9 / 63
第一章 正式サービス開始編
第九話 幼馴染としてのルール
しおりを挟む
まぁこれはこれでありかもしれない。
何か買い忘れなどがあった時にそのエリアにわざわざ戻らないと行けないのは、正直面倒くさかったりする。この仕様ならそのエリアに戻らなくても、今いるエリアで購入する事が可能になる。とは言ってもそのエリアでしか購入する事が出来ない商品などもありそうだ。
南西エリアだけでこれなら、クローズドベータテストでは実装されていなかった他のエリアは、一体どうなっているのか興味が湧いてきた。
だが、まずはそれよりも装備を整えないといけないな。
僕と同じように街並みの変化に驚き、キョロキョロ周囲を見渡すふたりに声をかける。
「なぁ一緒に店を見て回るよりも各自で回らないか?で、買い物が終わったらあのカフェで合流しよう」
僕はコーヒーのいい香りがしている茶色の壁と古びた看板の哀愁漂うモダンなカフェを指差す。
「えぇ分かったわ。それにしてもタクトは本当にあ~いう感じの好きよね」
「だよなぁ。まぁそれでこそタクトって感じがするけどな!」
「えっ、普通にカッコいいだろ!んじゃ、解散!!」
僕達はそれぞれ別れて自分の装備を購入するべく店舗を回る。
その後、目的のものを購入し終えた僕は、一足早くカフェのカウンター席で背もたれのある木製のイスに座り、アイスコーヒーを飲みつつふたりが来るのを待っている。
僕にアイスコーヒーを淹れてくれたカフェのマスターは、白髪のオールバックにカフェコートを着たダンディなNPC。あんな年の取り方をしたいなと思えるほど、仕草や客への態度、どれをとっても素晴らしいの一言。
それにしてもクローズドベータテストでも思ったけど、このゲームのNPCって本当に人間が操作してるんじゃないかと錯覚してしまうほどリアルな動きをする。
このアイスコーヒーも普通に美味しいし、やるなマスター。
別にゲーム内で飲食をしたからといって、それで実際にお腹がふくれるという事はない。ただ味や香り、食感などは感じる事は出来る。
お金はどうしたかというと、クローズドベータテスト時では所持金0リィンからだったが、正式サービスでは最初から1,000リィン持っていたのでそれで支払っている。
しかも最初に購入する武器と防具は無料だったので、実際に僕が購入したものは左手装備用のダガーと今味わっているアイスコーヒーのみ。本当は革の帽子も欲しかったが、今回は諦める事にした。
ついでに言うとダガーは800リィンでこのアイスコーヒーは200リィン……うん、これで文無しに確定したって事です。
お金がもうないって事は、回復アイテムであるポーションも当然購入していない。というかどっちにしろポーション1個5,000リィンなので、あろうがなかろうが買えないんだけど、このゲームの消耗品の物価本当におかしいって……。
僕の装備は前回と同様でショートソードにダガー、それとレザーアーマーにしておいた。
カランコロンカランコロン。
グラスをタオルで拭きながらマスターは、入店したプレイヤーを一瞥し「いらっしゃいませ」と、これまた渋い声で挨拶している。
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ。
ふたり分の足音がこちらに向かって近づいてくる。
両隣のイスにその足音を奏でていたプレイヤーがそれぞれ座り、片方はアイスカフェモカをもうひとりはパインジュースを注文していた。
マスターは「かしこまりました」とふたりに返答する。
僕は早速左右にいるサンと修羅刹の装備を確認する。何というかクローズドベータテスト時代、三か月前に見た装備そのものだった。
「それでサンも修羅刹も装備は結局それを選んだのか」
「いやいやいや、タクトも他人の事言えないだろ」
「そうよねぇ、しかも一番乗りって事はわたしたち以上に即決だったってわけでしょ?」
「いやまぁ、そうなんだよな。結局あの頃装備していたものが一番しっくりとくるんだから……仕方ない」
「「分かる~」」
ふたりは僕の意見に幼馴染特有の息ぴったしのやつで同意していた。
サンと修羅刹の前にそれぞれ注文したアイスカフェモカとパインジュースが置かれる。待っていましたと言わんばかりにストローに口をつけ飲み始めた。
パインジュースが半分ぐらいになるまで飲んでからサンは、このゲームの飲食について感想を述べる。それに追随するように修羅刹もしゃべり始めた。
「やっぱこのゲームの食べ物全般普通に美味いよな、他のゲームとはクオリティが全然違う。つうか、クローズドベータテストよりもさらに美味くなってないか」
「クローズドベータテストの時はダンジョンにずっと潜ってたから、知らなかったけど……本当に美味しいわね。しかも、どれだけ飲んでも食べてもカロリー0とかほんっと信じられないわ!?」
修羅刹はアイスカフェモカが入ったグラスを持ち上げたり傾けたりして、ひたすらに感動している。
僕はアイスカフェモカに感動している修羅刹とパインジュースを飲み干し残念そうにしているサンにこのあとの予定について相談した。
「それでこのあとどうする?」
「コロシアムがあるエリアはまだ未実装らしいが、それ以外のエリアは実装したって公式に書いてあったから、まずはギルドや酒場を見に行くってのはどうだ?」
「サンはそう言ってるが、修羅刹はどうしたい?」
「ダンジョンに今すぐ行きたいってのもあるけど、街を見て回るのもいいかもしれないわね」
「んじゃ、それで決まり。いまは南西エリアにいるから、南東エリアの酒場を見てから北東エリアに向かう感じで」
マスターに代金を支払い僕達はカフェを後にした。
南東エリアに向かっている道中、僕はログイン時に気になっていた事をサンに質問した。
「なぁサン、ちょっと聞いてもいいか?」
「お?なんだ??」
「あのさー、正式サービスってこのゲームというかなんか購入しなくても出来るものなのか?」
「あぁもちろん購入しないとプレイ出来ないぞ」
僕の質問に普通に『購入しないとプレイ出来ない』と告げる。
あれ……僕買った記憶がないのだが……。
戸惑っている僕に対してサンはあっけらかんに話を続けた。
「だから、タクトと修羅刹の分は俺様が購入しておいた」
「「えっ??」」
今度は僕と修羅刹の声が重なる。
「マジ……マジか!支払う、支払うから金額教えろ!!」
「そぉよ!教えなさい、サン!!幼馴染だからこそ、こういうのはダメよ!!」
僕と修羅刹はサンの行為について問い詰める。修羅刹が言ったように幼馴染だからこそ、お金の貸し借りや奢るなどの行為はしないようにしている。
それが例え1歳年上の山河だとしても、それが僕達の決めた絶対的なルール。
だが、こういう時の山河はなかなか頑固なのも僕達は知っている。
山河はサンとしてプレイしている時に使用している一人称の『俺様』が『俺』に変化している事も気にせず反論する。
「絶対に教えない、俺が!俺から誘ったんだからゲーム代を支払うのは当たり前だろうが!!」
「そうだとしても今は僕も修羅刹も自ら進んで遊んでいる!だから、サンが僕達の分まで支払う必要はないって言ってるんだ!!」
そこから口論となりヒートアップしようとしてた時、普段なら一番暴走する修羅刹が横やりを入れ中断してきた。
「ふたりとも……この件についてはまたあとで話し合いましょう」
修羅刹は僕とサンの肩を叩き周りを見るように促してきた。そこで僕が目にしたものは、周囲のプレイヤー達の冷たい視線だった。
僕はサンはすぐに目を合わせ「あとで話し合おう」とアイコンタクトによる意思疎通を図るのであった。
何か買い忘れなどがあった時にそのエリアにわざわざ戻らないと行けないのは、正直面倒くさかったりする。この仕様ならそのエリアに戻らなくても、今いるエリアで購入する事が可能になる。とは言ってもそのエリアでしか購入する事が出来ない商品などもありそうだ。
南西エリアだけでこれなら、クローズドベータテストでは実装されていなかった他のエリアは、一体どうなっているのか興味が湧いてきた。
だが、まずはそれよりも装備を整えないといけないな。
僕と同じように街並みの変化に驚き、キョロキョロ周囲を見渡すふたりに声をかける。
「なぁ一緒に店を見て回るよりも各自で回らないか?で、買い物が終わったらあのカフェで合流しよう」
僕はコーヒーのいい香りがしている茶色の壁と古びた看板の哀愁漂うモダンなカフェを指差す。
「えぇ分かったわ。それにしてもタクトは本当にあ~いう感じの好きよね」
「だよなぁ。まぁそれでこそタクトって感じがするけどな!」
「えっ、普通にカッコいいだろ!んじゃ、解散!!」
僕達はそれぞれ別れて自分の装備を購入するべく店舗を回る。
その後、目的のものを購入し終えた僕は、一足早くカフェのカウンター席で背もたれのある木製のイスに座り、アイスコーヒーを飲みつつふたりが来るのを待っている。
僕にアイスコーヒーを淹れてくれたカフェのマスターは、白髪のオールバックにカフェコートを着たダンディなNPC。あんな年の取り方をしたいなと思えるほど、仕草や客への態度、どれをとっても素晴らしいの一言。
それにしてもクローズドベータテストでも思ったけど、このゲームのNPCって本当に人間が操作してるんじゃないかと錯覚してしまうほどリアルな動きをする。
このアイスコーヒーも普通に美味しいし、やるなマスター。
別にゲーム内で飲食をしたからといって、それで実際にお腹がふくれるという事はない。ただ味や香り、食感などは感じる事は出来る。
お金はどうしたかというと、クローズドベータテスト時では所持金0リィンからだったが、正式サービスでは最初から1,000リィン持っていたのでそれで支払っている。
しかも最初に購入する武器と防具は無料だったので、実際に僕が購入したものは左手装備用のダガーと今味わっているアイスコーヒーのみ。本当は革の帽子も欲しかったが、今回は諦める事にした。
ついでに言うとダガーは800リィンでこのアイスコーヒーは200リィン……うん、これで文無しに確定したって事です。
お金がもうないって事は、回復アイテムであるポーションも当然購入していない。というかどっちにしろポーション1個5,000リィンなので、あろうがなかろうが買えないんだけど、このゲームの消耗品の物価本当におかしいって……。
僕の装備は前回と同様でショートソードにダガー、それとレザーアーマーにしておいた。
カランコロンカランコロン。
グラスをタオルで拭きながらマスターは、入店したプレイヤーを一瞥し「いらっしゃいませ」と、これまた渋い声で挨拶している。
コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ。
ふたり分の足音がこちらに向かって近づいてくる。
両隣のイスにその足音を奏でていたプレイヤーがそれぞれ座り、片方はアイスカフェモカをもうひとりはパインジュースを注文していた。
マスターは「かしこまりました」とふたりに返答する。
僕は早速左右にいるサンと修羅刹の装備を確認する。何というかクローズドベータテスト時代、三か月前に見た装備そのものだった。
「それでサンも修羅刹も装備は結局それを選んだのか」
「いやいやいや、タクトも他人の事言えないだろ」
「そうよねぇ、しかも一番乗りって事はわたしたち以上に即決だったってわけでしょ?」
「いやまぁ、そうなんだよな。結局あの頃装備していたものが一番しっくりとくるんだから……仕方ない」
「「分かる~」」
ふたりは僕の意見に幼馴染特有の息ぴったしのやつで同意していた。
サンと修羅刹の前にそれぞれ注文したアイスカフェモカとパインジュースが置かれる。待っていましたと言わんばかりにストローに口をつけ飲み始めた。
パインジュースが半分ぐらいになるまで飲んでからサンは、このゲームの飲食について感想を述べる。それに追随するように修羅刹もしゃべり始めた。
「やっぱこのゲームの食べ物全般普通に美味いよな、他のゲームとはクオリティが全然違う。つうか、クローズドベータテストよりもさらに美味くなってないか」
「クローズドベータテストの時はダンジョンにずっと潜ってたから、知らなかったけど……本当に美味しいわね。しかも、どれだけ飲んでも食べてもカロリー0とかほんっと信じられないわ!?」
修羅刹はアイスカフェモカが入ったグラスを持ち上げたり傾けたりして、ひたすらに感動している。
僕はアイスカフェモカに感動している修羅刹とパインジュースを飲み干し残念そうにしているサンにこのあとの予定について相談した。
「それでこのあとどうする?」
「コロシアムがあるエリアはまだ未実装らしいが、それ以外のエリアは実装したって公式に書いてあったから、まずはギルドや酒場を見に行くってのはどうだ?」
「サンはそう言ってるが、修羅刹はどうしたい?」
「ダンジョンに今すぐ行きたいってのもあるけど、街を見て回るのもいいかもしれないわね」
「んじゃ、それで決まり。いまは南西エリアにいるから、南東エリアの酒場を見てから北東エリアに向かう感じで」
マスターに代金を支払い僕達はカフェを後にした。
南東エリアに向かっている道中、僕はログイン時に気になっていた事をサンに質問した。
「なぁサン、ちょっと聞いてもいいか?」
「お?なんだ??」
「あのさー、正式サービスってこのゲームというかなんか購入しなくても出来るものなのか?」
「あぁもちろん購入しないとプレイ出来ないぞ」
僕の質問に普通に『購入しないとプレイ出来ない』と告げる。
あれ……僕買った記憶がないのだが……。
戸惑っている僕に対してサンはあっけらかんに話を続けた。
「だから、タクトと修羅刹の分は俺様が購入しておいた」
「「えっ??」」
今度は僕と修羅刹の声が重なる。
「マジ……マジか!支払う、支払うから金額教えろ!!」
「そぉよ!教えなさい、サン!!幼馴染だからこそ、こういうのはダメよ!!」
僕と修羅刹はサンの行為について問い詰める。修羅刹が言ったように幼馴染だからこそ、お金の貸し借りや奢るなどの行為はしないようにしている。
それが例え1歳年上の山河だとしても、それが僕達の決めた絶対的なルール。
だが、こういう時の山河はなかなか頑固なのも僕達は知っている。
山河はサンとしてプレイしている時に使用している一人称の『俺様』が『俺』に変化している事も気にせず反論する。
「絶対に教えない、俺が!俺から誘ったんだからゲーム代を支払うのは当たり前だろうが!!」
「そうだとしても今は僕も修羅刹も自ら進んで遊んでいる!だから、サンが僕達の分まで支払う必要はないって言ってるんだ!!」
そこから口論となりヒートアップしようとしてた時、普段なら一番暴走する修羅刹が横やりを入れ中断してきた。
「ふたりとも……この件についてはまたあとで話し合いましょう」
修羅刹は僕とサンの肩を叩き周りを見るように促してきた。そこで僕が目にしたものは、周囲のプレイヤー達の冷たい視線だった。
僕はサンはすぐに目を合わせ「あとで話し合おう」とアイコンタクトによる意思疎通を図るのであった。
14
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
俺のギフト【草】は草を食うほど強くなるようです ~クズギフトの息子はいらないと追放された先が樹海で助かった~
草乃葉オウル
ファンタジー
★お気に入り登録お願いします!★
男性向けHOTランキングトップ10入り感謝!
王国騎士団長の父に自慢の息子として育てられた少年ウォルト。
だが、彼は14歳の時に行われる儀式で【草】という謎のギフトを授かってしまう。
周囲の人間はウォルトを嘲笑し、強力なギフトを求めていた父は大激怒。
そんな父を「顔真っ赤で草」と煽った結果、ウォルトは最果ての樹海へ追放されてしまう。
しかし、【草】には草が持つ効能を増幅する力があった。
そこらへんの薬草でも、ウォルトが食べれば伝説級の薬草と同じ効果を発揮する。
しかも樹海には高額で取引される薬草や、絶滅したはずの幻の草もそこら中に生えていた。
あらゆる草を食べまくり最強の力を手に入れたウォルトが樹海を旅立つ時、王国は思い知ることになる。
自分たちがとんでもない人間を解き放ってしまったことを。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる