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第213回。出雲大社に行ってきた その8
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掲載日2017年 09月05日 01時00分
最終回 馬鹿が帰宅した。
ィ夜の宍道湖
時刻は21時を回った
帰れないかもしれない。そんな予感が3人の脳裏に渦巻いていた
元はと言えば、お寿司を食べ終わった後もすぐに出発せず、その同じ区画にあったYou&Meタウンというスーパーでローカル商品を探したり、食後の用足しをしたりしてダラダラしていたのがいけなかったのか
そもそもの計画が超行き当たりばったりで昼過ぎには帰路に就く予定だったのが未だに島根に居るということか
まさかこんなに渋滞する事さえ想定していなかったことがいけなかったのか
まあ全部だな
真っ暗な宍道湖のほとりにあるローソンで作戦会議
オレンジの街灯に照らされながら小田原評定
問題はドライバー2人の眠気が限界を超えていることだった
佐野が運転を申し出たがやはり持ち主&長年の腐れ縁には不安がよぎるのかそれは固辞される。なんだかんだ一番寝ていないのが佐野だったしなあ
このまま一泊して翌日広島なんかも回って帰ろうかという提案もあったが、結局は小刻みに休憩をはさみながら帰る事に
そろそろ体力的にキツいときに、出雲インターから高速乗った瞬間にすぐ先で渋滞なんかしてたら心も折れかかるわな…気を取り直して或る者はハンドルを握り、或る者はスマホをセットし、或るデブは再び喋り出そうとしていた
平・朝「お前は寝ろ!」
佐「いやだ! 寝ねえ!」
平「うるさいんだよお前は!」
佐「ナニィ!? おーしアッタマきた!! 月曜JUNK 佐野和哉深夜の馬鹿力、第二部だ!!」
朝「やめて! リスナーがきついだけだからやめて!!!!!(懇願)」
みんなどこか壊れてきている
実際この時、佐野は通り過ぎたばかりのインターチェンジの名前も思い出せず、鳥取と島根の県境を超えたことも覚えていなかった
あの時の会話をぼんやり思い出すと、蒜山高原を超える辺りでまだ島根と言っていたような気がする…。丸2日寝ないという事は、まあそれだけ脳味噌も鈍るのだな
夜の蒜山SAも随分混んでいた
平松と朝倉はトイレとお土産を見に。佐野は車内で休憩
ちょっと外に出て身体を伸ばすが、排気ガスがしゅごい
念のためにと持ってきて活躍したブランケットにミノムシみたく包まって寝る
で、気が付いたら関西の何処かのPAに居た
目を覚ますと、男ばかりの空間独特のやるせないにおいがする
ああ、20代も半ばを超えりゃこうなるか
ぼんやりした頭でそんな事を考える
飲み物を買いに外に出ると、ひどく寒かった
しまむらで買ったTシャツにジャージのズボンだけで自販機の前へ
そして次に気が付けば滋賀県
なんと佐野、3時間ぐらい寝ていたらしい
これのせいで結局佐野は地図を一生懸命見たり、運転してない人の肩をもんだり、色々と身体を張ったネタを提供したにもかかわらず
「みんなが一番眠たい時にグッスリ3時間も寝てやがった人」
になってしまった。ごめんってば
見慣れた東名高速に戻ってきて、すっかりと夜の開けた空を見る
思えばこんなに辛かったのは最初の滋賀県・琵琶湖一周以来ではなかろうか
あの時に「こんなにきついなら次回は泊まりにしよう!」と毎回宿をとっていたというのに、なぜ、また、よりによって一番遠い場所へ日帰りで行ってしまったのか
それがまあ、我々3人の馬鹿たる所以なのではあるが
私が無理を通して日帰りにしたうえに、帰りの車で爆睡していたとしても……結局こうして帰ってきたのだから全員同類である。そうなのである
そういうことにしておくのである
美合PAからついに佐野が運転
自宅までの慣れた道を、慣れない車で走る
あんなにのろまなブリットは愛知県中探しても、あの時の私ぐらいだったろう
自宅前に付いたのが午前7時
この後、みんなで記念写真を撮った。出発前とは大違いの、島根さんにきっちり締められた3人の表情が写っていた
ここで佐野はお役御免
あとは彼らが無事、帰宅するのを祈る……フリをして風呂入って死んだように眠るだけだった
夕方過ぎまで寝ていた
楽しかった。また行こう
2020年現在、あれからまだ旅には出ていない
おわり
最終回 馬鹿が帰宅した。
ィ夜の宍道湖
時刻は21時を回った
帰れないかもしれない。そんな予感が3人の脳裏に渦巻いていた
元はと言えば、お寿司を食べ終わった後もすぐに出発せず、その同じ区画にあったYou&Meタウンというスーパーでローカル商品を探したり、食後の用足しをしたりしてダラダラしていたのがいけなかったのか
そもそもの計画が超行き当たりばったりで昼過ぎには帰路に就く予定だったのが未だに島根に居るということか
まさかこんなに渋滞する事さえ想定していなかったことがいけなかったのか
まあ全部だな
真っ暗な宍道湖のほとりにあるローソンで作戦会議
オレンジの街灯に照らされながら小田原評定
問題はドライバー2人の眠気が限界を超えていることだった
佐野が運転を申し出たがやはり持ち主&長年の腐れ縁には不安がよぎるのかそれは固辞される。なんだかんだ一番寝ていないのが佐野だったしなあ
このまま一泊して翌日広島なんかも回って帰ろうかという提案もあったが、結局は小刻みに休憩をはさみながら帰る事に
そろそろ体力的にキツいときに、出雲インターから高速乗った瞬間にすぐ先で渋滞なんかしてたら心も折れかかるわな…気を取り直して或る者はハンドルを握り、或る者はスマホをセットし、或るデブは再び喋り出そうとしていた
平・朝「お前は寝ろ!」
佐「いやだ! 寝ねえ!」
平「うるさいんだよお前は!」
佐「ナニィ!? おーしアッタマきた!! 月曜JUNK 佐野和哉深夜の馬鹿力、第二部だ!!」
朝「やめて! リスナーがきついだけだからやめて!!!!!(懇願)」
みんなどこか壊れてきている
実際この時、佐野は通り過ぎたばかりのインターチェンジの名前も思い出せず、鳥取と島根の県境を超えたことも覚えていなかった
あの時の会話をぼんやり思い出すと、蒜山高原を超える辺りでまだ島根と言っていたような気がする…。丸2日寝ないという事は、まあそれだけ脳味噌も鈍るのだな
夜の蒜山SAも随分混んでいた
平松と朝倉はトイレとお土産を見に。佐野は車内で休憩
ちょっと外に出て身体を伸ばすが、排気ガスがしゅごい
念のためにと持ってきて活躍したブランケットにミノムシみたく包まって寝る
で、気が付いたら関西の何処かのPAに居た
目を覚ますと、男ばかりの空間独特のやるせないにおいがする
ああ、20代も半ばを超えりゃこうなるか
ぼんやりした頭でそんな事を考える
飲み物を買いに外に出ると、ひどく寒かった
しまむらで買ったTシャツにジャージのズボンだけで自販機の前へ
そして次に気が付けば滋賀県
なんと佐野、3時間ぐらい寝ていたらしい
これのせいで結局佐野は地図を一生懸命見たり、運転してない人の肩をもんだり、色々と身体を張ったネタを提供したにもかかわらず
「みんなが一番眠たい時にグッスリ3時間も寝てやがった人」
になってしまった。ごめんってば
見慣れた東名高速に戻ってきて、すっかりと夜の開けた空を見る
思えばこんなに辛かったのは最初の滋賀県・琵琶湖一周以来ではなかろうか
あの時に「こんなにきついなら次回は泊まりにしよう!」と毎回宿をとっていたというのに、なぜ、また、よりによって一番遠い場所へ日帰りで行ってしまったのか
それがまあ、我々3人の馬鹿たる所以なのではあるが
私が無理を通して日帰りにしたうえに、帰りの車で爆睡していたとしても……結局こうして帰ってきたのだから全員同類である。そうなのである
そういうことにしておくのである
美合PAからついに佐野が運転
自宅までの慣れた道を、慣れない車で走る
あんなにのろまなブリットは愛知県中探しても、あの時の私ぐらいだったろう
自宅前に付いたのが午前7時
この後、みんなで記念写真を撮った。出発前とは大違いの、島根さんにきっちり締められた3人の表情が写っていた
ここで佐野はお役御免
あとは彼らが無事、帰宅するのを祈る……フリをして風呂入って死んだように眠るだけだった
夕方過ぎまで寝ていた
楽しかった。また行こう
2020年現在、あれからまだ旅には出ていない
おわり
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