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組んず解れつ、ふたなり虐め - 2 ♥
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「それならもう一度しよう。君の疼きが収まるまで、何度だってしてやる」
男の息が、ルクレーシャの唇に柔らかく掛かる。
「んっ……」
また唇を塞がれる。ルクレーシャが目を閉じると、ダリルは様子を窺いながら優しく唇を舐めてきた。
「ぅっ、は、あっ……だり、るぅ……んく……ふああっ……しょれ、きもちいい……」
「んむっ、はっ……ルクス、る、くす……ん、ぅっ……」
拙かった口付けは、時間が経つ毎にどんどんと深く、淫らなものになっていく。ダリルは目の前の女を見つめながら、円を描くようにゆっくりと唇を舐め回した。
「……ふっ、は……はは……。ルクス、君の唇は甘いな……」
「うぁ……わ、わたしの口が甘い訳ないでしょ?」
「いいや。甘いんだ、本当に」
ダリルは自分の唇をぺろりと舐めた。
……甘い。ルクレーシャの桃色の唇からは、蜂蜜のような甘さを確かに感じる。味蕾を刺激するとろけるような甘露をもっと味わいたくて、ダリルはルクレーシャの後頭部に手を回し、口蓋の更に奥へ入り込もうとした。
「ふはうっ!? あっ、んっ、んっ……む、うぅぅ……!」
男の舌が腔内にぬるりと入り込んでくる。初めて体験する濃厚なキスに、ルクレーシャは目を白黒させた。
上顎から歯列をダリルの舌で丹念になぞられたり、溢れ出る唾液を舐め啜られる。わざと音を出しながら行われるその行為がいやらしく、そしてあまりにも生々しくて。ルクレーシャが羞恥のあまりダリルの胸を叩くと、彼は嬉しそうに切れ長の目を細めた。
(ふえっ……。だ、ダリルにじっと見られてる。よく分からないけど、キスって目を閉じてするものじゃないの……!?)
ダリルの黒曜石のような瞳には、くっきりと自分の顔が映り込んでいる。恥ずかしくて堪らないのに、目を合わせながら軟らかな肉を触れ合わせると、なお快感が増幅していくような気がする……。
舌を絡め取られて扱かれる度、むずむずするような切ない淫欲が腔内から全身へ拡がっていく。上手く呼吸できないルクレーシャがふうふうと息を切らすと、ダリルは名残惜しそうに彼女から離れた。
銀の糸がふたりを繋ぐ。ルクレーシャは目の前の男をぼんやりと見つめていたが、先程交わした濃密な口付けを思い出し呻き声を上げた。
「わっ、わたし……。すごいことしちゃった。結婚する前なのに、それどころかまだ誰とも付き合ったことないのに。まさかっ、あなたと先にこんなことしちゃうだなんて……!」
「何も問題ないだろ。君はどうせ俺と共に一生を過ごすのだからな。……なんだ、そんな顔をして。俺とこういうことをするのが不満なのか?」
「そ、そうじゃないけど」
不機嫌そうに眉を寄せたダリルを見上げ、ルクレーシャはおそるおそる訊ねた。
「……あなたこそ、私とキスするの嫌じゃないの? 私たち、ずっと喧嘩したり、言い合いしてきたでしょ……」
か細く、弱々しい声が出てしまう。ダリルから散々馬鹿にされた記憶が蘇る。それと共に、彼が他の女性へと向ける爽やかな笑みも。
胸がつきりと痛む。どうして彼は自分にだけ意地悪なのだろう。他の女の子と自分、一体何が違うのか……。
以前抱いた疑問を思い出し、ルクレーシャは目を潤ませた。
「はあ……。じゃじゃ馬ルクス、君って本当に鈍感だよな」
呆れた調子でダリルは笑った。やや突き放すような言い方だったが、彼の声音と表情は優しい。
「……え? それってどういうこと?」
「さあな」
ダリルは首を傾げるルクレーシャを抱き寄せ、またキスをした。服越しに胸の膨らみに触れ、痛みを与えないようにごく柔らかく揉む。
「ここも性感帯だから刺激してやらないと。でも、今日は服の上からだ。胸を直接責めるのは次の楽しみに取っておこうな、ルクス……」
「ふっ、あふうっ……。んっ、んんんっ……! まって、ふああっ……む、むねまで揉むなんてぇ、ダリルのへんたい……」
ルクレーシャは羞恥に頭を振った。自分の胸がダリルに遠慮なく揉まれている。大きな手でぐにゅぐにゅと揉みしだかれると、心地いい快楽が広がっていく。
服越しに胸の頂きをかりかりと引っ掻かれ、思わず大きな声が出てしまう。鋭くも切ない快楽に、ルクレーシャは陰核からまた飛沫を溢れさせた。
「ふあああっ、むね! むねのさきっ、かりかりするのだめっ!」
「ははっ、嘘つきだな。君のものは物欲しそうに涎を垂れ流してるじゃないか。分かった、もっとしてほしいんだな? ふわふわしたおっぱいも、ピンク色の可愛いおちんちんもたくさんしこしこして虐めてやろうな」
「うえっ!? あ、ぅ……」
美しいダリルの口からそんな言葉が出てくることが信じられない。色気のある声で淫らな言葉を囁かれ、ルクレーシャは口を噤んでしまった。
小ぶりの、真っ赤に染まったルクレーシャの耳をそっと噛み、ダリルはまた背後から彼女を抱きしめた。
「君のここは貪欲だな、あれだけ扱いてやったのにまだ元気だ。勉強に対してもこれだけ欲深ければ良かったのに」
「あっ、あなたってどんな時も嫌味を言うのね……!」
「許せ。ルクスを見てると何か言いたくて仕方ないんだ」
ダリルは女の秘裂から蜜を掬い取り、固く勃ち上がった陰核に擦りつけた。
「君の体を隅々まで丹念に可愛がるのが俺の役目だ。ルクス、まだ足りないんだろ? 君が満足するまでたくさんしような」
敏感な肉棒がぬめる手に握られる。嬌声を上げるルクレーシャの唇を奪い、ダリルは歓喜に目元を緩ませた。
*
陽が地平線の下に沈み、空が藍と橙に染まる頃。
長時間ダリルに虐め抜かれたルクレーシャは目を閉じ、その身をぐったりとベッドの上に投げ出していた。
「ぁあっ……あ……ぁ」
痙攣する女の体は上気し、ほんのりと赤く染まっている。何十回も絶頂を迎えた体は汗にぬめり、部屋の灯りを受けてぬらぬらと妖しく光っている。微かな淫声をこぼしながらぴくぴくと肩を震わせるルクレーシャの頭を撫で、ダリルは胸に強い愛おしさが込み上げるのを感じた。
かわいい。おかしくなりそうなほど可愛らしい。ずっとこうして触れていたい。世界一綺麗だ、大好きだ。愛しい俺のルクス……。
女には聞こえないくらいの大きさで囁かれた愛の言葉が、静かに溶けていく。
辺りはむわりとした臭気に満ちている。潮と汗、そして微かに漂う蜂蜜に似た甘い香り。ルクレーシャから発される濃密な匂いを胸いっぱいに吸い込み、ダリルは滑らかな頬をべろりと舐めた。
ルクレーシャの目が、ゆっくりと開かれる。
「目が覚めたか? ルクス」
頬を濡らす涙を唇で掬い取り、そのまま首筋、耳孔にまで舌を這わせる。ダリルは淫らな責め苦に耐えた女へ労りの気持ちを示すように、白い肌を甘噛みしたり何度も口付けしたりした。
「はあ……。は、あ……。君の肌はほんのり甘くて美味しい。いつまでも味わっていたくなる」
白い肌に歯を柔らかく沈めると、じんわりと甘さが口の中に広がっていく。弱々しく自分を見上げるルクレーシャに堪らなくなり、ダリルは何度も彼女の唇を奪った。
もう限界だ。股間が疼かせる味と匂いに、ダリルはとうとう服をくつろげた。好きな女の淫らな姿を目にして我慢できるはずがない。興奮にぶるりと背を震わせながら、ルクレーシャに伸し掛かる。彼女の陰核に自分の股間を擦りつけ、ダリルは欲望滲む笑みを浮かべた。
「……はあっ、は……ふふ。君のはっ、小さいな……」
桃色の茂みから顔を覗かせるルクレーシャの肉棒。それは女の陰核とは言い難い程に肥大化し、太い血管が幾つも走っている。だがそれでも男のものと比べれば随分と小柄だし、つややかなピンク色の亀頭はもの柔らかで、どこか女らしい。
ダリルが微笑みながら可愛らしい肉棒を見つめると、持ち主はむっとした顔をした。
「小さくないもん」
「ルクス?」
「私のおちんちん小さくないもん。そんな風に言うのはやめてよ」
「……おい。急にどうしたんだ?」
顔をしかめるルクレーシャの鼻がちょんとつつかれる。ルクレーシャは自分の肉棒を誇示するように、自ら勢いよく腰をダリルに押し付けた。
「あなたから小さい小さいって言われると何かムカつくのよ。よく見なさいよ、私のは立派でしょ? ダリルのよりもずっと大きいんだから!」
「……へえ。俺のを見たことがないくせに、そんなことを言うのか?」
「見たことないけど私の方が大きいに決まってるわ。だってこんなに太くて逞しいんだもの。あなたが私を馬鹿にするのは、きっと自分の股間に自信がないからよ。私のおちんちんの方が大きくて悔しいんでしょ?」
「…………」
「ふふ、哀れねダリル。おちんちんの大きさで女の子に負けちゃうなんて」
得意げに鼻を鳴らすルクレーシャに、ダリルは苛つき混じりの性欲を覚えた。
「言わせておけば……! おい、俺に張り合おうとしたことを心の底から後悔させてやる」
「ひあっ!?」
ルクレーシャのスカートを勢い良く剥ぎ取り、自身の濡れた下着から男の逸物を取り出す。限界まで勃起したそれをなだらかな腹の上に乗せ、ダリルは獣じみた笑声をこぼした。
「くくっ、ふふふふふ……。あははは! どうだルクス、驚いたか!?」
「ひぇっ……」
ルクレーシャは腹の上に乗せられたものを見て息を呑んだ。
ぼろりと音を立てて現れた男根は自分のものよりも遥かに大きく、そして長い。赤黒い肉竿全体にいくつもの太い血管が浮かび上がり、びきびきと怒張している。はっきりと分かる雁首の段差に、くぽくぽと開閉する鈴口。精をたっぷり蓄えているであろう大きな陰嚢……。
ダリルの美しい顔面からは考えられないほど雄らしくグロテスクなそれに、ルクレーシャは目が釘付けになった。
「間抜け面してないでしっかり見ろよ俺のものを! 誰が股間に自信がないだってえぇぇぇぇ……?」
すっかり言葉を失った女に気を良くしたのか、ダリルはルクレーシャの腹にびたびたと己のものを打ち付けた。やや乱暴なその行為に、ルクレーシャの最奥がずきりと疼く。
「こっちは俺の圧勝みたいだな! どうした、目が潤んでるぞ。俺のものが立派すぎて怯えたのか?」
「ばっ、馬鹿にしてぇ……! あなたのおちんちんなんか別にこわくな――むぐっ!?」
顎を掴まれ無理やり唇を奪われる。引っ込めようとした舌を絡め取られ、そのままじゅうじゅうと吸われてしまう。唐突な接触にルクレーシャは戸惑ったが、その後彼女に更なる快楽が襲いかかった。
「んっ! だりっ、る、なにしてっ? ふ、くうぅっ……んうっ! んっ、んむううぅぅっ……んっ、んんっ、んやぁ……」
唇を塞がれたままぐいぐいと秘部を擦り付けられる。両頬に大きな手を添えられた状態で伸し掛かられ、ルクレーシャの抵抗は全て封じられてしまった。
「ふうっ、ぷ、はぁ……! あぁっ、あっ、あ、あぁっ、あっ、あっ、あぁ……あ、ん、んあ、ああんっ……!」
ダリルの規則的な腰の動きと共に、いやらしい声を上げてしまう。彼の立派な男根が、自分の陰核に擦りつけられている。先走りを垂れ流す逞しいそれが、敏感な陰核の根元から先端までを余すことなく擦り上げる……。秘部に感じる男の熱と淫らな腰の動きに、ルクレーシャは頭がかっとなるような強い興奮を覚えた。
「はっ、はぁ……。ルクスのっ、あったかくてこりこりしてて気持ちいいっ……、はっ、俺のが、君の雫に濡れてっ……る、くす……ルクスぅ……!」
自分に伸し掛かる男はうっとりとした顔で腰を動かし続けている。艷やかな唇から漏れ出る低い声と、汗が滴る垂れ下がった前髪。ダリルが醸し出す壮絶な色気に当てられて、ルクレーシャは絶頂感が凄まじい勢いで込み上げてくるのを感じた。
「あぁッ、あ! んぁあっ……ひっ、や、止まって、止まってよお! こんなのっ、こんなのおっ……!」
……こんなの、本当に性交してるみたいじゃないか。
お互いの性器を擦りつけて、口元が濡れるほど激しいキスをして。私たちはいがみ合うライバルなのに、こんな恥ずかしいことをしていいのだろうか……?
事態を飲み込みきれなくなったルクレーシャがダリルを見上げると、彼は上気した顔で笑った。
「はは、はあっ……随分と、弱々しくてっ、可愛らしい顔をするじゃないか! こんなことをするのはっ、はじめてだよなルクス……」
「ん、んんぅっ! はあっ、まってダリルっ! お願いだからっ、ま、まってえ……!」
「こんなに気持ちいいのに誰が待つものか! ぁ、ふっ、う……! はあっ……く、ふふっ、ははっ……君のここ、すごく粘っこいぞ。俺のものによく絡みついてくるなっ……」
膣口から溢れた蜜を亀頭で掬い取られる。窪みに男根が当たる度、くぷり、くぽりと水音が響く。ダリルがほんの少し腰を動かせば難なく入ってしまいそうなほど、自分の秘部はどろどろに濡れてしまっている……。腹の裏側がきゅうきゅうとひくつく。このまま乱暴に貫かれてもいい。寂しさを感じる自分の奥を、ダリルのもので埋めてほしい。頭を埋め尽くした欲望から逃げるように目を閉じると、ダリルは激しく腰を擦り付けてきた。
「はっ、はあっ。ルクス、ルクスっ、ルクレーシャ……。いい気味だなっ? 俺にファーストキスを奪われてっ、好き勝手恥ずかしいことをされて……。くくっ、ふふふふ……! 君のはじめては全部俺がもらってやるからなっ! 君に関わる何もかも、全部俺がっ、俺だけが手にしてやるんだ……!」
ずるりと陰核を擦られる。服の上からぐにぐにと胸を揉まれ、ルクレーシャは切羽詰まった声を上げた。
「はひいぃ!? やっ、いやああああっ! しょれきもひよすぎてだめっ! だめだめっ、つよすぎるよぉ! あはあぅッ、うらがわ擦らないでぇえっ! むねもだめっ、すぐイッちゃうっ、もっ、もう……んぁ、あああぁぁぁぁぁぁっ!」
「んんっ、はあっ! ぁぁっ、あっ、はあっ……でる、でるぞっ……おれのっ、ルク、ス……!」
びゅっと音を立て、生温かいものがルクレーシャの腹の上に放たれる。女の潮と男の精が混じり合い、白い肌からとろりと滴り落ちていく。
「ぁ……。これ……ダリルの……! おっ、お腹にだされちゃった……」
ルクレーシャは顔を赤らめた。粘っこい精液から、なんとも言えないにおいがする。
(治療のためにこんな恥ずかしいことに耐えなきゃいけないの!? もっ、もう充分よ。こんなの私が持たないわ……!)
一生分の恥ずかしい思いをしてしまった。明日からダリルに、どんな顔を向けたらいいか分からない……。呆けるルクレーシャを見て、ダリルはゆっくりと呟いた。
「なるほど、これはいいな。すっごくいい」
満足気に頷く男に何がと訊ねると、ダリルはにんまりと笑った。
「生意気な君を存分にいじめて、泣かせて、ぎゃふんと言わせることが出来るんだ! こんな楽しいことはないだろ?」
雁首に着けられた銀の輪が振動する。甲高い声を上げてうずくまったルクレーシャの耳を唇で挟み、ダリルは小声で囁いた。
「少し小さくなったとはいえ、君の陰核はまだまだ元には戻らないようだ。オスの実の薬効を更に調べる必要があるな。また明日も観察させろ、明後日も、そしてその次もだ」
「ふえっ!? そんな! こんなこともう無理――」
抗議しようとしたルクレーシャの唇に人差し指が当てられる。彼は陰核に嵌められた銀の輪に手を遣り、酷薄な笑みを浮かべた。
「これは治療の対価だ。俺がオスの実の魔力をどうにかしてやる代わりに、君には俺の言う事を絶対に聞いてもらう。いいか、言う事を聞いてくれなかったら、この輪を激しく震わせてやるぞ」
「な、なにそれ……!」
「そんなことされるのは嫌だろ? ちょっとぶるぶるしただけで君は大声を上げて潮を吹くんだからな」
ダリルは銀の輪をなぞりながら高笑いを上げた。
「君は俺が望んだら、すぐに体を差し出すこと。この言いつけを破ったらどうなるか分かるよな? どこにいても関係ない、授業中だろうと放課後だろうと、好きな奴の前だろうと……。この輪を遠慮なく震わせてやる。そうされたくなければ俺に従え。君は大勢の前で醜態を晒したくないだろ?」
……俺の言う事、聞いてくれるよな。
ライバルが吐いた怖ろしい言葉に、ルクレーシャは目を潤ませた。
(わ、わたし……。これからどうなっちゃうんだろう?)
これからもライバルの男にいじめ抜かれると思うと怖ろしいのに、期待に胸が甘く疼くような気持ちにもなる。こわい。楽しみ。嬉しい。不安だ。ダリルに酷くされたい。優しく触れてほしい。キスしながら抱いてほしい……。
込み上げる相反した感情に、ルクレーシャは震え混じりの息を吐いた。
(私、本当におかしいわ。どうして嬉しいって思ってしまうんだろう? ダリルのこと、嫌味で陰険で苦手なのに。苦手なはずなのに……どうして、触れ合える機会を持てて良かったなんて思うんだろう?)
とにかく、ここでダリルに逆らうのは得策ではない。
ルクレーシャは唇を噛み、彼に渋々頷きを返した。
男の息が、ルクレーシャの唇に柔らかく掛かる。
「んっ……」
また唇を塞がれる。ルクレーシャが目を閉じると、ダリルは様子を窺いながら優しく唇を舐めてきた。
「ぅっ、は、あっ……だり、るぅ……んく……ふああっ……しょれ、きもちいい……」
「んむっ、はっ……ルクス、る、くす……ん、ぅっ……」
拙かった口付けは、時間が経つ毎にどんどんと深く、淫らなものになっていく。ダリルは目の前の女を見つめながら、円を描くようにゆっくりと唇を舐め回した。
「……ふっ、は……はは……。ルクス、君の唇は甘いな……」
「うぁ……わ、わたしの口が甘い訳ないでしょ?」
「いいや。甘いんだ、本当に」
ダリルは自分の唇をぺろりと舐めた。
……甘い。ルクレーシャの桃色の唇からは、蜂蜜のような甘さを確かに感じる。味蕾を刺激するとろけるような甘露をもっと味わいたくて、ダリルはルクレーシャの後頭部に手を回し、口蓋の更に奥へ入り込もうとした。
「ふはうっ!? あっ、んっ、んっ……む、うぅぅ……!」
男の舌が腔内にぬるりと入り込んでくる。初めて体験する濃厚なキスに、ルクレーシャは目を白黒させた。
上顎から歯列をダリルの舌で丹念になぞられたり、溢れ出る唾液を舐め啜られる。わざと音を出しながら行われるその行為がいやらしく、そしてあまりにも生々しくて。ルクレーシャが羞恥のあまりダリルの胸を叩くと、彼は嬉しそうに切れ長の目を細めた。
(ふえっ……。だ、ダリルにじっと見られてる。よく分からないけど、キスって目を閉じてするものじゃないの……!?)
ダリルの黒曜石のような瞳には、くっきりと自分の顔が映り込んでいる。恥ずかしくて堪らないのに、目を合わせながら軟らかな肉を触れ合わせると、なお快感が増幅していくような気がする……。
舌を絡め取られて扱かれる度、むずむずするような切ない淫欲が腔内から全身へ拡がっていく。上手く呼吸できないルクレーシャがふうふうと息を切らすと、ダリルは名残惜しそうに彼女から離れた。
銀の糸がふたりを繋ぐ。ルクレーシャは目の前の男をぼんやりと見つめていたが、先程交わした濃密な口付けを思い出し呻き声を上げた。
「わっ、わたし……。すごいことしちゃった。結婚する前なのに、それどころかまだ誰とも付き合ったことないのに。まさかっ、あなたと先にこんなことしちゃうだなんて……!」
「何も問題ないだろ。君はどうせ俺と共に一生を過ごすのだからな。……なんだ、そんな顔をして。俺とこういうことをするのが不満なのか?」
「そ、そうじゃないけど」
不機嫌そうに眉を寄せたダリルを見上げ、ルクレーシャはおそるおそる訊ねた。
「……あなたこそ、私とキスするの嫌じゃないの? 私たち、ずっと喧嘩したり、言い合いしてきたでしょ……」
か細く、弱々しい声が出てしまう。ダリルから散々馬鹿にされた記憶が蘇る。それと共に、彼が他の女性へと向ける爽やかな笑みも。
胸がつきりと痛む。どうして彼は自分にだけ意地悪なのだろう。他の女の子と自分、一体何が違うのか……。
以前抱いた疑問を思い出し、ルクレーシャは目を潤ませた。
「はあ……。じゃじゃ馬ルクス、君って本当に鈍感だよな」
呆れた調子でダリルは笑った。やや突き放すような言い方だったが、彼の声音と表情は優しい。
「……え? それってどういうこと?」
「さあな」
ダリルは首を傾げるルクレーシャを抱き寄せ、またキスをした。服越しに胸の膨らみに触れ、痛みを与えないようにごく柔らかく揉む。
「ここも性感帯だから刺激してやらないと。でも、今日は服の上からだ。胸を直接責めるのは次の楽しみに取っておこうな、ルクス……」
「ふっ、あふうっ……。んっ、んんんっ……! まって、ふああっ……む、むねまで揉むなんてぇ、ダリルのへんたい……」
ルクレーシャは羞恥に頭を振った。自分の胸がダリルに遠慮なく揉まれている。大きな手でぐにゅぐにゅと揉みしだかれると、心地いい快楽が広がっていく。
服越しに胸の頂きをかりかりと引っ掻かれ、思わず大きな声が出てしまう。鋭くも切ない快楽に、ルクレーシャは陰核からまた飛沫を溢れさせた。
「ふあああっ、むね! むねのさきっ、かりかりするのだめっ!」
「ははっ、嘘つきだな。君のものは物欲しそうに涎を垂れ流してるじゃないか。分かった、もっとしてほしいんだな? ふわふわしたおっぱいも、ピンク色の可愛いおちんちんもたくさんしこしこして虐めてやろうな」
「うえっ!? あ、ぅ……」
美しいダリルの口からそんな言葉が出てくることが信じられない。色気のある声で淫らな言葉を囁かれ、ルクレーシャは口を噤んでしまった。
小ぶりの、真っ赤に染まったルクレーシャの耳をそっと噛み、ダリルはまた背後から彼女を抱きしめた。
「君のここは貪欲だな、あれだけ扱いてやったのにまだ元気だ。勉強に対してもこれだけ欲深ければ良かったのに」
「あっ、あなたってどんな時も嫌味を言うのね……!」
「許せ。ルクスを見てると何か言いたくて仕方ないんだ」
ダリルは女の秘裂から蜜を掬い取り、固く勃ち上がった陰核に擦りつけた。
「君の体を隅々まで丹念に可愛がるのが俺の役目だ。ルクス、まだ足りないんだろ? 君が満足するまでたくさんしような」
敏感な肉棒がぬめる手に握られる。嬌声を上げるルクレーシャの唇を奪い、ダリルは歓喜に目元を緩ませた。
*
陽が地平線の下に沈み、空が藍と橙に染まる頃。
長時間ダリルに虐め抜かれたルクレーシャは目を閉じ、その身をぐったりとベッドの上に投げ出していた。
「ぁあっ……あ……ぁ」
痙攣する女の体は上気し、ほんのりと赤く染まっている。何十回も絶頂を迎えた体は汗にぬめり、部屋の灯りを受けてぬらぬらと妖しく光っている。微かな淫声をこぼしながらぴくぴくと肩を震わせるルクレーシャの頭を撫で、ダリルは胸に強い愛おしさが込み上げるのを感じた。
かわいい。おかしくなりそうなほど可愛らしい。ずっとこうして触れていたい。世界一綺麗だ、大好きだ。愛しい俺のルクス……。
女には聞こえないくらいの大きさで囁かれた愛の言葉が、静かに溶けていく。
辺りはむわりとした臭気に満ちている。潮と汗、そして微かに漂う蜂蜜に似た甘い香り。ルクレーシャから発される濃密な匂いを胸いっぱいに吸い込み、ダリルは滑らかな頬をべろりと舐めた。
ルクレーシャの目が、ゆっくりと開かれる。
「目が覚めたか? ルクス」
頬を濡らす涙を唇で掬い取り、そのまま首筋、耳孔にまで舌を這わせる。ダリルは淫らな責め苦に耐えた女へ労りの気持ちを示すように、白い肌を甘噛みしたり何度も口付けしたりした。
「はあ……。は、あ……。君の肌はほんのり甘くて美味しい。いつまでも味わっていたくなる」
白い肌に歯を柔らかく沈めると、じんわりと甘さが口の中に広がっていく。弱々しく自分を見上げるルクレーシャに堪らなくなり、ダリルは何度も彼女の唇を奪った。
もう限界だ。股間が疼かせる味と匂いに、ダリルはとうとう服をくつろげた。好きな女の淫らな姿を目にして我慢できるはずがない。興奮にぶるりと背を震わせながら、ルクレーシャに伸し掛かる。彼女の陰核に自分の股間を擦りつけ、ダリルは欲望滲む笑みを浮かべた。
「……はあっ、は……ふふ。君のはっ、小さいな……」
桃色の茂みから顔を覗かせるルクレーシャの肉棒。それは女の陰核とは言い難い程に肥大化し、太い血管が幾つも走っている。だがそれでも男のものと比べれば随分と小柄だし、つややかなピンク色の亀頭はもの柔らかで、どこか女らしい。
ダリルが微笑みながら可愛らしい肉棒を見つめると、持ち主はむっとした顔をした。
「小さくないもん」
「ルクス?」
「私のおちんちん小さくないもん。そんな風に言うのはやめてよ」
「……おい。急にどうしたんだ?」
顔をしかめるルクレーシャの鼻がちょんとつつかれる。ルクレーシャは自分の肉棒を誇示するように、自ら勢いよく腰をダリルに押し付けた。
「あなたから小さい小さいって言われると何かムカつくのよ。よく見なさいよ、私のは立派でしょ? ダリルのよりもずっと大きいんだから!」
「……へえ。俺のを見たことがないくせに、そんなことを言うのか?」
「見たことないけど私の方が大きいに決まってるわ。だってこんなに太くて逞しいんだもの。あなたが私を馬鹿にするのは、きっと自分の股間に自信がないからよ。私のおちんちんの方が大きくて悔しいんでしょ?」
「…………」
「ふふ、哀れねダリル。おちんちんの大きさで女の子に負けちゃうなんて」
得意げに鼻を鳴らすルクレーシャに、ダリルは苛つき混じりの性欲を覚えた。
「言わせておけば……! おい、俺に張り合おうとしたことを心の底から後悔させてやる」
「ひあっ!?」
ルクレーシャのスカートを勢い良く剥ぎ取り、自身の濡れた下着から男の逸物を取り出す。限界まで勃起したそれをなだらかな腹の上に乗せ、ダリルは獣じみた笑声をこぼした。
「くくっ、ふふふふふ……。あははは! どうだルクス、驚いたか!?」
「ひぇっ……」
ルクレーシャは腹の上に乗せられたものを見て息を呑んだ。
ぼろりと音を立てて現れた男根は自分のものよりも遥かに大きく、そして長い。赤黒い肉竿全体にいくつもの太い血管が浮かび上がり、びきびきと怒張している。はっきりと分かる雁首の段差に、くぽくぽと開閉する鈴口。精をたっぷり蓄えているであろう大きな陰嚢……。
ダリルの美しい顔面からは考えられないほど雄らしくグロテスクなそれに、ルクレーシャは目が釘付けになった。
「間抜け面してないでしっかり見ろよ俺のものを! 誰が股間に自信がないだってえぇぇぇぇ……?」
すっかり言葉を失った女に気を良くしたのか、ダリルはルクレーシャの腹にびたびたと己のものを打ち付けた。やや乱暴なその行為に、ルクレーシャの最奥がずきりと疼く。
「こっちは俺の圧勝みたいだな! どうした、目が潤んでるぞ。俺のものが立派すぎて怯えたのか?」
「ばっ、馬鹿にしてぇ……! あなたのおちんちんなんか別にこわくな――むぐっ!?」
顎を掴まれ無理やり唇を奪われる。引っ込めようとした舌を絡め取られ、そのままじゅうじゅうと吸われてしまう。唐突な接触にルクレーシャは戸惑ったが、その後彼女に更なる快楽が襲いかかった。
「んっ! だりっ、る、なにしてっ? ふ、くうぅっ……んうっ! んっ、んむううぅぅっ……んっ、んんっ、んやぁ……」
唇を塞がれたままぐいぐいと秘部を擦り付けられる。両頬に大きな手を添えられた状態で伸し掛かられ、ルクレーシャの抵抗は全て封じられてしまった。
「ふうっ、ぷ、はぁ……! あぁっ、あっ、あ、あぁっ、あっ、あっ、あぁ……あ、ん、んあ、ああんっ……!」
ダリルの規則的な腰の動きと共に、いやらしい声を上げてしまう。彼の立派な男根が、自分の陰核に擦りつけられている。先走りを垂れ流す逞しいそれが、敏感な陰核の根元から先端までを余すことなく擦り上げる……。秘部に感じる男の熱と淫らな腰の動きに、ルクレーシャは頭がかっとなるような強い興奮を覚えた。
「はっ、はぁ……。ルクスのっ、あったかくてこりこりしてて気持ちいいっ……、はっ、俺のが、君の雫に濡れてっ……る、くす……ルクスぅ……!」
自分に伸し掛かる男はうっとりとした顔で腰を動かし続けている。艷やかな唇から漏れ出る低い声と、汗が滴る垂れ下がった前髪。ダリルが醸し出す壮絶な色気に当てられて、ルクレーシャは絶頂感が凄まじい勢いで込み上げてくるのを感じた。
「あぁッ、あ! んぁあっ……ひっ、や、止まって、止まってよお! こんなのっ、こんなのおっ……!」
……こんなの、本当に性交してるみたいじゃないか。
お互いの性器を擦りつけて、口元が濡れるほど激しいキスをして。私たちはいがみ合うライバルなのに、こんな恥ずかしいことをしていいのだろうか……?
事態を飲み込みきれなくなったルクレーシャがダリルを見上げると、彼は上気した顔で笑った。
「はは、はあっ……随分と、弱々しくてっ、可愛らしい顔をするじゃないか! こんなことをするのはっ、はじめてだよなルクス……」
「ん、んんぅっ! はあっ、まってダリルっ! お願いだからっ、ま、まってえ……!」
「こんなに気持ちいいのに誰が待つものか! ぁ、ふっ、う……! はあっ……く、ふふっ、ははっ……君のここ、すごく粘っこいぞ。俺のものによく絡みついてくるなっ……」
膣口から溢れた蜜を亀頭で掬い取られる。窪みに男根が当たる度、くぷり、くぽりと水音が響く。ダリルがほんの少し腰を動かせば難なく入ってしまいそうなほど、自分の秘部はどろどろに濡れてしまっている……。腹の裏側がきゅうきゅうとひくつく。このまま乱暴に貫かれてもいい。寂しさを感じる自分の奥を、ダリルのもので埋めてほしい。頭を埋め尽くした欲望から逃げるように目を閉じると、ダリルは激しく腰を擦り付けてきた。
「はっ、はあっ。ルクス、ルクスっ、ルクレーシャ……。いい気味だなっ? 俺にファーストキスを奪われてっ、好き勝手恥ずかしいことをされて……。くくっ、ふふふふ……! 君のはじめては全部俺がもらってやるからなっ! 君に関わる何もかも、全部俺がっ、俺だけが手にしてやるんだ……!」
ずるりと陰核を擦られる。服の上からぐにぐにと胸を揉まれ、ルクレーシャは切羽詰まった声を上げた。
「はひいぃ!? やっ、いやああああっ! しょれきもひよすぎてだめっ! だめだめっ、つよすぎるよぉ! あはあぅッ、うらがわ擦らないでぇえっ! むねもだめっ、すぐイッちゃうっ、もっ、もう……んぁ、あああぁぁぁぁぁぁっ!」
「んんっ、はあっ! ぁぁっ、あっ、はあっ……でる、でるぞっ……おれのっ、ルク、ス……!」
びゅっと音を立て、生温かいものがルクレーシャの腹の上に放たれる。女の潮と男の精が混じり合い、白い肌からとろりと滴り落ちていく。
「ぁ……。これ……ダリルの……! おっ、お腹にだされちゃった……」
ルクレーシャは顔を赤らめた。粘っこい精液から、なんとも言えないにおいがする。
(治療のためにこんな恥ずかしいことに耐えなきゃいけないの!? もっ、もう充分よ。こんなの私が持たないわ……!)
一生分の恥ずかしい思いをしてしまった。明日からダリルに、どんな顔を向けたらいいか分からない……。呆けるルクレーシャを見て、ダリルはゆっくりと呟いた。
「なるほど、これはいいな。すっごくいい」
満足気に頷く男に何がと訊ねると、ダリルはにんまりと笑った。
「生意気な君を存分にいじめて、泣かせて、ぎゃふんと言わせることが出来るんだ! こんな楽しいことはないだろ?」
雁首に着けられた銀の輪が振動する。甲高い声を上げてうずくまったルクレーシャの耳を唇で挟み、ダリルは小声で囁いた。
「少し小さくなったとはいえ、君の陰核はまだまだ元には戻らないようだ。オスの実の薬効を更に調べる必要があるな。また明日も観察させろ、明後日も、そしてその次もだ」
「ふえっ!? そんな! こんなこともう無理――」
抗議しようとしたルクレーシャの唇に人差し指が当てられる。彼は陰核に嵌められた銀の輪に手を遣り、酷薄な笑みを浮かべた。
「これは治療の対価だ。俺がオスの実の魔力をどうにかしてやる代わりに、君には俺の言う事を絶対に聞いてもらう。いいか、言う事を聞いてくれなかったら、この輪を激しく震わせてやるぞ」
「な、なにそれ……!」
「そんなことされるのは嫌だろ? ちょっとぶるぶるしただけで君は大声を上げて潮を吹くんだからな」
ダリルは銀の輪をなぞりながら高笑いを上げた。
「君は俺が望んだら、すぐに体を差し出すこと。この言いつけを破ったらどうなるか分かるよな? どこにいても関係ない、授業中だろうと放課後だろうと、好きな奴の前だろうと……。この輪を遠慮なく震わせてやる。そうされたくなければ俺に従え。君は大勢の前で醜態を晒したくないだろ?」
……俺の言う事、聞いてくれるよな。
ライバルが吐いた怖ろしい言葉に、ルクレーシャは目を潤ませた。
(わ、わたし……。これからどうなっちゃうんだろう?)
これからもライバルの男にいじめ抜かれると思うと怖ろしいのに、期待に胸が甘く疼くような気持ちにもなる。こわい。楽しみ。嬉しい。不安だ。ダリルに酷くされたい。優しく触れてほしい。キスしながら抱いてほしい……。
込み上げる相反した感情に、ルクレーシャは震え混じりの息を吐いた。
(私、本当におかしいわ。どうして嬉しいって思ってしまうんだろう? ダリルのこと、嫌味で陰険で苦手なのに。苦手なはずなのに……どうして、触れ合える機会を持てて良かったなんて思うんだろう?)
とにかく、ここでダリルに逆らうのは得策ではない。
ルクレーシャは唇を噛み、彼に渋々頷きを返した。
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