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ダンジョンスタンピード第二波 告知
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モンスターが現れたと聞き飛び込んだ家庭科室。しかしそこにモンスターの姿はなく、異様な物体がデロリと床に横たわっているだけだった。
「…コレってどういう事なの江月さんッ!?」
「うむ、こっちに来てココをみてごらん」
瀬来さんを案内して見せたのは、水のうっすらと張られた流し台。水は2cmにも満たない深さで、お米のとぎ汁のように白濁している。
「こ、これはッ…!?」
「うん。恐らく愛根先生は、ココでまるごと特大貝ヒモをふやかそうとしたらしい。だが何かの理由で、この場を離れてしまったようだ…」
「じゃあ、居ない間にふやけた特大貝ヒモが水を吸って…!?」
「ああ。戻っていく過程で、ブヨブヨと膨張しながら伸びていったんだろうね」
特大貝ヒモは、元は干した状態の真っ直ぐな棒状だった。
それを超人ダンジョンパワーでぐるぐると巻いて、持ち運びしやすく加工したのだ。なのでふやけると同時にそれがまっすぐと伸びてしまい、シンクから飛び出してしまったのだろう。うん、その様子を想像するに難しくはない。
「そのふやけてシンクからブリブリでてきた特大貝ヒモを、何も知らない子が視ちゃったのねきっと…」
「ブリブリて…まぁ、そんなとこだろうね」
「フフ…。名探偵ごっこ、満足した?」
「ああ、付き合ってくれてありがと」
ま、特大貝ヒモを加工したオレ達からすれば、一目で解るってなモンですよ。
そう、床に乳白色の長細くブヨブヨとした物体が横たわっていた時点でふたりとも気付いて、瀬来さんはオレの茶番に付き合ってくれてた訳だ。
ま、『モンスターの気配がなくておかしい』と感じていたオレの思考を、パスで瀬来さんも感じ取ってたみたいだし。
そんなオレ達の呑気な気配に気付いたのか、廊下にガヤガヤと人が集まり出した。
「え、モンスターじゃなかったの?」
「それがね、違ったんだって~」
そんな人混みの向こうから、「すみませぇ~ん、通してくださぁい!」と焦った風な愛根先生の声が聞こえてきたのだった。。。
…。
「え、じゃあ全く無人にした訳じゃなかったんですか?」
「ええ、作業の途中で職員室に呼ばれて…。でも生徒たちには『ちょっと行ってきますね』ってしっかり声をかけてたんです」
騒ぎの原因となった愛根先生が戻って来たので事情を訊いてみると、『不在にしたけど無人にした訳ではない』と言う。
「ん~、それってどういうこと?」
「あの…たぶんですけど、生徒たちが食材に興味を失って、出て行ってしまったんだと思います…」
ふ~ん。
『ねぇねぇなにコレ?新しい食材って、お肉じゃないの?』
『ん~?なんかね、貝なんだってぇ~』
『えぇ~、そうなの?つまんない!もういこっ!』
『そだねぇ~、さげぽよ~』
う~む、なにやらその光景が目に浮かぶようだ。
「なるほど…。まぁ食材がモンスターで見た目も悪いうえ貝とかじゃあ、女子高生が興味を失っても仕方ありませんか」
「あの、ホントに、すみません…」
ドンドンと小さくしぼんでいく愛根先生。可哀相に。まぁこんな大騒ぎになったら、後でコッテリと教頭先生なんかに絞られるだろうな…。
「キミたち、ちょっと通して!」
「愛根先生、大丈夫ですかぁ!」
と、そんなところに生徒たちを掻き分け姿を現したのは、男性教諭AとB。
まぁまぁ随分と遅いこと。たいしたおっとり刀だねおい。大方モンスター騒ぎの時には隠れてて、その後で愛根先生絡みだと聞いてやってきたんだろう。
…。
「それはそれは、大変でしたねぇ愛根先生」
「ええ本当に。でも無事でなによりでした」
「はぁ…どうも、ありがとうございます」
事情を聞いて愛根先生を慰める男性教諭AとB。しかし当の愛根先生は対応に困ったご様子。
「ああでも!そういうことなら、こういうのはどうです?そのモンスター食材を使った料理対決をするんですよ!」
「おっ、それはいいですね!ふさぎ込んでいる生徒たちもおりますし、そういったイベントがあれば、気分が盛り上がるかもしれません!」
「え?あ、いえ、あの…」
「そうですね…。ああ、ちょうどいい!そちらの食材を持って来てくれた方々と、我々教師チームで対決というのはどうですか?」
「おぉ!それは盛り上がりそうだ!ぜひそうしましょう!もちろん協力してくださいますよね!?」
「え、普通に嫌ですけど?」
うん、バッサリ。今日の瀬来さんは斬れてるね!
「え、どうしてです?このモンスター肉とやらを持って来てくれたんですから、もう少しくらいお手伝いくださってもいいでしょう?」
「そうですよ!そうすればきっと、生徒たちも喜ぶと思いますよ?」
「…はいはい、でもね。その生徒たちから『アンタらのこと大っキライ』って私は聞いてるの!料理対決?なによバカじゃない!?高校生の女の子がモンスターと必死で戦ってるのよッ!そんな時に何言ってんのよッ!!」
「え…、いやキミ…」
「それにあなた達、ダンジョンに連れて行ってステータスを持たせるって話をした時、自分たちから手を上げてたわよね!?なのになんで自分達は戦わないで校内ウロウロしてるのよ!?ちゃんと聞いてるのよッ!!」
わお、瀬来さんが男性教諭AとBに対してキレた。
これはアレかな。慕ってくる女子高生たちに対して優しく頼れるお姉さんムーブしてたら、信頼されまくって先生方にもできない悩みや相談事まで打ち明けられちゃったパターン?
「あのッ万智さん!そ、それは…すみませんッ!」
「あ、愛根先生はいいの。『ドン臭いのにすぐ前に出ようとするから、すごく危ない!』って生徒たちの方から断られたんでしょ?」
「ウっ…!?」
あ…愛根先生までバッサリ。うむ、今宵の万智は血に飢えておるわ…。
「でも!あなた達は違うわよね?持ち回りの警備の時も互いを呼びに行って『緊急の用事』とやらですぐ抜けるそうじゃない?生徒の女の子だけにモンスターと戦わせてさ!それで何ッ?自分達は重機のおじさんの影に隠れているだけで生徒たちには守ってやる?笑わせないでよ!!」
「「………」」
瀬来さんの気迫に押され、男性教諭AとBは完全に言葉を失っている。いや、アレは正論過ぎて反論ができないのか?
まぁでも、こんな公衆の面前で瀬来さんがブチ切れてると、彼女がひどい女性だと思われてしまう。でもね、ホントは友達思いの優しいいい子なんですよ。ま、それはオレだけが知ってればいい事だけど。
でも、さすがにコレは少々不味いか…。よし、ならば。
「ぴんぽんぱんぽ~ん!ここで突然ですが、お知らせです。わたくしは、この学校を守っている妖精、ピクシー達を束ねている者です。ですが最近、不審な男性教諭二名に、ピクシー達がつけ狙われるといった事件が多発しております。なので安全の為、ピクシー達をこの学校警備の任から解こうと思います!以上ッ!!」
「「え…ッ!?」」
…。
「あぁぁ…!待ってぇ~!それはお待ちになってくださぁ~いいッ!!」
魔力で増幅させた声で、窓から校内放送並みのお知らせをする。と、すぐさま丸みを帯びた年配女性の教頭が、額に汗をかきつつ血相変えてやってきた。
「秋月先生ッ!宇田川先生ッ!お話があります!今すぐ校長室に来てくださいッ!!!」
教頭先生はペコペコとオレに頭を下げると、愛根先生には『くれぐれも!』とさっきの話の取り下げを頼むよう言い含め、男性教諭AとBを連行していった。
えぇ~OHANASHIだってぇ~、なにヤダこわ~い。さげぽよ~??
「…コレってどういう事なの江月さんッ!?」
「うむ、こっちに来てココをみてごらん」
瀬来さんを案内して見せたのは、水のうっすらと張られた流し台。水は2cmにも満たない深さで、お米のとぎ汁のように白濁している。
「こ、これはッ…!?」
「うん。恐らく愛根先生は、ココでまるごと特大貝ヒモをふやかそうとしたらしい。だが何かの理由で、この場を離れてしまったようだ…」
「じゃあ、居ない間にふやけた特大貝ヒモが水を吸って…!?」
「ああ。戻っていく過程で、ブヨブヨと膨張しながら伸びていったんだろうね」
特大貝ヒモは、元は干した状態の真っ直ぐな棒状だった。
それを超人ダンジョンパワーでぐるぐると巻いて、持ち運びしやすく加工したのだ。なのでふやけると同時にそれがまっすぐと伸びてしまい、シンクから飛び出してしまったのだろう。うん、その様子を想像するに難しくはない。
「そのふやけてシンクからブリブリでてきた特大貝ヒモを、何も知らない子が視ちゃったのねきっと…」
「ブリブリて…まぁ、そんなとこだろうね」
「フフ…。名探偵ごっこ、満足した?」
「ああ、付き合ってくれてありがと」
ま、特大貝ヒモを加工したオレ達からすれば、一目で解るってなモンですよ。
そう、床に乳白色の長細くブヨブヨとした物体が横たわっていた時点でふたりとも気付いて、瀬来さんはオレの茶番に付き合ってくれてた訳だ。
ま、『モンスターの気配がなくておかしい』と感じていたオレの思考を、パスで瀬来さんも感じ取ってたみたいだし。
そんなオレ達の呑気な気配に気付いたのか、廊下にガヤガヤと人が集まり出した。
「え、モンスターじゃなかったの?」
「それがね、違ったんだって~」
そんな人混みの向こうから、「すみませぇ~ん、通してくださぁい!」と焦った風な愛根先生の声が聞こえてきたのだった。。。
…。
「え、じゃあ全く無人にした訳じゃなかったんですか?」
「ええ、作業の途中で職員室に呼ばれて…。でも生徒たちには『ちょっと行ってきますね』ってしっかり声をかけてたんです」
騒ぎの原因となった愛根先生が戻って来たので事情を訊いてみると、『不在にしたけど無人にした訳ではない』と言う。
「ん~、それってどういうこと?」
「あの…たぶんですけど、生徒たちが食材に興味を失って、出て行ってしまったんだと思います…」
ふ~ん。
『ねぇねぇなにコレ?新しい食材って、お肉じゃないの?』
『ん~?なんかね、貝なんだってぇ~』
『えぇ~、そうなの?つまんない!もういこっ!』
『そだねぇ~、さげぽよ~』
う~む、なにやらその光景が目に浮かぶようだ。
「なるほど…。まぁ食材がモンスターで見た目も悪いうえ貝とかじゃあ、女子高生が興味を失っても仕方ありませんか」
「あの、ホントに、すみません…」
ドンドンと小さくしぼんでいく愛根先生。可哀相に。まぁこんな大騒ぎになったら、後でコッテリと教頭先生なんかに絞られるだろうな…。
「キミたち、ちょっと通して!」
「愛根先生、大丈夫ですかぁ!」
と、そんなところに生徒たちを掻き分け姿を現したのは、男性教諭AとB。
まぁまぁ随分と遅いこと。たいしたおっとり刀だねおい。大方モンスター騒ぎの時には隠れてて、その後で愛根先生絡みだと聞いてやってきたんだろう。
…。
「それはそれは、大変でしたねぇ愛根先生」
「ええ本当に。でも無事でなによりでした」
「はぁ…どうも、ありがとうございます」
事情を聞いて愛根先生を慰める男性教諭AとB。しかし当の愛根先生は対応に困ったご様子。
「ああでも!そういうことなら、こういうのはどうです?そのモンスター食材を使った料理対決をするんですよ!」
「おっ、それはいいですね!ふさぎ込んでいる生徒たちもおりますし、そういったイベントがあれば、気分が盛り上がるかもしれません!」
「え?あ、いえ、あの…」
「そうですね…。ああ、ちょうどいい!そちらの食材を持って来てくれた方々と、我々教師チームで対決というのはどうですか?」
「おぉ!それは盛り上がりそうだ!ぜひそうしましょう!もちろん協力してくださいますよね!?」
「え、普通に嫌ですけど?」
うん、バッサリ。今日の瀬来さんは斬れてるね!
「え、どうしてです?このモンスター肉とやらを持って来てくれたんですから、もう少しくらいお手伝いくださってもいいでしょう?」
「そうですよ!そうすればきっと、生徒たちも喜ぶと思いますよ?」
「…はいはい、でもね。その生徒たちから『アンタらのこと大っキライ』って私は聞いてるの!料理対決?なによバカじゃない!?高校生の女の子がモンスターと必死で戦ってるのよッ!そんな時に何言ってんのよッ!!」
「え…、いやキミ…」
「それにあなた達、ダンジョンに連れて行ってステータスを持たせるって話をした時、自分たちから手を上げてたわよね!?なのになんで自分達は戦わないで校内ウロウロしてるのよ!?ちゃんと聞いてるのよッ!!」
わお、瀬来さんが男性教諭AとBに対してキレた。
これはアレかな。慕ってくる女子高生たちに対して優しく頼れるお姉さんムーブしてたら、信頼されまくって先生方にもできない悩みや相談事まで打ち明けられちゃったパターン?
「あのッ万智さん!そ、それは…すみませんッ!」
「あ、愛根先生はいいの。『ドン臭いのにすぐ前に出ようとするから、すごく危ない!』って生徒たちの方から断られたんでしょ?」
「ウっ…!?」
あ…愛根先生までバッサリ。うむ、今宵の万智は血に飢えておるわ…。
「でも!あなた達は違うわよね?持ち回りの警備の時も互いを呼びに行って『緊急の用事』とやらですぐ抜けるそうじゃない?生徒の女の子だけにモンスターと戦わせてさ!それで何ッ?自分達は重機のおじさんの影に隠れているだけで生徒たちには守ってやる?笑わせないでよ!!」
「「………」」
瀬来さんの気迫に押され、男性教諭AとBは完全に言葉を失っている。いや、アレは正論過ぎて反論ができないのか?
まぁでも、こんな公衆の面前で瀬来さんがブチ切れてると、彼女がひどい女性だと思われてしまう。でもね、ホントは友達思いの優しいいい子なんですよ。ま、それはオレだけが知ってればいい事だけど。
でも、さすがにコレは少々不味いか…。よし、ならば。
「ぴんぽんぱんぽ~ん!ここで突然ですが、お知らせです。わたくしは、この学校を守っている妖精、ピクシー達を束ねている者です。ですが最近、不審な男性教諭二名に、ピクシー達がつけ狙われるといった事件が多発しております。なので安全の為、ピクシー達をこの学校警備の任から解こうと思います!以上ッ!!」
「「え…ッ!?」」
…。
「あぁぁ…!待ってぇ~!それはお待ちになってくださぁ~いいッ!!」
魔力で増幅させた声で、窓から校内放送並みのお知らせをする。と、すぐさま丸みを帯びた年配女性の教頭が、額に汗をかきつつ血相変えてやってきた。
「秋月先生ッ!宇田川先生ッ!お話があります!今すぐ校長室に来てくださいッ!!!」
教頭先生はペコペコとオレに頭を下げると、愛根先生には『くれぐれも!』とさっきの話の取り下げを頼むよう言い含め、男性教諭AとBを連行していった。
えぇ~OHANASHIだってぇ~、なにヤダこわ~い。さげぽよ~??
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