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第657回。無職透明。
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皆さんこんばんは!!
ダイナマイト・キッドです。
ここをご覧下さっているのは学生さんでしょうか社会人の方でしょうか主婦の方でしょうかバルタン星人でしょうか。日々たくさんのアクセスを頂いております。有難う御座います。
フォッフォッフォ、フォフォ、フォフォフォッフォ
いまバルタン星人の皆様に向けてお礼を申し上げました。
でもなるべく地球には来ないでください、火星でどうぞ。
ナニ?火星にはバルタン星人の苦手なスペシウムがあるんで居心地が悪い…?その居心地の悪さは、キッドさんが二十歳ぐらいで無職だった頃の実家ぐらい?
そうそう私、無職の時期が結構あって。
大学行ったり、そのぐらいからバリバリ働いてりゃ今頃もっと給料もらって偉くなったり余裕あったりするんだろうなー、なんて思う今日この頃。
でも、まあ、あの無為な日々も無駄だったとかダメだったとは思わないんですね。それはまあ実際どーにか今も過ごせているからそう思うのかも知れないし、いま二十代でウダウダしてて私が三十過ぎであくせく働いても、あと数十年したらどうなってるかなんてわからないじゃん。
アリとキリギリスなんて噓っぱちでさ、私の今いる会社みてえに他人に仕事させててめえもついでに仕事しか気になってるボンクラばっか得するってことだって全然あるんだし。
キリギリスだろうとアンギラスだろうと生きてりゃどうなってるかなんてわからない、わからねえから生きてるってことなんじゃん?
どうせダメだ、と思うけど、まあ、ダメなりに生きております。
今は仕事してるだけで本質なんか変わりゃしないんで。
ダメな奴が作業服着てトラック乗ってるから仕事してるってことになってるだけだわな。
じゃあ仕事もして無かった頃はどうだったんだ、と今思い出すに、まあダメというか怠惰というか、やっぱり何か目標とか目的のない日々だったんだろうな。
明確な目標とか目的意識とか問題意識とか、壮大な夢とか、そういうのでもって頑張れる人ってのは正しいというか、当然というか、理解も納得もしやすいんだよね。
そういうのもなく、ただ頑張れるってのは馬鹿と紙一重の才能だと思う。
んで、そういう貴重な才能を馬鹿として浪費させちゃうのが飲食チェーン経営ブラック企業のワンピースの名言大好き若いころは格闘技やってた日焼けワンマン社長の洗脳だったりするんだろうな。
何しろ来る方も頭空っぽだから好きなだけ自分の考えを押し込んで漬物石みたいに頭でっかちで重たくしちゃって幾らでもそこに縛っておける。
そんなもんはゴメンだね、とギラドラス、もといキリギリスを決め込んでいたキッドさん。
しかし祖父母も健在で母と妹も同居してた実家での居心地は最悪で、ご飯も一緒に食べないしなるべく部屋からも出なかった。車の運転は出来たんでたまに祖父母をドラックストアに連れて行って買い物をするときに、ペットボトルのペプシコーラやお菓子にラーメンなんかをまとめて買ってもらっていた。
んで夕方お相撲見てたら眠くなっちゃって寝る。夜起きてゲームやったりネットやって明け方また寝る。
もしくは原付で意味もなく遠出する。
原付にすら、それも今より20円か30円は安かったであろうガソリンが満タンにできず、それでもどうにかなるさ、とまたがってどっか行く。通勤ラッシュでもなんでもいい。急ぎゃしないし用もない。
気が付くと浜北とか刈谷とか結構離れたところに着いてる。
eastern youthの「夏の日の午後」って歌よろしく堤防沿いや海のそば、水たまりの砂利道なんかを原付で走ってた。夏なんかホント暑いだけでちっとも楽しくなかったのに、あんまりやることないと走りに行っちゃう。
ネットの接続なんか母親が全部やってたんで(実は今でもよく知らない)たまに接続できなくなっちゃったりして、めんどくさいんでそういう時は明け方に近所のネカフェに行っていた。
まだそんなにYouTubeだのニコニコ動画だのPornhubだの、そんなもんもなかったのか、有名じゃなかったんで、ネットやるっても知れていた。漫画読んじゃ、モーニングセットのAを頼んで、足りないんでBも追加したりしていた。そうそう、なんもしてねえクセにあの頃よく食ってたな。
なんもしねえってのは意外と難しくて、精神的にも疲れちゃうんで、意外とカロリーが欲しかったのかも知れない。ゆっくりと、焦ったり投げだしたりしながら、確実にすり減っていくのを自覚しながら何もしないってのは、足元から泥沼に沈んでいくのをずーっと見ているようなもの。そりゃ食ったり寝たりしてなきゃ持たないって。
そうやって目を逸らすのにも飽きたころ、どうにか働き始めて、小遣いを稼いで、遊ぶにも休むにも気兼ねがなくなって。
元気だった祖父母はいなくなり、仕事で休日なんか全然足りなくて、小遣いも稼げず、いつの間にかあの怠惰な日々を懐かしく思うようになっていた。
いま働いて将来ラクになる保証なんかないのは、きっといつの時代も誰もかれも同じじゃん。
総理大臣とか大統領とかだと暗殺されちゃうかもしれないし、まあ我々小市民ケーンにしたら明日交通事故でも貰ってくたばるかもしれないのがせいぜいか。
ただ、働いても働いてもラクにならないのは結構キツいので、目先のお金ぐらいは寄こしてくれてもいいのになーと思う今日この頃。
自分がくたばったあとまた日本人になんか生まれて来ねえだろうから、どうなってもいいや。死ぬまで呑気にバカやって暮らしてえな。
ダイナマイト・キッドです。
ここをご覧下さっているのは学生さんでしょうか社会人の方でしょうか主婦の方でしょうかバルタン星人でしょうか。日々たくさんのアクセスを頂いております。有難う御座います。
フォッフォッフォ、フォフォ、フォフォフォッフォ
いまバルタン星人の皆様に向けてお礼を申し上げました。
でもなるべく地球には来ないでください、火星でどうぞ。
ナニ?火星にはバルタン星人の苦手なスペシウムがあるんで居心地が悪い…?その居心地の悪さは、キッドさんが二十歳ぐらいで無職だった頃の実家ぐらい?
そうそう私、無職の時期が結構あって。
大学行ったり、そのぐらいからバリバリ働いてりゃ今頃もっと給料もらって偉くなったり余裕あったりするんだろうなー、なんて思う今日この頃。
でも、まあ、あの無為な日々も無駄だったとかダメだったとは思わないんですね。それはまあ実際どーにか今も過ごせているからそう思うのかも知れないし、いま二十代でウダウダしてて私が三十過ぎであくせく働いても、あと数十年したらどうなってるかなんてわからないじゃん。
アリとキリギリスなんて噓っぱちでさ、私の今いる会社みてえに他人に仕事させててめえもついでに仕事しか気になってるボンクラばっか得するってことだって全然あるんだし。
キリギリスだろうとアンギラスだろうと生きてりゃどうなってるかなんてわからない、わからねえから生きてるってことなんじゃん?
どうせダメだ、と思うけど、まあ、ダメなりに生きております。
今は仕事してるだけで本質なんか変わりゃしないんで。
ダメな奴が作業服着てトラック乗ってるから仕事してるってことになってるだけだわな。
じゃあ仕事もして無かった頃はどうだったんだ、と今思い出すに、まあダメというか怠惰というか、やっぱり何か目標とか目的のない日々だったんだろうな。
明確な目標とか目的意識とか問題意識とか、壮大な夢とか、そういうのでもって頑張れる人ってのは正しいというか、当然というか、理解も納得もしやすいんだよね。
そういうのもなく、ただ頑張れるってのは馬鹿と紙一重の才能だと思う。
んで、そういう貴重な才能を馬鹿として浪費させちゃうのが飲食チェーン経営ブラック企業のワンピースの名言大好き若いころは格闘技やってた日焼けワンマン社長の洗脳だったりするんだろうな。
何しろ来る方も頭空っぽだから好きなだけ自分の考えを押し込んで漬物石みたいに頭でっかちで重たくしちゃって幾らでもそこに縛っておける。
そんなもんはゴメンだね、とギラドラス、もといキリギリスを決め込んでいたキッドさん。
しかし祖父母も健在で母と妹も同居してた実家での居心地は最悪で、ご飯も一緒に食べないしなるべく部屋からも出なかった。車の運転は出来たんでたまに祖父母をドラックストアに連れて行って買い物をするときに、ペットボトルのペプシコーラやお菓子にラーメンなんかをまとめて買ってもらっていた。
んで夕方お相撲見てたら眠くなっちゃって寝る。夜起きてゲームやったりネットやって明け方また寝る。
もしくは原付で意味もなく遠出する。
原付にすら、それも今より20円か30円は安かったであろうガソリンが満タンにできず、それでもどうにかなるさ、とまたがってどっか行く。通勤ラッシュでもなんでもいい。急ぎゃしないし用もない。
気が付くと浜北とか刈谷とか結構離れたところに着いてる。
eastern youthの「夏の日の午後」って歌よろしく堤防沿いや海のそば、水たまりの砂利道なんかを原付で走ってた。夏なんかホント暑いだけでちっとも楽しくなかったのに、あんまりやることないと走りに行っちゃう。
ネットの接続なんか母親が全部やってたんで(実は今でもよく知らない)たまに接続できなくなっちゃったりして、めんどくさいんでそういう時は明け方に近所のネカフェに行っていた。
まだそんなにYouTubeだのニコニコ動画だのPornhubだの、そんなもんもなかったのか、有名じゃなかったんで、ネットやるっても知れていた。漫画読んじゃ、モーニングセットのAを頼んで、足りないんでBも追加したりしていた。そうそう、なんもしてねえクセにあの頃よく食ってたな。
なんもしねえってのは意外と難しくて、精神的にも疲れちゃうんで、意外とカロリーが欲しかったのかも知れない。ゆっくりと、焦ったり投げだしたりしながら、確実にすり減っていくのを自覚しながら何もしないってのは、足元から泥沼に沈んでいくのをずーっと見ているようなもの。そりゃ食ったり寝たりしてなきゃ持たないって。
そうやって目を逸らすのにも飽きたころ、どうにか働き始めて、小遣いを稼いで、遊ぶにも休むにも気兼ねがなくなって。
元気だった祖父母はいなくなり、仕事で休日なんか全然足りなくて、小遣いも稼げず、いつの間にかあの怠惰な日々を懐かしく思うようになっていた。
いま働いて将来ラクになる保証なんかないのは、きっといつの時代も誰もかれも同じじゃん。
総理大臣とか大統領とかだと暗殺されちゃうかもしれないし、まあ我々小市民ケーンにしたら明日交通事故でも貰ってくたばるかもしれないのがせいぜいか。
ただ、働いても働いてもラクにならないのは結構キツいので、目先のお金ぐらいは寄こしてくれてもいいのになーと思う今日この頃。
自分がくたばったあとまた日本人になんか生まれて来ねえだろうから、どうなってもいいや。死ぬまで呑気にバカやって暮らしてえな。
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