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第617回。キッドさんはラジオが好き。
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皆様こんばんは!
ダイナマイト・キッドです。
一応、エッセイ・ブログ大賞にエントリーしてランキングにも載せてもらっているので、毎回この時ははじめましての方もいらっしゃるだろうとこのような挨拶から入ろうと決めてここ数日は書いております。
ホントは
クチガメー!
とか
サイコ工場!
とか叫びたいし、ダブル敬礼!!もやりたいんだけど、なんのこっちゃと言われても寂しいので…。気になったら調べてみてね!このエッセイでも度々紹介しているけど、リイドカフェさんは本当に面白いから!!
で今日は漫画ではなくラジオ。
キッドさんはラジオが好き。
幾つぐらいの時からだろう、ラジオ自体は身近なメディアだし車に乗ってるときに母が聞いてたレディオ・アイという放送局が洋楽や私の好きな曲を流してくれてて好きだった。今はなくなってしまった。平日の朝10時からSmells like teen spirit流してくれたりイカした放送局だった。ひらがなの「し」とカタカナの「レ」が区別付きにくい時、あるよな。
反対に東海地方のローカルFMでデカいツラしてる放送局もあって私はそっちが大嫌いなんだけど、港湾労働者してた頃にいつも風呂入ってないのかすげえ臭いザキだかザクだか呼ばれてる髭面のうっす汚い奴が、私の運転する人員運搬用のハイエースのラジオを勝手にいじくってその私の嫌いな局に変えてニヤニヤしてる(悪気はゼロだが悪意がゼロとは思えん)ので、そのまま三河湾に沈めてやろうかと思った。セメントにもドラム缶にも事欠かない現場だったし日頃からある日突然トンじゃってその後消息不明のおっさんとかいたし…。
でラジオ。
たぶんきっかけは小学校高学年のころ。学校行かないし生活リズムも滅茶苦茶だったので夜中やることがなくって、テレビもゲームも飽きちゃってつまんないんでなんとなくいじってたラジオから流れてきた深夜放送だった。
私の家は未だに、というか今は周囲にマンションがすげえ増えたんで余計にラジオの電波なんか全然入らなくって。特にAMなんか絶望的に入らない。
なのでダメ元で電源を入れたり切ったり、チューニングも適当にやっていた。
たぶんスチャダラパーさんが出ていたと思う。当時ポンキッキーズやマザー2関連でボーズさんのファンだった私はそこで
あっ!ボーズさんだ
と耳に留まった記憶がある。
でそっから夜中にラジオを聞くという概念が生まれた。
そして夜中やってるテレビやラジオは面白い、という観念が生まれた。
思えばギルガメッシュないと、トゥナイト2なんかもまだ普通に放送されていた時代だった。
中学校に入り、同級生でその頃からガロとか読んでた中川くんが、地元のエフエム豊橋でやっている辻幸平さんの番組が面白いよ、と教えてくれた。
木曜日の夜9時からだったと思う。
当時二十代前半ぐらいの辻さんのトークは軽妙で、下ネタもちょっと(その時間にしては結構?)入り、特にかっちょわりい!のコーナーと、西鶴で欲情のコーナーが好きだった。
愛のエポエムという、豊川市に今もあるエポってラブホテルにポエムノートを置いてそこに書かれた文章を音読するコーナーもあった。あなたの私の心のオアシス、ホテルエポ♪ってコマーシャルも流れてた。
んでそれを、当時すげえ好きだったMさんという才色兼備を辞書で引いてそのまま実写化したような女の子も聞いていると知って、私は彼女と話がしたいがためにも番組を聴き続けた。
しかし同じく中川君から、今度は同時間帯にCBCでやってる松村邦洋さんの本気汁(マジる)という番組がサイコーだと聞いて、そっちを聴き始めたのが運の尽き。もう戻れなくなった。
途中でグループアイドルの箱番組の入るかなりの長時間番組で、たぶん聞き終わると夜中1時。
CBCはそのあと確かオールナイトニッポンをやっていて、ビビる大木さんとホリケンさん、ナインティナインのお二人(当時はコンビで放送していた)なんかが人気だった。
西川貴教さんも一時期やってたのをちょっとだけ覚えている。
松村邦洋さんの番組はいわゆる野球のオフシーズンだけの番組で、その次のシーズンオフには東京で松村邦洋のタングショーという番組が始まった。
この二つは完全に私の深夜の過ごし方を変えてしまった。
松村邦洋さんが金八先生や木村拓哉さんのモノマネをしながらネタを読むコーナー、隙あらば飛び出す達川光男さんのモノマネ、過激な下ネタ、エロ・グロ・バカじゃ!と津川雅彦さんのモノマネで絶叫。
面白くないわけがない。
そして松村邦洋さんの次に待ち構えていたさらなるデブ、エロ、グロ、バカ、自虐も被害妄想もどんどん肥大化させていくラジオの帝王が伊集院光さんだった。
この人の喋りは本当にずーっと聞いてられる。愚痴だろうと思い出話だろうと毒舌だろうと妄想だろうとなんでもいい。リズムが心地よいというか、やっぱりちゃんとした
噺
なんだな、と思う。このダイナマイト・キッドという名前で何枚かだけネタも読んでもらえた。
伊集院さんの口から「楽しくない犬棒かるた・は行」の途中で
ダイナマイト・キッド!
と呼ばれたときはビックリして巻き戻して何度も聞き直した。
同じ名前で別の人が送ってたんじゃないか?とさえ思った。
でもちゃんと、伊集院さんがどこぞの駅前で豪雪の中全裸で仁王立ちする、という合成写真のカードが送られてきた。その時の封筒からTBSラジオのお礼状から、全部残してある。
じつは宝島社さんからアンソロジー文庫「廃墟の怖い話」に自分のデビュー作
タクシー運転手のヨシダさん
を収録して頂いた際、発売前に送って頂いた見本誌のうちの一冊は伊集院光さん宛にファンレターと一緒にお送りしたくらい、私は伊集院さんのファンなのだ。今も毎週、リアルタイムは無理だけど聞いている。
同じJUNKなら山里亮太さんの不毛な議論も好きだ。時々出ているR藤本さんのジャムおじさんのモノマネは絶品です。
私が今この感じで深夜エッセイなどと自称して駄文珍文妄言をまき散らしているのも、20年弱に渡ってコッテリと染み付いた深夜ラジオのお蔭様、賜物、痴れ者、タマキン、なのです。
ダスキン呼ぶなら100番100番タマキン出したら110番!でお馴染みの。
あ、今日コレで終わりです。
また読んでください。
ダイナマイト・キッドです。
一応、エッセイ・ブログ大賞にエントリーしてランキングにも載せてもらっているので、毎回この時ははじめましての方もいらっしゃるだろうとこのような挨拶から入ろうと決めてここ数日は書いております。
ホントは
クチガメー!
とか
サイコ工場!
とか叫びたいし、ダブル敬礼!!もやりたいんだけど、なんのこっちゃと言われても寂しいので…。気になったら調べてみてね!このエッセイでも度々紹介しているけど、リイドカフェさんは本当に面白いから!!
で今日は漫画ではなくラジオ。
キッドさんはラジオが好き。
幾つぐらいの時からだろう、ラジオ自体は身近なメディアだし車に乗ってるときに母が聞いてたレディオ・アイという放送局が洋楽や私の好きな曲を流してくれてて好きだった。今はなくなってしまった。平日の朝10時からSmells like teen spirit流してくれたりイカした放送局だった。ひらがなの「し」とカタカナの「レ」が区別付きにくい時、あるよな。
反対に東海地方のローカルFMでデカいツラしてる放送局もあって私はそっちが大嫌いなんだけど、港湾労働者してた頃にいつも風呂入ってないのかすげえ臭いザキだかザクだか呼ばれてる髭面のうっす汚い奴が、私の運転する人員運搬用のハイエースのラジオを勝手にいじくってその私の嫌いな局に変えてニヤニヤしてる(悪気はゼロだが悪意がゼロとは思えん)ので、そのまま三河湾に沈めてやろうかと思った。セメントにもドラム缶にも事欠かない現場だったし日頃からある日突然トンじゃってその後消息不明のおっさんとかいたし…。
でラジオ。
たぶんきっかけは小学校高学年のころ。学校行かないし生活リズムも滅茶苦茶だったので夜中やることがなくって、テレビもゲームも飽きちゃってつまんないんでなんとなくいじってたラジオから流れてきた深夜放送だった。
私の家は未だに、というか今は周囲にマンションがすげえ増えたんで余計にラジオの電波なんか全然入らなくって。特にAMなんか絶望的に入らない。
なのでダメ元で電源を入れたり切ったり、チューニングも適当にやっていた。
たぶんスチャダラパーさんが出ていたと思う。当時ポンキッキーズやマザー2関連でボーズさんのファンだった私はそこで
あっ!ボーズさんだ
と耳に留まった記憶がある。
でそっから夜中にラジオを聞くという概念が生まれた。
そして夜中やってるテレビやラジオは面白い、という観念が生まれた。
思えばギルガメッシュないと、トゥナイト2なんかもまだ普通に放送されていた時代だった。
中学校に入り、同級生でその頃からガロとか読んでた中川くんが、地元のエフエム豊橋でやっている辻幸平さんの番組が面白いよ、と教えてくれた。
木曜日の夜9時からだったと思う。
当時二十代前半ぐらいの辻さんのトークは軽妙で、下ネタもちょっと(その時間にしては結構?)入り、特にかっちょわりい!のコーナーと、西鶴で欲情のコーナーが好きだった。
愛のエポエムという、豊川市に今もあるエポってラブホテルにポエムノートを置いてそこに書かれた文章を音読するコーナーもあった。あなたの私の心のオアシス、ホテルエポ♪ってコマーシャルも流れてた。
んでそれを、当時すげえ好きだったMさんという才色兼備を辞書で引いてそのまま実写化したような女の子も聞いていると知って、私は彼女と話がしたいがためにも番組を聴き続けた。
しかし同じく中川君から、今度は同時間帯にCBCでやってる松村邦洋さんの本気汁(マジる)という番組がサイコーだと聞いて、そっちを聴き始めたのが運の尽き。もう戻れなくなった。
途中でグループアイドルの箱番組の入るかなりの長時間番組で、たぶん聞き終わると夜中1時。
CBCはそのあと確かオールナイトニッポンをやっていて、ビビる大木さんとホリケンさん、ナインティナインのお二人(当時はコンビで放送していた)なんかが人気だった。
西川貴教さんも一時期やってたのをちょっとだけ覚えている。
松村邦洋さんの番組はいわゆる野球のオフシーズンだけの番組で、その次のシーズンオフには東京で松村邦洋のタングショーという番組が始まった。
この二つは完全に私の深夜の過ごし方を変えてしまった。
松村邦洋さんが金八先生や木村拓哉さんのモノマネをしながらネタを読むコーナー、隙あらば飛び出す達川光男さんのモノマネ、過激な下ネタ、エロ・グロ・バカじゃ!と津川雅彦さんのモノマネで絶叫。
面白くないわけがない。
そして松村邦洋さんの次に待ち構えていたさらなるデブ、エロ、グロ、バカ、自虐も被害妄想もどんどん肥大化させていくラジオの帝王が伊集院光さんだった。
この人の喋りは本当にずーっと聞いてられる。愚痴だろうと思い出話だろうと毒舌だろうと妄想だろうとなんでもいい。リズムが心地よいというか、やっぱりちゃんとした
噺
なんだな、と思う。このダイナマイト・キッドという名前で何枚かだけネタも読んでもらえた。
伊集院さんの口から「楽しくない犬棒かるた・は行」の途中で
ダイナマイト・キッド!
と呼ばれたときはビックリして巻き戻して何度も聞き直した。
同じ名前で別の人が送ってたんじゃないか?とさえ思った。
でもちゃんと、伊集院さんがどこぞの駅前で豪雪の中全裸で仁王立ちする、という合成写真のカードが送られてきた。その時の封筒からTBSラジオのお礼状から、全部残してある。
じつは宝島社さんからアンソロジー文庫「廃墟の怖い話」に自分のデビュー作
タクシー運転手のヨシダさん
を収録して頂いた際、発売前に送って頂いた見本誌のうちの一冊は伊集院光さん宛にファンレターと一緒にお送りしたくらい、私は伊集院さんのファンなのだ。今も毎週、リアルタイムは無理だけど聞いている。
同じJUNKなら山里亮太さんの不毛な議論も好きだ。時々出ているR藤本さんのジャムおじさんのモノマネは絶品です。
私が今この感じで深夜エッセイなどと自称して駄文珍文妄言をまき散らしているのも、20年弱に渡ってコッテリと染み付いた深夜ラジオのお蔭様、賜物、痴れ者、タマキン、なのです。
ダスキン呼ぶなら100番100番タマキン出したら110番!でお馴染みの。
あ、今日コレで終わりです。
また読んでください。
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