不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

第３０９回。モモヒキ。

キッドさん。
３１ちゃい。
タダシイおっさんになるには。

モモヒキではなかろうか！
と、今日（２０１７年１２月７日）の朝ふと思いついた。
おっさんってのは、まあ年齢的なものもあるし、それ以上に
自分のイメージする年恰好の男性像
においてのおっさん。

理想のおっさんと自分はずいぶん離れたところにいるので、少しでもおっさんを楽しむ余裕を持つにはどうしたらいいか。
おっさんの自分で遊ぶ、自分をおっさんにして遊ぶのだ。

その第一歩！
いやもう色々考えを改めたり、知らない間に気が変わってることもたくさんあるか。
例えば私、ずっとハゲたくない！！と思ってたけど、今は
どうせならカッコよくハゲたい！
になったし
いつまでもバカやってたい！
から
お酒を飲むお店では綺麗に遊ぶ
に変わったし。

そういうのの一環として！
モモヒキを穿いてみたい。
どうなんだアレは。

思えば私は両親が早くに離婚し、新しいお父さんこと輝（テル）さんも３０過ぎで我が家を出てしまった…というか酒が原因で隔離病棟に入ってしまったあと内縁関係が解消されてしまったので、一番身近なおっさんであるところの父親というものに縁が薄い。
これが一長一短で、というか最初の離婚はソレだけ考えればいいこと尽くめ（その後数年間続く猛烈な厄介ごとは考えない）だったし、輝さんが我が家に来てくれたことは私の人生において最大級の僥倖の一つなのではあるが。
んが、しかし。
こういう時に身近に男手が居ないといつまでたっても年相応のおっさんになれない気がする。
なんて言ったらいいのか、所詮はみんな年を取るのだから、無様じゃないようにしたい。その見本が居ないのだ。

悪い意味で手本だった、最低最悪の反面教師もそろそろ５０を超えたと思うが、アイツみたいにはなりたくない。それは確かだ。

だけど、嫌だ嫌だと言っていても時間は止まってくれない。
時間よ止まれシリーズの撮影中も時間は流れているのだ。
えーーーー！？そうなの！？
じゃあ、あの静止したままおっぱい吸われてる女優さんも本当は意識あるし感じてるの！？
それでも無表情で固まったふりしてるのって逆にエロくね？？？

何の話だっけ。
こんなおっさんヤだよなー。
スキあらば下ネタ言って、これで誰か喜ぶと思ってるんだもんな！
気持ち悪（わり）ぃ！！

誰が気持ちわりいってんだ！！！！！
誰だ今言ったの！橋本、またお前か！！！

だから誰だよ橋本って。いつまで橋本なんだよそいつは。

ずっとだよ。

でね。
モモヒキ。
なんでこう今日はいつになく話が進まないかっていうとね、穿いたことないんですよ。
モモヒキ。
でも、モモヒキって、なんか、面白いじゃん。言葉が。

言いたいだけなんですよ、モモヒキって。
それでもう１０００文字書いてるんですよ。

仕事柄、ワークマンさんによく行くんでモモヒキも見かける気がするんだけどさ、買ったことないし買ってる人もあまり見ない。
そういえば私の実家に住んでた母方のじいちゃんが生きてた頃、ラクダの下着を着てた気がする。
あれはモモヒキだったのかなあ、聞いておけばよかった。

ほぼ日で毎年、ハラマキ売ってるじゃん。
ほぼ日ウォーマーっつって。
ハラマキをそういう風に売り出して、なんとなくイメージを変えちゃうってすごいよな。
所ジョージさんがオッサンくさくて全然おしゃれじゃなかったビッグスクーターを変えちゃったのと同じでさ。
ああいう風にモモヒキもオシャレになっちゃうと私たぶん穿けないので、そうなる前にキッチリと正調・おっさんのモモヒキ！って感じのをひとついっとかないと。

あれって幾つからが正しい、モモヒキにふさわしい年齢なんだろうな。
私３１歳だけど、まだまだ青いのかね。
四十、五十は鼻たれ小僧～って小沢昭一さんの「父チャン音頭」にもあるように、まだ早いんじゃねえかなって気もする。

でもヒートテックは着ない。
ユニクロにサイズがないから。
ワークマンの冬でもあったかい部屋着で今もこれを書いてます。
ディズコお富さん、を聞きながら。

モモヒキなあ、あれって素材はなんなんだ？
私の大好きな木原浩勝さんの著書
「もう一つのバルス」
に、実は序盤で大相撲よろしく決まり手が酒ビン（時事ネタ）で気絶するムスカがラクダの下着を着用している様子が描かれている（詳しくはぜひ本書をご覧ください）んだけど、あれもモモヒキ？
だとすると、ラクダとか、まあ今だと化学繊維のものもあるのか。

ラクダの下着とモモヒキが別物ってことになるとまたややこしいな。
ムスカって幾つなんだろう。
というか６０～７０年代とか、へたしたら８０年代くらいまでは３０ぐらいでもモモヒキとか穿いてたんじゃないかねえ。
なんというか、オトコ文化とおっさん文化が似たり寄ったりだったころってあったわけじゃん。
そういう頃に生まれてたら、とっくに穿いてたのかなあ。
故・黒澤明監督の「まあだだよ」なんか見てると、あの頃の男性の服装ってすべからくおっさんぽい気がするんだよね。今はモモヒキよりあったかくて、モモヒキより若者向けのものが色々あるのかね。
そういうこともよく知らないで、今日も２０００文字書きました。

読んでくれてありがとう。
これが載っているころ、どうなってるかわからないけど…。
このエッセイ、アルファポリスのエッセイランキングでそこそこの順位です。
いつも皆様の投票のおかげ様です。
が！出来れば１位、それもぶっちぎりがいいです。
なので、今後とも何卒宜しくお願い致します。
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