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第436回。めひこちゃんと遊ぼう!マザー2編最終回
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巨大な生体装置と一体化したように見えるギーグ。
その眼前でキッドたちの前に立ちはだかったのは、外ならぬ最悪の隣人・ポーキーだった。
多足型のおぞましいメカに乗り込み、キッドたちを嘲笑うポーキー。
ちえのリンゴはキッドたちのせいでギーグの企みは失敗に終わると告げた。
しかし、その予言は当たらない。なぜなら、外ならぬ自分がやってきたからだ、と嘯くポーキー。
ちえのリンゴの予言を恐れたギーグが呼び寄せたのか、それとも偶然が偶然を呼び、いびつで狂った歯車を奇跡的にかみ合わせてしまった結果がコレなのか。
戦闘に入っても、ギーグ本人には攻撃が通らない。
物理もPSIも全て跳ね返されてしまう。
おまけに通常攻撃の正体が掴めず、ランダムで様々な効果を発揮してくるので厄介極まりない。
ここはポーキーに集中砲火を浴びせ、留飲を下げよう。
このデブ!てめえ今までよくも余計な事ばかりしてくれやがって!
と怒りのデスラッシュをキメるキッド軍。
文字通り軍隊ばりの火力で重装備ポーキーを粉砕。
すると、悔し紛れにポーキーはギーグがまだギーグとしての形をかろうじてとどめている生体装置の
あくまのスイッチ
を、ちょっとだけ切ってみようか、と言い出す。
ギーグは、もう悪の化身なんかじゃなくなってしまった。自分自身のあまりに強大な力のせいで、純粋な悪そのもの、になってしまった。そのギーグの最後のタガを、いま外してしまった。
溢れだす悪のエネルギー。
それは人の顔が溶けてしまったようにも見える。
ギーグは、もう考えることも出来ず、自我も無く、ついに自らさえも自分の力で破壊してしまったのだ。悪の異次元空間そのものと化したギーグと戦うキッドたち。
正体不明の攻撃は、時々一撃死を引き起こす(PKフラッシュβと同じ効果なのでペンダントで防げる)ほか固まってしまったり、PKサンダーβだったりする。
これらをかいくぐり、スーパーボムとスーパーバズーカで応戦。
いつキちゃんはPSIでひたすら攻撃。
この状態のギーグをさらに追い詰めると、ギーグ自身が不安定な姿になる。
渦を巻く溶けた骸骨模様。
赤と黒のおぞましい色彩のなかで戦い続ける少年少女。
もう幾ら攻撃しても無駄だ。正体不明の攻撃で意識を失った仲間を蘇生させつつ、いつキちゃんの
いのる
をここで使う。
普段は何が起こるかお楽しみ、的な要素のこのコマンド。
最後の最後、ポーキーのセリフにヒントがあった。
だーれも助けちゃくれないぞ!テレパシーでもなんでも使えるなら、助けを呼んでみるがいいさ!
語るに落ちるというか、口は禍の元というか。
あの豚の余計なひとことのおかげで、この無限の暗黒に突破口が開いた。
永遠の暗闇に光がさした。
彼女の祈りは時空を超え、空を越え、海を越え、これまで出会ってきた人々に届いた。
アンドーナツ博士、アップルキッド、モッチーさん、どせいさんたち、トンズラブラザーズ、ウィンターズの寮、ランマの娘さんたち、ポーラスター幼稚園の子供たち、そしてオネットでキッドの帰りを待つママと妹、マーク2。
それぞれの祈りの力がギーグにダメージを与えてゆく。
いよいよ不安定さを増し、ノイズのような、砂嵐のような姿になったギーグ。
だが、もう誰の名前も思いつかない(正直、まだ居るだろって思うけど言ったら野暮)。
いよいよいつキちゃんの祈りもむなしく、暗闇の中へ吸い込まれていった。
しかし、最後の一人は、その暗闇の向こう側に居た。
部屋の電気を消し、暗い部屋に一人、テレビは点けたまま。
僕は震えている。このゲームを終わらせようと。
いつキたちの祈りは、・・・・ゃ・のむねにとどいた。
・ひ・・ゃんはいのりつづけた。
めひ・ち・・はいのりつづけた。
めひこちゃんは、いのりつづけた。
これがギーグにとどめを刺した。
とうとうギーグは力を失い、時空の彼方に消滅していった。
ポーキーは、どこかの時代に潜り込んで新しいプランを練るのだと言って逃げていった。
キッドたちの戦いは、終わった。
劇中、何故か急に名前を聞かれるのはこのためだった。
最後の最後、主人公たちを助け、ギーグにとどめを刺すのはプレイヤー自身だったのだ。
やがて4人の魂は無事、科学の依り代だったロボットを離れ、現世の肉体へと帰ってきた。
そこでスネークは王子として国へ帰り、オタコンもサターンバレーに残ってアンドーナツ博士、アップルキッドとともに科学の発展に向けたさらなる研究を積むという。
さて。
二人のこったキッドといつキちゃん。
私を送って行ってくれる?と言われ、律義に はい を選んで幼稚園でお別れした昔のキッドさんはもういない。
いいえ を選ぶと、じゃあ私が送ってあげる!とオマセな切り返し。
ちなみにどっちを選んでも特に影響はない。
そのまま各地をテレポートで巡る。
思い出の場所、苦戦した場所、フォーサイドのホテルはモノトリーから元の持ち主が買い戻したことがわかる。本当に芸が細かい。
このまま幼稚園に向かってしまうと、強制的にバイバイになっちゃう。
送ってくれる?で はい を選び、真に受けて幼稚園まで連れてきて寂しく一人で帰宅した昔のキッドさんはもういない。
マイホームの前まで来て、帰らなきゃ、と躊躇ういつキちゃんだったが、ここで いいえ を選ぶと
いいわ、わたしももうすこしいっしょにいたいから
と胸が熱くなってヤカンを乗せたらティファールより早く沸騰するようなセリフが出る。
ママに話しかけると、マザー2名物
全部済ませたら、また話しかけてちょうだい
が出る。もうこれで本当におしまいだから、街や人や場所を全部気が済むまで回っておいで、と言ってくれているのだ。
もう、大丈夫。
今回も腹いっぱい遊ばせてもらいました。
ありがとう、マザー2。
そしてエンディングではキャスト総出演に続きスタッフロール。
最後の最後にクレジットされる名前は、プレイヤー自身。
MEXICO CHAN
(めひこちゃん)
長らくお付き合い頂きありがとうございます。
マザー2プレイ日記は今回でやっとこおしまいです。
もっと短く、パパっと終わるつもりでした。
もうRPGは長いので、今度はアクションゲームにしようと思っています。
めひこちゃん、また遊ぼうね。
その眼前でキッドたちの前に立ちはだかったのは、外ならぬ最悪の隣人・ポーキーだった。
多足型のおぞましいメカに乗り込み、キッドたちを嘲笑うポーキー。
ちえのリンゴはキッドたちのせいでギーグの企みは失敗に終わると告げた。
しかし、その予言は当たらない。なぜなら、外ならぬ自分がやってきたからだ、と嘯くポーキー。
ちえのリンゴの予言を恐れたギーグが呼び寄せたのか、それとも偶然が偶然を呼び、いびつで狂った歯車を奇跡的にかみ合わせてしまった結果がコレなのか。
戦闘に入っても、ギーグ本人には攻撃が通らない。
物理もPSIも全て跳ね返されてしまう。
おまけに通常攻撃の正体が掴めず、ランダムで様々な効果を発揮してくるので厄介極まりない。
ここはポーキーに集中砲火を浴びせ、留飲を下げよう。
このデブ!てめえ今までよくも余計な事ばかりしてくれやがって!
と怒りのデスラッシュをキメるキッド軍。
文字通り軍隊ばりの火力で重装備ポーキーを粉砕。
すると、悔し紛れにポーキーはギーグがまだギーグとしての形をかろうじてとどめている生体装置の
あくまのスイッチ
を、ちょっとだけ切ってみようか、と言い出す。
ギーグは、もう悪の化身なんかじゃなくなってしまった。自分自身のあまりに強大な力のせいで、純粋な悪そのもの、になってしまった。そのギーグの最後のタガを、いま外してしまった。
溢れだす悪のエネルギー。
それは人の顔が溶けてしまったようにも見える。
ギーグは、もう考えることも出来ず、自我も無く、ついに自らさえも自分の力で破壊してしまったのだ。悪の異次元空間そのものと化したギーグと戦うキッドたち。
正体不明の攻撃は、時々一撃死を引き起こす(PKフラッシュβと同じ効果なのでペンダントで防げる)ほか固まってしまったり、PKサンダーβだったりする。
これらをかいくぐり、スーパーボムとスーパーバズーカで応戦。
いつキちゃんはPSIでひたすら攻撃。
この状態のギーグをさらに追い詰めると、ギーグ自身が不安定な姿になる。
渦を巻く溶けた骸骨模様。
赤と黒のおぞましい色彩のなかで戦い続ける少年少女。
もう幾ら攻撃しても無駄だ。正体不明の攻撃で意識を失った仲間を蘇生させつつ、いつキちゃんの
いのる
をここで使う。
普段は何が起こるかお楽しみ、的な要素のこのコマンド。
最後の最後、ポーキーのセリフにヒントがあった。
だーれも助けちゃくれないぞ!テレパシーでもなんでも使えるなら、助けを呼んでみるがいいさ!
語るに落ちるというか、口は禍の元というか。
あの豚の余計なひとことのおかげで、この無限の暗黒に突破口が開いた。
永遠の暗闇に光がさした。
彼女の祈りは時空を超え、空を越え、海を越え、これまで出会ってきた人々に届いた。
アンドーナツ博士、アップルキッド、モッチーさん、どせいさんたち、トンズラブラザーズ、ウィンターズの寮、ランマの娘さんたち、ポーラスター幼稚園の子供たち、そしてオネットでキッドの帰りを待つママと妹、マーク2。
それぞれの祈りの力がギーグにダメージを与えてゆく。
いよいよ不安定さを増し、ノイズのような、砂嵐のような姿になったギーグ。
だが、もう誰の名前も思いつかない(正直、まだ居るだろって思うけど言ったら野暮)。
いよいよいつキちゃんの祈りもむなしく、暗闇の中へ吸い込まれていった。
しかし、最後の一人は、その暗闇の向こう側に居た。
部屋の電気を消し、暗い部屋に一人、テレビは点けたまま。
僕は震えている。このゲームを終わらせようと。
いつキたちの祈りは、・・・・ゃ・のむねにとどいた。
・ひ・・ゃんはいのりつづけた。
めひ・ち・・はいのりつづけた。
めひこちゃんは、いのりつづけた。
これがギーグにとどめを刺した。
とうとうギーグは力を失い、時空の彼方に消滅していった。
ポーキーは、どこかの時代に潜り込んで新しいプランを練るのだと言って逃げていった。
キッドたちの戦いは、終わった。
劇中、何故か急に名前を聞かれるのはこのためだった。
最後の最後、主人公たちを助け、ギーグにとどめを刺すのはプレイヤー自身だったのだ。
やがて4人の魂は無事、科学の依り代だったロボットを離れ、現世の肉体へと帰ってきた。
そこでスネークは王子として国へ帰り、オタコンもサターンバレーに残ってアンドーナツ博士、アップルキッドとともに科学の発展に向けたさらなる研究を積むという。
さて。
二人のこったキッドといつキちゃん。
私を送って行ってくれる?と言われ、律義に はい を選んで幼稚園でお別れした昔のキッドさんはもういない。
いいえ を選ぶと、じゃあ私が送ってあげる!とオマセな切り返し。
ちなみにどっちを選んでも特に影響はない。
そのまま各地をテレポートで巡る。
思い出の場所、苦戦した場所、フォーサイドのホテルはモノトリーから元の持ち主が買い戻したことがわかる。本当に芸が細かい。
このまま幼稚園に向かってしまうと、強制的にバイバイになっちゃう。
送ってくれる?で はい を選び、真に受けて幼稚園まで連れてきて寂しく一人で帰宅した昔のキッドさんはもういない。
マイホームの前まで来て、帰らなきゃ、と躊躇ういつキちゃんだったが、ここで いいえ を選ぶと
いいわ、わたしももうすこしいっしょにいたいから
と胸が熱くなってヤカンを乗せたらティファールより早く沸騰するようなセリフが出る。
ママに話しかけると、マザー2名物
全部済ませたら、また話しかけてちょうだい
が出る。もうこれで本当におしまいだから、街や人や場所を全部気が済むまで回っておいで、と言ってくれているのだ。
もう、大丈夫。
今回も腹いっぱい遊ばせてもらいました。
ありがとう、マザー2。
そしてエンディングではキャスト総出演に続きスタッフロール。
最後の最後にクレジットされる名前は、プレイヤー自身。
MEXICO CHAN
(めひこちゃん)
長らくお付き合い頂きありがとうございます。
マザー2プレイ日記は今回でやっとこおしまいです。
もっと短く、パパっと終わるつもりでした。
もうRPGは長いので、今度はアクションゲームにしようと思っています。
めひこちゃん、また遊ぼうね。
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