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第821回。プロレス文化水準
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ピエールおはよう!!!!
今日(2019年4月22日)、いよいよ5月5日生野区民センタ-での大衆プロレス松山座
龍の松山を得る如し
が発表されまして。
おさらいとばかりに2月に行われた松山天翔のDVDを見返しています。
まあーその文化水準の高さには驚かされますね。
第三試合の3Lグレ子選手と藤田ミノル選手の試合なんかで顕著ですが、もう完全に3Lグレ子選手の事を理解して空気が出来上がっている。
なんの誘導も指示もなく、これまでの積み重ねがハッキリと出来上がっている。この暖かさ。
藤田ミノル選手だけは薄ら寒い思いをなさっていたでしょうけれど…。
おそらく松山座が、なんだったらプロレスそのものが初めてという方も毎回結構多い松山座ですが、初心者にもわかりやすく常連さんには毎回新鮮なカードには唸らされます。
正直、私は結構安定を取るというか、もうあまり冒険するよりも推してる選手を見たい、推してる団体に行きたいと思いがちなのですが。
そこは座長。当たり前ながら私以上のマニアでありプレイヤーでありディレクターでもある松山勘十郎という世界の主。
そうきたか!
それは考えてなかった!
というカードと、鉄板の組み合わせとを絶妙に混ぜ合わせてきます。
こういう冒険心を持ち続け、かつバランス感覚を保ち続けるからこそお客さんの文化水準もグっと上がってゆくのでしょうね。
やっぱりこの団体はこういうスタイル!これこそが正義!正しい!!
ってなっちゃうと、ファンも団体側も選手も楽しめないし、先がないよね。
それは90年代にどこの団体の誰のファンでも痛感したと思う。
新日本プロレスだろうが全日本プロレスだろうがFMWだろうがW★INGだろうがIWAジャパンだろうがリングスだろうがWARだろうが…
〇〇の所属なのに〇〇をするなんて!
とか、それだけでもニュースになっちゃうぐらい。
2000年代に入って珍しくもなんともなくなった、なんだったら鉄板のカードにさえなりえたような組み合わせが一大事だったわけだから平和っちゃ平和だしウブといえばウブな時代だったわな。
そのウブさがこじれて未だにそんなこと言ってる奴は、要するに高齢童貞で女性に過度な期待と清潔と自分の潔癖とコ汚さをバンバン棚上げして押し付けてネットでアイドルやセクシー女優さんに訳の分からないことで噛みついてる奴と同じで。
絵文字の挿入と使い方のセンスとかも似てるしもしかしたら同一人物とか同じ属性の連中なんだろうな。そういうゴブリンみたいな。
ガラパゴス化というのか、内部での進化と反比例して外の知名度が下がってゆく。
失われてしまった時間と知名度を取り戻すのは容易ではない。
それはド暗黒時代の新日本プロレスを見ていれば明らかで、喉から手が出るほど欲しいメジャーの証である地上波があったってあの有様だったわけだもの。まあ地上波放送で散々ぱらアルティメットロワイヤルだのズンドコドタバタ劇だの流してりゃ逆方向のアピールにも効果てきめんだっただろうけど…。
全日本プロレスにしてもノアにしても四天王の次が中々育たなかったのは、一部にはそうしたこじれたウブが絡んでいたと思われる。判官贔屓になってくるんだけどな、キャリアを重ねてケガや苦悩を抱えながらも戦うかつての青春の英雄を称えて支えている自分というカタルシスも含まれているしひっくり返すのは容易ではない。ひっくり返さない方が色々容易にもなるし。
もう理屈じゃないんだ。感情的になって、後にも引けなくなってる。そこを否定されることはカタルシスどころかカタストロフなわけだ。
プロレスリングという文化、概念が定着してそこにあることが当たり前になっていく。だけど、自分のおかげでその団体や選手やプロレスそのものが存在している。自分が守っていると思うようになったらちょいと厄介だ。それは自分が出会う前から連綿と続いているものであって、自分はそのプロレスリングという名の大河を流れる枯れ葉ひとつぐらいでしかないのだ。ルビーの指環じゃないぞ。
そうして大河の流れに任せてたゆたっていると、時には荒れるし干上がるし。色んな事がある。岸辺に着いたと思ったら普通に泥溜まりだったり。溺れる者は藁をもつかむの言葉通り、今までにないプロレス!これまで見たこともない試合!ものすごいデスマッチ!エンターテイメントプロレス!と色んな藁を掴んではそれを手放したり後生大事に胸に抱えたりして今日も生きている。
要するにそうやって胸の奥で束ねた藁の数が文化水準の一つの目安じゃないのかね。もちろんそれだけで推し量ることは出来ないし、プロレス一筋何十年という人もいる。
その年輪も確かに水準のうちだ。でも、年輪は長さだけじゃない。厚みも必要なんだ。ぺらっぺらの年輪なんか薄切りのバウムクーヘンみてえなもんで、いちばん外っかわにお砂糖でコーティングまでしてクラブハリエのみたいになってるオッサンもいる。
そうじゃないんだ。分厚くてながーい、年季の入った年輪が見え隠れする切り株みたいになって、プロレスという大河の岸辺に根を張っていきたい。
松山座は、その最適な養分のひとつだ。
今日(2019年4月22日)、いよいよ5月5日生野区民センタ-での大衆プロレス松山座
龍の松山を得る如し
が発表されまして。
おさらいとばかりに2月に行われた松山天翔のDVDを見返しています。
まあーその文化水準の高さには驚かされますね。
第三試合の3Lグレ子選手と藤田ミノル選手の試合なんかで顕著ですが、もう完全に3Lグレ子選手の事を理解して空気が出来上がっている。
なんの誘導も指示もなく、これまでの積み重ねがハッキリと出来上がっている。この暖かさ。
藤田ミノル選手だけは薄ら寒い思いをなさっていたでしょうけれど…。
おそらく松山座が、なんだったらプロレスそのものが初めてという方も毎回結構多い松山座ですが、初心者にもわかりやすく常連さんには毎回新鮮なカードには唸らされます。
正直、私は結構安定を取るというか、もうあまり冒険するよりも推してる選手を見たい、推してる団体に行きたいと思いがちなのですが。
そこは座長。当たり前ながら私以上のマニアでありプレイヤーでありディレクターでもある松山勘十郎という世界の主。
そうきたか!
それは考えてなかった!
というカードと、鉄板の組み合わせとを絶妙に混ぜ合わせてきます。
こういう冒険心を持ち続け、かつバランス感覚を保ち続けるからこそお客さんの文化水準もグっと上がってゆくのでしょうね。
やっぱりこの団体はこういうスタイル!これこそが正義!正しい!!
ってなっちゃうと、ファンも団体側も選手も楽しめないし、先がないよね。
それは90年代にどこの団体の誰のファンでも痛感したと思う。
新日本プロレスだろうが全日本プロレスだろうがFMWだろうがW★INGだろうがIWAジャパンだろうがリングスだろうがWARだろうが…
〇〇の所属なのに〇〇をするなんて!
とか、それだけでもニュースになっちゃうぐらい。
2000年代に入って珍しくもなんともなくなった、なんだったら鉄板のカードにさえなりえたような組み合わせが一大事だったわけだから平和っちゃ平和だしウブといえばウブな時代だったわな。
そのウブさがこじれて未だにそんなこと言ってる奴は、要するに高齢童貞で女性に過度な期待と清潔と自分の潔癖とコ汚さをバンバン棚上げして押し付けてネットでアイドルやセクシー女優さんに訳の分からないことで噛みついてる奴と同じで。
絵文字の挿入と使い方のセンスとかも似てるしもしかしたら同一人物とか同じ属性の連中なんだろうな。そういうゴブリンみたいな。
ガラパゴス化というのか、内部での進化と反比例して外の知名度が下がってゆく。
失われてしまった時間と知名度を取り戻すのは容易ではない。
それはド暗黒時代の新日本プロレスを見ていれば明らかで、喉から手が出るほど欲しいメジャーの証である地上波があったってあの有様だったわけだもの。まあ地上波放送で散々ぱらアルティメットロワイヤルだのズンドコドタバタ劇だの流してりゃ逆方向のアピールにも効果てきめんだっただろうけど…。
全日本プロレスにしてもノアにしても四天王の次が中々育たなかったのは、一部にはそうしたこじれたウブが絡んでいたと思われる。判官贔屓になってくるんだけどな、キャリアを重ねてケガや苦悩を抱えながらも戦うかつての青春の英雄を称えて支えている自分というカタルシスも含まれているしひっくり返すのは容易ではない。ひっくり返さない方が色々容易にもなるし。
もう理屈じゃないんだ。感情的になって、後にも引けなくなってる。そこを否定されることはカタルシスどころかカタストロフなわけだ。
プロレスリングという文化、概念が定着してそこにあることが当たり前になっていく。だけど、自分のおかげでその団体や選手やプロレスそのものが存在している。自分が守っていると思うようになったらちょいと厄介だ。それは自分が出会う前から連綿と続いているものであって、自分はそのプロレスリングという名の大河を流れる枯れ葉ひとつぐらいでしかないのだ。ルビーの指環じゃないぞ。
そうして大河の流れに任せてたゆたっていると、時には荒れるし干上がるし。色んな事がある。岸辺に着いたと思ったら普通に泥溜まりだったり。溺れる者は藁をもつかむの言葉通り、今までにないプロレス!これまで見たこともない試合!ものすごいデスマッチ!エンターテイメントプロレス!と色んな藁を掴んではそれを手放したり後生大事に胸に抱えたりして今日も生きている。
要するにそうやって胸の奥で束ねた藁の数が文化水準の一つの目安じゃないのかね。もちろんそれだけで推し量ることは出来ないし、プロレス一筋何十年という人もいる。
その年輪も確かに水準のうちだ。でも、年輪は長さだけじゃない。厚みも必要なんだ。ぺらっぺらの年輪なんか薄切りのバウムクーヘンみてえなもんで、いちばん外っかわにお砂糖でコーティングまでしてクラブハリエのみたいになってるオッサンもいる。
そうじゃないんだ。分厚くてながーい、年季の入った年輪が見え隠れする切り株みたいになって、プロレスという大河の岸辺に根を張っていきたい。
松山座は、その最適な養分のひとつだ。
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