不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

第２４７回。インドマンの思い出

スーファミの小さいのが流行っているようで。
実機でスーファミが出た世代としてはなんだか懐かしいんだか新しいんだか不思議な気持ちだけど、あの頃は頑張ってゲームしてたな。
何と言ってもスーファミのローンチタイトルである
スーパーマリオワールド
はバカみたいに遊んだ。あれは始めこそ簡単だし、普通にクリアする分には大したことないのだが一旦やり込むと鬼になるというテレビゲームのお手本のような作品だった。なんだよクッパの谷の砦とかさあ。子供の頃はクリアできなかったけど、中学生とか高校生になってやってみると出来る。まあ中高生になって世間には当時最新鋭だったプレステ２もＸＢＯＸもあるのにスーファミやってるほうがどうかと思うけど、それで難しかったゲームを一通りクリア出来てた。

で今、また難しくなってる。ロクすっぽ動かせないし、指先や体の感覚で覚えていても、そのまま操作が出来ないでいる。
ステージが難しいんじゃなく、自分がついていけなくなっていることに気付いて茫然とする。マリオは谷底。

あの当時は当たり前に出来てた動作や裏技も忘れてしまった。
一旦下降してからまたスピンして浮上するマントの技とか、スイッチを持ったままツタを昇るとか。
そこでふと思い出したのが、あの当時はスーファミソフトの攻略ビデオってのがあったなと。
攻略本は今でも出ているけど、あの当時出てたのはビデオテープ。
スーパーマリオワールドと、あと幾つかのソフトの攻略情報をゲーム画面で実際に動きながら説明するという画期的な？もの。
近所のレンタルビデオ屋さんに（うわ、この話書いてたらそのお店が移転・改装する前の店の様子まで思い出した）置いてあって、ずいぶん見て研究した。
なるほど実際に画面の動きを見て覚えられるのでわかりやすい。
そうして大変タメになる映像を見終わって、すぐにまた別の映像が始まった。

それが、インドマンのマル秘テクニック講座、だったかなんだったか。
インドマンというネーミングと、明らかにどこぞの、制作会社のスタッフなのか役者さんなのか３０歳前後とみられる胡散臭い日本人男性がターバンにサングラスといういで立ちではしゃいでいる光景ばかり覚えている。
安っぽい背景と、安っぽいインドマン。
またこの彼が、インドマンだけに彼（カレー）が教えてくれる裏技というのが…ん？いまここに死んだ方がいい奴がいるな！？
このエッセイを書いてる奴は死んだほうがいいな！うん！！
ゴツン！！！！！！！！！！！！！！
死んだ！

でね、このインドマンが教えてくれる裏技というのが、ことごとく役に立たない！
要するにバグ技っていうのかな。
スターロードのカギを無限に増やすだとか、そんなんばっか。
というかホントに覚えてない…もしかしたら今でも無意識にちょっとやってる動きとか技が、インドマン直伝ってこともあるかも知れない。
まあくっだらない技の数々だったけど、要するに本家の攻略とは別にこんなんもあるよ！というオマケコーナーだったわけだ。それだけのために、何もあんな扮装をしてまで…。

インドマン永遠に。


２０１９年１０月。
いやまさかスーファミの小さいのに続いてネオジオも出るとはねー。
いい世の中になったよな。