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Call of buddha
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打ち合わせと準備に時間を使い2日後の深夜。軽バンで雲海さんを寺まで拾いに行き、悪霊退治の現場に向かった。
雲海さんが戦えるのは知っているが、それを見たのはダンジョンスタンピードの時であれからだいぶ時間も経っている。そこで改めて軽く手合せしたりして、互いの戦闘スタイルを確認したのだ。まぁストリートファイトのように寺の境内でバトってて、参拝客を驚かせたりしてしまったが。
今夜の仕事も企業案件で、場所は六本木にある大型オフィスビル。
その地下駐車場に出没する悪霊を、退治してほしいという依頼。すでに何人も被害者が出ていて、そのオフィスビルの警備を任されている会社に、なんとかしろとテナントから強い苦情が寄せられての依頼らしい。
なので現場に到着すると、待っていたのはその警備会社の中年社員だった。
「いやぁ、お待ちしてました!ささ、さぁ!こちらへどうぞ!」
そして車を降りると、笑顔と丁寧な挨拶で案内される。雲海さんが。
(うん、まぁそうなるよな…)
オレの車できたので、ここまで運転してきたのも当然オレ。
そんな車から私服姿のマッチョと袈裟を着た坊さんが降りてくれば、どう考えても悪霊退治のメインは坊主の雲海さんで、マッチョなオレは護衛か従者にしか見えなかったのだろう。
そんな警備員の対応に雲海さんが何度も振り返りながらオレに問いたげな表情をみせるが、それに苦笑の頷きで返しそのまま進むよう促す。ここは勘違いでもそうした方が協力的に動いてくれそうなので、特に訂正することもなく後に付いて警備室まで案内されていく。
そうして警備室に入ると、早速といった感じで警備員のオッサンが壁一面に並んだディスプレイのひとつを指差す。
「ホラ見て!コレ!映ってるでしょバッチリ!こいつらに困ってるんですよ~!」
その指差された画面の映像に注目してみると、たしか暗い地下駐車場を白い人影が濃くなったり薄くなったりしながらウロついている。
「ああ、確かに」
そうして説明を続ける警備のオッサンによると、幸いまだ死者こそ出ていなものの地下駐車場を出る時におどかされて車が事故ったり、精神錯乱状態になって救急車で運ばれたりと被害が相次いでいるとのこと。
「ここの警備室も地下駐車場に近いからねェ。何時あいつらがここに飛び込んでくるかと思うと、気が気じゃないんだよ~」
「はぁ。では戦闘になればそういった事も起こりうるので、先にお守りを渡しておきましょう」
そこでオレはその場にいた3人の警備員に、紙に包んだお浄め塩を渡していく。
「もし悪霊に襲われたら、それを相手に撒くか自分にふりかけるかしてください」
紙にはスキルで生み出した大さじ3ほどの聖なる塩が包んであるので、ゾンビなら3体、レッサーゴーストでも2体は倒せるはず。
「ほんとに、大丈夫ですかね?」
「まぁ念の為です。もちろんコチラに来ないよう、反対側に向け攻めていきますから」
そう警備員らを安心させると、準備のため一度車へと戻ることに。
そこで雲海さんは袈裟に具足をつけた弁慶スタイルに。頭にはいつもの金の飾りがついた鉢金を巻き、武器は錫杖を装備。雲海さんは刃先が十字になった槍を使いたがったが、今日それは必要ないと錫杖に変えてもらった。
で、オレもまた蟲王スーツ姿に変身し、ミスリル靴ベラを装備。そしてまだ連携が取り慣れていないので、フェイスオープンの兜状態でアイコンタクトを送れるようにしておく。
こうして武装を終え警備室に再び向かうと、警備員にはモニターで監視しておくように伝え、警備室にほど近い地下駐車場へと続く鉄扉の前まで来た。
「さて、ここからが本番ですが、まずはお経を試してみましょうか」
「お経…ですか?」
「ええ。神を降ろした相撲取りたちはその神気をまとい、モンスターを弱体化できたそうですから。なので仏教のお経でもなにか効果があるのか、試してみる価値はあると思うのです」
「なるほど、これは信心が試されそうですね…」
「ま、そう深く考えずに。気になったことはなんでも試してみるスタイルなだけですよ」
「わかりました。ではやってみましょう!」
そうして目配せでタイミングを計ると、オレが扉を開け放つのと同時に雲海さんがシャンと錫杖をつき、お経を唱えながら歩き出す。それにオレは雲海さんの集中を乱さぬよう先行しつつ、オーラを発し周囲の気配を探る。
(うむ…、けっこういるな…)
ダンジョンから湧いた死霊系モンスターも、陽のあたらず気の澱んだような場所が好き。
それに照らし合わせると、この地下駐車場もまた彼らの好みそうな気の澱みを感じる。そして金ぴかマッチョがオーラを発したり、錫杖ふった坊主がお経を唱えたりしたことで、地下駐車場にいた悪霊たちが集まり出してきた。
だが、攻撃する素振りでコチラに近づいて来た霊たちの耳にお経が届たのか。ハタと動きを止めると、不思議そうにその目鼻立ちのハッキリとしない青白い顔を雲海さんに向けた。
(あれ、なんだこの反応…)
効いているのかいないのか。微妙といえば微妙なので、ちょっとどう判断していいのか分からない。でもオレ単体でいる時には容赦なく襲いかかってくるので、これは雲海さんのお経になんらかの効果があったといえるのでは。
「お経によって、霊が鎮静化してるみたいですよ雲海さん」
その声に、お経をあげる声量を増し声を張って応える雲海さん。するとさらに、蠢いていた悪霊たちがその動きを止める。
(おお…、効いてるぞ)
バーンと霊たちをやっつけてしまうターンアンデッド的なことは起きなかったものの、お経を聞いた霊たちからは蟲笛によって怒りを静められた蟲の如く、攻撃色が消えたのだ。でもダンジョンモンスターが仏教徒とも思えんし、視た感じ「あ~なんか知らんけど、この音落ち着くわ~」ってな受け止め方っぽい。雲海さんも自身の声に魔力をのせて、お経を発してるようだし。
そこでさらに、雲海さんの持つ錫杖に聖なる塩の結晶を付着させ練り歩いてもらう。
と、やがてフラフラと近づいて来たレッサーゴーストが勝手に錫杖に触れ、そのまま自滅していくではないか。その様子は普段オレがしている殺伐とした心霊バトルとはまるで違い、まるで鎮魂の儀式といった様相。
(うむむ、これはなんとも。奥が深い…)
お経を唱えるだけで、ノーダメで次々レッサーゴーストを消していく雲海さん。
聖なる塩によるダメージなのは、確かであろう。が、いつも聞くあのけたたましい断末魔がまるで起きない。それはまるで、ゴーストたちが消える事を納得したうえで、静かに消えていくようだ。
(すごいぞ雲海さん、なんという御仏パワーだ…)
こうして、鎮魂の儀式によって地下駐車場からはすべての悪霊が消えたのだった。
雲海さんが戦えるのは知っているが、それを見たのはダンジョンスタンピードの時であれからだいぶ時間も経っている。そこで改めて軽く手合せしたりして、互いの戦闘スタイルを確認したのだ。まぁストリートファイトのように寺の境内でバトってて、参拝客を驚かせたりしてしまったが。
今夜の仕事も企業案件で、場所は六本木にある大型オフィスビル。
その地下駐車場に出没する悪霊を、退治してほしいという依頼。すでに何人も被害者が出ていて、そのオフィスビルの警備を任されている会社に、なんとかしろとテナントから強い苦情が寄せられての依頼らしい。
なので現場に到着すると、待っていたのはその警備会社の中年社員だった。
「いやぁ、お待ちしてました!ささ、さぁ!こちらへどうぞ!」
そして車を降りると、笑顔と丁寧な挨拶で案内される。雲海さんが。
(うん、まぁそうなるよな…)
オレの車できたので、ここまで運転してきたのも当然オレ。
そんな車から私服姿のマッチョと袈裟を着た坊さんが降りてくれば、どう考えても悪霊退治のメインは坊主の雲海さんで、マッチョなオレは護衛か従者にしか見えなかったのだろう。
そんな警備員の対応に雲海さんが何度も振り返りながらオレに問いたげな表情をみせるが、それに苦笑の頷きで返しそのまま進むよう促す。ここは勘違いでもそうした方が協力的に動いてくれそうなので、特に訂正することもなく後に付いて警備室まで案内されていく。
そうして警備室に入ると、早速といった感じで警備員のオッサンが壁一面に並んだディスプレイのひとつを指差す。
「ホラ見て!コレ!映ってるでしょバッチリ!こいつらに困ってるんですよ~!」
その指差された画面の映像に注目してみると、たしか暗い地下駐車場を白い人影が濃くなったり薄くなったりしながらウロついている。
「ああ、確かに」
そうして説明を続ける警備のオッサンによると、幸いまだ死者こそ出ていなものの地下駐車場を出る時におどかされて車が事故ったり、精神錯乱状態になって救急車で運ばれたりと被害が相次いでいるとのこと。
「ここの警備室も地下駐車場に近いからねェ。何時あいつらがここに飛び込んでくるかと思うと、気が気じゃないんだよ~」
「はぁ。では戦闘になればそういった事も起こりうるので、先にお守りを渡しておきましょう」
そこでオレはその場にいた3人の警備員に、紙に包んだお浄め塩を渡していく。
「もし悪霊に襲われたら、それを相手に撒くか自分にふりかけるかしてください」
紙にはスキルで生み出した大さじ3ほどの聖なる塩が包んであるので、ゾンビなら3体、レッサーゴーストでも2体は倒せるはず。
「ほんとに、大丈夫ですかね?」
「まぁ念の為です。もちろんコチラに来ないよう、反対側に向け攻めていきますから」
そう警備員らを安心させると、準備のため一度車へと戻ることに。
そこで雲海さんは袈裟に具足をつけた弁慶スタイルに。頭にはいつもの金の飾りがついた鉢金を巻き、武器は錫杖を装備。雲海さんは刃先が十字になった槍を使いたがったが、今日それは必要ないと錫杖に変えてもらった。
で、オレもまた蟲王スーツ姿に変身し、ミスリル靴ベラを装備。そしてまだ連携が取り慣れていないので、フェイスオープンの兜状態でアイコンタクトを送れるようにしておく。
こうして武装を終え警備室に再び向かうと、警備員にはモニターで監視しておくように伝え、警備室にほど近い地下駐車場へと続く鉄扉の前まで来た。
「さて、ここからが本番ですが、まずはお経を試してみましょうか」
「お経…ですか?」
「ええ。神を降ろした相撲取りたちはその神気をまとい、モンスターを弱体化できたそうですから。なので仏教のお経でもなにか効果があるのか、試してみる価値はあると思うのです」
「なるほど、これは信心が試されそうですね…」
「ま、そう深く考えずに。気になったことはなんでも試してみるスタイルなだけですよ」
「わかりました。ではやってみましょう!」
そうして目配せでタイミングを計ると、オレが扉を開け放つのと同時に雲海さんがシャンと錫杖をつき、お経を唱えながら歩き出す。それにオレは雲海さんの集中を乱さぬよう先行しつつ、オーラを発し周囲の気配を探る。
(うむ…、けっこういるな…)
ダンジョンから湧いた死霊系モンスターも、陽のあたらず気の澱んだような場所が好き。
それに照らし合わせると、この地下駐車場もまた彼らの好みそうな気の澱みを感じる。そして金ぴかマッチョがオーラを発したり、錫杖ふった坊主がお経を唱えたりしたことで、地下駐車場にいた悪霊たちが集まり出してきた。
だが、攻撃する素振りでコチラに近づいて来た霊たちの耳にお経が届たのか。ハタと動きを止めると、不思議そうにその目鼻立ちのハッキリとしない青白い顔を雲海さんに向けた。
(あれ、なんだこの反応…)
効いているのかいないのか。微妙といえば微妙なので、ちょっとどう判断していいのか分からない。でもオレ単体でいる時には容赦なく襲いかかってくるので、これは雲海さんのお経になんらかの効果があったといえるのでは。
「お経によって、霊が鎮静化してるみたいですよ雲海さん」
その声に、お経をあげる声量を増し声を張って応える雲海さん。するとさらに、蠢いていた悪霊たちがその動きを止める。
(おお…、効いてるぞ)
バーンと霊たちをやっつけてしまうターンアンデッド的なことは起きなかったものの、お経を聞いた霊たちからは蟲笛によって怒りを静められた蟲の如く、攻撃色が消えたのだ。でもダンジョンモンスターが仏教徒とも思えんし、視た感じ「あ~なんか知らんけど、この音落ち着くわ~」ってな受け止め方っぽい。雲海さんも自身の声に魔力をのせて、お経を発してるようだし。
そこでさらに、雲海さんの持つ錫杖に聖なる塩の結晶を付着させ練り歩いてもらう。
と、やがてフラフラと近づいて来たレッサーゴーストが勝手に錫杖に触れ、そのまま自滅していくではないか。その様子は普段オレがしている殺伐とした心霊バトルとはまるで違い、まるで鎮魂の儀式といった様相。
(うむむ、これはなんとも。奥が深い…)
お経を唱えるだけで、ノーダメで次々レッサーゴーストを消していく雲海さん。
聖なる塩によるダメージなのは、確かであろう。が、いつも聞くあのけたたましい断末魔がまるで起きない。それはまるで、ゴーストたちが消える事を納得したうえで、静かに消えていくようだ。
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