711 / 1,299
みんなの獣神(獣神サンダーライガーさん引退によせて)
しおりを挟む
いよいよこの時が来てしまった
獣神サンダーライガーというプロレスラーがリングを去る日が
平成元年にデビューし、平成の終わりに引退をする
まさに一つの時代を象徴するプロレスラーとして君臨した30年間
そしてリバプールの風となったあの人も含めれば、もう少し
昭和のスピリットと、平成の自由な風を浴びて僕たちはプロレスファンとして育った
いま、あの頃は良かった。ジュニアヘビー黄金時代だった、という話になると初代タイガーマスクやダイナマイト・キッドの時代から、ワイルド・ペガサス(クリス・ベノワ)、エディ・ゲレロ、保永昇男さん、金本浩二さん、大谷晋二郎さん、高岩竜一さん、さらにはザ・グレート・サスケさん、スペル・デルフィンさん、ウルティモ・ドラゴン校長やハヤブサさん、エル・サムライさんにドクトル・ワグナー・ジュニアと早々たるメンバーが並ぶ時代になる
テレビ放送は深夜とか夕方の特番だったけれど、コアな熱が充満して今にも臨界点を突破しようとしていた時代
その時代のどこをどう切り取っても必ず存在している、一本の巨大な大黒柱
それが獣神サンダーライガーさんだったと思う
あの頃は良かった
も
あの時は大変だった
も経験した人で、ずっと新日本プロレスに残ってて、良い時も悪い時も
でも新日本プロレスには獣神サンダーライガーがいる
ということは団体にも、ファンにも大きな支えになっていたと思う
どの頃にもライガーさんが居た
そんな幸せな時間を、私たちは過ごすことが出来た。平成中期からの新日本プロレス、もっと言えばプロレス界は低迷の一途を辿り混迷を極めた
OBは言いたい放題言うし、ビッグマッチのカードは二転三転するもプロレス週刊誌はそれを持て囃す始末
しまいには視聴率がどうしたこうしたで、どんなにいい試合が行われても、どんなに頑張っても表紙は殆ど同じ人や団体で、しかも試合はつまんない
1.4以降、それがまさかずーーっと続いて、すっかりつまんなくなるなんて思いもしなかった
でも、じゃあなんでずっとプロレスを好きでいられたかといえば、選手の方でも本当にプロレスが好きで好きでたまらない人たちが頑張ってくれたからだし、その先頭に立って戦い続けていたのが、ほかならぬ獣神サンダーライガーさんだった。
インディーだろうと海外だろうと出て行って、本気でプロレスを愛している相手となら本気で戦ってくれた
これはインディープロレスファンからしたら、やっぱり嬉しかった
俺たちの英雄を認めてくれた!
あのライガーが来た!
これだけでも画期的なことだったし、ライガーさんとの邂逅を切っ掛けにブレイクを果たした人は数知れない
私が初めてライガーさんの試合を見たのはいつだっただろう
駅前のゲームセンターに闘魂烈伝3が入って、それで見たのかもしれない。もっと前に闘魂Ⅴスペシャルとかでも見てたかな?そのぐらいの時期だった
そこから遡りつつ追いかけた
IWGPジュニアのベルト、防衛記録が8で止められたときは死ぬほど悔しかった(ドクトル・ワグナー・ジュニアが相手だった気がする)
悪党に回っても、レジェンドになっても、ライガーさんはずっとライガーさんだった。名前や姿形だけでなく、もはやそこには
獣神サンダーライガー
という形を取ったプロレスそのものが存在していた
プロレスリングを象徴するスピリットの一つとなった
そんな感じがする
そういえば武藤敬司さんがアッサリと
マスターズ上がればいいじゃん、あそこは引退しててもカンケーねえから
って言ってたけど、年に一度とかならいいんじゃないかな
そしたらライガーさん、また若手に戻っちゃうけども
それも面白いじゃん
もう引退したからって二度と見れない、二度とリングに上がらない時代じゃないもん
もちろん、上がる上がらないは個人の矜持にもよるところだけれどもさ
いつまでもライガーさんはライガーさんであり続けてほしいというか、
獣神サンダーライガーという一つの人格を持った概念
を、ファンも団体もみんなで大事にしていこうよ
という思いで居る
一人の男の物語に幕が降りるとき
一つの時代にもまた幕が降りる
そしてまた新たな時代の幕開けを迎えたプロレスリングという文化は
今日も津々浦々でみんなを楽しませてくれている
その歴史の一部始終を目撃できたことは
実に僥倖だったというほかない
ありがとうライガーさん
さようなら獣神サンダーライガー
ところで
特定の名詞を含む話題を出すと、必ず
でも○○が
あれは××で
とかアレコレ水を差すようなことを言う奴がFacebookにもTwitterにもいるのを見かけるけど、まあこういう時だ
そういう奴等はプロレスを題材にしてモノをわかってるつもりの自分を見せつけたいだけなので、ドン無視でいい
逆に一切悪気がなく、あっプロレスの話してる、と思って反射的にマイナス方向の話題を善意で振ってくる奴なんか、
悪意がないだけ尚タチ悪いから結局ドン無視
が一番だ
プロレスラーやプロレス団体に限らず、アイドルでも映画俳優でも政治家でもなんでもそうだけど、自分の気に入らない固有名詞を見ただけで反射的に否定的な反応を起こして、そこまでならまだしもそれをこっちに被せてくるのは絶対やめてほしいし迷惑極まりない
前にライガーさんのことを書きこんでるところにそういうリプライがぶら下がってるのを見たので言っておいた
もしここまで読んで、まだどっかにそんなこと言う奴がいたら
アッパー掌打からの雪崩式フランケンシュタイナー
は、出来ないので、無視するのである
獣神サンダーライガーというプロレスラーがリングを去る日が
平成元年にデビューし、平成の終わりに引退をする
まさに一つの時代を象徴するプロレスラーとして君臨した30年間
そしてリバプールの風となったあの人も含めれば、もう少し
昭和のスピリットと、平成の自由な風を浴びて僕たちはプロレスファンとして育った
いま、あの頃は良かった。ジュニアヘビー黄金時代だった、という話になると初代タイガーマスクやダイナマイト・キッドの時代から、ワイルド・ペガサス(クリス・ベノワ)、エディ・ゲレロ、保永昇男さん、金本浩二さん、大谷晋二郎さん、高岩竜一さん、さらにはザ・グレート・サスケさん、スペル・デルフィンさん、ウルティモ・ドラゴン校長やハヤブサさん、エル・サムライさんにドクトル・ワグナー・ジュニアと早々たるメンバーが並ぶ時代になる
テレビ放送は深夜とか夕方の特番だったけれど、コアな熱が充満して今にも臨界点を突破しようとしていた時代
その時代のどこをどう切り取っても必ず存在している、一本の巨大な大黒柱
それが獣神サンダーライガーさんだったと思う
あの頃は良かった
も
あの時は大変だった
も経験した人で、ずっと新日本プロレスに残ってて、良い時も悪い時も
でも新日本プロレスには獣神サンダーライガーがいる
ということは団体にも、ファンにも大きな支えになっていたと思う
どの頃にもライガーさんが居た
そんな幸せな時間を、私たちは過ごすことが出来た。平成中期からの新日本プロレス、もっと言えばプロレス界は低迷の一途を辿り混迷を極めた
OBは言いたい放題言うし、ビッグマッチのカードは二転三転するもプロレス週刊誌はそれを持て囃す始末
しまいには視聴率がどうしたこうしたで、どんなにいい試合が行われても、どんなに頑張っても表紙は殆ど同じ人や団体で、しかも試合はつまんない
1.4以降、それがまさかずーーっと続いて、すっかりつまんなくなるなんて思いもしなかった
でも、じゃあなんでずっとプロレスを好きでいられたかといえば、選手の方でも本当にプロレスが好きで好きでたまらない人たちが頑張ってくれたからだし、その先頭に立って戦い続けていたのが、ほかならぬ獣神サンダーライガーさんだった。
インディーだろうと海外だろうと出て行って、本気でプロレスを愛している相手となら本気で戦ってくれた
これはインディープロレスファンからしたら、やっぱり嬉しかった
俺たちの英雄を認めてくれた!
あのライガーが来た!
これだけでも画期的なことだったし、ライガーさんとの邂逅を切っ掛けにブレイクを果たした人は数知れない
私が初めてライガーさんの試合を見たのはいつだっただろう
駅前のゲームセンターに闘魂烈伝3が入って、それで見たのかもしれない。もっと前に闘魂Ⅴスペシャルとかでも見てたかな?そのぐらいの時期だった
そこから遡りつつ追いかけた
IWGPジュニアのベルト、防衛記録が8で止められたときは死ぬほど悔しかった(ドクトル・ワグナー・ジュニアが相手だった気がする)
悪党に回っても、レジェンドになっても、ライガーさんはずっとライガーさんだった。名前や姿形だけでなく、もはやそこには
獣神サンダーライガー
という形を取ったプロレスそのものが存在していた
プロレスリングを象徴するスピリットの一つとなった
そんな感じがする
そういえば武藤敬司さんがアッサリと
マスターズ上がればいいじゃん、あそこは引退しててもカンケーねえから
って言ってたけど、年に一度とかならいいんじゃないかな
そしたらライガーさん、また若手に戻っちゃうけども
それも面白いじゃん
もう引退したからって二度と見れない、二度とリングに上がらない時代じゃないもん
もちろん、上がる上がらないは個人の矜持にもよるところだけれどもさ
いつまでもライガーさんはライガーさんであり続けてほしいというか、
獣神サンダーライガーという一つの人格を持った概念
を、ファンも団体もみんなで大事にしていこうよ
という思いで居る
一人の男の物語に幕が降りるとき
一つの時代にもまた幕が降りる
そしてまた新たな時代の幕開けを迎えたプロレスリングという文化は
今日も津々浦々でみんなを楽しませてくれている
その歴史の一部始終を目撃できたことは
実に僥倖だったというほかない
ありがとうライガーさん
さようなら獣神サンダーライガー
ところで
特定の名詞を含む話題を出すと、必ず
でも○○が
あれは××で
とかアレコレ水を差すようなことを言う奴がFacebookにもTwitterにもいるのを見かけるけど、まあこういう時だ
そういう奴等はプロレスを題材にしてモノをわかってるつもりの自分を見せつけたいだけなので、ドン無視でいい
逆に一切悪気がなく、あっプロレスの話してる、と思って反射的にマイナス方向の話題を善意で振ってくる奴なんか、
悪意がないだけ尚タチ悪いから結局ドン無視
が一番だ
プロレスラーやプロレス団体に限らず、アイドルでも映画俳優でも政治家でもなんでもそうだけど、自分の気に入らない固有名詞を見ただけで反射的に否定的な反応を起こして、そこまでならまだしもそれをこっちに被せてくるのは絶対やめてほしいし迷惑極まりない
前にライガーさんのことを書きこんでるところにそういうリプライがぶら下がってるのを見たので言っておいた
もしここまで読んで、まだどっかにそんなこと言う奴がいたら
アッパー掌打からの雪崩式フランケンシュタイナー
は、出来ないので、無視するのである
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる