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*side story of Christmas*
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今日はクリスマスということもあり、うちのアパートに皆が集まってカニパを愉しんでいた。
「あぁ、うめぇ~!」
「コラ、シャークったらまたカニばっかり食べてェ~」
「へへ~ん、いいんだも~ん!」
だがそんな幸せ空間に、突如窓ガラスをぶち破り何者かが転がり込んできたのだった。
『がしゃ~~んッ!』
「「「きゃああ!」」」
と、悲鳴が上がりつつも流石は全員能力者。
その突然の出来事にも、咄嗟に天井近くまで跳び上がって回避したり、スキルを使って防御を行ない全員無傷。
「あぶな、いきなりなんだよ!?」
飛び上がってロフトの手すりに摑まっているシャークの声に、その場の全員が転がり込んできた存在へと警戒の構えと眼差しを向ける。
「…むぅ、すまんのう。アクセルとブレーキ踏み間違えたわ」
「いやここ2階だぞ!どんなけ大事故起こしてんだよッ!?免許返納しろよ!!」
と、ムクリと起き上がった存在の言葉に、思わず素で突っ込んでしまうオレ。
「…いや、別にトナカイとか免許いらんしの」
だがそうして顔をあげたのは、なんとも珍妙な姿をしたマッチョな老人だった。
「む…、いったい何者なんだアンタ?」
「え、おぬしらみんなで集まってて、この日を祝っとったんじゃろ?ア…、いや、日本人そういうとこあるって、聞いておったわ。よし、ならばまずは自己紹介といこう。ゴホン…、世にサンタと呼ばるる者は数あれど!真のマッスルとの呼び声高いワシこそが、マッスルサンタじゃ!!」
「なんだって!?」
なんと、不意の乱入者は自身をサンタと自称した。これは間違いなく通報したほうがいいだろう。
「いやいや待て!まずワシの話を聞けッ!」
しかしオレが通信端末を操作しだすと、自称サンタは慌ててそれを制止する。その慌てぶりがあまりに真に迫っていたので、オレも一旦手を止め話を聞くことにした。
「ハァ…、うむ。よいか、ワシがここに来たのは他でもない。塩の神の勧めがあったからじゃ」
「な、塩の神さまだとッ!?」
「そうじゃ。詳しい話は伏せるが、ぶっちゃけサンタ業界も高齢化が進んでな…。寄る年波には勝てずに、引退する者も多い。そこで今年は去年よりもさらに厳しいと嘆いておったら、塩の神がおぬしらのことを教えてくれたのじゃ」
「なんと…」
たしかにちっさい塩の神さまは、『ソルトを信じるのじゃ!』とか言っちゃう西洋カブレな印象はあった。とすると外国に知り合いがいてもおかしくはないし、この自称サンタのマッチョ老人も、もしかしたら本当にサンタクロースなのかもしれない…。
「でじゃ。塩の神が言うには、『そこそこ腕もたって骨のあるヤツがおるから、手が足りぬならソイツに助力を乞うてみよ』と。そして儂のことを話せば、そう無下にはすまいとも言うておったぞ?」
「うむむ…」
なんともはや、話だけ聞くとオレの知っているちっさい塩の神さま、そのまんまだ。たしかにオレは塩の加護やらスキルやらとちっさい塩の神さまからタダで貰ってるからな。その紹介となれば、無下にはできない。
(しかし…)
「あら、面白そうな話じゃない?私はやってもいいわよ?」
「おお!嬢ちゃんは話が早くて助かるのッ!」
だがそんなオレのシンキングタイムは、秒で珍しモノ大好きの瀬来さんが話に乗ったことで遮られた。
「ん~、ウチもやってもええかな?空を飛べたりするんなら、マサとユキにもプレゼントあげたいしなぁ」
「あ、静ちゃんと万智ちゃんがやるなら、わたしも!それにマンションに住んでる子供達にも、プレゼントをあげられたら…」
と、ここでさらに仁菜さんと瑠羽も話に乗っかった。
「おーおー!別に構わんぞ。手伝ってくれるというのなら身内や知り合いに良いプレゼントを配ってやったとしても、それは役得の範囲内じゃ」
「やったー!」
「空飛ぶソリとか、面白そうだな!アタシもやるぜ!」
「え…、じゃあルリちゃんがやるなら私も」
そこへさらにシャークと結月ちゃんも参戦表明。うむむ、なんてことだ。オレが悩んでる間にすっかり外堀が埋められてしまった。
「でも…いきなり私たちだけでサンタをやれなんて、大丈夫でしょうか?」
「む、そこの嬢ちゃんは不安か?なぁに、ただ民家に侵入して寝ている子供の側頭部あたりに、不審物をセットするだけじゃ」
「言い方ヒドッ!」
「でも。それでも最初は、もうちょっと何かあるべきだと思います…」
と、そんな慎重論を述べる結月ちゃんに、マッスルサンタも思案顔。
「…よし、ではこうするとしよう。ホレ、おまえも入ってこい!」
そうマッスルサンタが破れた窓の外に声をかけると、身軽なステップでひとりの女の子が姿を現す。
「なぁに?じーじ」
「紹介しよう、ワシの孫のサン子じゃ。この子におぬしらの指導をしてもらうとしよう」
「「「うわ、ネーミング雑ッ!!」」」
「どうせ偽名なんじゃから、なんじゃってよかろう!真名など、そう簡単に教えるものか!」
あ、そういうとこは設定こまかいんだ。へぇ~。
「ふむ…、じゃがココは手狭じゃな。すこし細工をするぞ、それ!」
『ぶわぁ…!!』
そう散らかった部屋を見回したマッスルサンタが魔力を放って腕を振ると、とつぜん部屋のなかに雪の積もった綺麗な森が現れた。
「「「うわぁ~!」」」
「こ、これは…。もしや空間魔法か!?」
「まぁ、そんなモンじゃな。さて、ではみな仕事着に着替えてもらうぞ。そぉれ、マッスルサンタパワー・メークアップじゃ!!」
さらにマッスルサンタが不可思議な魔法を使うと、光となった帯がその場にいた面々の姿を包み込んでいく。
「…うん、まぁなかなかいいんじゃない」
おお、まずサンタ姿に変身してみせたのは瀬来さん。実に見事なサンタ姿へと変身している。
「へぇ~、意外と寒うないんやなぁ」
「こんな恰好なのにあったかいから、不思議だね」
「フォッフォッフォ。そのサンタスーツには、耐寒・耐圧・耐衝撃に加え透明化も可能という、スペシャルなパワーが込められておる。故に、その姿であれば寒さはまるで感じぬぞ」
とかいうてる間に、シャークと結月ちゃんも変身。
「あれ…。でも様子がおかしいな、コレはどういうことだ?」
「ふぅむ、コレはどうもイメージが足りんかったようだな。ふたりとも何を考えておった?」
「あ~、アタシはクリスマスっていうから、戦場でクリスマスな映画思い出してた」
「わ、私はモミの木のことを…」
「むぅ…、じゃがコレでは不完全じゃわい。もう一度よくサンタ姿を思い浮かべておれ。それぃ!」
「あ…、今度はうまくいったか?」
「うん…、どうかな?」
「ああ。今度はふたりとも、立派なサンタに見えるぞ」
二度目の変身は、ふたりとも上手くいったようだ。
「あれ…、でも江月さんがぜんぜん変身してないじゃない?」
「ん…?あ、ホントだ。コレはどういうことだ??」
瀬来さんに言われて自身の姿を見返してみると、ちっとも変化していない。
「ぬぅ…コレは、アレじゃな。おぬしは塩の神の加護が強すぎて、それが抵抗となってしまったのじゃろう。よし、ではここはワシも気合を入れて…マッスルサンタパワー・メークアップ!!」
と、気合をこめたマッスルサンタが力をほとばしらせる。
(…ぬッ!?こ、こやつ…ワシのマッスルサンタパワーをぐんぐんと吸い上げよる…。なんというマッスルキャパシティーよ…)
『ビキョ~!じばばばばばばばッ!!!』
(う、うぬッ!?今度はワシのマッスルサンタパワーとこやつのマッスルパワーが、共鳴しているとでもいうのか!?)
『びきゃあぁーッ!ぴしゃあああああッ!!』
「(ひょおぉぉぉ…)ふしゅるるるぅ」
「わっ!江月さんがまたとんでもなくマッチョになってるッ!!」
「ぬ…!?おぉ、ホントだ。でも、意外と気分は悪くないな…」
(うぅむ…こやつめ。ワシのマッスルサンタパワーをあれだけ浴びてなお、これほど涼しい顔をしておるとは…。なんとも塩の神はワシに面白い男を教えてくれたものよ。こやつをワシの跡取りとして育てるのも、悪くないかもしれぬ…)
「じーじ、時間ない…」
「お…?おお、そうであったな。では者ども!聖なる夜空にテイクオフじゃ!!」
「「「おぉーッ!!」」」
こうしてオレ達は、その夜限りのサンタ業務に精を出したのだった。
「あぁ、うめぇ~!」
「コラ、シャークったらまたカニばっかり食べてェ~」
「へへ~ん、いいんだも~ん!」
だがそんな幸せ空間に、突如窓ガラスをぶち破り何者かが転がり込んできたのだった。
『がしゃ~~んッ!』
「「「きゃああ!」」」
と、悲鳴が上がりつつも流石は全員能力者。
その突然の出来事にも、咄嗟に天井近くまで跳び上がって回避したり、スキルを使って防御を行ない全員無傷。
「あぶな、いきなりなんだよ!?」
飛び上がってロフトの手すりに摑まっているシャークの声に、その場の全員が転がり込んできた存在へと警戒の構えと眼差しを向ける。
「…むぅ、すまんのう。アクセルとブレーキ踏み間違えたわ」
「いやここ2階だぞ!どんなけ大事故起こしてんだよッ!?免許返納しろよ!!」
と、ムクリと起き上がった存在の言葉に、思わず素で突っ込んでしまうオレ。
「…いや、別にトナカイとか免許いらんしの」
だがそうして顔をあげたのは、なんとも珍妙な姿をしたマッチョな老人だった。
「む…、いったい何者なんだアンタ?」
「え、おぬしらみんなで集まってて、この日を祝っとったんじゃろ?ア…、いや、日本人そういうとこあるって、聞いておったわ。よし、ならばまずは自己紹介といこう。ゴホン…、世にサンタと呼ばるる者は数あれど!真のマッスルとの呼び声高いワシこそが、マッスルサンタじゃ!!」
「なんだって!?」
なんと、不意の乱入者は自身をサンタと自称した。これは間違いなく通報したほうがいいだろう。
「いやいや待て!まずワシの話を聞けッ!」
しかしオレが通信端末を操作しだすと、自称サンタは慌ててそれを制止する。その慌てぶりがあまりに真に迫っていたので、オレも一旦手を止め話を聞くことにした。
「ハァ…、うむ。よいか、ワシがここに来たのは他でもない。塩の神の勧めがあったからじゃ」
「な、塩の神さまだとッ!?」
「そうじゃ。詳しい話は伏せるが、ぶっちゃけサンタ業界も高齢化が進んでな…。寄る年波には勝てずに、引退する者も多い。そこで今年は去年よりもさらに厳しいと嘆いておったら、塩の神がおぬしらのことを教えてくれたのじゃ」
「なんと…」
たしかにちっさい塩の神さまは、『ソルトを信じるのじゃ!』とか言っちゃう西洋カブレな印象はあった。とすると外国に知り合いがいてもおかしくはないし、この自称サンタのマッチョ老人も、もしかしたら本当にサンタクロースなのかもしれない…。
「でじゃ。塩の神が言うには、『そこそこ腕もたって骨のあるヤツがおるから、手が足りぬならソイツに助力を乞うてみよ』と。そして儂のことを話せば、そう無下にはすまいとも言うておったぞ?」
「うむむ…」
なんともはや、話だけ聞くとオレの知っているちっさい塩の神さま、そのまんまだ。たしかにオレは塩の加護やらスキルやらとちっさい塩の神さまからタダで貰ってるからな。その紹介となれば、無下にはできない。
(しかし…)
「あら、面白そうな話じゃない?私はやってもいいわよ?」
「おお!嬢ちゃんは話が早くて助かるのッ!」
だがそんなオレのシンキングタイムは、秒で珍しモノ大好きの瀬来さんが話に乗ったことで遮られた。
「ん~、ウチもやってもええかな?空を飛べたりするんなら、マサとユキにもプレゼントあげたいしなぁ」
「あ、静ちゃんと万智ちゃんがやるなら、わたしも!それにマンションに住んでる子供達にも、プレゼントをあげられたら…」
と、ここでさらに仁菜さんと瑠羽も話に乗っかった。
「おーおー!別に構わんぞ。手伝ってくれるというのなら身内や知り合いに良いプレゼントを配ってやったとしても、それは役得の範囲内じゃ」
「やったー!」
「空飛ぶソリとか、面白そうだな!アタシもやるぜ!」
「え…、じゃあルリちゃんがやるなら私も」
そこへさらにシャークと結月ちゃんも参戦表明。うむむ、なんてことだ。オレが悩んでる間にすっかり外堀が埋められてしまった。
「でも…いきなり私たちだけでサンタをやれなんて、大丈夫でしょうか?」
「む、そこの嬢ちゃんは不安か?なぁに、ただ民家に侵入して寝ている子供の側頭部あたりに、不審物をセットするだけじゃ」
「言い方ヒドッ!」
「でも。それでも最初は、もうちょっと何かあるべきだと思います…」
と、そんな慎重論を述べる結月ちゃんに、マッスルサンタも思案顔。
「…よし、ではこうするとしよう。ホレ、おまえも入ってこい!」
そうマッスルサンタが破れた窓の外に声をかけると、身軽なステップでひとりの女の子が姿を現す。
「なぁに?じーじ」
「紹介しよう、ワシの孫のサン子じゃ。この子におぬしらの指導をしてもらうとしよう」
「「「うわ、ネーミング雑ッ!!」」」
「どうせ偽名なんじゃから、なんじゃってよかろう!真名など、そう簡単に教えるものか!」
あ、そういうとこは設定こまかいんだ。へぇ~。
「ふむ…、じゃがココは手狭じゃな。すこし細工をするぞ、それ!」
『ぶわぁ…!!』
そう散らかった部屋を見回したマッスルサンタが魔力を放って腕を振ると、とつぜん部屋のなかに雪の積もった綺麗な森が現れた。
「「「うわぁ~!」」」
「こ、これは…。もしや空間魔法か!?」
「まぁ、そんなモンじゃな。さて、ではみな仕事着に着替えてもらうぞ。そぉれ、マッスルサンタパワー・メークアップじゃ!!」
さらにマッスルサンタが不可思議な魔法を使うと、光となった帯がその場にいた面々の姿を包み込んでいく。
「…うん、まぁなかなかいいんじゃない」
おお、まずサンタ姿に変身してみせたのは瀬来さん。実に見事なサンタ姿へと変身している。
「へぇ~、意外と寒うないんやなぁ」
「こんな恰好なのにあったかいから、不思議だね」
「フォッフォッフォ。そのサンタスーツには、耐寒・耐圧・耐衝撃に加え透明化も可能という、スペシャルなパワーが込められておる。故に、その姿であれば寒さはまるで感じぬぞ」
とかいうてる間に、シャークと結月ちゃんも変身。
「あれ…。でも様子がおかしいな、コレはどういうことだ?」
「ふぅむ、コレはどうもイメージが足りんかったようだな。ふたりとも何を考えておった?」
「あ~、アタシはクリスマスっていうから、戦場でクリスマスな映画思い出してた」
「わ、私はモミの木のことを…」
「むぅ…、じゃがコレでは不完全じゃわい。もう一度よくサンタ姿を思い浮かべておれ。それぃ!」
「あ…、今度はうまくいったか?」
「うん…、どうかな?」
「ああ。今度はふたりとも、立派なサンタに見えるぞ」
二度目の変身は、ふたりとも上手くいったようだ。
「あれ…、でも江月さんがぜんぜん変身してないじゃない?」
「ん…?あ、ホントだ。コレはどういうことだ??」
瀬来さんに言われて自身の姿を見返してみると、ちっとも変化していない。
「ぬぅ…コレは、アレじゃな。おぬしは塩の神の加護が強すぎて、それが抵抗となってしまったのじゃろう。よし、ではここはワシも気合を入れて…マッスルサンタパワー・メークアップ!!」
と、気合をこめたマッスルサンタが力をほとばしらせる。
(…ぬッ!?こ、こやつ…ワシのマッスルサンタパワーをぐんぐんと吸い上げよる…。なんというマッスルキャパシティーよ…)
『ビキョ~!じばばばばばばばッ!!!』
(う、うぬッ!?今度はワシのマッスルサンタパワーとこやつのマッスルパワーが、共鳴しているとでもいうのか!?)
『びきゃあぁーッ!ぴしゃあああああッ!!』
「(ひょおぉぉぉ…)ふしゅるるるぅ」
「わっ!江月さんがまたとんでもなくマッチョになってるッ!!」
「ぬ…!?おぉ、ホントだ。でも、意外と気分は悪くないな…」
(うぅむ…こやつめ。ワシのマッスルサンタパワーをあれだけ浴びてなお、これほど涼しい顔をしておるとは…。なんとも塩の神はワシに面白い男を教えてくれたものよ。こやつをワシの跡取りとして育てるのも、悪くないかもしれぬ…)
「じーじ、時間ない…」
「お…?おお、そうであったな。では者ども!聖なる夜空にテイクオフじゃ!!」
「「「おぉーッ!!」」」
こうしてオレ達は、その夜限りのサンタ業務に精を出したのだった。
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