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狂気
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糧品瑠羽。
彼女は幼少期から酷いぜんそくを患っていて、ほとんど小学校に行けなかった。調子のいい時にたまに通えたとしても一度咳が出始めるとまた火のついたように治まらなくなってしまい、学校に行ってもそのほとんどを保健室で過ごしていた。
そんな瑠羽を同級生たちはいつも気遣いつつも、どこか腫れ物に触るように距離をおいて接していた。ぜんそくがうつるモノではないと解っていても、まだ小学生の同級生らはひどく咳き込む瑠羽に誰も近づきたがらなかったのだ。
そんな同級生たちからの憐れむような、また煙たがるような視線。
幼く病弱な少女にはそれがとても怖く、また自分が周囲に迷惑をかけていると自覚もあり、次第に瑠羽は人と接するのがとても苦手になってしまった。
成長するにつれ治療の甲斐もあり、ぜんそくの症状は次第に軽くなっていった。
が、幼い頃に受けたトラウマはその後も彼女の心に重くのしかかり、すっかり内向的な性格になってしまった瑠羽には中学高校と進学しても、遂に仲の良い友達といった存在は出来なかった。
だが、転機が訪れたのは彼女が大学に進学してから。
瀬来万智という明るく活発な女性が、ずっと独りでいた瑠羽に話しかけてくれたから。そして、友達になってくれたから。瑠羽はこの生まれて初めて出来た友達、いや親友、瀬来万智にどっぷりと依存していた。
「万智ちゃん。ね、キスして…」
そしていまだ瑠羽は自宅には帰らずに、『キスの特訓』と称して万智の部屋に泊まりこんでいた。
「ハァ~。あのねルウ、もう何度も言ってるでしょ?キスなんて練習しなくていいの!何べん言わせば気が済むの??」
そして万智は、厄介駄々っ子と化した瑠羽に手を焼いていた。
よく一人っ子は兄弟のいる子よりもワガママに育つと言われるが、一人っ子な瑠羽もまたそんな特性を強く持っているように万智には感じられた。
「でも…キスが上手にできないと、コーチに嫌われちゃうもん…!」
「そんなわけないでしょ!女の子のキスはたどたどしいくらいが男は喜ぶのッ!!」
「ううん、そんな事ないッ!女の人のキスが上手だと、みんなウットリしてた!」
「あ~~~…もぅッ!」
ガリガリと頭を搔く万智。テーマパークで見た光景がよほど鮮烈だったらしく、瑠羽はしきりにキスがキスがと騒いでいる。おかげで万智もストレスマッハ、このままではハゲができてしまいそうだ。
だが感情の針が振り切れ厄介駄々っ子となってしまった瑠羽には、『自身の生み出した妄想に囚われ、それに執拗に固執する』といった悪癖があったのだった。というか精神的に追い詰められた人間は、よくそういった状態に陥るらしい。
以前には『万智が瑠羽を騙して江月と仲良くなろうとしている』という妄想に囚われ大泣きし、今度は『上手なキスでないとコーチを振り向かせられない』というおかしな妄執に囚われている。『スリーピングビューティーですら目覚めるようなキスでなければ、好きになってもらえない!』等と瑠羽は勝手なことを口走っているが、毎度それに振り回される万智としてはいい迷惑以外の何物でもない。
「もぅ、わかったわよ!(…ちゅっ)」
付きまとってくる瑠羽にいい加減嫌気のさした万智が、振り向き様にキス。
「ん…。万智ちゃん、もっとコーチっぽく優しくしてくれないと、練習にならないよ…」
「なんなのよもぉ~~…ッ!」
万智はずっとおかしな事を言っている瑠羽の頭にAED、自動体外式除細動器『Automated External Defibrillator』をあてて電気ショックでも浴びせてやりたい気持ちになった。
でもそれを本気で実践して、さらにパープリンなことになってしまってはますます手に負えなくなってしまう。なので、本当に仕方なく瑠羽のキスの特訓に付き合ってやるのだった。
……。
「馬鹿なッ!?オレの出品が取り消されているだとッ!!」
ダンジョンから戻ったオレは、元に戻したパソコンの前で驚愕した。
ダンジョンの宝箱から手に入れたファイヤーワンドを、フリマサイトに出品していたのだ。ちなみに通信端末を使わないのは、通信端末に触れると瑠羽の事を思い出してしまうから。毎日、朝晩必ずメッセージをくれていた瑠羽の事を思い出すと…ツライ。
「ん、なんだメッセージも届いてるぞ?なになに『出品内容に於いて不適切な内容…及び不適切な金額…』オイふざけるなっ、ファイヤーワンドだぞ!魔法の武器だ!二億五千万のどこが不適切な金額なんだッ!!」
オレはフリマサイトに、二億五千万円でファイヤーワンドを出品していた。
オレが求めるのは強さ。力こそパワー。それは金の力も例外ではない。むしろ金こそ現代のパワーだ。故にファイヤーワンドを高額で売ろうとしたのだが、こうも早く頓挫してしまうとは…。出品したの昨日だぞ。
「くそう…何がいけなかったんだッ!」
『ダンッ!』
怒ってパソコンデスクを叩く。すると『バキッ!』と盛大な音をたてデスクの板が割れてしまった。ちくせう、もはや迂闊にモノに当たることもできないとは。
ファイヤーワンドはダンジョン産の武器。
だが、火を出す道具なので扱い的にはライターなんかと同じ括りで良い筈だ。ほら、こうしてオイルライターとかが幾らでも出品されてるじゃないか。
それにダンジョン産のアイテムだって、フリマサイトには出品されている。現に『狼の牙』だとか『なんちゃらの爪』といったモノが出品されているのだから、オレの出品したファイヤーワンドだけが取り消しを喰らうなんて断じて許せん!
「おのれ…こうなったら苦情申し立てのメッセージを送ってやるぞ(カチャカチャ…)、そしてさらに、ファイヤーワンドは三億円の値段で出品し直しだ!(カチャカチャ…)」
ファイヤーワンドは誰でも炎のマジシャンになれる凄いアイテムだ。だから二億三億でも、決して高くはない筈。
オレは魔法のファイヤーワンドよりも、今はお金の方が嬉しい。
億単位の金があれば、生活の不安からはまるっと解放される。後はその金で高配当の株でも買って、配当金を頂きながら悠々自適に暮らせばいい。
お金がないのは惨めだ。何をするにも、今の世の中は金。金が無ければ無力に等しい。
オレがあの女子大生たちと仲良くできたのだって、ダンジョンで得た魔石を売った金があったからだ。どうせ彼女らはオレを丁度良いATMくらいにしか思っていなかったのだろう。だからボッチでオタでモテないオレに、あれこれと連絡をとってきていたのだ。
が、そう思うと、我知らず涙があふれる。
嬉しかった…。楽しかった…。
でも、逆上した瑠羽が見せたあの涙も。その帰りに瀬来さんが見せたあの涙も。みんなオレを騙す為の演技で全てが嘘だったと思ったら、オレの方が泣けてきた。
オレは騙されていたんだ。だから肉体関係を迫った途端、彼女は急に逃げ出したのだ。
「グズっ、たのしかったのに…。とても…とてもうれしかったのに…ッ!ぐぅ…!ふ、ふぐぅ~…ッ!!」
歯噛みして泣いてみてもオレには、なにも無い…。
職も…彼女も…。
だれにも必要なんて思われていない…。
あるのはただ冷蔵庫の真っ黒、ダンジョンだけだ。
『ぞりっ…!』
手近に置いてあったナイフで片眉を剃り落す。
「ふ…ふはははは!どうだ!片眉を剃り落とした顔のなんと珍妙なコトか!ふふふ…これこそ間抜けのなかの間抜けの顔ッ…!そうだ、これではとても人前には出られん!ならばオレはダンジョンと共に生き!ダンジョンと共に死スッ!最強だ!最強になってやるぞッ!!(ギンッ!)」
人生初の失恋にトチ狂ってしまった江月。彼は再びダンジョンに潜るため冷蔵庫を開けると、その『とぷり』と揺れる真っ黒に身を投じるのであった。
彼女は幼少期から酷いぜんそくを患っていて、ほとんど小学校に行けなかった。調子のいい時にたまに通えたとしても一度咳が出始めるとまた火のついたように治まらなくなってしまい、学校に行ってもそのほとんどを保健室で過ごしていた。
そんな瑠羽を同級生たちはいつも気遣いつつも、どこか腫れ物に触るように距離をおいて接していた。ぜんそくがうつるモノではないと解っていても、まだ小学生の同級生らはひどく咳き込む瑠羽に誰も近づきたがらなかったのだ。
そんな同級生たちからの憐れむような、また煙たがるような視線。
幼く病弱な少女にはそれがとても怖く、また自分が周囲に迷惑をかけていると自覚もあり、次第に瑠羽は人と接するのがとても苦手になってしまった。
成長するにつれ治療の甲斐もあり、ぜんそくの症状は次第に軽くなっていった。
が、幼い頃に受けたトラウマはその後も彼女の心に重くのしかかり、すっかり内向的な性格になってしまった瑠羽には中学高校と進学しても、遂に仲の良い友達といった存在は出来なかった。
だが、転機が訪れたのは彼女が大学に進学してから。
瀬来万智という明るく活発な女性が、ずっと独りでいた瑠羽に話しかけてくれたから。そして、友達になってくれたから。瑠羽はこの生まれて初めて出来た友達、いや親友、瀬来万智にどっぷりと依存していた。
「万智ちゃん。ね、キスして…」
そしていまだ瑠羽は自宅には帰らずに、『キスの特訓』と称して万智の部屋に泊まりこんでいた。
「ハァ~。あのねルウ、もう何度も言ってるでしょ?キスなんて練習しなくていいの!何べん言わせば気が済むの??」
そして万智は、厄介駄々っ子と化した瑠羽に手を焼いていた。
よく一人っ子は兄弟のいる子よりもワガママに育つと言われるが、一人っ子な瑠羽もまたそんな特性を強く持っているように万智には感じられた。
「でも…キスが上手にできないと、コーチに嫌われちゃうもん…!」
「そんなわけないでしょ!女の子のキスはたどたどしいくらいが男は喜ぶのッ!!」
「ううん、そんな事ないッ!女の人のキスが上手だと、みんなウットリしてた!」
「あ~~~…もぅッ!」
ガリガリと頭を搔く万智。テーマパークで見た光景がよほど鮮烈だったらしく、瑠羽はしきりにキスがキスがと騒いでいる。おかげで万智もストレスマッハ、このままではハゲができてしまいそうだ。
だが感情の針が振り切れ厄介駄々っ子となってしまった瑠羽には、『自身の生み出した妄想に囚われ、それに執拗に固執する』といった悪癖があったのだった。というか精神的に追い詰められた人間は、よくそういった状態に陥るらしい。
以前には『万智が瑠羽を騙して江月と仲良くなろうとしている』という妄想に囚われ大泣きし、今度は『上手なキスでないとコーチを振り向かせられない』というおかしな妄執に囚われている。『スリーピングビューティーですら目覚めるようなキスでなければ、好きになってもらえない!』等と瑠羽は勝手なことを口走っているが、毎度それに振り回される万智としてはいい迷惑以外の何物でもない。
「もぅ、わかったわよ!(…ちゅっ)」
付きまとってくる瑠羽にいい加減嫌気のさした万智が、振り向き様にキス。
「ん…。万智ちゃん、もっとコーチっぽく優しくしてくれないと、練習にならないよ…」
「なんなのよもぉ~~…ッ!」
万智はずっとおかしな事を言っている瑠羽の頭にAED、自動体外式除細動器『Automated External Defibrillator』をあてて電気ショックでも浴びせてやりたい気持ちになった。
でもそれを本気で実践して、さらにパープリンなことになってしまってはますます手に負えなくなってしまう。なので、本当に仕方なく瑠羽のキスの特訓に付き合ってやるのだった。
……。
「馬鹿なッ!?オレの出品が取り消されているだとッ!!」
ダンジョンから戻ったオレは、元に戻したパソコンの前で驚愕した。
ダンジョンの宝箱から手に入れたファイヤーワンドを、フリマサイトに出品していたのだ。ちなみに通信端末を使わないのは、通信端末に触れると瑠羽の事を思い出してしまうから。毎日、朝晩必ずメッセージをくれていた瑠羽の事を思い出すと…ツライ。
「ん、なんだメッセージも届いてるぞ?なになに『出品内容に於いて不適切な内容…及び不適切な金額…』オイふざけるなっ、ファイヤーワンドだぞ!魔法の武器だ!二億五千万のどこが不適切な金額なんだッ!!」
オレはフリマサイトに、二億五千万円でファイヤーワンドを出品していた。
オレが求めるのは強さ。力こそパワー。それは金の力も例外ではない。むしろ金こそ現代のパワーだ。故にファイヤーワンドを高額で売ろうとしたのだが、こうも早く頓挫してしまうとは…。出品したの昨日だぞ。
「くそう…何がいけなかったんだッ!」
『ダンッ!』
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ファイヤーワンドはダンジョン産の武器。
だが、火を出す道具なので扱い的にはライターなんかと同じ括りで良い筈だ。ほら、こうしてオイルライターとかが幾らでも出品されてるじゃないか。
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ファイヤーワンドは誰でも炎のマジシャンになれる凄いアイテムだ。だから二億三億でも、決して高くはない筈。
オレは魔法のファイヤーワンドよりも、今はお金の方が嬉しい。
億単位の金があれば、生活の不安からはまるっと解放される。後はその金で高配当の株でも買って、配当金を頂きながら悠々自適に暮らせばいい。
お金がないのは惨めだ。何をするにも、今の世の中は金。金が無ければ無力に等しい。
オレがあの女子大生たちと仲良くできたのだって、ダンジョンで得た魔石を売った金があったからだ。どうせ彼女らはオレを丁度良いATMくらいにしか思っていなかったのだろう。だからボッチでオタでモテないオレに、あれこれと連絡をとってきていたのだ。
が、そう思うと、我知らず涙があふれる。
嬉しかった…。楽しかった…。
でも、逆上した瑠羽が見せたあの涙も。その帰りに瀬来さんが見せたあの涙も。みんなオレを騙す為の演技で全てが嘘だったと思ったら、オレの方が泣けてきた。
オレは騙されていたんだ。だから肉体関係を迫った途端、彼女は急に逃げ出したのだ。
「グズっ、たのしかったのに…。とても…とてもうれしかったのに…ッ!ぐぅ…!ふ、ふぐぅ~…ッ!!」
歯噛みして泣いてみてもオレには、なにも無い…。
職も…彼女も…。
だれにも必要なんて思われていない…。
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『ぞりっ…!』
手近に置いてあったナイフで片眉を剃り落す。
「ふ…ふはははは!どうだ!片眉を剃り落とした顔のなんと珍妙なコトか!ふふふ…これこそ間抜けのなかの間抜けの顔ッ…!そうだ、これではとても人前には出られん!ならばオレはダンジョンと共に生き!ダンジョンと共に死スッ!最強だ!最強になってやるぞッ!!(ギンッ!)」
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