不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

第２６１回。水着のはなし（夏すみれ選手のＤＶＤを買いました）

私キッドのツイッターアカウント
@kidsousaku
でお題を募ってみましたところ、さっそく頂戴いたしました。
有難う御座います。
「水着の思い出」
のお話で御座います。

水着。
限りなく下着に近いけど下着じゃない。松竹新喜劇みたいな衣服。
子供の頃は水着グラビアなんて何とも思わなかったけど、今じゃあれもじゅうぶんエロい。

エロい水着で思い出した。
自称エロＤＶＤことフリーランス女子プロレスラー
夏すみれ選手
のファーストイメージＤＶＤ「Lust Virgin」
だよ、そうだよずっと書こう、書こうと思っていたけれど日々のエッセイとアンソロ作品の締め切りに追われて（２０１７年１０月２０日現在も追われてます）書いてなかったんだった。
ＷＡＶＥさんを退団するという発表があった時から書きたかった夏すみれ選手について。でもプロレスの話は別に書くところがあるので今回のテーマ、水着に絞って書いてみる。

夏すみれ選手といえば、今でこそケバケバしくて派手な顔たちを強調したメイクの悪女キャラだけど、これに落ち着くまで徐々に変化していて、最初の頃は本当に可憐な一輪の花って感じだった。
ニコプロやＤＶＤの音声解説などで段々と化けの皮？が剥がれ、ビッチ扱いをされ、山下りな選手には
「干しぶどうみたいだった」
と言われ（何処のことかはこの際書かないけど想像は付くよな、ココ読んでくれてるような人には）たりと散々な扱いを受け、リング上での衣装もベッド・インのお二人を模したジュリアナモードだったり（この時の藤田あかね選手も最高に可愛かった。なぜなら私のタイプだから）クレオパトラになったりと変化を続けてきた。

つまるところ自分を見せること、人前に出ることに於いて非凡な才能とステキなキャラクターを持っていたということなのだろう。それはＷＡＶＥさん在籍中に磨かれ、自ら吹っ切れたように見える事もあって、弱くても下手でも運動音痴が克服できなくても（あの動画全部見ました。バスケと柔道が特に面白かったです）人前に出て面白かったら一個勝ち！という素晴らしきプロレスの不問律によって見事な勝利を遂げているのだ。

でＤＶＤ。
本人自らエロＤＶＤと言ってはばからず、
「今夜のオカズに如何ですか、買ってくれると私のオカズが一品増えます！」
と上手いことを言っていた（誰かファンの人のツイッターで見た）りと、同時リリースの他の３選手とは違ったアプローチを試みていた。正直、いちばん気になっていたのは飯田美花選手で…ああいうさ、クラスでも地味だけど密かに人気がありそうな人っていいじゃん。
でも、ＷＡＶＥさんを退団すると聞いて、慌てて通販で購入した次第。

私はエンタメ期を経た「あの頃の」ＦＭＷの最期を看取って以来、プロレス団体を好きになったことはなかった。
でもＷＡＶＥさんは久しぶりに、団体ごと好きになった。
その中でも夏すみれ選手は特に応援していた。
今でもＷＡＶＥさんには頑張ってほしいし、夏すみれ選手にも頑張ってほしいと思ってる。
だから、少しでも夏すみれによってＷＡＶＥさんに利益がもたらされて欲しかった。微々たる額だろうけど。
大体、わざわざ突然の退団発表で
「円満ではありまへん！」
と断言し、立つ鳥跡を濁さずどころか思いっきり引っ掻き回して、その渦が落ち着いた頃に送り出される。渋谷シュウさんの引退の時も思ったけど、私から見るとこれも二上社長なりの優しさというか、少しでも利益や注目を集めて送り出したいという思いが見えるのだろうけど……買いかぶり過ぎだろうか。

渋谷さんの時は引退記念ＤＶＤがこれだけ韓国で作られていた。おそらく単価が安くて、少しでも粗利が出るように（退職金として渡せる額が増えるように）ではないのだろうか。
夏すみれ選手の場合も、これでフリーになって色んな団体に上がったら、まず事情を知ってて夏選手の応援に来た人は
「赤コーナー、夏すみれ！」
とコールされたらいいタイミングで
「円満退団！」
とお向こうから声を飛ばしたくもなるだろう。ちょっとでも注目される、話題になることはフリーランスの生命線であって、ＷＡＶＥ円満退団ネタは暫く鉄板に出来るのではないか。と。

話が逸れてしまった。見当違いだと恥ずかしいな。

で、ＤＶＤですよ。
内容はと言えば、普段のキャラに少しぎこちなさが加わって逆にそそる。そんな感じだった。
自ら公言すると言うことは、逆にそこまでのことはないと言っているようなものでもあるのだが、それでもプロレスラーの中では細身とはいえしっかりとした肉付きの足腰やお尻周りがとても扇情的だったし、悪女ビッチキャラになる直前なので顔もそこまで（今と比べて）派手に誇張されておらず、今になって買ったおかげもあって安心して見ていられた。
インタビューの悪ふざけからして、ああ夏選手ならやりかねない、言いかねないな、と笑わせてからのドキっとする眼差し。悪女ビッチの萌芽は確かにあったのだ。
いちばん初めのちょっと下着っぽいやつと、お外で来ていた黒とグリーンのがお気に入り。でも、外は風が強そうで…寒くなかったのかしら。

でパッケージにもあって気になってたスケバンルック。
夏選手らしいコスプレだな、と思ってたらコレが大間違い。
中にショッキングピンク？というのか、ド派手なピンクの水着が。
ヤンキーの女の子が服脱いでコレ着てるって、よくわかってらっしゃる…！
建物の裏手でスカートをまくってるのもいい。なんか学校の校舎裏で童貞捨てちゃう奴ってこういう感じなのかなって…。

基本的に水着だけなんだけど、夏選手のファンになった人ならまずはコレを見るのもいいと思う。
試合の映像が入ってたりもしないので、本当にこのイメージで見ていられる。
あれはあれでギャップを感じたり、こうでもしないと入りづらい試合が入ってたりするんでいいんだけどね。紫雷美央（現ＭＩＯ）さんが出したＤＶＤに入ってたタイガースマスク選手との「壮絶な一戦」なんか、一見の価値がある。口が達者は芸達者。ある意味でプロレスラー紫雷美央の真骨頂が垣間見られる。

夏すみれ選手も、喋りにキャラに見た目にとどこの会場でも目を引くこと間違いなしの選手です。
今後に期待しつつ、このＤＶＤがあとで貴重になるのか、それとも、もっと過激な路線に…
どちらに転んでも私は私なりに彼女を応援したいと思っております。ええ。
もっと過激になれ！とか微塵も思っておりません。はい。