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第663回。エイズの検査に行こう
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皆さんこんばんは!!
ダイナマイト・キッドです。
このエッセイの記念すべき第1回目がHIV検査に行ってきたって話で。
もう書いたときのことは詳しく覚えてないけど、このエッセイを始めるきっかけにもなった出来事でした。
んで、それ以降も書いたり書かなかったりだけど時間を作っては検査に行っていました。
我が豊橋市では基本、毎週水曜日の午後13時半から15時まで受け付けてくれています。
HIVのほか肝炎、梅毒、クラミジアの検査も出来ます。梅毒とクラミジアはHIVと一緒に採血してもらえるけど結果が出るのは一週間後。
ちなみに12月1日は世界エイズデーということでそれにあわせて夜間検査や日曜検査も実施されることがあります。
今回、時間が早すぎたのでちょっと待たせてもらうことに。
受付時間前でも待合室には入れてもらえる場合もあるらしい…たまたま職員さんが気づいてくれたから良かったのかな。
いつもは結構人の出入りがあってじっくり見れないポスターやリーフレットなどを丁寧に見ることが出来ました。そういえば以前は啓発キャラクターになってたセーラームーンがパッケージのイラストになったコンドームも置かれていた(ご自由にお持ちください、とのこと)けど今は普通のパッケージになっていた。前に一つ頂いたはずだけどどこに仕舞っちゃったんだろうか。使う予定もないのに貰ってくるのもおかしな話だけれども…。
今日は順番も一番乗りだしあとは衝立のある椅子に座って待つばかり。結構ちゃんとした、事務用機器カタログでも結構いい椅子(昔、事務用品の会社に居てコレと同じ椅子を沢山組み立てたことがある)を使ってくれていて、待合室も静かで清潔。病院みたいな感じではあまりない。
新しい保健所の二階の目立たないところにあるので、あまり人目にもつかない。
入り口は一緒だし赤ちゃんから乳幼児くらいまでのお子さんを連れたお母さんが多いんで、ちょっとそこだけしれーっとした顔をしてなきゃならないけど。
このほいっぷという豊橋の保健所には色んな施設や機能が入っていて、休日・夜間の救急病院や発達センターなんかもある。広い庭やカフェ、図書コーナーも併設されていて大変綺麗だ。
こういうところの図書コーナーには意外と郷土史の資料なんかもあって、そういうの読むのがわりと好きな私。
でまあ、そういう役所のやってる図書コーナーには大抵ヒマそうなお年寄りが本読んでたりするんで、そういう人と話したり仲良くなったりすることがある。
ココじゃないけど、松葉公園の前にある通称カリオンビルとみんなに呼ばれてた施設(市民館か何かだったんだろうか、まだあるけど正式な名前やどういう施設なのかはいまだによくわからない)の二階に郷土史コーナーがあって、そこの資料についてやたら詳しい人がいた。
子供の頃このカリオンビルの二階では当時珍しかったパソコンゲームを貸し出してくれていて、30分まで誰でも無料で遊ぶことが出来た。
っても臭作とか下級生とかそう言うんじゃなく(当たり前だろ!)シムシティとか達人王とかぷよぷよとか、そういうのだ。で人気があったんでいつも順番待ちをしていて、私もそこでよくシムシティをやっていた。一緒に付いてきてくれてた太田のケーちゃんがゲームの名人で、シムシティも達人王もよく教えてくれてた。
たまたま一人で行ったけど順番待ちだったんで、ぶらっと郷土史コーナーを覗いたらそこに知らないおじいさんがいて、何か本を読んでいた。デカい資料だったか地図だったか。
そこはビデオもあって、それは昔の古いフィルムに撮った街の風景だったり、何かの出来事の映像だった。
もう記憶がだいぶ曖昧なんだけど、そういうの私も見たいなと思ったんでその日はゲームせずにそれを見ていた。私の家は路面電車の線路から近かったし、高校教師だったおじいちゃんが郷土史にも詳しかったので子供のわりには興味を持ってたんだと思う。単純に白黒で映された昔の映像が面白かったのもあった。そうしたら、そのおじいちゃんがいたく感心してくれて、アレやコレやと教えてくれるようになった。中々ゲームがしたいとは言い出しにくかったのでそこは少々ツラかったが、まあ郷土史コーナーも面白かった。
今、地元の色んな事をぼんやりと覚えているのはそうしたお年寄りとの交流のおかげもあるし、未だに何故かよく覚えていることも中には、たまには、多少は、ある。
小学校も高学年にもなるとあまりカリオンビルにもいかなくなってしまったし、そのままそのおじいちゃんには会わないままだった。どこの誰だか最後まで知らないままだった。
白髪のだいぶ薄くなった頭が日に焼けていて、痩せててメガネをかけてて、冬はいつも小豆色のニット帽みたいのをかぶっていた。
そのおじいちゃんが何者で、なんでいつもあそこであんな熱心に郷土史を読んでいたのか、も実際よくわからない。でも8歳とか9歳の私でも興味を持ったきっかけや、なんでゲームもしないで学校じゃ喧嘩したりイタズラしたりで3年時の担任の栗本って女の先生に死ぬほど嫌われてたこのクソガキが郷土史コーナーなんかに入り浸ってたのか、も今となってはよくわからない。
たまたまだ。
たまたま色んな施設に行って、たまたまそこにいる人と話をしたり、置いてあるものに目を通すだけで勉強になることってあるんだな。
そんなことを考えていたら順番が来た。
あっこれエイズの検査の話だったっけか。子供のころのノスタルジックな話から随分とまあ離れた話題だったんだな。
今回も陰性でした。
ダイナマイト・キッドです。
このエッセイの記念すべき第1回目がHIV検査に行ってきたって話で。
もう書いたときのことは詳しく覚えてないけど、このエッセイを始めるきっかけにもなった出来事でした。
んで、それ以降も書いたり書かなかったりだけど時間を作っては検査に行っていました。
我が豊橋市では基本、毎週水曜日の午後13時半から15時まで受け付けてくれています。
HIVのほか肝炎、梅毒、クラミジアの検査も出来ます。梅毒とクラミジアはHIVと一緒に採血してもらえるけど結果が出るのは一週間後。
ちなみに12月1日は世界エイズデーということでそれにあわせて夜間検査や日曜検査も実施されることがあります。
今回、時間が早すぎたのでちょっと待たせてもらうことに。
受付時間前でも待合室には入れてもらえる場合もあるらしい…たまたま職員さんが気づいてくれたから良かったのかな。
いつもは結構人の出入りがあってじっくり見れないポスターやリーフレットなどを丁寧に見ることが出来ました。そういえば以前は啓発キャラクターになってたセーラームーンがパッケージのイラストになったコンドームも置かれていた(ご自由にお持ちください、とのこと)けど今は普通のパッケージになっていた。前に一つ頂いたはずだけどどこに仕舞っちゃったんだろうか。使う予定もないのに貰ってくるのもおかしな話だけれども…。
今日は順番も一番乗りだしあとは衝立のある椅子に座って待つばかり。結構ちゃんとした、事務用機器カタログでも結構いい椅子(昔、事務用品の会社に居てコレと同じ椅子を沢山組み立てたことがある)を使ってくれていて、待合室も静かで清潔。病院みたいな感じではあまりない。
新しい保健所の二階の目立たないところにあるので、あまり人目にもつかない。
入り口は一緒だし赤ちゃんから乳幼児くらいまでのお子さんを連れたお母さんが多いんで、ちょっとそこだけしれーっとした顔をしてなきゃならないけど。
このほいっぷという豊橋の保健所には色んな施設や機能が入っていて、休日・夜間の救急病院や発達センターなんかもある。広い庭やカフェ、図書コーナーも併設されていて大変綺麗だ。
こういうところの図書コーナーには意外と郷土史の資料なんかもあって、そういうの読むのがわりと好きな私。
でまあ、そういう役所のやってる図書コーナーには大抵ヒマそうなお年寄りが本読んでたりするんで、そういう人と話したり仲良くなったりすることがある。
ココじゃないけど、松葉公園の前にある通称カリオンビルとみんなに呼ばれてた施設(市民館か何かだったんだろうか、まだあるけど正式な名前やどういう施設なのかはいまだによくわからない)の二階に郷土史コーナーがあって、そこの資料についてやたら詳しい人がいた。
子供の頃このカリオンビルの二階では当時珍しかったパソコンゲームを貸し出してくれていて、30分まで誰でも無料で遊ぶことが出来た。
っても臭作とか下級生とかそう言うんじゃなく(当たり前だろ!)シムシティとか達人王とかぷよぷよとか、そういうのだ。で人気があったんでいつも順番待ちをしていて、私もそこでよくシムシティをやっていた。一緒に付いてきてくれてた太田のケーちゃんがゲームの名人で、シムシティも達人王もよく教えてくれてた。
たまたま一人で行ったけど順番待ちだったんで、ぶらっと郷土史コーナーを覗いたらそこに知らないおじいさんがいて、何か本を読んでいた。デカい資料だったか地図だったか。
そこはビデオもあって、それは昔の古いフィルムに撮った街の風景だったり、何かの出来事の映像だった。
もう記憶がだいぶ曖昧なんだけど、そういうの私も見たいなと思ったんでその日はゲームせずにそれを見ていた。私の家は路面電車の線路から近かったし、高校教師だったおじいちゃんが郷土史にも詳しかったので子供のわりには興味を持ってたんだと思う。単純に白黒で映された昔の映像が面白かったのもあった。そうしたら、そのおじいちゃんがいたく感心してくれて、アレやコレやと教えてくれるようになった。中々ゲームがしたいとは言い出しにくかったのでそこは少々ツラかったが、まあ郷土史コーナーも面白かった。
今、地元の色んな事をぼんやりと覚えているのはそうしたお年寄りとの交流のおかげもあるし、未だに何故かよく覚えていることも中には、たまには、多少は、ある。
小学校も高学年にもなるとあまりカリオンビルにもいかなくなってしまったし、そのままそのおじいちゃんには会わないままだった。どこの誰だか最後まで知らないままだった。
白髪のだいぶ薄くなった頭が日に焼けていて、痩せててメガネをかけてて、冬はいつも小豆色のニット帽みたいのをかぶっていた。
そのおじいちゃんが何者で、なんでいつもあそこであんな熱心に郷土史を読んでいたのか、も実際よくわからない。でも8歳とか9歳の私でも興味を持ったきっかけや、なんでゲームもしないで学校じゃ喧嘩したりイタズラしたりで3年時の担任の栗本って女の先生に死ぬほど嫌われてたこのクソガキが郷土史コーナーなんかに入り浸ってたのか、も今となってはよくわからない。
たまたまだ。
たまたま色んな施設に行って、たまたまそこにいる人と話をしたり、置いてあるものに目を通すだけで勉強になることってあるんだな。
そんなことを考えていたら順番が来た。
あっこれエイズの検査の話だったっけか。子供のころのノスタルジックな話から随分とまあ離れた話題だったんだな。
今回も陰性でした。
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