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第1章 伏龍
第14話 会話
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「それは大丈夫です。まぁ。せっかくなので、早速種を撒きます」
今作ったばかりの二つの3-10-10配合の畝のうち一畝は現地産の豆だ。
よくスープで見かけるやつ。
そうか! おまえか! 旨くもまずくもないと思って悪かったな。今日からうちの子だ。しっかり育てよ!
種を植えてしっかりと鎮圧する。
強く押して土を鎮圧すると、そこへ地中の水分が集まり発芽を助けてくれるんだ。
もう一つの畝には芋だ。
ひし形のジャガイモみたいなやつ。
ホクホクではなく、シャクシャクする食感はゆり根に似てるかな?
細切りにされてよく炒め物に入っている。
昨年収穫された生育の小さい芋を、種イモとして取ってあり、今は半分に切ってある。
農家から譲ってもらった。
これを等間隔に植えてゆく。
鳥の鳴き声が聞こえて、辺りを見回す。
豆って植えるとすぐ鳥に食べられるよね?
遠くで見ていて、人がいなくなると掘り起こして食べちゃうんだ。
日本だとチウラム剤を塗すんだけど。
度々、食害が発生するなら、対策考えないとな。
そう思いながら、俺は木立に止まるツバメくらいの大きさの青い鳥をみていた。
そこには美しい青と緑の鳥が全部で四羽止まっている。
(ダンナ。あっしら肉食ですぜ。豆には興味ねえ)
……っ! しゃべったっ!
「パオラさん。ここら辺の鳥ってしゃべるんですか?」
パオラさんはこちらを心配そうに見ながら。
「やっぱり教会に行って、見てもらいましょう。ねっ!」
「いやいや。頭は大丈夫だと思います。ん?」
そもそもあの青い鳥。鳴いてすらいないし、しゃべったわけじゃないな。
……一応話し掛けてみよう。
「鳥さん私の言ってること分かりますか?」
パオラさんがこちらに近づいてくる。
(ダンナ。あっしの考えてることがわかるんで?)
腕を取り連れていこうとするパオラさんをなだめ、鳥に伝われと思い浮かべる。
(鳥さん何者なの?)
(あっしは、ただのしがない鳥ですさぁ。それより、ダンナがさっき心配していた豆ですが、他の鳥が食べに来たら追っ払ってやりやすよ。その代わり一つお願いを聞いちゃ~くれやせんか?)
これあれだ。
言葉での会話っていうより、イメージが伝わって来て勝手に言葉に変換している感じだな。
鳥がこんなに頭良いとは思えないし、俺の妄想だっだらこえぇけど。
(じつはあっしら巣作りの時期なんでやすが、なかなか良い場所がみつかりやせん。そこで、ガキの頃住んでた人間の作った巣を思い出したんでさぁ。住み心地がよかったなと。あれを用意してくれたら、代わりといっちゃ~なんですが、豆の件はお任せくださぇ)
「パオラさんこの木立に巣箱付けても大丈夫でしょうか?」
パオラさん何言ってんだこいつって顔に書いてある感じで答えてくれた。
「……たぶん許可は下りると思う確約はできないけど....」
(鳥さん許可待ちになります。許可が取れたら設置します。許可が下りなかったらごめんなさい)
(ありがとござんす。ダンナ。豆は安心してくださぇ。しばらくはあっしらが見張っておきやす)
青い鳥と意思を交わしていると俺の周りに数羽の茶色い小鳥が下りて来た。
(なになに? ゴハンくれるの?)
(手伝ったらゴハンくれんの?)
(手伝う! ゴハン)
(ゴハンどこ?)
(ねむい)
小さな子供の騒ぎ声みたいに頭に響く。
青い鳥が初めて、威嚇するように鳴いた。
「ピーヨロ!」
小鳥たちは一斉に飛び立つが、直ぐに足元にまとわりついて、ゴハン、ゴハンとかまびすしく騒ぐ。
君たち何食べるの?
(虫だよ)(草だよ)(種だよ)(だべぇるっ!)(Z・Z・Z)(石)
雑食なの? 本当にスズメみたいだね。
私の植えた種は食べないでね?
ゴハンくれるならゆうこと聞くと伝えてくる。
しょうがないので、アイテムボックスから皿と麦を出して食べさせる。
なんかあったら手伝ってねと伝えながら。
麦を出したら無言になり一心不乱についばんでいる。
あ! 一匹寝た。コテンって倒れた……。
子供の口に飴を突っ込む原理だな。舐めてる間は静かっていう。。。
ホッと一息ついていると。
今度は大きなクモが一匹と小さなクモが数匹足元に近づいてくる。
日本のアシダカグモっぽいのとハエトリクモを二回り大きくしたようなクモ。
大きいクモが挨拶するように足を二本上げる。
ズモォ~とうい表現が近い感覚で、雨の当たらない場所が欲しい。
代わりに野菜に付く虫食べると伝えてくる。
犬小屋みたいの立てればいいかね? それも許可取りしよう。
こうして俺は対害虫への防御対策を手に入れた。
天然農薬を製造する予定だったが、何故か生物農薬が手に入った。
なんじゃこりゃ~!!
今作ったばかりの二つの3-10-10配合の畝のうち一畝は現地産の豆だ。
よくスープで見かけるやつ。
そうか! おまえか! 旨くもまずくもないと思って悪かったな。今日からうちの子だ。しっかり育てよ!
種を植えてしっかりと鎮圧する。
強く押して土を鎮圧すると、そこへ地中の水分が集まり発芽を助けてくれるんだ。
もう一つの畝には芋だ。
ひし形のジャガイモみたいなやつ。
ホクホクではなく、シャクシャクする食感はゆり根に似てるかな?
細切りにされてよく炒め物に入っている。
昨年収穫された生育の小さい芋を、種イモとして取ってあり、今は半分に切ってある。
農家から譲ってもらった。
これを等間隔に植えてゆく。
鳥の鳴き声が聞こえて、辺りを見回す。
豆って植えるとすぐ鳥に食べられるよね?
遠くで見ていて、人がいなくなると掘り起こして食べちゃうんだ。
日本だとチウラム剤を塗すんだけど。
度々、食害が発生するなら、対策考えないとな。
そう思いながら、俺は木立に止まるツバメくらいの大きさの青い鳥をみていた。
そこには美しい青と緑の鳥が全部で四羽止まっている。
(ダンナ。あっしら肉食ですぜ。豆には興味ねえ)
……っ! しゃべったっ!
「パオラさん。ここら辺の鳥ってしゃべるんですか?」
パオラさんはこちらを心配そうに見ながら。
「やっぱり教会に行って、見てもらいましょう。ねっ!」
「いやいや。頭は大丈夫だと思います。ん?」
そもそもあの青い鳥。鳴いてすらいないし、しゃべったわけじゃないな。
……一応話し掛けてみよう。
「鳥さん私の言ってること分かりますか?」
パオラさんがこちらに近づいてくる。
(ダンナ。あっしの考えてることがわかるんで?)
腕を取り連れていこうとするパオラさんをなだめ、鳥に伝われと思い浮かべる。
(鳥さん何者なの?)
(あっしは、ただのしがない鳥ですさぁ。それより、ダンナがさっき心配していた豆ですが、他の鳥が食べに来たら追っ払ってやりやすよ。その代わり一つお願いを聞いちゃ~くれやせんか?)
これあれだ。
言葉での会話っていうより、イメージが伝わって来て勝手に言葉に変換している感じだな。
鳥がこんなに頭良いとは思えないし、俺の妄想だっだらこえぇけど。
(じつはあっしら巣作りの時期なんでやすが、なかなか良い場所がみつかりやせん。そこで、ガキの頃住んでた人間の作った巣を思い出したんでさぁ。住み心地がよかったなと。あれを用意してくれたら、代わりといっちゃ~なんですが、豆の件はお任せくださぇ)
「パオラさんこの木立に巣箱付けても大丈夫でしょうか?」
パオラさん何言ってんだこいつって顔に書いてある感じで答えてくれた。
「……たぶん許可は下りると思う確約はできないけど....」
(鳥さん許可待ちになります。許可が取れたら設置します。許可が下りなかったらごめんなさい)
(ありがとござんす。ダンナ。豆は安心してくださぇ。しばらくはあっしらが見張っておきやす)
青い鳥と意思を交わしていると俺の周りに数羽の茶色い小鳥が下りて来た。
(なになに? ゴハンくれるの?)
(手伝ったらゴハンくれんの?)
(手伝う! ゴハン)
(ゴハンどこ?)
(ねむい)
小さな子供の騒ぎ声みたいに頭に響く。
青い鳥が初めて、威嚇するように鳴いた。
「ピーヨロ!」
小鳥たちは一斉に飛び立つが、直ぐに足元にまとわりついて、ゴハン、ゴハンとかまびすしく騒ぐ。
君たち何食べるの?
(虫だよ)(草だよ)(種だよ)(だべぇるっ!)(Z・Z・Z)(石)
雑食なの? 本当にスズメみたいだね。
私の植えた種は食べないでね?
ゴハンくれるならゆうこと聞くと伝えてくる。
しょうがないので、アイテムボックスから皿と麦を出して食べさせる。
なんかあったら手伝ってねと伝えながら。
麦を出したら無言になり一心不乱についばんでいる。
あ! 一匹寝た。コテンって倒れた……。
子供の口に飴を突っ込む原理だな。舐めてる間は静かっていう。。。
ホッと一息ついていると。
今度は大きなクモが一匹と小さなクモが数匹足元に近づいてくる。
日本のアシダカグモっぽいのとハエトリクモを二回り大きくしたようなクモ。
大きいクモが挨拶するように足を二本上げる。
ズモォ~とうい表現が近い感覚で、雨の当たらない場所が欲しい。
代わりに野菜に付く虫食べると伝えてくる。
犬小屋みたいの立てればいいかね? それも許可取りしよう。
こうして俺は対害虫への防御対策を手に入れた。
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