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第二章

33.淫蕩 ★

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 「ふ、うっ、ううっ……」

 ゼルドリックの支配は優しく残酷だった。手付きはごく優しいのに、確実にリアを追い詰めていく。リアは彼の信頼を得るために身体を捩らずにそのまま力を抜いて、一切を彼に委ねることを心掛けた。ただそれはとても難しいことなのだと気が付いた。身体を捩れない分、受ける快楽を分散させることができなくて、リアの身体には確実に切ない疼きが積み重なっていく。

 いつも優しく触れてくる彼は、殊更リアを大事に扱うようにゆっくりと身体を撫でた。身体の奥底が切なく疼いて仕方がない。耳に生暖かい息を吹きかけられ、ねっとりと舐め回され、恋人のように指を絡め合う。リアはとろとろと、自分の奥から愛液が溢れ出るのを感じていた。

 身体を縛る布を解くようにゼルドリックに頼んで良かったと思った。あのまま足を開かれた状態で触れられていたら、情けなく濡らす秘所が彼から丸見えだっただろう。こんな明るい部屋で、自分の恥の象徴を見られたくはなかった。

「リア……。気持ちよさそうだな……」

「あっ、うう……」

「これだけ簡単に濡らしておいて、曖昧な関係を続けるつもりはないとよく言えたものだ……。君も悦んでいるじゃないか。嫌な男に触れられてこう簡単に濡らす女は、君以外にはいないぞ……?」

「ゼル……ちが、う……あなたの、ことは――あ、あああっ」

 リアは嫌じゃないと口を開こうとしたが、ゼルドリックが続きを紡がせないように耳に舌を差し入れた。リアは熱に魘され、大きな声を上げた。

「ああ、その顔だ……。蕩けて、気持ち良くて仕方がないという顔。俺はその顔に魅了されたのだ……。その顔をもっと俺に見せてくれ、リア……。君が余計なことを考えないように、ずっと気持ち良くしてやろうな……?」

 ゼルドリックはリアの足を開いた。そしてとろとろと液を溢れさせるそこをそっとなぞった。

「リア。俺は、君の身体で特に気に入っている部分があるのだ。どこだと思う?」

「あ……わか、らな……」

「君の陰核だ」

「え……?」

 予想もしない答えにリアは呆然とした。ゼルドリックは指に愛液を絡め、リアの肉芽をそっと摩った。じわじわと身を捩りたくなる快楽が、肉の芽を通じて身体に拡がっていく。リアは思わず涙を滲ませた。

「この小さな桃色の尖りを指で摩るだけで、君は簡単に絶頂する。どんなに耐えようとしても快楽からは逃げられず、結局俺の指で呆気なく達してしまう様は、本当に下半身にくるのだ……。如何にも虐めてくれと言わんばかりの女の弱点。君のここを虐める度に、俺は嬉しくなる。この肉だけで簡単に君を支配できるからな……」

「あ、あ……いや……」

 リアは首を力なく振った。今からそこを虐めると言われているようなものだった。リア自身も分かっていた。その部分がどんなに敏感なのか分かりきっていた。自慰をする時は、必ずその部分に手を伸ばした。そして夢の中で散々甚振られてきた陰核は、刺激を待ち望んでぷっくりと腫れ上がり、包皮から顔を出すほどに肥大してしまった。

「リア。今からここを嬲って君を支配する。君がどんなに泣き叫んでも、どんなに暴れても虐め続けてやる」

「い、いやっ……おねがい、ゼル! そこはっ……」

「うるさい。精々我慢しろ」

 ゼルドリックはリアの足を割り開いた。

「ほう……? こんなに明るいと、君の此処の何もかもが丸見えだ。下生えがない分尚更よく見える。桃色の真珠に、よく熟れた紅茶色の唇に、すぼまった尻の穴まで……。ぬるぬるしたここに、俺のものを擦り付けると本当に気持ちが良い……。いつかこの、どろどろと蕩けきった君の中に入りたいものだな」

「うっ……うう、いやあっ……」

 リアは自分の秘所を明るいところで検分され、羞恥に啜り泣いた。肩を震わせ泣くリアを、ゼルドリックはぼんやりとした、情欲に塗れた顔で見つめた。

「仕事熱心で心優しく真面目、いやらしさとはかけ離れたような君に、こんな淫らなものが付いていると思うと本当に興奮する……。君もただの女だ。快楽の前に力なく屈服するただの淫乱な女……。くくっ、また溢れたぞ? 見られて君も興奮しているのか?」

「違う! 違う、お願い……。もう見ないで……」

「聞かぬ。さて、今日はこのいやらしい陰核にたっぷり俺の唾液を擦り付けて治療してやる。想像してみろ、きっと堪らなく気持ちが良いぞ? 俺の口に舐めしゃぶられて、転がされて、弾かれて……。君は何回達くのだろうな?」

 ゼルドリックはべろりと長い舌を出しリアに見せつけた。長く赤い舌を見せつける彼を、リアは前にも見たことがあった。

 黒の王子様だ。彼は前にもこうして自分の陰核を虐め抜いた。強い既視感がある。彼の手に、彼の舌に。全てが自分の身体を分かりきっているというように動く。

(あれは……。本当に、夢? 私はゼルに、何回も触れられてきた気がする……)

 リアは、ゼルドリックの舌に釘付けになった。
 違和感がない。その赤い舌を、何度も何度も受け入れてきたように感じる。馬鹿げた想像だとは言い切れなかった。きっと彼は自分の弱い所をもう知り尽くしていて、その舌で冷酷に自分を追い詰めていくのだろうという確信のようなものがあった。

「何だ? 何を呆けて見ている……?」

「あっ……あなた、前も、こんなことしなかった……?」

 リアは思わずそう呟いた。瞬間、ゼルドリックの顔から表情が抜け落ちた。

「っは……。君は、何を……」

「何だか、見覚えがあるの……あなたの、その仕草に……。私とゼルは、何度も、こんなことをしてきた気がして……っうあああっ!?」

 リアが続きの言葉を紡ごうとすると、ゼルドリックは急いでリアの目を覗き込んだ。きん、とリアの頭の中で金属音のような音が響き、それ以上思考することができなくなる。鋭い痛みに頭を抱えリアは呻いた。

「うう、ああああっ……」

「全く、君は……すぐ余計なことを考える」

 ゼルドリックは焦った。リアに「夢」が現実に起きたものだと知られては、彼女との関係が修復不可能なものになってしまう。己の隠し事を絶対に露見させる訳にはいかない。

(危なかった……。リアは、なぜ気が付いた? 気をつけなければ。リアには悪いが……常時錯乱の魔法をかけるか……)

「リア、リア……。何も考えなくていい。君はただ俺の与える快楽で気持ち良くなっていればいいのだ……」

 ゼルドリックはリアの腰を抱え直すと、じゅるっと音を立ててリアの肉芽を舐め寄せた。ゼルドリックの分厚く長い舌が、器用にリアの陰核に巻き付くように上下に動く。柔らかい舌に扱かれ、リアは深い快楽に身体が支配されていくのを感じた。

「ふ、ああっ、ああっふぅ! いやああああっ……!」

 リアは感じ入った声を上げた。好きな男が自分の陰部を舐めている。それは強い背徳感があって堪らなく恥ずかしいのに、身体が溶けてしまいそうなほどに気持ちが良い。リアは力を抜き、身をゼルドリックに委ねた。

「ふっ、ふうぅっ、ふ、やあっ、あはっん……」

「じゅっ、れろっ、んんっ……は、あっ……」

「う、ううっ! だめ、だめ、だめだめっ……ぜる、おねがっ……」

 ゼルドリックは口に含んだ桃色の真珠を舐め転がした。腔内に捕らわれて逃げ場をなくした弱点から伝わる強烈な快感。背筋が震え、涙が止まらない。

「あああああっ……も、もうだめっ……もう、もういやっ、いやああああっ!」

 リアは引き絞るような甲高い悲鳴を上げた。腹の筋肉が収縮し、太腿が痙攣する。ゼルドリックの言う通りだった。自分はこの陰核ひとつで、簡単に支配されてしまう。リアは己の身体にこれほど敏感な部分が付いていることを呪った。気持ちよすぎて堪らない。気持ちよすぎて、このままではおかしくなってしまう。

「ひっ!? ひいっ……、っや、あっ!」

 リアが達したというのに、ゼルドリックは舌の動きを止めなかった。むしろ舌に力を入れて強くなぞり上げるばかり。敏感な包皮を舌で剥かれ、隠されていた根元を舐られると、リアはどっと愛液を滴らせた。

「うあ、うああ、ひゃっ! いやああ! そこだめ、だめええっ」

 火傷してしまいそうな熱が陰核を炙る。もう、身体を捩らずにそのまま力を抜くなんてことは、リアには出来なかった。泣き叫び、必死に強すぎる快楽から逃げようと身を捩り、仰け反り、ゼルドリックの頭を掴むも、支配者である彼はリアを苛め抜いた。

「いやあああああ! ゼルうっ! ごめんなさい! 謝るから、もうやめてっ! 許してよっ……! やだあああっ……」

「ぢゅっ…んむっ……。許す? 君はこういうことをされる覚悟があって俺に助けを求めたのだろう? 許さない、精々喘いでろ……あむっ……」

「ちがっ、ちがう! ひゃめっ……。こんな、のおっ……たえられないっ! おかしくなるっ……おかしくなるから! おねがい、もうやめてえぇぇ……」

「おかしくなれ、リア……。俺の支配を受け入れてしまえ。そうすれば幸せになれる……」

「あ、あああああっ……ひっ、もう、だめっ……だめえええっ……! ゆるして、おねがっ……」

 肩を戦慄かせ、首を横に振り必死に懇願する。神経を剥き出しにされたような強烈な陰核からの快楽に、リアは何度も何度も達した。ゼルドリックは口の周りを愛液でべたべたにしながらも、リアを太腿を摩り、肉の芽を舐り続ける。リアは擦り切れた悲鳴を上げながらゼルドリックに必死に懇願したが、彼は責めの手を緩めることはなかった。

「は、あああんっ……うあっ! あ、あああっ!」

(だめ、耐えられない……おかしく、なっちゃ……)

 リアは涙を流した。この支配が終わった時、自分が正常な考えを保っていられる保証はない気がした。

「ああっ……、ひ、うううううんんっ……いやああああっ!!」

 リアは絶頂に次ぐ絶頂に強く身体を痙攣させた。鋭い快楽の海に突き落とされ、沈んでいく。

(あ、ああ……でも……)

「ふ、う、あああああっ……」

(どうして、私……どうして……? こんな関係、いけないのに、受け入れちゃ駄目なのに……)

「ぜる……ぜるぅっ……」

(私、嬉しいって思ってるの……?)

 歪な関係でも、彼と触れ合っている。
 恋い焦がれる男から与えられる強い快楽に、心と身体は確かに悦んでいる。リアは無意識に、少しだけ微笑みを溢した。恋い焦がれる男に支配されることを喜ぶ情欲に塗れた女の笑みだった。




 それからどれくらいの時間が経っただろうか。陽が沈むまでリアは陰核ただ一点に快楽を与え続けられていた。舌で舐られ、指で捏ねられ、潰され、いくら悲鳴を上げても、いくら達しても、途中で意識を失っても無理やり起こされ、触れられ続けた。

 ゼルドリックのベッドはリアの汗や、涎や、愛液や潮でびしゃびしゃに濡れている。リアは白い肌をすっかり桃色に染め、うつろな瞳で小さく喘ぎ声を出した。責められてもいないのに硬く張り詰める乳首と不規則に痙攣する下半身は、リアに与えられた快楽の強さを物語っているようだった。

「は、あ……あ、ああ……」

 ゼルドリックは力なく横たわるリアの姿を見て、ねっとりとした笑みを浮かべた。やりすぎたかと思ったが、己の与えた快楽に溺れ、情けなくだらけきった身体を晒すリアを見るのは気分が良かった。物静かな赤い瞳は潤みきり、可愛らしい顔は淫らな顔に仕上がっている。

 これだけ責めれば彼女は逃げない。やや被虐嗜好のある彼女は嫌だと言いながらも、快楽の海に沈んでいくことをどこかで悦んだのに違いない。あの淫らな身体は既に堕ちきっていて、自分はどこが弱いのか知り尽くしている。きっと他の男の元へ行ったとしても、リアを満足させることは出来ない。
 その自信がゼルドリックにはあった。

「リア……」

 ゼルドリックは朦朧としているリアの開かれた唇を、優しく己の唇で噛んだ。赤い髪を優しく撫でれば、リアは安心したように目を閉じ、そのまま意識を失った。

 ゼルドリックはリアの寝顔を見て、目が潤むのを感じた。この美しい女を決して失いたくなかった。

 リアは聡い。そして優しい。日毎強くなる嫉妬心に駆られ、どうしようもない不安から縛り付ける真似をした自分に穏やかに向き合おうとした。そして、この不安を理解してくれようともした。だが、自分は彼女に全てを打ち明ける勇気がどうしても持てない。魔法を使って何度も性行為をしてきたこと。とっくに純潔を奪っていること。その熱の原因は、自分であること。それを打ち明けては、きっとリアは自分を嫌い……そして突き放すだろう。

 あの雪の降る夜、魔力なしで彼女と愛を交わした時。あれはあまりにも甘美な時間だった。自分が受け入れられた気がした。

「リア……どうしてだ……?」

 ゼルドリックの中に苦いものが込み上げる。

 リアはあの時、すすんで自分を受け入れてくれたじゃないか。なのになぜ、自分と距離を置こうとするのだろう。友人などと自分は決して思っていなかった。自分はリアを恋人のつもりで扱った。好きだと言えない分、彼女に優しくしてきたつもりだった。いつか思いを通わせた後は、薔薇を贈って契りたいと思っていた。

 自分と距離を置こうとするリアを許すことが出来なかった。自分がリアを縛る権利はない、それはその通りだ。自分はどうしようもない小心者で、卑怯者で、愚か者。だが無理やりにでも縛らなくては……。リアはきっと、こんな男の元から去ってしまうのだ。

 リアは優しく可愛らしい。本来、リアの隣には、王子の様な男が似合うに違いないのだ。レント=オルフィアンのような……。

 苦しかった。そして自分はまた姑息な真似をした。リアに許容量を超えた魔力を注ぎ込み、苦しませ、無理やり助けを求めさせた。支配などと言って、リアの身体を嬲る権利を手にした。
 その権利はまやかしなのに。自分が無理やり作り上げたものなのに。

 リアを支配しきるしかない。
 肉欲に心を引きずり込んで、自分のことが心から好きなのだと思い込ませるしかない。

 ゼルドリックは涙をひとつ零した。何を賭してもリアを自分のものにすると決めたのに、後悔と罪悪感はなお強くなるばかりで、どうしようもなく苦しかった。それなのにリアを支配できる喜びに、確かに心は躍っていて。ゼルドリックは自分で自分が分からなかった。




 ゼルドリックは自分の胸から薔薇を取り出した。
 それは青く美しい、つぼみのままの薔薇だった。つぼみは固く閉じられている。

 それは、いにしえの魔術によって創られた薔薇だった。
 愛する者へと贈るための、契りの薔薇だった。

 古書に親しむゼルドリックは、本の中に記された古の禁呪である、魔法の薔薇がもたらす力に魅了された。
 心の底から愛する者がいれば、一生に一度だけ創り出せるという魔法の薔薇。その薔薇には、受け取った相手の魂を自分に縛り付ける魔術が込められている。

 相手の魂を自分に縛り付けるとは、恋情も貞操も感情も、全てを自分に捧げさせるということ。二人は共にあり続ける。贈った相手を支配するような契りの薔薇の魔法は罪深く、禁じられた魔術とみなされるのも理解できた。

 しかしゼルドリックにとっては、どこまでも甘美な魔術だった。

 リアの姿を思い浮かべながら呪文を唱えれば、ゼルドリックの胸から青い花びらが次々と溢れ、この美しい薔薇を形作った。

(青い薔薇の花言葉は、奇跡だったか……)

 リアに出逢えた奇跡を愛おしく思う気持ちが、この薔薇に落とし込まれたのだろうかと、ゼルドリックは哀しく微笑んだ。美しい青い薔薇はきらきらと彼の手の中で輝いた。

 ゼルドリックの胸から現れたこの薔薇は、つぼみのままだった。


 これは相手に薔薇を贈り、愛の言葉を貰えた時に咲き誇るのだと後から知った。
 薔薇が咲き誇った時に、自分と相手は魂で結ばれる。

 魂で結ばれたのなら、リアの唯一は自分だけとなる。
 それはあまりに幸せで甘美な想像だった。彼女を手に入れたい。完璧な姿の薔薇さえ渡してしまえば、リアは自分のものになる……。

 そのためには、リアからの愛の言葉を貰わなければいけない。ゼルドリックは哀しく悍ましい決意をした。

 リアと契るために、リアを支配する。肉体を支配して心を引きずり込んで、無理やりにでも好きだと言わせる。
 そして契りを交わし、リアの魂を永遠に自分に縛り付ける。昼間は「治療」を施して、夜は「夢」を見せて、リアの身体になお魔力を満たす。満たされた暁には、リアを精神世界に連れて行く。何を賭しても、リアを自分のものにする……。

 ゼルドリックはまたひとつ涙を流した。リアの身体が冷えないように抱き抱え、身を清めた後にそっとリアの部屋のベッドに寝かせた。ゼルドリックはしばらくリアの寝顔を見ていた。切り取っていつまでも見ていたい顔だった。恋い焦がれる女が目の前に居るというのに、切なくて仕方がなかった。

「リア、……済まない。……許してくれ、リア……」

 ぽたぽたと、気を失ったリアの肌にゼルドリックの涙が落ちていく。赤い髪を撫でながら、ゼルドリックはリアの寝顔を長い間見つめていた。


 ――――――――――


 それから一週間後の、冷たい雨の降る暗い暗い冬の朝。リアは身体を巡る熱から目を覚ました。

「うああっ……!?」

 火傷しそうなくらいの熱が背筋を駆け抜け胸の奥を苛む。信じられないほど鼓動が速くなり、ぶわりと汗が出てくる。リアは急いで飛び起き、自分の身体の異変を落ち着かせようとした。

(また、この熱……!)

 自分の奥底から湧き上がる不自然な熱。それは酷くなる一方だった。はずれの村で高熱を出して以来、熱は自分を苛む。ゼルドリックはただの疲労だろうと言ったが、リアにはもう、そうとは思えなかった。

「ん……。どうした、リア?」

 隣で寝ていたゼルドリックが起き上がって、とろりとした瞳でリアを見つめた。リアはそのねっとりとした視線に、身体の温度が一度上がるかのような心地がした。

「こんなに身体を熱くして……。また熱が出ているのか?」

 寒い空気に晒されているというのに、頬を赤く染め、胸や首筋に汗の雫を滴らせるリア。ゼルドリックはその悩ましげな姿に、昨日リアと交わした愛を思い出し、欲望が込み上げるのを感じた。

(くくっ……リア、今朝も辛そうだな……?)

 昼夜問わずリアに魔力が強く滲み出た精液を掛けている。自分の魔力が熱となってリアを苛んでいる。ゼルドリックは強烈な独占欲が満たされるのを感じた。

「う、うう……ゼル、やっぱり私、おかしい……。あつい、あついのおっ……! あたまが、くらくらして……すごく、つらいの……。ゼル、やっぱり、病院に行きたい……」

「またその話か? 病院に行く必要などないと言っているだろうに。君が熱に苦しんでいる時は俺が治療するのだと。こうして……」

「んんっ!?」

 ゼルドリックはリアを抱き寄せ、舌でぬるりと彼女の唇を舐め上げた。そして開きかけたリアの唇をねっとりと犯すように、分厚い舌を腔内に差し入れた。リアの慄く舌が、ゼルドリックの舌に掬われ巻き付かれる。ちゅく、ちゅくといやらしい水音が、カーテンが閉められた薄暗いベッドの上に響いた。そして濃厚な口吸いをされながらも、濃桃色の乳首を執拗に擦られ、リアは開いた口から甘い息を漏らした。

「あ、はあっ、ふうっ……! ああ、ああんっ……ぜ、るぅっ……」

「はむっ…えあっ……ん、んんっ……は、あっ……」

 爛れた口付けを終えると、銀の糸が引き、リアの胸に落ちた。ゼルドリックはそれを丹念に舐め取り、そしてリアの耳元で囁いた。

「なあ、リア……。どうだ? 楽になっただろう?」

「あ、う……あ、ああっ……」

 リアは荒い息を漏らし、潤んだ赤い瞳でゼルドリックを悩ましく見つめた。口と胸に与えられた快楽に涙がひとつ溢れていく。

 リアは、肯定の返事も首を縦に振ることも出来なかった。彼の「治療」は一時的には楽になるが、和らいだ熱はその後更なる疼きとなって自分を襲ってくる。

 なおも口付けをしようしてくるゼルドリックに対し、いや、いやと首を振って身体を押しのけようとするも、リアはまた彼に捕まってしまった。ゼルドリックは熱を出して苦しむリアを、心の底から嬉しそうに見つめ抱き締めた。汗みずくの肌を舐められ、リアは甘い悲鳴を上げた。

「は、あ……。君の肌は、とても温かくて気持ちが良い……。なあリア、もっと俺を温めてくれ……」

「あ、ああっ……やだ、やだやだっ……お願い、おねがいっ……もう、舐めないで……」

「駄目だ、君はまだ辛そうだ。丹念に治療を施さないと……」

「うあああっ……あ、あ、ああっ! だめっ……だめええっ……」

(ああっ……くる、しいよ、ゼル……。ねえ、こんなの、おかしい……)

 リアは襲い来る快楽に力なく目を閉じた。だらりと垂れ下がった腕を逃さないというように掴み、自分の肌を舐めしゃぶるゼルドリック。彼の肌の温度が、長い指が、ぬるりとした舌が。ゼルドリックのすべてが、自分をおかしくさせる。

 苛む熱が我慢できないほどに酷くなり、リアは度々寝込むことがあった。そして、その隣には必ずゼルドリックの姿がある。リアは、自分が変化していくのを怖れた。彼と冷静にこれからについて話がしたいのに、このまま熱心に抱かれ続ければ、やがて快楽を得ることしか考えられなくなってしまう気がした。

 朝起きる時も、夜眠りにつく時も、彼は必ず自分と一緒にいる。そして熱を出せば、「治療」と称して自分の身体に遠慮なく触れる……。

 ゼルドリックは、体調不良にはエルフの魔力を注ぎ込むのが一番良く効くのだと自分に言った。そして魔力が良く滲み出るのは体液だから、ふたりの交わりを増やそうとゼルドリックに提案された。最初はそれを大人しく聞き入れて、羞恥に耐えながらもゼルドリックを受け入れた。肉芽に執拗に与えられる快楽に、自分の身体がなお敏感に作り変えられてしまった気がした。

 大人しく受け入れた様子を最初に見せたせいなのか、彼は調子づいたようだった。自分に支配的に接するようになり、強く踏み込み、堂々と性的な要求をするようになった。

 それは彼の言った、「支配」に違いなかった。昼夜問わず身体を触り肌に痕を残す。あまりの遠慮の無さに拒絶しようとしたが、そうすると急に思考がまとまらなくなって、腕から力が抜けてしまう。

 そうして一週間ほどが立ち、自分はとうとう屋敷の外に出られないほどに弱ってしまった。弱った自分を、ゼルドリックは嬉しそうに見てくる。

 ゼルドリックのこの行動は「治療」とは思えない。
 むしろ、この不自然な熱を強めるものに思える……。

 朝から晩まで触られ、夜眠りに落ちた後も夢の中でゼルドリックから触れられる。一日中彼に触れられ、何度も、何十回も絶頂に導かれ、身体の疼きは強くなるばかり。

「ぜ、る……。おねがい、もうやめてっ……こんなの、おかしいよおっ……」

 一方的で支配的な肉の交わり。自分とまともに対話しようとしないゼルドリックからの接触は、リアの胸を軋ませた。

「何もおかしくないさ。言っただろう? これは治療行為なのだと……。君に早く元気になってほしいから、俺はこういうことをしているのだ。さあ、リア、手を退けて……」

 ゼルドリックは毛布を剥ぎ取ると、リアの秘部に手を伸ばし濡れそぼるそこを丁寧に愛撫した。胸の頂きは、ぷりぷりとした感触を楽しむように舌で執拗に転がす。尖って肉芽に泡立った愛液を絡ませてやれば、リアは肉の悦びに身を捩らせた。

「やだ、そこやだっ、やだあっ、いやあああっ……! ゼル、お願い! 私の話を聞いてっ……」

「んむっ……ちゅっ……はあっ、はあっ……後でな、じっくり風呂の中で聞いてやる……」

「おかしいっ……おかしいこんなの、もう、触るのやめてっ……わたしのはなしっ……聞いてよ! どうしてっ……。どうして聞いてくれないの!? あなた、何を考えてっ、んぐっ……」

「もう黙れ! 俺が直々に治療を施してやっているというのに! 治療に集中しろ。聞き分けのない君には仕置きだ……」

 ゼルドリックはリアに言い捨てた後、彼女の口を大きな手で塞いだ。そして、口に指を入れて舌根を優しく摘んでやれば、リアはえずきながら目を見開いて涙を流した。指に絡みつくリアの舌にぞくぞくとした快感を覚えながら、ゼルドリックは尖った陰核を何度も弾いた。開かれたままのリアの唇から涎が垂れる。涙と涎に濡れる情けないその顔に、ゼルドリックは嗜虐的な笑みを浮かべた。

「えあ、えあっ! あっ! あっ! あぐぅっ! い、やあああああっ……」

(くくっ……慣れろ、慣れろ、慣れろ……! 俺の魔力に慣れるんだリア! そして受け入れろ、俺の愛を……! 君の身体はもう堕ちているのだ。もっともっと欲しがれ……)

 リアが熱と快楽に気を失うまで、ゼルドリックの執拗な治療は続けられた。ゼルドリックは気を失ったリアをなおも身体と魔力で犯しながら、その肌に男根を擦り付け粘っこい精液を塗りたくった。


 ――――――――――


「い、いや……こんなのいや……! 見ないで、お願い! 見ないでっ……!」

 シャンデリアの光が輝く明るい室内で、リアはゼルドリックの上に裸で座らされていた。足は大きく開かれ、目の前には姿見が置かれている。自分の秘部がくっきりと目の前の鏡に映っていて、リアは強い羞恥にぼたぼたと涙を流した。

「リア、目を逸らすな。自分の秘部をしっかりと見るんだ。ああ、君のここはなんていやらしいのだろう……。尖った芽、ひだから閉じられた口まで……よく見える。鏡を見ながら君を抱くのも悪くないな……」

 ゼルドリックはリアを後ろからしっかりと抱きかかえ、羞恥に泣くリアをうっとりと見た。リアの小さく白い手を握り、秘部に導けばびくりとリアの肩が震えた。

「俺を拒絶した仕置きだ。鏡を見ながら自分を慰めてみろ」

「う、ううっ……いや、恥ずかしい……こんなの、治療とは関係ないじゃない……! いやだよ、ゼル……」

 リアはぽろぽろと泣いてゼルドリックに懇願したが、ゼルドリックは優しい笑みを浮かべながらも、リアを抱きかかえる腕の力を強めた。

「許して欲しければ素直にやれ。上手に達けたら、また陰核にたっぷりと唾液をくれてやる。治療のためにな……」

「ふあっ……」

 陰核を嬲られ続けた記憶を思い出し、リアは身体をぶるぶると震わせた。まだ触れてもいないのに、とろりとリアの膣口から蜜が溢れる。ゼルドリックはそれを認め、唇を大きく歪めた。

「くくっ……はははっ……! 滑稽だな、リア。嫌だと言ってもここは素直なようだ。俺から与えられた快楽を思い出して濡らすとは」

「ふうっ、うっ……」

「さあ……リア。自分でしてみろ。俺のことを想ってな……」

 リアは震える指で自分の秘部をなぞり始めた。何度もしてきたことであるのに、ゼルドリックに見られていると思うと、指を上手く動かすことができなかった。強く躊躇うような指の動きに、ゼルドリックはリアの耳を噛み、急かすように舌を這わせた。

「何を躊躇っている? そんな動きではいつまで経っても気持ちよくならないぞ?」

「う、ああっ……あ、ふうっ……」

「さあ、早く……」

 リアは羞恥を堪え、仕方なく指を動かし始めた。ゼルドリックのことを想いながら指をひだや陰核に這わせれば、じわじわと快楽が迫り上がってくる。やがて、リアは絶頂を求めて積極的に自分の良いところをなぞった。

「あああっ、ふ、ああ、ゼル、ゼル……」

 ゼルドリックの名を呼びながら自慰をする。リアは涙に滲む目を鏡に向けた。鏡の中の自分は酷くいやらしい顔をしていて、秘部からはとろとろと雫が滴り、ゼルドリックの服を汚していく。彼の顔は興奮を堪えるように歪み、熱の塊が臀部に押し付けられている。リアは好きな男に醜態を晒している自分を恥じながらも、確かに喜びも感じていた。

(私……酷いことしている……。こんなところをゼルに見られてる……。足を大きく開いて、こんなに濡らして……一番見られたくない姿なのに……)

「あ、あああっ……ふ、ああんっ……」

(なのに、何でどこか嬉しいんだろう……?)

 ゼルドリックに強く抱きしめられる。リアはその体温に溺れるように、少しだけ後ろに寄りかかった。

(そっか……ゼルなら、どんな私も受け入れてくれる気がするから……。私がどんな姿を晒しても、ゼルが喜んでくれるなら……私は……)

「リア、リア……俺を好きだと、言ってみろ……俺を、想って……」

 ゼルドリックの荒い息がリアの耳に落ちる。その短く吐かれる息に、リアの胸が高鳴った。ゼルドリックは自分の醜態で確かに興奮している。リアは積極的に指を動かし、彼の言葉に素直に従った。

「ふああっ、あっ、あっ、好き、好きっ……! ゼルっ……! 好き……! ふ、ああああああっ……」

 甘い痺れが走る。絶頂を迎えたリアは、くたりとゼルドリックに寄りかかった。ゼルドリックはリアを強く抱きしめ、彼女の唇を奪った。柔らかく分厚い舌で腔内を暴かれる。リアは快楽から来る涙を流し、ゼルドリックを受け入れた。

「ん、んふっ……あふうっ……」

(私、おかしくなってる)

 熱が身体を巡る。くらくらとする頭で、リアは朧げに思考した。

(異常なのに。こんなのおかしいのに。ゼルの行動を受け入れ始めてる……)

「ちゅ、んんっ、リア……可愛いリア……」

(可愛い、って……言われただけなのに、どうしてこんなに嬉しいの? いくらゼルのことが好きだからって、こんなの受け入れちゃだめなのに。飼われるのは、嫌なのに……)

 リアは混乱に目を瞑った。
 怖いのに愛しい。
 避けなければならないのに期待している。
 自分が、ゼルドリックの手によって壊されていく気がした。

(私、どうなるのかな。これからずっとこんな生活を送るの? ゼルのことしか、考えられなくなっちゃう……)

 ゼルドリックの手が這い回り、身悶えするような強い快楽を与えてくる。リアは涙を滲ませ彼の手を受け入れた。
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