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第412回。キッドさんもいっしょ。

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ずっと作詞と小説っぽい何かを書いている。
今日(こんにち)までずっと作法も基礎も知らず好き勝手書いている。
作詞にしたって小説にしたって応募したりバンドやってるときは私が詞を書いたりしてた。

けど、まあ、今もこうしてココで好き勝手書いているだけだ。
ずっと続けてはいるものの、有難いことに毎日、またはお気に召した回の読了ツイートを下さる方がいらっしゃるだけで僥倖で。いつも本当にありがとうございます。
そういえばこのエッセイを始める切っ掛けにもなった通称「姉さん」から珍しくラインが入ってて。
「一ついいことを教えよう。キャラメリゼは日本語で飴がけって意味で、かりんとうにはもうしてあるのだよ」
だって。いつもご愛読ありがとうございます。

で思ったの。
アマチュアでも面白い人はいっぱいいる。

そこから発展して同人誌を出している人をインディーズと呼ぶならば、そこにもいっぱいいる。
私もインディー物書きになりたい!と思ったのでチャーコさんのお世話になって(正しくは「なりっぱなしで」)インディー物書きの端くれになることが出来た。

インディーと言っても色々ある。
プロレスで言うなら現在のDDTや大日本プロレスだってインディーだし、もっと小規模な活動をしている団体はそれこそ星の数ほど。
私はきっとその中でもごく小さなものでしかない。
近頃めっきり応募もしていないし、同人誌だって作っただけで、イベントに出て何冊も売れるわけじゃない。もちろん読んで欲しいし、そのために書いているんだけれども…まあそう上手くはいかないわな。

森本英路さんの掃雲演義が良かったなあ。こんな重厚な話が創れるんだ!ってとてもショックだったし面白かった。本物の時代小説ってなんだ?これも十分ホンモノだろう、と思う。アマチュアとかインディーっていうくくりはあくまで状況のものであって、身分じゃないなと。

ちなみにカクヨムなら黄鱗きいろさん。
時空モノガタリなら入江弥彦さんだな。

きいろさんも入江さんも、本を出せば沢山売れるし感想も沢山寄せられている。
お金を出してでも買いたいインディー作家、という状況では私の中で2トップなのだ。
自分たちで活動しているといえばカブンレンのオズさんとかもそう。
ずっと続けてきているのはそれだけでも凄いことだ。私は格闘技もバンドも続かなかった。

いま文章を書いてて、こういった人たちにあって私に無いのは基礎体力だ。
文章の基礎体力。
基本も何も知らなかったので、チャーコさんに出会って教えて貰うまでずっと
「僕はずっと…君を待っていた。」
こんな文章を得意満面で書いていたのだ。
そのレベルからやっている私と、ずっと地道に活動して基盤を作ってきた人が同じなわけがないのだ。
こっちはウカウカしているとどうなるかわかったもんじゃない。
年齢的なこともある。みんな20代で、これからの人たちだ。
こっちは31歳、今更基本を学んで物書きでござい、と来た。

とにかく書かねば。
この辺りの考え方がフィジカルというか筋トレと同じ理屈で、やらないとダメなんだって思ってる。
やり方がある、うまい方法がある、こうすればいい、って言われても納得できなくて、結局は焦りも不安も嫉妬も期待も自己満足も全部まぜこぜで詰め込んで書いちゃうしかない。

好きな女の子の彼氏なんて小説書いてぶっ殺すに限るぜ!?
それが出来るだけでも幸せだろ、その男に取って代わることが出来ない最大の不幸を除けば。
喧嘩も失恋もロクにしてない奴に文学がわかってたまるか!
が最近の本音です。
何か一つでも他人様と変わったところを、自分の書けるものを、と思うと、やっぱり自分の経験しかないわけで。そういうのが乏しい奴が書いてるものはあんまり面白くないんですよ。
SFとかバイオホラーとか、実際に経験する方が難しいジャンルならいざ知らず。
恋愛とか人間関係モノでは全部実体験がモノを言うと思う。
友達がいなくても彼氏彼女が居なくても引きこもりでも喧嘩したこと無くても文字は書ける文章は書ける。お話も考えられる。だけど、心と体の痛みや色んな感触を書き表すのに、その人の感じた手触りが伝わってくる話が私は好きで。
自分も、そうなりたいと思っている。
椎名誠さんも伊集院さんもそうだ。その人なりの五感から伝わった感触が文章になって出てきている気がする。

痛み、悲しみ、辛いとか悔しいとか、そういうのを書きたいし笑い飛ばせる男でありたい。
だから飾り物の文章なんざ知らんし、それがいいならそれでいいけど、私には私の世界があったんだとあとでちゃんと読み返して、そん時に
あん時こんなこと書いてやんの、バッカでえ!
と、ちゃんと思いたい。

お綺麗で小難しいのはそっちに任せたから、こっちでみんなでバカな話しようぜ。
オレさあ、最後にウンコ漏らしたの28歳なんだけどさあ……
(実話)
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