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第二部 西欧が攻めてくるなり
6、自衛隊ドローン部隊
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中国の国家主席、劉開陽は日本政府に協力を求めた。
自衛隊の碧海作戦への協力を打診したのだ。ドローン技術の供与である。劉主席は若い頃、日本に留学していた知日派である。
世界中の誰よりも人民解放軍ドローン部隊の未熟な映像を、苦々しく思っていたに違いない。
当時、自衛隊のドローン部隊は世界最高峰とされていた。自衛隊のドローンは高性能機種である。何でも小型化する日本の技術は世界最小にして最強のドローンを生み出したのだ。操縦技術も子供のころからゲーム機に親しんだ日本人の右に出るものはなかった。
中国人たちは、日本のドローン技術をパクるチャンスだと思っていたに違いない。
日本政府は、技術供与は拒否したものの、自衛隊の派遣については前向きに検討すると回答した。
総選挙を前にした総理大臣、伊波俊三には選挙戦のいい宣伝材料になるとの判断があったからだ。
日本では毎日のように碧海作戦の映像がニュース報道されていた。皇帝一家はロイヤル・ファミリーの如く扱われ、織田信忠の一子、プリンス三法師君は日本国民の注目の的だった。成人して織田信政となった後も、三法師君の名で親しまれていた。二十歳を過ぎた若者を幼名で呼び続けるというのは、日本人の幼児性である。
改変前の歴史では三法師は、豊臣秀吉の一字をもらって秀信となるのだか、改変後は浅井長政の「政」の字をとったのだ。
浅井長政の死後、浅井家を盛り立てる妻、お市の姿もワイドショーの定番だった。
これを選挙に利用しない手はない。
もちろんアメリカ政府には相談済みである。
アメリカ政府は中国の暴走を懸念していた。日本が碧海作戦に協力することで、中国の動きを監視しようとしていたのだ。自衛隊の参加はむしろ望ましいとの判断だ。
それでも日本政府は言葉遣いに気を配った。自衛隊は碧海作戦の「お手伝いをさせていただく」のだそうだ。
国会では自衛隊の国外時空派兵法案が審議され、衆議院を通過した。最後まで反対に回ったのが左翼政党だった。中国共産党の要請に与党、保守党が賛成し、左翼政党が反対する。原理的にはおかしなことなのだが、政治の構造は複雑なのだ。
人民解放軍と自衛隊の共同作戦。前代未聞の組み合わせが、あれよという間に実現してしまった。
人民解放軍のドローンはしょっちゅう壊れるし、いいところで画像がとぎれたりする。それに収音マイクの性能の悪さには辟易していた。戦国武将たちの会話を拾うことができないのだ。
「見せてもらおうか、自衛隊ドローン部隊の実力とやらを。」
陳博士が腕組みしながら言った。
そのセリフは私でも知っているぞ、シャア!
お手並み拝見の機会が来た。
陸上自衛隊ドローン部隊の隊長、田中博之一尉が挨拶に訪れたのだ。
「田中一尉、入ります!」
ビシッっと敬礼する田中一尉は自衛官らしい立派な体格をしている。でかい体に妙に愛嬌がある顔をしていて、まるで熊のぬいぐるみみたいなのだ。
おー、ついに来たか。自衛隊のドローンには期待している。
私も敬礼のお返しをしたのだが、田中一尉は私を素通りして、戸部典子に挨拶しているではないか。
礼儀を知らん奴だ。
例の参考人招致の一件以来、戸部典子は自衛官の最大の理解者として自衛隊のアイドルになっていたのだ。
今年の自衛官募集のポスターにも戸部典子が登場しているくらいだ。
キャッチ・コピーはこうだ。
「戦争には反対なり、でも自衛隊に入っていいなりか?」
このコピーも戸部典子が考えたもので、自衛隊のポスターに「戦争反対」の文字が躍ったことで話題になった。
これでも戸部典子が考えたコピーのなかではいちばん穏便なものだったそうだ。「自衛隊は右翼と関係ないなり!」とか、「ネトウヨ諸君、そこまで言うなら自衛隊に入るなり!」とかいうコピーを思いついては自衛隊広報部の諸君を悩ませたのだという。
ポスターの真ん中で自衛隊の制服を着た戸部典子が敬礼している。緊張感のないにまにま笑いをポスターにして何が狙いなんだ、防衛省の諸君!
「そうだ、ちょうどいい。今から上海の人民解放軍の基地で、われわれドローン部隊のデモンストレーションが始まります。映像を送らせますから、ご覧になってください。」
田中一尉が上海と連絡をとっている。
碧海作戦の基地は、上海の郊外にある。
メイン・モニター、オープン。
そこには小柄な女性自衛官が写っていた。彼女は陸上自衛隊ドローン部隊で最高の技を持つという木場あかね三尉だ。
人民解放軍のドローン、「飛燕」を相手に模擬戦をやるらしい。
飛燕はその名のとおり燕くらいの大きさの鳥の形を模したドローンである。碧海作戦ではお馴染みだ。小型のバルカン砲を備えた戦闘機種であるが、故障が多いのと、細やかな動きができないところが欠点だ。
対する自衛隊のドローンはキンヤンマ。トンボの形の小型ドローンである。主に偵察と破壊工作を得意とする。
一対一の模擬戦なのだが、人民解放軍ドローン部隊の兵士がひとりで一機のドローンを操縦するのに対し、木場あかね三尉は五機のドローンを同時に操れるという。
これは見ものだ!
木場あかね三尉はゴーグルと特殊なヘルメットをかぶっている。腕から指先まで金属の反射板のようなもがついたグローブをはめている。
木場あかね三尉が両手をゆっくりと上げると、ギンヤンマが離陸した。手を太極拳のようにまわし始めると、ギンヤンマが輪を作って上空で回転を始める。
音が静かである。いや、無音と言っていい。
さすが日本の技術だ、リモコン操作の飛燕とは次元が違う。
飛燕が猛然と飛来しバルカン砲でキンヤンマを襲う。
木場あかね三尉の指が空を切ると、キンヤンマが散開した。銀の航跡を描いてギンヤンマが宙に舞う。その下腹部には鋭いカッターのような刃物が取り付けられている。五機のキンヤンマが弧を描きながら次々と飛燕を襲い始めた。あっという間だった。カッターが飛燕のローターを破壊した。
撃墜である。
研究室に拍手がおこった。
陳博士が叫んだ。
「すげー、ファンネルみたいだ!」
「すこいなりー!」戸部典子も拍手した。
メイン・モニターの中でも人民解放軍の諸君が拍手している。
木場あかね三尉にカメラが寄って、その無表情な顔を映し出した。
キツそうな姉ちゃんだ。それにヤンキーっぽい。ヤンキーは苦手である。中高生時代には理不尽なカツアゲにあったものだ。今では私の方が社会的地位は上だけどな。
それにしても愛想の悪い女だ。拍手に対しても聞こえないかのようなそぶりである。
カメラに向かって睨みつけるような視線を送っているではないか。
「木場三尉、今日も絶好調みたいです。」
田中一尉が言った。
愛想の無さを我慢すれば、これはこれで期待できそうではないか。
「現地に向かう前に、木場三尉ともどもご挨拶に参ります。」
田中一尉はそういって、引き上げていった。
戸部典子のビーム光線でも発射しそうな目の輝きに比べて、木場あかね三尉の目がブラック・ホールのように暗かったのが、妙に気にかかった。
私の杞憂であればいいのだが。
碧海作戦への参加が決まった自衛隊は、「国外時空派兵任務を厳粛に受け止め、使命を果たす」との声明を発表していた。
厳粛という言葉がどういう意味で使われたのは知らないが、現場の自衛官たちは厳粛にノリノリだったのだ。ドローン部隊は羨望の目で見られていたし、各部隊は何か参加できる糸口はないかと様々な提案を上官に提出していた。自衛官たちの誰もが碧海作戦に参加したくてうずうずしていた。
碧海作戦はPKOとも災害救助とも違う。
自衛隊の最新技術の粋を尽くして望める最高の舞台である。
それはまた、日本のドローン技術の世界へ向けたデモンストレーションでもあったのだ。
要するに中国政府は自衛隊のドローン技術を盗むいい機会だと思っていたし、日本政府は碧海作戦を利用して最新の技術を世界に売り込もうとしていたのだ。その利害が一致したということなのだろう。
自衛隊の碧海作戦への協力を打診したのだ。ドローン技術の供与である。劉主席は若い頃、日本に留学していた知日派である。
世界中の誰よりも人民解放軍ドローン部隊の未熟な映像を、苦々しく思っていたに違いない。
当時、自衛隊のドローン部隊は世界最高峰とされていた。自衛隊のドローンは高性能機種である。何でも小型化する日本の技術は世界最小にして最強のドローンを生み出したのだ。操縦技術も子供のころからゲーム機に親しんだ日本人の右に出るものはなかった。
中国人たちは、日本のドローン技術をパクるチャンスだと思っていたに違いない。
日本政府は、技術供与は拒否したものの、自衛隊の派遣については前向きに検討すると回答した。
総選挙を前にした総理大臣、伊波俊三には選挙戦のいい宣伝材料になるとの判断があったからだ。
日本では毎日のように碧海作戦の映像がニュース報道されていた。皇帝一家はロイヤル・ファミリーの如く扱われ、織田信忠の一子、プリンス三法師君は日本国民の注目の的だった。成人して織田信政となった後も、三法師君の名で親しまれていた。二十歳を過ぎた若者を幼名で呼び続けるというのは、日本人の幼児性である。
改変前の歴史では三法師は、豊臣秀吉の一字をもらって秀信となるのだか、改変後は浅井長政の「政」の字をとったのだ。
浅井長政の死後、浅井家を盛り立てる妻、お市の姿もワイドショーの定番だった。
これを選挙に利用しない手はない。
もちろんアメリカ政府には相談済みである。
アメリカ政府は中国の暴走を懸念していた。日本が碧海作戦に協力することで、中国の動きを監視しようとしていたのだ。自衛隊の参加はむしろ望ましいとの判断だ。
それでも日本政府は言葉遣いに気を配った。自衛隊は碧海作戦の「お手伝いをさせていただく」のだそうだ。
国会では自衛隊の国外時空派兵法案が審議され、衆議院を通過した。最後まで反対に回ったのが左翼政党だった。中国共産党の要請に与党、保守党が賛成し、左翼政党が反対する。原理的にはおかしなことなのだが、政治の構造は複雑なのだ。
人民解放軍と自衛隊の共同作戦。前代未聞の組み合わせが、あれよという間に実現してしまった。
人民解放軍のドローンはしょっちゅう壊れるし、いいところで画像がとぎれたりする。それに収音マイクの性能の悪さには辟易していた。戦国武将たちの会話を拾うことができないのだ。
「見せてもらおうか、自衛隊ドローン部隊の実力とやらを。」
陳博士が腕組みしながら言った。
そのセリフは私でも知っているぞ、シャア!
お手並み拝見の機会が来た。
陸上自衛隊ドローン部隊の隊長、田中博之一尉が挨拶に訪れたのだ。
「田中一尉、入ります!」
ビシッっと敬礼する田中一尉は自衛官らしい立派な体格をしている。でかい体に妙に愛嬌がある顔をしていて、まるで熊のぬいぐるみみたいなのだ。
おー、ついに来たか。自衛隊のドローンには期待している。
私も敬礼のお返しをしたのだが、田中一尉は私を素通りして、戸部典子に挨拶しているではないか。
礼儀を知らん奴だ。
例の参考人招致の一件以来、戸部典子は自衛官の最大の理解者として自衛隊のアイドルになっていたのだ。
今年の自衛官募集のポスターにも戸部典子が登場しているくらいだ。
キャッチ・コピーはこうだ。
「戦争には反対なり、でも自衛隊に入っていいなりか?」
このコピーも戸部典子が考えたもので、自衛隊のポスターに「戦争反対」の文字が躍ったことで話題になった。
これでも戸部典子が考えたコピーのなかではいちばん穏便なものだったそうだ。「自衛隊は右翼と関係ないなり!」とか、「ネトウヨ諸君、そこまで言うなら自衛隊に入るなり!」とかいうコピーを思いついては自衛隊広報部の諸君を悩ませたのだという。
ポスターの真ん中で自衛隊の制服を着た戸部典子が敬礼している。緊張感のないにまにま笑いをポスターにして何が狙いなんだ、防衛省の諸君!
「そうだ、ちょうどいい。今から上海の人民解放軍の基地で、われわれドローン部隊のデモンストレーションが始まります。映像を送らせますから、ご覧になってください。」
田中一尉が上海と連絡をとっている。
碧海作戦の基地は、上海の郊外にある。
メイン・モニター、オープン。
そこには小柄な女性自衛官が写っていた。彼女は陸上自衛隊ドローン部隊で最高の技を持つという木場あかね三尉だ。
人民解放軍のドローン、「飛燕」を相手に模擬戦をやるらしい。
飛燕はその名のとおり燕くらいの大きさの鳥の形を模したドローンである。碧海作戦ではお馴染みだ。小型のバルカン砲を備えた戦闘機種であるが、故障が多いのと、細やかな動きができないところが欠点だ。
対する自衛隊のドローンはキンヤンマ。トンボの形の小型ドローンである。主に偵察と破壊工作を得意とする。
一対一の模擬戦なのだが、人民解放軍ドローン部隊の兵士がひとりで一機のドローンを操縦するのに対し、木場あかね三尉は五機のドローンを同時に操れるという。
これは見ものだ!
木場あかね三尉はゴーグルと特殊なヘルメットをかぶっている。腕から指先まで金属の反射板のようなもがついたグローブをはめている。
木場あかね三尉が両手をゆっくりと上げると、ギンヤンマが離陸した。手を太極拳のようにまわし始めると、ギンヤンマが輪を作って上空で回転を始める。
音が静かである。いや、無音と言っていい。
さすが日本の技術だ、リモコン操作の飛燕とは次元が違う。
飛燕が猛然と飛来しバルカン砲でキンヤンマを襲う。
木場あかね三尉の指が空を切ると、キンヤンマが散開した。銀の航跡を描いてギンヤンマが宙に舞う。その下腹部には鋭いカッターのような刃物が取り付けられている。五機のキンヤンマが弧を描きながら次々と飛燕を襲い始めた。あっという間だった。カッターが飛燕のローターを破壊した。
撃墜である。
研究室に拍手がおこった。
陳博士が叫んだ。
「すげー、ファンネルみたいだ!」
「すこいなりー!」戸部典子も拍手した。
メイン・モニターの中でも人民解放軍の諸君が拍手している。
木場あかね三尉にカメラが寄って、その無表情な顔を映し出した。
キツそうな姉ちゃんだ。それにヤンキーっぽい。ヤンキーは苦手である。中高生時代には理不尽なカツアゲにあったものだ。今では私の方が社会的地位は上だけどな。
それにしても愛想の悪い女だ。拍手に対しても聞こえないかのようなそぶりである。
カメラに向かって睨みつけるような視線を送っているではないか。
「木場三尉、今日も絶好調みたいです。」
田中一尉が言った。
愛想の無さを我慢すれば、これはこれで期待できそうではないか。
「現地に向かう前に、木場三尉ともどもご挨拶に参ります。」
田中一尉はそういって、引き上げていった。
戸部典子のビーム光線でも発射しそうな目の輝きに比べて、木場あかね三尉の目がブラック・ホールのように暗かったのが、妙に気にかかった。
私の杞憂であればいいのだが。
碧海作戦への参加が決まった自衛隊は、「国外時空派兵任務を厳粛に受け止め、使命を果たす」との声明を発表していた。
厳粛という言葉がどういう意味で使われたのは知らないが、現場の自衛官たちは厳粛にノリノリだったのだ。ドローン部隊は羨望の目で見られていたし、各部隊は何か参加できる糸口はないかと様々な提案を上官に提出していた。自衛官たちの誰もが碧海作戦に参加したくてうずうずしていた。
碧海作戦はPKOとも災害救助とも違う。
自衛隊の最新技術の粋を尽くして望める最高の舞台である。
それはまた、日本のドローン技術の世界へ向けたデモンストレーションでもあったのだ。
要するに中国政府は自衛隊のドローン技術を盗むいい機会だと思っていたし、日本政府は碧海作戦を利用して最新の技術を世界に売り込もうとしていたのだ。その利害が一致したということなのだろう。
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