116 / 121
Meets05 優しいバーサーカー
6 もうひとつの宗教
しおりを挟む
美しい顔が、迫る。
思わずミチルは体を引いた。
しかし、さらに迫る美しい顔。
心臓がバクバク跳ねて、その音が聞こえないようにまた体を引く。
おわかりだろうか。ミチルがルークに押し倒されようとしているのを。
「ちょ、ちょちょちょ……」
ミチルは焦る。すでに自身の体は長椅子に沈められていた。
「ミチル……」
そんな綺麗な顔で雰囲気出さないでもらえます!?
「あのね、ルーくん? ちょい、落ち着こうか? ねえ?」
だが、ルークの潤んだ翡翠色の瞳は、制止の声が届いていなかった。
ミチルに体重をかけるルーク。その髪に唇を埋めて、ミチルの耳たぶを喰んだ。
「んひぃ……っ!」
ゾクゾクっと体中に電流が走り、ミチルは思わず手をあらぬ方向に振った。
ルークの首、金色のオシャレチョーカーに当たる。
ピリッ!
「──キャン!」
静電気のような感触の後、ルークが顔をしかめて飛び起きた。叱られた子犬のような声を出して。
「ルーくん!? 大丈夫?」
ミチルは起き上がって、首元を押さえて痛がるルークの背中をさする。
「あ……うあ……」
ルークは更に頭を抱えて苦しんでいた。尋常じゃない雰囲気に、ミチルは人を呼ぼうと立ち上がる。
「待ってて、カカオさんを……」
「行かないで、ミチル!」
立ち上がったミチルの腰に縋りついて、ルークは悲痛に叫んだ。
「ルーク……」
「ミチル、お願い……座って、ぼく、抱きしめて……」
その顔は、捨てられた子犬のようで、何かに怯え、必死に誰かに縋ろうとする悲壮感があった。
そんな風に言われて断れるはずがない。ミチルは長椅子にまた腰掛けて、震えながら抱きつくルークを抱きしめ返した。
広い肩が、今はとても小さくなってミチルの腕の中で震えている。
そんなルークの姿に切なくなったミチルは、抱きしめる力を強めてその髪に頬擦りした。
「ミチル……あたたかい」
しばらくそうしていると、次第にルークの震えが治ってくる。
するとルークは自らの手で、ミチルの腕から離れた。
「……大丈夫?」
ミチルが顔を覗き込むと、少し赤みがさした頬でルークは小さく頷いた。
「ごめんナサイ。びっくり、した、ね?」
「うん……苦しくない?」
「もう、平気」
ルークはミチルの隣の座り直して、儚げに笑った。
それから、首のチョーカーに手を置いて、少しずつ語り始める。
「ぼく、たまに、こうなる。今日のは、まだ軽い方」
「ええ? なんで?」
ルークには何か病気でもあるのか。ミチルが首を傾げていると、ルークはまた薄く微笑んで言った。
「ぼく、カミサマに、呪われて、いるから」
「ええっ!?」
ルークが呪われている? いや、重要なのはそこではない。いや、呪われているのも大変だけど。ここはファンタジー世界だから、そういう設定だってあるだろう。
問題は何に呪われているって?
カミサマって言った? 悪魔とかではなく?
「ミチル、この世界のカミサマ、知ってる?」
「えーっと、チル神様だっけ? チル一族の親玉の」
ミチルはとりあえずアルブスで得た知識から答えた。
するとルークは可笑しそうに言う。
「ふふ、親玉、か。そう、そのチル神様」
「カミサマって、人を呪うの?」
天罰を与えるとかならわかる。でも、呪うというのは全く違う印象だ。罰は一瞬で済むが、比べて呪いは継続性があるように思えた。天上の神が、人間ごときを長い時間構うかな? とミチルは違和感を覚える。
「……わからない。でも、アーテルの神官サマ、そう言った」
「アーテルかぁ……」
その単語が出てきた途端、なんだかそれが胡散臭いようにミチルは感じた。それはミチルが前情報からアーテル帝国に良い感情を持っていないからだ。だけど、実際に帝国下で暮らすルークは違うかもしれない。だからミチルは軽率な言葉は控えた。
「ぼく、カミサマに呪われてる。このチョーカー、呪いを薄める効果、持ってる」
「あ、そうなんだ?」
ルークが首にかかる金色のチョーカーに触れながら言うので、ミチルもそこに注目した。純金なのかはわからないが、それに似た輝きの金属のようだった。
「呪い、酷くなると、このチョーカーがピリピリする。それ、呪いを薄めてくれる反応。だから、さっきピリッとした」
「ああ、なるほど」
ルークに押し倒された時、偶然触ってしまったチョーカーから静電気のようなものをミチルは感じていた。それのことだろうと思った。
「呪いの発作、一番酷くなると、どうにもならない。ぼく、それで、黒い狼、なる」
「ええええ……! そうだったの!?」
出会い頭の出来事が一気に繋がった。最初のオアシスで遭遇したのは、呪いの発作が酷くなったルークだったのだ。
さすが、ファンタジー……
ミチルは目を丸くしつつも、ゲーム脳を発揮して、ルークの「設定」を飲み込もうとしていた。
「チョーカーは、お守り。アーテルの神官サマが、くれた」
「ねえ、待って、ルーク」
ミチルはゲーム脳を発揮しても、納得出来ないことがあった。
「神官がいるのに、どうしてルークがカミサマに呪われるの?」
神に仕える神官がいる。その神官にルークが守られているなら、大元の神は何故ルークを呪うのか。そこがミチルはわからなかった。
だが、ルークは「ああ」と短く言ってから軽く首を振る。
「アーテルの神様、カミサマ、違う」
「えっ!?」
チル神様はこの世界の唯一神ではないのか? ミチルの今までの知識が根底から揺らいだ。
「アーテル、違う神様、信じてる。だから、チル神は、ここでは異教」
「えええ?」
ミチルはエリオットの話を思い出した。チル神様を強く信仰しているのは、法皇がいる独立宗教国家。アーテル帝国はそこに反発している。
つまり、アーテル帝国はすでに「別の信仰対象」を作り上げているのだ。
その信仰とは……
「チルクサンダー魔教。アーテルと、その属国は、そこの神様、信じてる」
そんな宗教戦争が起こりそうな設定、ちっぽけなオレの手には負えないよ!!
思わずミチルは体を引いた。
しかし、さらに迫る美しい顔。
心臓がバクバク跳ねて、その音が聞こえないようにまた体を引く。
おわかりだろうか。ミチルがルークに押し倒されようとしているのを。
「ちょ、ちょちょちょ……」
ミチルは焦る。すでに自身の体は長椅子に沈められていた。
「ミチル……」
そんな綺麗な顔で雰囲気出さないでもらえます!?
「あのね、ルーくん? ちょい、落ち着こうか? ねえ?」
だが、ルークの潤んだ翡翠色の瞳は、制止の声が届いていなかった。
ミチルに体重をかけるルーク。その髪に唇を埋めて、ミチルの耳たぶを喰んだ。
「んひぃ……っ!」
ゾクゾクっと体中に電流が走り、ミチルは思わず手をあらぬ方向に振った。
ルークの首、金色のオシャレチョーカーに当たる。
ピリッ!
「──キャン!」
静電気のような感触の後、ルークが顔をしかめて飛び起きた。叱られた子犬のような声を出して。
「ルーくん!? 大丈夫?」
ミチルは起き上がって、首元を押さえて痛がるルークの背中をさする。
「あ……うあ……」
ルークは更に頭を抱えて苦しんでいた。尋常じゃない雰囲気に、ミチルは人を呼ぼうと立ち上がる。
「待ってて、カカオさんを……」
「行かないで、ミチル!」
立ち上がったミチルの腰に縋りついて、ルークは悲痛に叫んだ。
「ルーク……」
「ミチル、お願い……座って、ぼく、抱きしめて……」
その顔は、捨てられた子犬のようで、何かに怯え、必死に誰かに縋ろうとする悲壮感があった。
そんな風に言われて断れるはずがない。ミチルは長椅子にまた腰掛けて、震えながら抱きつくルークを抱きしめ返した。
広い肩が、今はとても小さくなってミチルの腕の中で震えている。
そんなルークの姿に切なくなったミチルは、抱きしめる力を強めてその髪に頬擦りした。
「ミチル……あたたかい」
しばらくそうしていると、次第にルークの震えが治ってくる。
するとルークは自らの手で、ミチルの腕から離れた。
「……大丈夫?」
ミチルが顔を覗き込むと、少し赤みがさした頬でルークは小さく頷いた。
「ごめんナサイ。びっくり、した、ね?」
「うん……苦しくない?」
「もう、平気」
ルークはミチルの隣の座り直して、儚げに笑った。
それから、首のチョーカーに手を置いて、少しずつ語り始める。
「ぼく、たまに、こうなる。今日のは、まだ軽い方」
「ええ? なんで?」
ルークには何か病気でもあるのか。ミチルが首を傾げていると、ルークはまた薄く微笑んで言った。
「ぼく、カミサマに、呪われて、いるから」
「ええっ!?」
ルークが呪われている? いや、重要なのはそこではない。いや、呪われているのも大変だけど。ここはファンタジー世界だから、そういう設定だってあるだろう。
問題は何に呪われているって?
カミサマって言った? 悪魔とかではなく?
「ミチル、この世界のカミサマ、知ってる?」
「えーっと、チル神様だっけ? チル一族の親玉の」
ミチルはとりあえずアルブスで得た知識から答えた。
するとルークは可笑しそうに言う。
「ふふ、親玉、か。そう、そのチル神様」
「カミサマって、人を呪うの?」
天罰を与えるとかならわかる。でも、呪うというのは全く違う印象だ。罰は一瞬で済むが、比べて呪いは継続性があるように思えた。天上の神が、人間ごときを長い時間構うかな? とミチルは違和感を覚える。
「……わからない。でも、アーテルの神官サマ、そう言った」
「アーテルかぁ……」
その単語が出てきた途端、なんだかそれが胡散臭いようにミチルは感じた。それはミチルが前情報からアーテル帝国に良い感情を持っていないからだ。だけど、実際に帝国下で暮らすルークは違うかもしれない。だからミチルは軽率な言葉は控えた。
「ぼく、カミサマに呪われてる。このチョーカー、呪いを薄める効果、持ってる」
「あ、そうなんだ?」
ルークが首にかかる金色のチョーカーに触れながら言うので、ミチルもそこに注目した。純金なのかはわからないが、それに似た輝きの金属のようだった。
「呪い、酷くなると、このチョーカーがピリピリする。それ、呪いを薄めてくれる反応。だから、さっきピリッとした」
「ああ、なるほど」
ルークに押し倒された時、偶然触ってしまったチョーカーから静電気のようなものをミチルは感じていた。それのことだろうと思った。
「呪いの発作、一番酷くなると、どうにもならない。ぼく、それで、黒い狼、なる」
「ええええ……! そうだったの!?」
出会い頭の出来事が一気に繋がった。最初のオアシスで遭遇したのは、呪いの発作が酷くなったルークだったのだ。
さすが、ファンタジー……
ミチルは目を丸くしつつも、ゲーム脳を発揮して、ルークの「設定」を飲み込もうとしていた。
「チョーカーは、お守り。アーテルの神官サマが、くれた」
「ねえ、待って、ルーク」
ミチルはゲーム脳を発揮しても、納得出来ないことがあった。
「神官がいるのに、どうしてルークがカミサマに呪われるの?」
神に仕える神官がいる。その神官にルークが守られているなら、大元の神は何故ルークを呪うのか。そこがミチルはわからなかった。
だが、ルークは「ああ」と短く言ってから軽く首を振る。
「アーテルの神様、カミサマ、違う」
「えっ!?」
チル神様はこの世界の唯一神ではないのか? ミチルの今までの知識が根底から揺らいだ。
「アーテル、違う神様、信じてる。だから、チル神は、ここでは異教」
「えええ?」
ミチルはエリオットの話を思い出した。チル神様を強く信仰しているのは、法皇がいる独立宗教国家。アーテル帝国はそこに反発している。
つまり、アーテル帝国はすでに「別の信仰対象」を作り上げているのだ。
その信仰とは……
「チルクサンダー魔教。アーテルと、その属国は、そこの神様、信じてる」
そんな宗教戦争が起こりそうな設定、ちっぽけなオレの手には負えないよ!!
10
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
【完結】俺はずっと、おまえのお嫁さんになりたかったんだ。
ペガサスサクラ
BL
※あらすじ、後半の内容にやや二章のネタバレを含みます。
幼なじみの悠也に、恋心を抱くことに罪悪感を持ち続ける楓。
逃げるように東京の大学に行き、田舎故郷に二度と帰るつもりもなかったが、大学三年の夏休みに母親からの電話をきっかけに帰省することになる。
見慣れた駅のホームには、悠也が待っていた。あの頃と変わらない無邪気な笑顔のままー。
何年もずっと連絡をとらずにいた自分を笑って許す悠也に、楓は戸惑いながらも、そばにいたい、という気持ちを抑えられず一緒に過ごすようになる。もう少し今だけ、この夏が終わったら今度こそ悠也のもとを去るのだと言い聞かせながら。
しかしある夜、悠也が、「ずっと親友だ」と自分に無邪気に伝えてくることに耐えきれなくなった楓は…。
お互いを大切に思いながらも、「すき」の色が違うこととうまく向き合えない、不器用な少年二人の物語。
主人公楓目線の、片思いBL。
プラトニックラブ。
いいね、感想大変励みになっています!読んでくださって本当にありがとうございます。
2024.11.27 無事本編完結しました。感謝。
最終章投稿後、第四章 3.5話を追記しています。
(この回は箸休めのようなものなので、読まなくても次の章に差し支えはないです。)
番外編は、2人の高校時代のお話。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
迷子の僕の異世界生活
クローナ
BL
高校を卒業と同時に長年暮らした養護施設を出て働き始めて半年。18歳の桜木冬夜は休日に買い物に出たはずなのに突然異世界へ迷い込んでしまった。
通りかかった子供に助けられついていった先は人手不足の宿屋で、衣食住を求め臨時で働く事になった。
その宿屋で出逢ったのは冒険者のクラウス。
冒険者を辞めて騎士に復帰すると言うクラウスに誘われ仕事を求め一緒に王都へ向かい今度は馴染み深い孤児院で働く事に。
神様からの啓示もなく、なぜ自分が迷い込んだのか理由もわからないまま周りの人に助けられながら異世界で幸せになるお話です。
2022,04,02 第二部を始めることに加え読みやすくなればと第一部に章を追加しました。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる