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第2章 氾濫
第1話 旅空
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のんびりと夜空を眺め、命の危険のない穏やかな旅を楽しむ。
俺の探知魔法の端をウロチョロする人間がいるので、気になってツンツクに見て貰った。
王都でも俺の護衛をしてた人だった。
声を掛けて一緒に飯でもと思ったが、見つからない様にしてるのに、バレバレですよと声を掛けるのも失礼かと思い至りこのまま放置することにした。
――ん?
いるよツンツクとオナイギ。ついでに子供のピッピとチッチもついて来た。
あれは、もうすぐ王都を旅立つって時だった。
◇
ツンツクとオナイギ。俺はもう直ぐここを離れる。世話になったね。
(ダンナァ。当然。あっしもついて行きやすぜ! まさか置いて行くつもりじゃ。ござんせんねぇ?)
ツンツク付いて来てくれるの?
(あたぼうよ! 連れ合いもついていきますぜ!)
ピッピとチッチがあたぼう、あたぼう騒いでいる。
こいつらは今年生まれたチビ共でようやく飛べるようになった。
もう少し狩りに慣れたら親離れをするそうだ。
(ダンナさん。よろしゅうに)
そう言ってオナイギも挨拶してくる。
すると2羽との繋がりが強くなり、感覚が通じ合うようになった。
もしかするとこれがテイム?
集中するとツンツクとオナイギの視線から自分を見ることが出来るようだ。
ふっ! ――また器用度が上がったな! 貧乏度が上がってないといいな。
◇
旅の路すがら、上空の2羽の視線で地上を見るのが楽しくて、何度もコケかけたが、おかげで2重視線にも慣れつつある。
さっきはそれを使って、護衛の人を見てみたんだぜ。
俺の連れはモルト、チャム、カロ、ツンツク、オナイギ、ピッピとチッチになる。
俺から何かを頼んでいる訳じゃ無いので、みんな自由にしていた。
おっ! 見えて来たな。今日の野営地に到着だ。
馬車も止まっていて、各々食事の準備をしている。
適当な場所にタープテントを立てて場所を確保し、俺も飯の準備を始める。
鉄板焼の魔道具を出して、猪豚の肉を焼き、野菜を準備する。
俺は野菜には無駄に拘るぜ。
まずは七宝の品種――もみじ玉ねぎ。
淡路島で甘くて旨いと有名な品種だ。
キャベツの品種は――初恋。春系と寒玉を掛け合わせた。甘味の強い品種だぜ。
春に群馬の嬬恋キャベツを見かけたらこいつの率が高い。
こいつを鉄板で焼いて、……ということは?
そうで~す。日本で一番売れてる麺商品でおなじみ”マルちゃんソース焼きそば”。
飯テロと言っても過言ではない、えげつない匂いが辺りに漂う。
「いただきます!」
うんめぇ~! 結局これなのよ。魂に刻まれた味というか、屋外で食べたい味というか。。。
「兄ちゃん旨そうな匂いだな」
よし! ――――釣れた!
「何ですか? あげませんよ」
詳しい情報が欲しいからハードルはあげておこう。
ちゃんと教えてくれるかは分からないけどね。
「まぁ。そう言うねぇ! 金なら払うぜ?」
ちょっと不満そうに俺は言う。
「少しだけなら……」
3玉作ってるから1人だと全然余るけどね。
「お金は要りませんので、何か良い話を聞かせてもえませんか? この辺り初めて来たもので」
「まかせな! この辺りが俺のシマだ」
具無しの麺を皿に盛り、むさいおっさんに渡す。
可愛い野菜を渡すかは……その情報次第だな。
「おい! 兄ちゃん! すげー旨ぇな! 何だこりゃ?」
うるせぇぞ! おっさん! 周りの変なのが寄って来る!
「もうありませんから! ゆっくり味わって下さい!」
辺りに響くように大きい声でけん制する。
寄って来た男どもは舌打ちをしながら戻っていった。
「王都で、はやり出した新しい料理です」
悪ぃな! ――嘘だ。
「あぁ。近頃巷で噂になってる。見たことの無い新しい旨い料理の事か」
この辺りは王都から近いからね。歩いて1週間くらい。
ネスリングスの噂も届いてるみたいだな。
俺の知ってる情報だと、これから行く街の周辺には5つのダンジョンがあり、そこで得られる数々のアイテムが王都に運ばれ、食材や素材として市場を賑わしている。
肉なんかもダンジョンで取れるっていうから、不思議な世界だね。
「冒険者の方ですよね? 冒険の話が聞きたいんですが?」
できれば――――他にもいろいろ。
当然ダンジョンの事は既に調べているが、生の声が聴きたいんだ。
百聞は一見に如かずって言うからね。
「おうさ!」
そう言って、むさおっさんは話し出した。適当に相槌を打ち、話を誘導して有益な情報を選び取る。
初心者は何処のダンジョンから攻略して慣れてくのがいいかとか、稼げるダンジョンは何処かとかだね。
飯のタネだから、本当に重要な事は教えてくれないだろうけど。
結構色々教えてくれたから、野菜と肉をプレゼントだ。情けは人の為ならずってね。
――――夜は更ける。
◇
――――翌日。
俺が起きるといつものように胸から腹の上にモルトが大の字で寝ている。
寝てるよ~をアピールしながら、モルトは薄目でチラチラこっちを見ている。
なんだ! このあざと可愛い生き物は!
モォルト! お前! かぁわぁいいねぇ! そんなことぉ出来るようになったのぉ!
体中を撫でまわすとラー♪ ラー♪ 言いながら喜び転げる。
まぁ。いつもの日常だ。
今日の昼にはダンジョンの拠点になる街に着く。
俺はそこで冒険者に登録して、ダンジョンに慣れながら冒険者として基礎を学んでいくつもりだ。
器用な俺はそれで出来る事が増えるだろうし、貧乏な俺はそこで出来ない事を悲しむのかな?
俺は基本的にコツコツ積み重ねるタイプのはずだ。けっこう応用力もあるんだぜ。
調子に乗って失敗するタイプでもある! キリッ!
一気に成り上がろうなんて一ミリも思わない。
目立た無いのが一番だからね。
朝食の用意をしていると声を掛けられた。
「おはよ! 兄ちゃん今日の朝飯は何喰うんだ?」
あれ? ――変なのに懐かれたっ!
§
外は煌々と照らす太陽が眩い。
その部屋は窓すらも閉ざされ真っ暗だ。そしてボンヤリとした明かりが灯っている。
机に向かって座る一人の男。薄暗く顔はほとんど見えない。
――すると。
かすかに叩かれるドア。
――男はなにも答えない。
しばらく間があり、スルリと開かれる。そして一人の男が入って来る。
初めて男が口を開く。
「首尾は?」
入って来た男が答える。
「はっ。作戦名。エン。トヴァ。トレ。フィ-ラ。フェム。全て準備完了致しました」
机の男が答える。
「そうか。それでは定刻通り作戦を決行する。工作員に命令を伝えろ」
「はっ。承知いたしました」
男はそう答えると入って来た時と同じようにスルリと扉から出て行った。
残った男は身じろぎもしない。ただただ闇を見つめるだけだった。
§
その街を治める領主の男にその連絡が届いたのは朝も早い時間だった。
「複数の怪しい人物が街で目撃されているだと?」
「はい。冒険者ギルドからの報告によるとダンジョンを潜みながら移動する複数のグループがあるようです。街でも同じように気配を消して移動していたとの事です。索敵にすぐれたシーフ系の職業の探知に引っかかったようです」
「対応はどうしている」
「はい。街の警邏とダンジョンの出入り口の警備を強め警戒にあたっております。残念ながら今のところ結果は出ておりません」
「そうか。今後も警戒を頼む」
男はそう言って自分が治める街を窓から眺める。
王国内の食料が年々ひっ迫するなか、この街は王都の食料の一翼を担ってきた。
気も荒いが、気の良い冒険者達が暮らす豊かな街だ。
不穏な報告に表情を曇らせながら、男は王都の方角を見つめる。
この街の平穏はなんとしても守らなければいけない。
果断な決断で改革を推し進める王の為にも、男は詳しい状況を把握するためギルドへと向かった。
俺の探知魔法の端をウロチョロする人間がいるので、気になってツンツクに見て貰った。
王都でも俺の護衛をしてた人だった。
声を掛けて一緒に飯でもと思ったが、見つからない様にしてるのに、バレバレですよと声を掛けるのも失礼かと思い至りこのまま放置することにした。
――ん?
いるよツンツクとオナイギ。ついでに子供のピッピとチッチもついて来た。
あれは、もうすぐ王都を旅立つって時だった。
◇
ツンツクとオナイギ。俺はもう直ぐここを離れる。世話になったね。
(ダンナァ。当然。あっしもついて行きやすぜ! まさか置いて行くつもりじゃ。ござんせんねぇ?)
ツンツク付いて来てくれるの?
(あたぼうよ! 連れ合いもついていきますぜ!)
ピッピとチッチがあたぼう、あたぼう騒いでいる。
こいつらは今年生まれたチビ共でようやく飛べるようになった。
もう少し狩りに慣れたら親離れをするそうだ。
(ダンナさん。よろしゅうに)
そう言ってオナイギも挨拶してくる。
すると2羽との繋がりが強くなり、感覚が通じ合うようになった。
もしかするとこれがテイム?
集中するとツンツクとオナイギの視線から自分を見ることが出来るようだ。
ふっ! ――また器用度が上がったな! 貧乏度が上がってないといいな。
◇
旅の路すがら、上空の2羽の視線で地上を見るのが楽しくて、何度もコケかけたが、おかげで2重視線にも慣れつつある。
さっきはそれを使って、護衛の人を見てみたんだぜ。
俺の連れはモルト、チャム、カロ、ツンツク、オナイギ、ピッピとチッチになる。
俺から何かを頼んでいる訳じゃ無いので、みんな自由にしていた。
おっ! 見えて来たな。今日の野営地に到着だ。
馬車も止まっていて、各々食事の準備をしている。
適当な場所にタープテントを立てて場所を確保し、俺も飯の準備を始める。
鉄板焼の魔道具を出して、猪豚の肉を焼き、野菜を準備する。
俺は野菜には無駄に拘るぜ。
まずは七宝の品種――もみじ玉ねぎ。
淡路島で甘くて旨いと有名な品種だ。
キャベツの品種は――初恋。春系と寒玉を掛け合わせた。甘味の強い品種だぜ。
春に群馬の嬬恋キャベツを見かけたらこいつの率が高い。
こいつを鉄板で焼いて、……ということは?
そうで~す。日本で一番売れてる麺商品でおなじみ”マルちゃんソース焼きそば”。
飯テロと言っても過言ではない、えげつない匂いが辺りに漂う。
「いただきます!」
うんめぇ~! 結局これなのよ。魂に刻まれた味というか、屋外で食べたい味というか。。。
「兄ちゃん旨そうな匂いだな」
よし! ――――釣れた!
「何ですか? あげませんよ」
詳しい情報が欲しいからハードルはあげておこう。
ちゃんと教えてくれるかは分からないけどね。
「まぁ。そう言うねぇ! 金なら払うぜ?」
ちょっと不満そうに俺は言う。
「少しだけなら……」
3玉作ってるから1人だと全然余るけどね。
「お金は要りませんので、何か良い話を聞かせてもえませんか? この辺り初めて来たもので」
「まかせな! この辺りが俺のシマだ」
具無しの麺を皿に盛り、むさいおっさんに渡す。
可愛い野菜を渡すかは……その情報次第だな。
「おい! 兄ちゃん! すげー旨ぇな! 何だこりゃ?」
うるせぇぞ! おっさん! 周りの変なのが寄って来る!
「もうありませんから! ゆっくり味わって下さい!」
辺りに響くように大きい声でけん制する。
寄って来た男どもは舌打ちをしながら戻っていった。
「王都で、はやり出した新しい料理です」
悪ぃな! ――嘘だ。
「あぁ。近頃巷で噂になってる。見たことの無い新しい旨い料理の事か」
この辺りは王都から近いからね。歩いて1週間くらい。
ネスリングスの噂も届いてるみたいだな。
俺の知ってる情報だと、これから行く街の周辺には5つのダンジョンがあり、そこで得られる数々のアイテムが王都に運ばれ、食材や素材として市場を賑わしている。
肉なんかもダンジョンで取れるっていうから、不思議な世界だね。
「冒険者の方ですよね? 冒険の話が聞きたいんですが?」
できれば――――他にもいろいろ。
当然ダンジョンの事は既に調べているが、生の声が聴きたいんだ。
百聞は一見に如かずって言うからね。
「おうさ!」
そう言って、むさおっさんは話し出した。適当に相槌を打ち、話を誘導して有益な情報を選び取る。
初心者は何処のダンジョンから攻略して慣れてくのがいいかとか、稼げるダンジョンは何処かとかだね。
飯のタネだから、本当に重要な事は教えてくれないだろうけど。
結構色々教えてくれたから、野菜と肉をプレゼントだ。情けは人の為ならずってね。
――――夜は更ける。
◇
――――翌日。
俺が起きるといつものように胸から腹の上にモルトが大の字で寝ている。
寝てるよ~をアピールしながら、モルトは薄目でチラチラこっちを見ている。
なんだ! このあざと可愛い生き物は!
モォルト! お前! かぁわぁいいねぇ! そんなことぉ出来るようになったのぉ!
体中を撫でまわすとラー♪ ラー♪ 言いながら喜び転げる。
まぁ。いつもの日常だ。
今日の昼にはダンジョンの拠点になる街に着く。
俺はそこで冒険者に登録して、ダンジョンに慣れながら冒険者として基礎を学んでいくつもりだ。
器用な俺はそれで出来る事が増えるだろうし、貧乏な俺はそこで出来ない事を悲しむのかな?
俺は基本的にコツコツ積み重ねるタイプのはずだ。けっこう応用力もあるんだぜ。
調子に乗って失敗するタイプでもある! キリッ!
一気に成り上がろうなんて一ミリも思わない。
目立た無いのが一番だからね。
朝食の用意をしていると声を掛けられた。
「おはよ! 兄ちゃん今日の朝飯は何喰うんだ?」
あれ? ――変なのに懐かれたっ!
§
外は煌々と照らす太陽が眩い。
その部屋は窓すらも閉ざされ真っ暗だ。そしてボンヤリとした明かりが灯っている。
机に向かって座る一人の男。薄暗く顔はほとんど見えない。
――すると。
かすかに叩かれるドア。
――男はなにも答えない。
しばらく間があり、スルリと開かれる。そして一人の男が入って来る。
初めて男が口を開く。
「首尾は?」
入って来た男が答える。
「はっ。作戦名。エン。トヴァ。トレ。フィ-ラ。フェム。全て準備完了致しました」
机の男が答える。
「そうか。それでは定刻通り作戦を決行する。工作員に命令を伝えろ」
「はっ。承知いたしました」
男はそう答えると入って来た時と同じようにスルリと扉から出て行った。
残った男は身じろぎもしない。ただただ闇を見つめるだけだった。
§
その街を治める領主の男にその連絡が届いたのは朝も早い時間だった。
「複数の怪しい人物が街で目撃されているだと?」
「はい。冒険者ギルドからの報告によるとダンジョンを潜みながら移動する複数のグループがあるようです。街でも同じように気配を消して移動していたとの事です。索敵にすぐれたシーフ系の職業の探知に引っかかったようです」
「対応はどうしている」
「はい。街の警邏とダンジョンの出入り口の警備を強め警戒にあたっております。残念ながら今のところ結果は出ておりません」
「そうか。今後も警戒を頼む」
男はそう言って自分が治める街を窓から眺める。
王国内の食料が年々ひっ迫するなか、この街は王都の食料の一翼を担ってきた。
気も荒いが、気の良い冒険者達が暮らす豊かな街だ。
不穏な報告に表情を曇らせながら、男は王都の方角を見つめる。
この街の平穏はなんとしても守らなければいけない。
果断な決断で改革を推し進める王の為にも、男は詳しい状況を把握するためギルドへと向かった。
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