不定期エッセイ キッドさんといっしょ。

第３７回。（汚い話でゴメンね）巨大な目やにが出る季節。

掲載日2017年 03月14日 12時00分

キッドさんは花粉症。
のひどいやつ。
アレルギー性結膜炎もあるのでこの時期は大変。

漢方薬に出会うまではもっときつくて、耳鼻科や眼科の薬は効かないし、体を動かしてるあいだは楽だったのでそれ以外の時間がしんどかったなー。今にして思えば、よく持ちこたえてたなと。

でね、ガソリンスタンドでバイトしてた時。高２の春先だから、まだギリギリ漢方薬に出会う前。
しかも猛烈にしんどい時期だった。
花粉症やアレルギーの大敵は不摂生。この当時の私は格闘技こそガンガンやってたけど、それと同時に不摂生を重ねておりました。主に男友達と夜分までゲームをしたり一人でＰＳＯのレアアイテムを狩るために徹夜で探鉱を彷徨ったり。
それで朝起きて、もしくは寝ずに自転車を飛ばしてスタンドに着くと、もう一日中目が痒くて鼻はズビズバして地獄でした。

ある日、ホントに涙が止まらないレベルで目が痒くて痒くて仕方がなくて、右目だけ泣きながら仕事してた時の事。
お客さんを送り出して、顔でも洗おうかと痒い目を強く閉じて、ぐっと開くと…。

べりっ

と顔の内側に響き渡るにぶーい音がして右目の視界が４分の３ほど塞がった。
なんだこれ！と思っていると社員の人から
「おい佐野！お前すげえぞ、顔洗ってこいよ！！」
と言われて慌てて洗面所へ。

私の右目から巨大な、親指の爪くらいの目やにがでろり、と垂れ下がっていた。
映画版スーパーマリオ（デニス・ホッパーのね）のクッパがいる世界みたいな、茶色っぽい黄色の、半分個体で半分液体みたいな不気味な物体。

以来、あまりに目が痒いとコレが出るようになった。
これほどの大物には滅多にお目にかかれないが、もはや目やにというにはデカすぎるし、他に相応しい呼び方も見当たらないようなものが目の中を泳いでいるのだ。
取ろうとして顔を洗っても引っ込んでしまうし、諦めたころにまた視界が塞がる。
車の運転なんかしてると命取りだ。

なんでこんな話をしてるかというと、さっきから小分けタイプのコイツがちょいちょい出てくるから。
これって目玉の裏側にたまった一日分の汚れだったりするんだろうか。

膿とか汚れとか、そういうの嫌いじゃないんで詳しく知っている人がいたら教えて欲しいものである。
キッドさんがガソリンスタンド時代に漢方薬と激しい格闘技生活で激やせするも、好きだったレンタカー屋のお姉さんに彼氏が出来てしまい虚しくリバウンドしたお話は、またいつか。