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第623回。キッドさんはHALOが好き。
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アーーーーーーアーーーーーーアアーアアアアーーーーーー
皆さんこんばんは!
HALO大好きダイナマイト・キッドです。
HALOって知ってる?
X-BOXのキラーソフトで、全世界で物凄く売れたFPSゲームなのだ。
アメリカでは主人公マスターチーフのコスプレも相当認知されているようで、日本で言うと…マリオとまではいかなくても、ゼルダの伝説に出てくるリンクぐらいの知名度はあると思っていい。んじゃないかな。
私も最初はHALOどころかX-BOXにさえ無関心で、むしろディスクに傷がつくだのデカくて邪魔だの色んなネガティブ要素を真に受けて猫マタギしていた。
さあそこでこのエッセイには久しぶりの本格登場、キッドさんの高校1年の時からのお友達で
参謀
と呼ばれる男がいる。
彼は頭脳優秀剣道二段で顔も中々の男前(ちょっと琴欧州に似ている)なのだが何故だか定時制高校にいて、入学式で私の目の前に居てしまったがために友達にされてしまったのだ。
なんかこの言い草だと参謀が可愛そうみたいなイメージあるな。まあいい。
でこの参謀、テレビゲームやパソコン、インターネットに滅法詳しく強かった。
早くから自作パソコンを組み立てて、今みたいに部品の流通やサポートも確立してない頃から自分で安くて程度のいいパーツをどこからか見つけては組み込んでいた。
で、彼がある日X-BOXを買うという。
なんでも本体にコントローラーとソフトが2つもついて2万円ぐらいになるという。2万5千円だったかもしれない。この2つのソフトのうちの1つがHALOだった。海外では超キラーソフトであったこのソフトを同梱させたのだから、如何に日本ではパッとしてなくて、それを打開したかったのかがよくわかる。そしてゲイツ、安心してくれ。君たちマイクロソフトの目論見は見事に的中する。少なくともこの当時ハイスクールだったバカ2人には覿面だった。
そんな安いなら買ってみるか、と決意をした彼が電話をかけてきたので、私も遊ばせてもらうことにした。
HALOを買う前はゲームキューブのファンタシースターオンラインに誘われて一緒に徹夜で遊んだりしたのでお互いにお互いの腕前は知っている。
このHALOは一人称視点のガンシューティング。
なるほど参謀は上手かった。
始めてすぐに、もう多彩なエイリアンどもの脳天を確実に打ち抜いていく。彼は後方支援タイプなので一発が的確だし、スナイパーライフルなんか使わせたら天下一品。そのほかの武器でもどんどん敵を倒してゆく。
終盤になるとフラッドと呼ばれる生物兵器?究極生命体?みたいのがワラワラワラワラーっと出てきて、こいつの対処に追われることになるのだがここでも彼はスマート&スムーズに突破口を開いてゆく。
地球軍、またはエイリアン軍団の乗り物や武器を駆使して進むのだが、戦車や小さな戦闘機にジープも乗りこなす。
で、そこに放り出されたキッドさん。当然エイリアンからはタコ殴りに遭う。
フラッドにも全身を噛まれて何度も殺され、なんとか進む。
お話もキャラクターも戦闘も武器も良く出来ていて、やればやるほどハマっていった。
そうして遂に参謀から遅れること数か月、私も同じセットを買ってHALOにハマってゆく。
こうなると熱くなるのが対戦モードだ。
参謀と違い猪突猛進、突撃タイプのキッドさん。
ロケットランチャーでもマシンガンでもなんでもいいからぶっ放す。
絶対に現実世界で銃火器を持たせてはイケないタイプだ。
この二人が対戦したらどうなるか。
スレイヤー。
の声と共に試合開始。
早速ロケットランチャーやライフルを拾いに走るキッド。
その頭目掛けてスナイパーライフルの銃弾が走る。
終わり。
五秒後には参謀の頭目掛けてキッドさんの拳が…
結局、HALOはしばらくのあいだ二人の共通の趣味となり、2が出た時には参謀が世界で4千枚くらいしかない特別限定版を買ったのでそれを貸してもらい(長いこと借りっぱなしにしてたら恨まれたな)これもやり込んだ。そしてエレベーターでフラッドがワラワラワラワラーのところであまりにイラついてテレビに向かって低空ドロップキックを炸裂させ、ブラウン管から面白い音がした。
この頃にはHALOにも相当慣れていたし、レジェンドモードと参謀との対戦でかなり鍛えられていたらしく、滅多な事では負けなかった。同じ学校でHALOをやっていたナイトー君とか、その場で急に遊び始めた連中には少なくとも負けなかったし、あとで卒業アルバムを見たら文化祭の教室の出し物でHALO大会をやっているクラスがあったのを知った時には、行って戦ってみたかったと後悔したぐらいだ。
ちなみに北米で特にバカ売れしたHALOはキッドさんの国際交流にも役立っていた。
あれはメキシコの巨大スーパー、メガマートに先輩と一緒にお出かけした時の事。
レコードショップに長居している先輩を待っている間、ふと目に留まったのは試遊台に群がるメキシコの小さなアミーゴたち。なんとHALOで遊んでいるではないか。
どれどれ、と覗きに行くと人懐っこいアミーゴたち。このハポンも仲間に入れてやろう!とコントローラーを渡してくれた。
任せとけ!とここで日本VSメキシコの国際対抗試合が行われることになった。
んが、こちとら高校時代の貴重な青春、人によっちゃ大学受験だの就職のために一生懸命費やすであろう時間をほぼゲームにブッ込んだ身。言っちゃナンだが試遊台で鍛えた子供には負けっこない。
しかも彼らが結構シビアに攻めてくるのでこっちもムキになって撃っていると、いつしかマジでアツくなってゆき険悪な雰囲気に…。
撃たれるたびに舌打ちをする小さなアミーゴ、グレネードを食らいウガー!と叫ぶこのハポン。
熱戦はしばらく続いたが、先輩が買い物を終えたのでそこでタイムアップ。
すると、ケロッとして握手を求めてくる小さなアミーゴたち。
みんなと握手をして、アスタ・ルエゴ!(またね!)と言い合って別れた。
あいつら元気かな。
その後のシリーズも遊んでるかな。
いつかオンラインゲームを始めて、HALOなりあの手合いのFPSでメキシコの人と繋がったら、ちょっと感慨深いかもしれない。
皆さんこんばんは!
HALO大好きダイナマイト・キッドです。
HALOって知ってる?
X-BOXのキラーソフトで、全世界で物凄く売れたFPSゲームなのだ。
アメリカでは主人公マスターチーフのコスプレも相当認知されているようで、日本で言うと…マリオとまではいかなくても、ゼルダの伝説に出てくるリンクぐらいの知名度はあると思っていい。んじゃないかな。
私も最初はHALOどころかX-BOXにさえ無関心で、むしろディスクに傷がつくだのデカくて邪魔だの色んなネガティブ要素を真に受けて猫マタギしていた。
さあそこでこのエッセイには久しぶりの本格登場、キッドさんの高校1年の時からのお友達で
参謀
と呼ばれる男がいる。
彼は頭脳優秀剣道二段で顔も中々の男前(ちょっと琴欧州に似ている)なのだが何故だか定時制高校にいて、入学式で私の目の前に居てしまったがために友達にされてしまったのだ。
なんかこの言い草だと参謀が可愛そうみたいなイメージあるな。まあいい。
でこの参謀、テレビゲームやパソコン、インターネットに滅法詳しく強かった。
早くから自作パソコンを組み立てて、今みたいに部品の流通やサポートも確立してない頃から自分で安くて程度のいいパーツをどこからか見つけては組み込んでいた。
で、彼がある日X-BOXを買うという。
なんでも本体にコントローラーとソフトが2つもついて2万円ぐらいになるという。2万5千円だったかもしれない。この2つのソフトのうちの1つがHALOだった。海外では超キラーソフトであったこのソフトを同梱させたのだから、如何に日本ではパッとしてなくて、それを打開したかったのかがよくわかる。そしてゲイツ、安心してくれ。君たちマイクロソフトの目論見は見事に的中する。少なくともこの当時ハイスクールだったバカ2人には覿面だった。
そんな安いなら買ってみるか、と決意をした彼が電話をかけてきたので、私も遊ばせてもらうことにした。
HALOを買う前はゲームキューブのファンタシースターオンラインに誘われて一緒に徹夜で遊んだりしたのでお互いにお互いの腕前は知っている。
このHALOは一人称視点のガンシューティング。
なるほど参謀は上手かった。
始めてすぐに、もう多彩なエイリアンどもの脳天を確実に打ち抜いていく。彼は後方支援タイプなので一発が的確だし、スナイパーライフルなんか使わせたら天下一品。そのほかの武器でもどんどん敵を倒してゆく。
終盤になるとフラッドと呼ばれる生物兵器?究極生命体?みたいのがワラワラワラワラーっと出てきて、こいつの対処に追われることになるのだがここでも彼はスマート&スムーズに突破口を開いてゆく。
地球軍、またはエイリアン軍団の乗り物や武器を駆使して進むのだが、戦車や小さな戦闘機にジープも乗りこなす。
で、そこに放り出されたキッドさん。当然エイリアンからはタコ殴りに遭う。
フラッドにも全身を噛まれて何度も殺され、なんとか進む。
お話もキャラクターも戦闘も武器も良く出来ていて、やればやるほどハマっていった。
そうして遂に参謀から遅れること数か月、私も同じセットを買ってHALOにハマってゆく。
こうなると熱くなるのが対戦モードだ。
参謀と違い猪突猛進、突撃タイプのキッドさん。
ロケットランチャーでもマシンガンでもなんでもいいからぶっ放す。
絶対に現実世界で銃火器を持たせてはイケないタイプだ。
この二人が対戦したらどうなるか。
スレイヤー。
の声と共に試合開始。
早速ロケットランチャーやライフルを拾いに走るキッド。
その頭目掛けてスナイパーライフルの銃弾が走る。
終わり。
五秒後には参謀の頭目掛けてキッドさんの拳が…
結局、HALOはしばらくのあいだ二人の共通の趣味となり、2が出た時には参謀が世界で4千枚くらいしかない特別限定版を買ったのでそれを貸してもらい(長いこと借りっぱなしにしてたら恨まれたな)これもやり込んだ。そしてエレベーターでフラッドがワラワラワラワラーのところであまりにイラついてテレビに向かって低空ドロップキックを炸裂させ、ブラウン管から面白い音がした。
この頃にはHALOにも相当慣れていたし、レジェンドモードと参謀との対戦でかなり鍛えられていたらしく、滅多な事では負けなかった。同じ学校でHALOをやっていたナイトー君とか、その場で急に遊び始めた連中には少なくとも負けなかったし、あとで卒業アルバムを見たら文化祭の教室の出し物でHALO大会をやっているクラスがあったのを知った時には、行って戦ってみたかったと後悔したぐらいだ。
ちなみに北米で特にバカ売れしたHALOはキッドさんの国際交流にも役立っていた。
あれはメキシコの巨大スーパー、メガマートに先輩と一緒にお出かけした時の事。
レコードショップに長居している先輩を待っている間、ふと目に留まったのは試遊台に群がるメキシコの小さなアミーゴたち。なんとHALOで遊んでいるではないか。
どれどれ、と覗きに行くと人懐っこいアミーゴたち。このハポンも仲間に入れてやろう!とコントローラーを渡してくれた。
任せとけ!とここで日本VSメキシコの国際対抗試合が行われることになった。
んが、こちとら高校時代の貴重な青春、人によっちゃ大学受験だの就職のために一生懸命費やすであろう時間をほぼゲームにブッ込んだ身。言っちゃナンだが試遊台で鍛えた子供には負けっこない。
しかも彼らが結構シビアに攻めてくるのでこっちもムキになって撃っていると、いつしかマジでアツくなってゆき険悪な雰囲気に…。
撃たれるたびに舌打ちをする小さなアミーゴ、グレネードを食らいウガー!と叫ぶこのハポン。
熱戦はしばらく続いたが、先輩が買い物を終えたのでそこでタイムアップ。
すると、ケロッとして握手を求めてくる小さなアミーゴたち。
みんなと握手をして、アスタ・ルエゴ!(またね!)と言い合って別れた。
あいつら元気かな。
その後のシリーズも遊んでるかな。
いつかオンラインゲームを始めて、HALOなりあの手合いのFPSでメキシコの人と繋がったら、ちょっと感慨深いかもしれない。
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