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1章 ギャルゲーの悪役子息に転生しました。

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『それでは、その神子様の杖を縮めてください』

えっと・・・・・

「それってどうやるんだ?」

俺知らない。この人、説明忘れすぎだと思う。

『神子様の改変能力は、物体の縮小はできますが、拡大はできません。というわけで、その杖を縮小してください』

「なんで縮小するんだ?」

そこ、説明しようよ。

『その杖で、魔法石に魔法文字を書くからです』

なるほど・・・・・それ、先に説明して欲しい。

『精霊神の神子フェルディナンドが命ずる 世界よ 我が望む姿へ 改変せよ 

 改変 精霊神フェルディナンドの杖→縮小』

鉛筆くらいのサイズになった、この能力マジチート。

「縮小で来たぞ」

『はい、それではこの魔法石に魔法文字を書いていきます。こちらが、魔法文字の本です』

古びた、赤い本で、表紙に変な文字が書いてある。「アカッシクレコード閲覧端末 魔法文字専用」・・・・ん?なんで普通に読めるんだ?見たことない文字なのに。

「この文字、知らないはずなのになんで読めるんだ?」

『この文字は、神界の共通言語ですから、神々の関係者なら、学んでいなくても理解することができるのです』

なるほど。

「理解できた」

『それは、精霊神様からの贈り物ですから、神子様のものです。その本の使い方を説明します。
 その本に触れながら、魔法石が持ってほしい効果を言ってください。そしたら勝手にページが開いて、その効果を持つ魔法文字が現れます。そして、その魔法文字を杖で、魔法石に書きます』

なんか、その本すごいな。チートアイテムだ。

「すごい本だな」

『精霊神様が、直々お創りになられたものですから。それでは早速、婚約者様へのお見舞いの品を作りますよ』

エッヘンと、大きな胸を張るアイビリアン様。色々忘れすぎてる説明多すぎるのに、大丈夫かな?
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