不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

ダイナマイト・キッド

文字の大きさ
666 / 1,319

第664回。好きなキノコ。

しおりを挟む
皆さんこんばんは!!
ダイナマイト・キッドです。
キノコ、お好きですか?

キッドさんは大好きです。見るのも食べるのも探すのも。
キノコって楽しくね?
なんでこんな形でこんなもんが急にポコっと生えたりワッサーって一面に生い茂ったりするんだって考えるだけで、なんかすげえなって。
ひとくちにキノコと言っても色々で、形から生える場所から味から毒から…なんかちょっと前までは食べても良いと言われてたけど、最近になってコレ毒じゃん!って食べられないキノコに分類されたものもあるんだよね。
私は幼稚園の頃、毎月買うんだか配るんだかしてもらえる子供向けの写真やイラストがふんだんに載った図鑑でキノコのがあって、それを読んで以来ハマって。
だいたい男の子なんか電車でも車でも飛行機でもウルトラマンでも名前と色形を覚えたがるもんじゃん。電車のマークとか駅名とか。で幼稚園にもツキヨタケとかホコリタケとか生えてると、それを見つけちゃ若くて美人で怒ると怖いナカムラ先生に教えて上げたりするとさ
「わあーカズヤ君はキノコ博士だね!」
なんて言われて、まあそれでいい気になってさ。先生、今なら違うキノコも…とか当時は言わないじゃん5歳ぐらいだし。32歳にもなって言い出すのもどうかと思うよ?思うけどさ。でも美人で当時たぶん22歳かそこらなんだよナカムラマサヨ先生ったかな。マサミだったかな、マサエ…?まあいいや。
その先生に己のキノコを見せつけ…じゃなかったキノコ知識を褒められて嬉しくってさ。
そっからずっとキノコが好きなんだよ。
食べるのはもちろん、探して調べてコレは〇〇タケ、なんてのがわかるのも楽しい。
見れば見るほど不思議だしな、植物なんだけど植物っぽくなくてさ。
当然、動物でもなんでもない。
菌類になるのか、なんなのか。
よくわからないのがいいよな。

だいたい日本人がキノコを身近に感じてるのなんか六割ぐらいがニンテンドーの手柄だろ。
残りの四割は明治製菓か。
あんな何が何だかわからない、どこからどんな形と色をしたモノが生えてくるかわからない植物のような菌類のような物体、ってよく考えたら怖くすらあるな。でも、なんか、憎めないカタチしてるんだよな。
ドクツルタケとか物凄い猛毒で恐ろしいことこの上ないけどな。
おじいちゃんに聞いた話じゃ、ベニテングダケの幻覚作用にハマったお殿様がアレばっかり食いまくって遂に狂い死にした、なんてこともあったらしいじゃん。
麻薬とか覚せい剤なんか一生懸命作ったり持ち込んだり売ったり買ったりどせいさんですしてるけどさ(とんだ風評被害だなどせいさんも)、そんなことしなくてもベニテングダケなんか条件さえ合えばそこら辺に生えてるんだからな。しかも普通は死ぬほどのこともなく、食用にする地域があったり幸福を呼ぶキノコとか呼ばれてたりもするし。

温暖な愛知じゃ滅多に見れないけど、私、むかーしいっぺんだけ見た。
当時ティーボールだかティーバックだかギルガメッシュないとだか、ピッチャーのいない少年野球のさらに優しいやつに参加したキッドさん。結局カントクやってた息のくさいオッサンが大嫌いですぐ辞めちゃったんだけど、その数少ない公式戦出場の日。
豊橋でもだいぶ山の方にあるグラウンドで試合をやって、終わってみんなで周りを探索してたんだ。
そしたらさ、そのグラウンドなんてのも野球場こそあの青い粒の細かい砂利みてえなの敷いてあるけど後はほとんど草っぱらでさ。その草っぱらの片隅の、もう隣の畑と境界線なんかとっくに曖昧でなんだったらちょっと畑の土が混じっちゃってるぐらいのところにニョッキリ生えてたんだ。
ベニテングダケ。
あれは北欧とかシベリアが原産で、普通は標高の高いシラカバの林なんかに生えるって書いてあったと思うんだけど、確かにあの時あの場所に生えてたのはベニテングダケだった。
みんなあんなゴツくて紅いキノコ見たこと無いからちょっとした騒ぎになってて。他所の学校の奴とかもいるからみんなして遠巻きに突いたりキャーキャーはしゃいでたんだ。
そこへこの小学生にしてはガラの大きい奴が来て
ベニテングダケだ!
なんて言ってコーフンしてるんで、まあ引くわな。最初は知ってるの!?とか言ってた連中も。
んで気が付いたら一人、草っぱらに這いつくばって人生初のベニテングダケを食い入るように見つめていた。
あれは本当に赤じゃなくて紅(べに)だね。深くて凄く綺麗な色してるんだ。
昔ベニテングダケでトレインスポッティングした殿様は、一体どうやって食べたんだろうな。
最初は煮たり焼いたり煎じたりしてたけど、最後は丸かじりだったと思うな。
それでスーパーマリオよろしく右手にぎゅっと握りしめてひと口でっかくかじったのが口いっぱいに詰まったまま白眼剥いてぶっ倒れててほしいな。
あのごつくて美しくて不気味で妖しいキノコは、つい食っちゃうのもわかる。なんか赤くて美味しそうに見えなくもない。フェアリーリングと言ってベニテングダケが丸く輪になって生えてる真ん中に座ると妖精に連れてかれて帰って来れなくなる、って言い伝えがあったと思うけど、あれ食ったんだろうな。
私も食ってみようか。
しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...