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第687回。タクシー運転手のヨシダさん完結に向けて

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たった今(2018年12月22日21時30分)タクシー運転手のヨシダさんを書き終わりました。エピローグの途中まで書きかけて、思わずツイッターに興奮して書き込みました。
そうこうしながら少しずつ書いていたらエピローグのほうも書き終わっていました。
まだ載せる前に、もうちょい寝かせて細々と直していこうと思います。
このままの勢いで載せても、モーレツにカッコ悪いミスが連発されるに決まってる…(被害妄想の誇大妄想)
でも、年内には完結という形にできると思います。

今年は書籍化もして頂き、沢山の方に読んで頂くことが出来ました。
最初はごく限られた人たちが面白がってくれて、そのうちに小説家になろうにてまた沢山の人の目に触れ、一冊の本のなかに紛れ込むように(笑)世に出すことも出来て。
内容と反比例してなんとも幸せなシリーズになりました。

最初に書いたのはミクシィで、2010年ぐらいでした。
その頃から急に小説を書いてアップするようになって、蠅。という短編を当時マイミクだった雪菜ちゃんが読んでくれて
面白いよ!文才あるよ!!
と言ってくれたのを120%真に受けて他にも色々書いていたうちに、シリーズものとして書き始めたのがヨシダさんでした。
雪菜ちゃんは当時19歳で地元企業の事務員さんでFカップで可愛くて、そんな人に認めてもらったのが嬉しかったのもあります。モテない文系男子の原動力はただひとつ。違うとは言わせない。だって自分がそうだから。
いまだに詩とか文学とかぬかしてスカした態度のブス男が許せないのはそのせいです。
草食男子ぃ!?トリカブト食って死ね!!

でタクシー運転手のヨシダさん。
最初はタクシーの運転手さんが色んな怖い話に出会う話、怖い話を聞く話、になるつもりでしたし、そういう話を書いていました。
自分の好きな特撮や映画、本からの影響も沢山ありましたし、ミクシィという閉じた空間の中でしたのでその辺も好きに書いていました。
だんだんネタが大きくなってきて、そのうちにヨシダさんというキャラが自分の中で勝手に歩き出しました。走り出したというべきか。
昔からアタマの中に友達がいたタイプの人間なので、現実の僕ことカズヤ君との親和性も高く、一緒にアチコチ出掛けるようになりました。自分の中では第二期シリーズといったところで、それが今でもメインと思っている心霊スポット珍道中スタイルのお話です。
椎名誠さんのあやしい探検隊や、水曜どうでしょうの影響もあったと思います。
バカな男二人が罵り合い、アクシデントに見舞われながら出かけてきた話、という意味では共通点は沢山ありますし。ホラー版水曜どうでしょうを自称しても良かったかもしれません。怒られたと思うけど。

段々と話が大袈裟になって、今まで通りポンポンと思い浮かんだり書き上げることも出来なくなってきて、沢山寄せられたコメントも徐々に減り、最後の方はミクシィ自体の衰退もあって静かに更新していました。それでも毎回、楽しみに読んでくださる方が残ってくれていて、嬉しかったな。

時は流れて細々とカクヨムを始めたり、作詞だけはずっと続けていたなかで小説家になろうというサイトもあることを聞き、こっちに移ってきたときに何か柱になる作品が欲しいなと思い、カクヨムには載せてなかったタクシー運転手のヨシダさんを引っ張り出してきました。
同時期にコミコでも会話形式にアレンジしたものを載せたりしてみたのですが、大変なのでやめてしまいました。何しろ新作を考え付かないし、会話が主体なので膨大なセリフを打ち直さなくてはならず…あの頃確かまだインターネットエクスプローラーだった気がする。クロームでやれば、また違ったのかなあ。
コミコ版のヨシダさんも気に入って下さって幾つもコメント書いて下さった方がいらして、それも有難かったです。

ちなみに最初はコミコ版だけのバージョンとして書いたけどコミコ撤退しちゃったんで宙に浮いたのをこっちでフツーにしれっと出したのが
タクシー運転手のヨシダさん
『小説家になろう、限定作品 「不入ラズの藪」』
 https://ncode.syosetu.com/n1565dp/18/ 
でした。会話で物語を進めようと努力した形跡が多少は…見受けられる、気がする。

年内どころか何年も必ず完結します!と言い続けてきました。
そのまま書けず書けずで…毎年夏になると、夏と言えば怪談!今年こそ!!と思うものの気が付けば9月で、ああ、まあもう怪談って季節でも…とか言いながら。
それが、なんか今月ぐらいから急に書けてきて、たった今ラストシーンを呆気なく書き終わりました。不思議と納得しています。
完成してアップしたらまたしつこく告知しますので、お正月のホラー初めに何卒よろしくお願いします。
これからもヨシダさんを応援してネ。

あ、でも続編と言うか、新シリーズは書くつもりでいます!
一旦これで一つのシリーズが終わったので、これからは再びカズヤ君とヨシダさんのバカ二人がお出かけして喧嘩して怖い目に遭ってくる
怪奇珍道中 タクシー運転手のヨシダさん
として、あとは生きてる限り、思いついたときに、ボチボチ書いていこうと思います。

なので、小説家になろうさんは作品のアタマんとこに
この作品は未完のまま云々
って書くの、勘弁してくんないかなあ…。

紛らわしいと思うので今更補足をさせて頂くと、そんな未完で何か月も更新していない作品ではありましたが、宝島社の担当Fさんが見つけて下さり、未完ということで幾つかの廃墟にまつわるエピソードを抜粋・アレンジして短編集の中でさらに短編集みたいにして載せて頂けることになりました。
柔軟かつ寛大なご対応に改めて感謝しつつ、完結したので是非とも、あの、その、よろしくお願いいたします…!

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