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第458回。あのゼットン安かったんだよ
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子供のころからウルトラマンや仮面ライダー、スーパー戦隊が大好きだった。
あとメタルヒーローも。
私が子供のころは鳥人戦隊ジェットマン、仮面ライダーBLACK RX、あとジャンパーソンとかブルースワットとかビーファイターとかやってた。
ジェットマンのジェットガルーダ、ジュウレンジャーのドラゴンシーザーがカッコよくてねえ。
ウルトラマンはあんまやってなくて、BSの再放送でエースやタロウを見ていた。
最初に見たのがウルトラマンエースで、超獣バクタリの回だった。
動物園でバクとお話が出来るバクおじさん、という人が居て、そのおじさんと仲良しのバクが黒い彗星の影響で超獣になってしまうのでバクを射殺することになったが…といった感じの話だった。
気球船超獣バッドバアロンや虹超獣カイテイガガンなんかあの頃から好きな造形だなあ。
カイテイガガン、いいんだよコレが。
魚なのか貝なのかイカなのか何なのか、よくわからないけどなんとなく海の生き物だなって感じがする。
タコやサメが巨大化したような怪物は数あれど、あんなに
海っぽいのにどの生き物にも似ていない
モンスターは、カイテイガガンぐらいじゃなかろうか。
そんなわけで家にはソフビ人形からロボットのおもちゃから色々あった。
お気に入りのソフビはウルトラマングレートと用心棒怪獣ブラックキング。
ブラックキングは怪獣らしい怪獣で、黒光りするボディに巨大なツノ、というのが如何にも強そうでよかった。
ロボットはジェットガルーダ。ジュウレンジャーが始まってもずっとジェットガルーダで遊んでいた。最終的には左肩がもげてしまったが、おじいちゃん(元バイク屋さんで工業高校の夜間教師)に直してもらって遊んでいた。
小学2年生ぐらいからレゴを買ってもらったので、ひたすら部屋の床をレゴで埋めていった。
プラレールやトミカ、学研のニューブロックもあったので、全部繋げたり乗せたりしていった。
まあその当時からキッドさんの家庭環境はイマイチアレだったので、そうやってブロック遊びをしている間は無心でいられたのも、今思えば大きかったんだろうなと思う。
そのまま大きくなったキッドさん、しばらくはプロレス・格闘技にお熱をうつすものの体の奥底に染み付いていた特撮マニアぶりが再燃したのは高校2年生ぐらいの時分だった。
中古のおもちゃとかゲームを売ってるお店、当時地元では結構有名だったマンボウってお店で、30センチぐらいのゼットンを見つけて
安いじゃん
と買ったのが始まりだった。1000円しなかったと思う。
ゲーセンの景品なので、1ゲーム300円として2回か3回で取れたと思えば儲けもんだろう。
そんな感じで、その当時は部屋に親父(テルさん)から譲り受けたパイオニアのデッカいステレオがあったんでその上に乗せた。
このステレオもLDとCDとカセットが2つ入る、映画ブレードランナーの宇宙っぽいビルみたいな巨大な代物でお気に入りだった。スピーカーと、積み上げてくデッキの最上段が、その後しばらくフィギュア置き場になった。
通風孔だけ塞がないように、そこに次々と買ったものを並べていった。
食玩の小さなジオラマ、中古で買い集めたフィギュア、ソフビ、主にウルトラマンだったけどたまにゴジラも。
自分で自分の性格をよく知っているので、ジャンルはウルトラマンにほぼ絞って集めた。
仮面ライダーも戦隊モノも手を出したらあっという間に破産するに違いない。
まあ実際、ウルトラマンだけでも結構大変なことになっていった。
最初はホントに中古で手に入るソフビとかで具合のいいのを集めてたんだけど、当然それじゃ飽き足らなくなってきて。
これも中古ショップにあったジオラマに手を出した。
近所のビルの中にヴィレッジヴァンガードもあったので、そこでも色々見つけてきた。
キングジョーの超合金で、磁石になってるんでバラして円盤形態にも出来るものとか。
ウルトラマンと磁力怪獣アントラーが戦っているバラージ遺跡のジオラマとか。
ウルトラマンレオの体のあちこちが動くんで色んなポーズが取れて、さらに紅白の煙突のヌンチャクもついてるのとか。
ウルトラマンエースの超合金も持ってた。これもガスタンクか何かついてたな。
極めつけはミーシャか誰かがウルトラ映画の主題歌を歌ったんで、そのCDについてるゴールドバージョンのソフビ。
てか、フィギュアって書いてあったんだかなんだったか、買って届いたら軽くてさ。
開けてビックリ普通のソフビ。
オイオイずいぶん高かったぞコレ!
歌は全然聞かなかった。
まあそんな風に集めに集めたんで部屋の中でも置き切れなくなって、デカいジオラマとかは作らず買ったまま物置に仕舞い込んだり、フィギュアもコレだけあるとホコリを払ったりするのが大変で。
それでも食玩の小さいジオラマで、残酷!光怪獣プリズ魔だけが出なくて横浜のショッピングモールでそのジオラマ入りの食玩を箱買いして当時付き合ってたミキちゃんにドン引きされたり、マリンタワーの近く(だったかな)にあった人形の館っていうデーモン閣下が居そうなお店で5000円以上する合体怪獣グランドキングのソフビを買ってミキちゃんにドン引きされたり、初めて私の部屋に入ったとき壁じゅうのプロレスのポスターと部屋いちめんに並んだフィギュアのせいで全く落ち着かず全然寝れないとミキちゃんにこぼされたりしていた。
結局その年の夏にミキちゃんにはフラれるわ、その頃にちょうどバンドを始めたのでフィギュアも次々に売り払ってしまうわで、今でも手元に残っているのは最初に買ったゼットンと、同じようなサイズのメトロン星人に、あの思い出のグランドキングくらいのもの。
こうしてキッドさんのフィギュア・ジオラマ熱はすっかり沈静化したというわけ。
大阪いって日本橋なんか通ると今でもちょっとグラっとくるけどね…流石にね…まあ、ね…。
あとメタルヒーローも。
私が子供のころは鳥人戦隊ジェットマン、仮面ライダーBLACK RX、あとジャンパーソンとかブルースワットとかビーファイターとかやってた。
ジェットマンのジェットガルーダ、ジュウレンジャーのドラゴンシーザーがカッコよくてねえ。
ウルトラマンはあんまやってなくて、BSの再放送でエースやタロウを見ていた。
最初に見たのがウルトラマンエースで、超獣バクタリの回だった。
動物園でバクとお話が出来るバクおじさん、という人が居て、そのおじさんと仲良しのバクが黒い彗星の影響で超獣になってしまうのでバクを射殺することになったが…といった感じの話だった。
気球船超獣バッドバアロンや虹超獣カイテイガガンなんかあの頃から好きな造形だなあ。
カイテイガガン、いいんだよコレが。
魚なのか貝なのかイカなのか何なのか、よくわからないけどなんとなく海の生き物だなって感じがする。
タコやサメが巨大化したような怪物は数あれど、あんなに
海っぽいのにどの生き物にも似ていない
モンスターは、カイテイガガンぐらいじゃなかろうか。
そんなわけで家にはソフビ人形からロボットのおもちゃから色々あった。
お気に入りのソフビはウルトラマングレートと用心棒怪獣ブラックキング。
ブラックキングは怪獣らしい怪獣で、黒光りするボディに巨大なツノ、というのが如何にも強そうでよかった。
ロボットはジェットガルーダ。ジュウレンジャーが始まってもずっとジェットガルーダで遊んでいた。最終的には左肩がもげてしまったが、おじいちゃん(元バイク屋さんで工業高校の夜間教師)に直してもらって遊んでいた。
小学2年生ぐらいからレゴを買ってもらったので、ひたすら部屋の床をレゴで埋めていった。
プラレールやトミカ、学研のニューブロックもあったので、全部繋げたり乗せたりしていった。
まあその当時からキッドさんの家庭環境はイマイチアレだったので、そうやってブロック遊びをしている間は無心でいられたのも、今思えば大きかったんだろうなと思う。
そのまま大きくなったキッドさん、しばらくはプロレス・格闘技にお熱をうつすものの体の奥底に染み付いていた特撮マニアぶりが再燃したのは高校2年生ぐらいの時分だった。
中古のおもちゃとかゲームを売ってるお店、当時地元では結構有名だったマンボウってお店で、30センチぐらいのゼットンを見つけて
安いじゃん
と買ったのが始まりだった。1000円しなかったと思う。
ゲーセンの景品なので、1ゲーム300円として2回か3回で取れたと思えば儲けもんだろう。
そんな感じで、その当時は部屋に親父(テルさん)から譲り受けたパイオニアのデッカいステレオがあったんでその上に乗せた。
このステレオもLDとCDとカセットが2つ入る、映画ブレードランナーの宇宙っぽいビルみたいな巨大な代物でお気に入りだった。スピーカーと、積み上げてくデッキの最上段が、その後しばらくフィギュア置き場になった。
通風孔だけ塞がないように、そこに次々と買ったものを並べていった。
食玩の小さなジオラマ、中古で買い集めたフィギュア、ソフビ、主にウルトラマンだったけどたまにゴジラも。
自分で自分の性格をよく知っているので、ジャンルはウルトラマンにほぼ絞って集めた。
仮面ライダーも戦隊モノも手を出したらあっという間に破産するに違いない。
まあ実際、ウルトラマンだけでも結構大変なことになっていった。
最初はホントに中古で手に入るソフビとかで具合のいいのを集めてたんだけど、当然それじゃ飽き足らなくなってきて。
これも中古ショップにあったジオラマに手を出した。
近所のビルの中にヴィレッジヴァンガードもあったので、そこでも色々見つけてきた。
キングジョーの超合金で、磁石になってるんでバラして円盤形態にも出来るものとか。
ウルトラマンと磁力怪獣アントラーが戦っているバラージ遺跡のジオラマとか。
ウルトラマンレオの体のあちこちが動くんで色んなポーズが取れて、さらに紅白の煙突のヌンチャクもついてるのとか。
ウルトラマンエースの超合金も持ってた。これもガスタンクか何かついてたな。
極めつけはミーシャか誰かがウルトラ映画の主題歌を歌ったんで、そのCDについてるゴールドバージョンのソフビ。
てか、フィギュアって書いてあったんだかなんだったか、買って届いたら軽くてさ。
開けてビックリ普通のソフビ。
オイオイずいぶん高かったぞコレ!
歌は全然聞かなかった。
まあそんな風に集めに集めたんで部屋の中でも置き切れなくなって、デカいジオラマとかは作らず買ったまま物置に仕舞い込んだり、フィギュアもコレだけあるとホコリを払ったりするのが大変で。
それでも食玩の小さいジオラマで、残酷!光怪獣プリズ魔だけが出なくて横浜のショッピングモールでそのジオラマ入りの食玩を箱買いして当時付き合ってたミキちゃんにドン引きされたり、マリンタワーの近く(だったかな)にあった人形の館っていうデーモン閣下が居そうなお店で5000円以上する合体怪獣グランドキングのソフビを買ってミキちゃんにドン引きされたり、初めて私の部屋に入ったとき壁じゅうのプロレスのポスターと部屋いちめんに並んだフィギュアのせいで全く落ち着かず全然寝れないとミキちゃんにこぼされたりしていた。
結局その年の夏にミキちゃんにはフラれるわ、その頃にちょうどバンドを始めたのでフィギュアも次々に売り払ってしまうわで、今でも手元に残っているのは最初に買ったゼットンと、同じようなサイズのメトロン星人に、あの思い出のグランドキングくらいのもの。
こうしてキッドさんのフィギュア・ジオラマ熱はすっかり沈静化したというわけ。
大阪いって日本橋なんか通ると今でもちょっとグラっとくるけどね…流石にね…まあ、ね…。
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