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第739回。大阪・上新庄の「たこ焼き たこば」さんに行ってきました!

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大阪に行ってきましたニッキー(サービスエリアとか観光地で売ってる、会社とか学校で死ぬほどどーでもいい連中に千円ぐらいドブに捨てる代わりに寄こす土産もんみてえな言い方)が暫く続きます。

その嚆矢となる今回は念願の
たこ焼
を食べに行ってきたはなし。

新大阪から梅田に出て、阪急電鉄の各駅停車高槻ゆきに乗る。
落ち着いた、レトロな風合いの車体がかわいい。
鉄道大好きキッドさん、大阪とか大きな街に来ると普段は見られない電車が沢山でテンションが上がる。
新大阪駅について先ずしたことは隣のホームに九州新幹線が来てねえか見に行くこと、だったからな。
いなかった。ガッカリ。

梅田には何年か前に大阪プロレスさんの常設会場があって、ホワイティモールから泉の広場を抜けて階段上がってすぐの、クラブクアトロとかあるビルまで何度か通ってたんだけど、まあーわからんね。
アレもこれもあるもんで…。
こんなとこ日常的に行き来してる人が居るんだから凄いわ。

んで何気に、梅田よりさらに北へ行くのは初めてかも知れない。
新幹線でも自動車でも、北から来ることはあっても北に向かって行くことは無かった。
淀川を南側から超えたことがなかったのだ。
そんな川沿いの、のんびりとした車窓の眺めを楽しみながら上新庄駅へ。
ここから内環状線(国道479号線)に出て歩く。駅を出て前川表具店さんや牛尾整形外科さんがある方向へ。交差点で言うと小松1の信号を目指す。
小松1、新幹線の高架をくぐる大隈1、その次の大桐2の交差点を向かって左へ。イズミヤさんの反対側へ曲がるとすぐ見えてきます。
かみしんプラザの手前、焼肉屋さんのすぐ隣です。
手前にはクレープ屋さんもあったりします。

ここが、いつもツイッターでは独創的なメニューとアツアツで美味しそうな動画と、店主さんの丁寧なツイートでお馴染みの
たこ焼 たこば
さんなのだ。

ちょうどお昼を過ぎたこともあり空いているタイミングだったのと、まあーこの日は寒波で大阪も寒いんでお店の中でいただくことに。
店内にはプロレス団体のポスターや選手のサインが沢山。
私の大好きな青木いつ希選手もサインと写真がどーん!と。
勿論その席に座らせていただきました。
たこ焼きは何もつけないのと、ゆずポン酢の2種類を6個ずつ。
作って頂いている間に自己紹介を…この名前(ダイナマイト・キッド)でやっているのでプロレスが好きな人には200%こっちもプロレスマニアだと伝わる便利な名前。
間もなくたこ焼きが二丁あがり、すぐに食べ始めるが焼き立ての出来立てなのであっつあつ。でも生地にしっかり味が沁み込んでいるのか湯気まで美味しい。実に香ばしい良い匂いがする。

たこ焼を食べながら熱いプロレス談義が始まる。白昼の街角でたこ焼き屋さんにちょこんと腰掛けて、こうしてさっきまで出会って話すことすら知らなかった人同士で共通の話題があって、今回で言えば私がお店のたこ焼き目当てで寄らせて頂いて、今こうしている奇跡。
こういうのってすごいことだよな。
店長さんも気さくで話しやすい、むしろ遠路はるばるやってきたこの食いしん坊を労って下さり気遣っていただきました。
自分が松山勘十郎座長の試合を見に来たと告げると
松山座か!
とすぐに合点がいくあたり本当にかなりのツウではないかと思います。
店内のポスターも大阪の地域密着団体、選手のものが多く、心からプロレスがお好きなのが伝わります。

たこ焼、正直6個じゃ足りなかった…(笑)
メニューはたこ焼き以外にも「たこば焼」などもあり、味付けも色々。
塩がおススメとのことなので、今度はそちらと、またプレーンのも頂きに伺いたいと思っております。
ごちそうさまでした!
いつもツイートを拝見して、ホント美味しそうだったのでやっと食べれて嬉しいやら美味しいやら楽しいやら。食べながら話している最中にもお客さんがやってきて、常連さんらしき人もいて、愛されているお店なのだと感じます。

阪急の茶色い車両にも乗れたし、素敵な思い出になりました。

そして素敵ついでのエピソードはお店を出てからも続く。
もう寒いんでちょうど来たバスが大阪駅ゆき、と書いてあるんでヒョイと乗ってみる。
すると二人掛けの席に座っていたオバチャンが隣に座らせてくれて、そのオバチャンが降りて入れ替わりに私の隣に座ったオバチャンがこれまた親切な人だった。
窓際に詰めた私の隣に座るや
「寒いなあー、しかしお兄ちゃんあったかいな!」
と私を湯たんぽか何かのようにしつつ軽快なトークに入る。
「寒波ですもんねえ、大阪はビルが多いんで風が強いですねえ」
「お兄ちゃん大阪の人やあらへんの?どっから来なさったん」
「ボク愛知です」
「ほんまー、名古屋?」
「いえ、そのもっと東の」
「豊橋か」
ビンゴ。いま愛知県内に幾つ市町村があるか知らないがまさか大阪で的中されるとは思わなかった。
驚いてそう告げると(この頃にはすっかり盛り上がって意気投合している)オバチャンの身の上話に。
何でも昔、名古屋に住んでいたことがあり、オバチャンが本当に言いたかったのは名古屋の隣の豊明(とよあけ)のことだったのだ。が、豊橋にも何度か行ったことがあるそうで。確かにそもそも豊橋も豊明も知ってなきゃ間違えることもないわけだ。
「ところでお兄ちゃんどこ行くん」
「あ、桃谷です。大阪まで出て環状線に乗ろうかと…」
「アカンアカン、ほんならね、テンゴで降りてJR乗り!」
「テンゴって天神橋五丁目です?」
「そーそー、ほんですぐ駅やから。あんた(もうお兄ちゃんですらなくなった)駅わかる?」
「いえ、あの」
そうこうしているうちに環状線の高架手前にある天神橋五丁目バス停に着く。
するとオバチャン、駅の方まで行くから連れて行ってくれるという。
上着の肩の辺りを引きながら
「ほらほら、そこにJRて見えるやろ!」
「あー、ありますね」
「そこ駅やから、ほな私こっちやから、気ぃつけてな!」
「ありがとー!オバチャンもね!!」
天満(てんま)駅の手前の商店街の人ごみの中に颯爽と消えて行く見ず知らずのオバチャン。

前にも大正区でバス乗った時に、同じバス停にいた見ず知らずのオバチャンが話しかけてくれて意気投合のち身の上話からの駅まで案内してもらうということがあった。
大阪のオバチャンは見知らぬ肥満児を見ると助けてくれるらしい。あと身の上話も。
そういえば大正区のオバチャンは何故か降りるときにウィダーインゼリーもくれた。

美味しいたこ焼きと、素敵な店長さん&オバチャンとの出会いで見も心もあったまった話でした。
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