった。私はそこでニワトリの幽霊に遭遇したことがある。本当。
けどその話は長くなるので今回は割愛…。
そんな懐かしの三河大野を通り過ぎ、鳳来町から東栄町に向かってずんずん進む。マジで空いてたのでそこまで2時間と踏んでいたのが1時間弱で走ってしまった。
最近は刈谷とか西尾とか知多とかそっちばかり走ってて山の方には中々来ていなかったのだけれど、そうなるとお店屋さんや道路が変わってたりして面白い。道路沿いにあったデカくて奇麗なコンビニが跡形もなくなってたり、別のお店になってたり。蒸留所とか出来てたよ。なんだろうね。ウイスキーとかか…?
道路沿いのコンビニはトコトンついていなかったのか、まず駐車場の広くて奇麗なサークルKが出来たんだけどすぐにファミリーマートに吸収されることが決まり、ファミリーマートになったと思ったら2年か3年しないで閉店してしまっていたようだ。
窓を開けて走るとぐんぐん緑の匂いが濃くなってくる。山は青々としているし、新緑の鮮やかさが目に楽しい。昔はこんな道なかったのになあ、とか、このトンネルは最近出来て便利になったとか、そんなことも思い出しながら走る。
日曜で連休の次の週なんで本当にアッサリ着いた。
流石にとうえい温泉は賑やかで、この日はお年寄りの団体客が入ってて食堂が騒がしかった。元気なババアの皆さんが、誰か一人の着ている服が似合うのなんのとヨイショ大会になり、テーブルをまたいで声が飛んだりする。
まあ元気なのはいいことだ…いいことだけどそんなに浪費するな。細く長く元気でいろ。
カツ丼の大盛を食べて(びっくりすることに80歳のじいちゃんもカツ丼並盛を平らげた)特産品を見て回る。正直、おやきとか馬刺し・馬肉の燻製、遠山ジンギスが置いてなかった(鶏肉のはあった)のが残念だったけど、お目当てだったニンニク七味唐辛子とブルーベリージャムを購入。
ブルーベリーは東栄町や豊根村周辺の特産品で、このとうえい温泉の近くにも果樹園があったりする。とても甘みとみずみずしさのバランスが良くておいしいのだ。
すぐ上がもう長野県なので、前は美味しい野沢菜のおやきも置いてたんだけどなあ…。
そこから最近新しく開通した佐久間道路を走ってみることに。
おじいちゃんも元トラックドライバーなので道路が好きで懐かしい時代の話を色々と知っているのだ。この山奥の道がもっと狭くて古いころの話とか、聞いてて脳の奥がジンジンする。
佐久間道路は長いこと工事しててずーっと開通してなかったのだが、いったんとうえい温泉からさらに県道を進み大千瀬川に沿って静岡県へ。佐久間ダムの手前から佐久間道路を走って戻ることに。
この大千瀬川に沿った国道473号線を、地図の調査員をやってた頃に延々歩いたことがある。さらに走ってて、この山奥のさらに奥も歩いたことを思い出す。道路を広げたんで家の基礎を引っ張ってズラしたんだよー、とニコニコ笑ってたおじさんの家はどこだったかな…。
狭い道を延々走ると静岡県に。しかも浜松市と来たもんだ。浦川というあたりでバイパスを見つけたんで側道を探す。
が、どうもトンネルがあるところを見ると…間違えた。まだこの奥に佐久間があるのに手前で乗ってしまった。しかも途中ですげえいい古いトンネルも見つけた。
いつもこういうドライブをしていると、海でも山でも、そういう風景とか建物とか好きな人と走ったら楽しいかな、と思う。
しょーがないので山奥に急に現れた真っ白い、真新しい橋の広いトンネルとバイパスを通って帰りました。
帰りもそこそこ快適で、いい休日でした。今度はちゃんと佐久間まで行くか、途中の気になった道を入ってみよう。また懐かしい記憶の蓋が開くかも。
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