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第三章 最終都市防衛戦編
第四十五話 幼馴染襲来
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僕がログインしなくなってから、数日が経ったある日。
それは突然の出来事だった。
「たくとぉ!おっはよぉ!!」
聞き覚えのある鬱陶しい声が僕の部屋に響き渡ると同時に、そいつは僕から掛け布団を奪い取った。
ご丁寧にヤツはカーテンも開けてくれたようで、日差しが寝ている僕の顔面を容赦なく照らし続ける。布団も奪われ、日差しで眩しい中、それでも僕は目を開けず再度眠りに就こうとするが、それが叶う事はなかった。
「おっはよぉ~!たくとぉ!!」
「うっせぇぇぇぇ!」
僕は反射的にそう叫んだ、叫ばずにはいられなかった。すると、山河は首をゆっくりと左右に振りはじめ、次に人差し指を立てるとこちらも同様に左右に振って、僕の言動を否定する仕草をした。
「違うぞ、拓斗。朝の挨拶は『おはよう』だぜ?」
「……おはよう。で、山河どうしてお前がここにいるんだ」
「それはもちろん、拓斗を起こしに来たに決まってんじゃん!」
「それは分かってるっての。じゃなくてだな、直接起こしに来た事なんてここ最近なかっただろ?その理由を教えろって言ってんの!」
「とりあえずまずは着替えた方がいいと思うぞ。あまり悠長にしゃべってる時間はないかもよ」
「それってどういう意味?」
サンに尋ねようとした時、ピンポ~ン!とチャイムの音が微かに聞こえた。普段は部屋のドアを閉めているため全く気づかないのだが、今回は山河の手によって閉めずに開いていたため気づけたのだが、それと同時に嫌な予感がした。
なぜそう感じたのかというと、チャイムの音を聞いた山河の反応を見てしまったからだ。
「おっ?思っていたよりも早い到着だな!」
「おい……まさか!」
僕の声を無視するように、山河は肯定も否定もせずに無言で部屋から出ようとしている。
「あ~、もう分かったよ。すぐに支度するから蘇芳院を上手い事、誘導しておいてくれよ!」
「おう、俺に任せておけ」
山河はそう言うと軽い足取りで部屋を出て行った。
僕はというとハンガーラックにかけている衣類から適当に選び着替える。
それから顔を洗い、歯を磨き終えた僕がリビングに向かうと、自分の家のようにくつろぐふたりの姿があった。ひとりは僕が今日風呂上がりに飲むために、昨日買っておいたサイダーを飲んでいる。もうひとりはスマホ片手に親指を器用に動かして、何かを調べているようだ。
サイダーが半分になるまで飲んでところで、蘇芳院はサイダーをテーブルに置いて「おはよう、拓斗君」と挨拶してきた。
「あぁ、おはよう。で、ふたり揃ってこんな朝早く来た理由を教えてもらおうか?」
「その前にわたし、今日まだご飯食べてないのよね」
「そういや、俺もまだ食べてねぇや」
「……はぁ、あまり手の込んだものは作らないからな。そのあと、ちゃんと説明してもらうからな」
「「はーい」」
ふたりは僕に向かって返事をすると、それぞれ僕が来る前と同じ行動をし始めた。
僕はそんなふたりをよそにキッチンに向かい朝食の準備に取り掛かる。
炊飯器を開けて中を確認すると、お茶碗一杯分あるかどうかという微妙な量だった。
「今からご飯を炊いたとしても時間がかかるし、トーストにするか」
オーブンレンジに食パンを3枚並べた後、加熱ボタンを押す。
次に冷蔵庫から卵を5つ取り出しボールに次々と割り入れていった。そこに牛乳、マヨネーズを入れてかき混ぜ、ある程度馴染んだところでスライスチーズを手でちぎって投げ入れ、最後に塩コショウで味を調える。
あとは熱したフライパンにバターを入れて、全体の7割りほど火が通り固まったところで取り出す。付け合わせにはカリカリに焼いたベーコンとグリーンサラダを添えておいた。
「お~、ふたりとも出来たぞ。取りに来~い!」
僕はふたりに声をかける。すると本日、2回目の「「はーい」」という返事とともに、山河は器用に片手に一皿ずつ持ち、蘇芳院は自分の皿を大事そうに両手で持ってテーブルに移動していった。
それから10秒ほど経ったところで、トーストが焼き上がった。僕は香ばしく焼けたトーストを皿に移し替え、テーブルに持っていく。
ジッと皿を見つめ、犬のように忠実に待てを実行している蘇芳院とそれを傍観する山河。
「トーストも焼けたよ」
トーストが乗った皿を真ん中に置くと、ふたりはトーストを1枚ずつ掴み自分の皿に移す。最後の1枚が乗った皿を僕は自分の方に引き寄せる。
「んじゃ~、頂きます」
「「頂きます」」
僕が作った朝食は見る見るうちに無くなっていった。
「「ご馳走さまでした!」」
ふたりは食べ終えると、空になった皿を流し台に持って行く。
3人の中では僕が一番食べるのが遅い。しかも今回のように僕よりも量が多かったとしてもだ。
僕は卵1つで十分なのだけど、あのふたりは最低2つは用意してあげないと食べ終わった後、物欲しそうにこちらを見る事がある。これは昔から変わっておらず、僕がはじめてふたりに料理を振る舞った頃からずっと続いている。
そういう事もあり自分ひとりだけで食べる時は、それほど量は作らないがふたりが食べに来る時は単純に3人前という訳にはいかず、毎回多めに作るようにしている。
それでもほぼ毎回、残らず食べきってくれている。たまに残る事もあるがその時は翌日、僕の昼食になるかと思いきや、そうなった事は一度たりともない。なぜなら、タッパーに入れて蘇芳院が家に持って帰るからだ。
ふたりから遅れて朝食を食べ終えた僕は、食器を洗い水切りラックに置くと、食後のコーヒーを淹れ、ふたりに手渡す。
「ほい、コーヒー」
「ありがとう、拓斗君」
「拓斗、さんきゅう~!」
「それじゃ~、そろそろ理由をお聞かせ願おうかな?」
山河は手に持ったカップをテーブルに置き僕の質問に答えた。
「あ~、それはだな。拓斗、今からテーマパーク行くぞ!」
「……は?」
僕は山河からの唐突な言葉に戸惑い、オウム返しのように言葉を繰り返した。
「僕の聞き違いか?今からテーマパークに行くって聞こえた気がするんだけど……」
「いや、それで合ってる。今日はテーマパークで遊びまくる!」
「えっと、それ初耳なんだけど?」
「そりゃそうだ。だって、俺も六華も一言もお前に言ってないからな」
「な、なるほど?」
僕はふたりに促されるまま、外出の準備を整えていくのであった。
それは突然の出来事だった。
「たくとぉ!おっはよぉ!!」
聞き覚えのある鬱陶しい声が僕の部屋に響き渡ると同時に、そいつは僕から掛け布団を奪い取った。
ご丁寧にヤツはカーテンも開けてくれたようで、日差しが寝ている僕の顔面を容赦なく照らし続ける。布団も奪われ、日差しで眩しい中、それでも僕は目を開けず再度眠りに就こうとするが、それが叶う事はなかった。
「おっはよぉ~!たくとぉ!!」
「うっせぇぇぇぇ!」
僕は反射的にそう叫んだ、叫ばずにはいられなかった。すると、山河は首をゆっくりと左右に振りはじめ、次に人差し指を立てるとこちらも同様に左右に振って、僕の言動を否定する仕草をした。
「違うぞ、拓斗。朝の挨拶は『おはよう』だぜ?」
「……おはよう。で、山河どうしてお前がここにいるんだ」
「それはもちろん、拓斗を起こしに来たに決まってんじゃん!」
「それは分かってるっての。じゃなくてだな、直接起こしに来た事なんてここ最近なかっただろ?その理由を教えろって言ってんの!」
「とりあえずまずは着替えた方がいいと思うぞ。あまり悠長にしゃべってる時間はないかもよ」
「それってどういう意味?」
サンに尋ねようとした時、ピンポ~ン!とチャイムの音が微かに聞こえた。普段は部屋のドアを閉めているため全く気づかないのだが、今回は山河の手によって閉めずに開いていたため気づけたのだが、それと同時に嫌な予感がした。
なぜそう感じたのかというと、チャイムの音を聞いた山河の反応を見てしまったからだ。
「おっ?思っていたよりも早い到着だな!」
「おい……まさか!」
僕の声を無視するように、山河は肯定も否定もせずに無言で部屋から出ようとしている。
「あ~、もう分かったよ。すぐに支度するから蘇芳院を上手い事、誘導しておいてくれよ!」
「おう、俺に任せておけ」
山河はそう言うと軽い足取りで部屋を出て行った。
僕はというとハンガーラックにかけている衣類から適当に選び着替える。
それから顔を洗い、歯を磨き終えた僕がリビングに向かうと、自分の家のようにくつろぐふたりの姿があった。ひとりは僕が今日風呂上がりに飲むために、昨日買っておいたサイダーを飲んでいる。もうひとりはスマホ片手に親指を器用に動かして、何かを調べているようだ。
サイダーが半分になるまで飲んでところで、蘇芳院はサイダーをテーブルに置いて「おはよう、拓斗君」と挨拶してきた。
「あぁ、おはよう。で、ふたり揃ってこんな朝早く来た理由を教えてもらおうか?」
「その前にわたし、今日まだご飯食べてないのよね」
「そういや、俺もまだ食べてねぇや」
「……はぁ、あまり手の込んだものは作らないからな。そのあと、ちゃんと説明してもらうからな」
「「はーい」」
ふたりは僕に向かって返事をすると、それぞれ僕が来る前と同じ行動をし始めた。
僕はそんなふたりをよそにキッチンに向かい朝食の準備に取り掛かる。
炊飯器を開けて中を確認すると、お茶碗一杯分あるかどうかという微妙な量だった。
「今からご飯を炊いたとしても時間がかかるし、トーストにするか」
オーブンレンジに食パンを3枚並べた後、加熱ボタンを押す。
次に冷蔵庫から卵を5つ取り出しボールに次々と割り入れていった。そこに牛乳、マヨネーズを入れてかき混ぜ、ある程度馴染んだところでスライスチーズを手でちぎって投げ入れ、最後に塩コショウで味を調える。
あとは熱したフライパンにバターを入れて、全体の7割りほど火が通り固まったところで取り出す。付け合わせにはカリカリに焼いたベーコンとグリーンサラダを添えておいた。
「お~、ふたりとも出来たぞ。取りに来~い!」
僕はふたりに声をかける。すると本日、2回目の「「はーい」」という返事とともに、山河は器用に片手に一皿ずつ持ち、蘇芳院は自分の皿を大事そうに両手で持ってテーブルに移動していった。
それから10秒ほど経ったところで、トーストが焼き上がった。僕は香ばしく焼けたトーストを皿に移し替え、テーブルに持っていく。
ジッと皿を見つめ、犬のように忠実に待てを実行している蘇芳院とそれを傍観する山河。
「トーストも焼けたよ」
トーストが乗った皿を真ん中に置くと、ふたりはトーストを1枚ずつ掴み自分の皿に移す。最後の1枚が乗った皿を僕は自分の方に引き寄せる。
「んじゃ~、頂きます」
「「頂きます」」
僕が作った朝食は見る見るうちに無くなっていった。
「「ご馳走さまでした!」」
ふたりは食べ終えると、空になった皿を流し台に持って行く。
3人の中では僕が一番食べるのが遅い。しかも今回のように僕よりも量が多かったとしてもだ。
僕は卵1つで十分なのだけど、あのふたりは最低2つは用意してあげないと食べ終わった後、物欲しそうにこちらを見る事がある。これは昔から変わっておらず、僕がはじめてふたりに料理を振る舞った頃からずっと続いている。
そういう事もあり自分ひとりだけで食べる時は、それほど量は作らないがふたりが食べに来る時は単純に3人前という訳にはいかず、毎回多めに作るようにしている。
それでもほぼ毎回、残らず食べきってくれている。たまに残る事もあるがその時は翌日、僕の昼食になるかと思いきや、そうなった事は一度たりともない。なぜなら、タッパーに入れて蘇芳院が家に持って帰るからだ。
ふたりから遅れて朝食を食べ終えた僕は、食器を洗い水切りラックに置くと、食後のコーヒーを淹れ、ふたりに手渡す。
「ほい、コーヒー」
「ありがとう、拓斗君」
「拓斗、さんきゅう~!」
「それじゃ~、そろそろ理由をお聞かせ願おうかな?」
山河は手に持ったカップをテーブルに置き僕の質問に答えた。
「あ~、それはだな。拓斗、今からテーマパーク行くぞ!」
「……は?」
僕は山河からの唐突な言葉に戸惑い、オウム返しのように言葉を繰り返した。
「僕の聞き違いか?今からテーマパークに行くって聞こえた気がするんだけど……」
「いや、それで合ってる。今日はテーマパークで遊びまくる!」
「えっと、それ初耳なんだけど?」
「そりゃそうだ。だって、俺も六華も一言もお前に言ってないからな」
「な、なるほど?」
僕はふたりに促されるまま、外出の準備を整えていくのであった。
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