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計画・ストーカー撲滅囮作戦
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(う~ん、瀬来さんに自宅に帰って頂くには、いったいどうしたものか…)
オレは翌日もそんな事に頭を悩ませていた。ちょっと前からすれば、なんとも贅沢な悩みである。
「ズッキーさん?次、ズッキーさんの番ですよ」
「おっと、そうだったな。悪い悪い」
ここは整体の学校で、今は授業中。うむ、しっかりと勉学に勤しまねば。
「よし、では施術していくぞ佐藤」
「いえ、ボク加藤です…」
なんだ。ベッドに俯せで寝ている方が加藤で、オレに声を掛けたほうが佐藤か。おまえたち背格好も髪の色も似ているから解りずらいんだよ。赤と青に変えてくれ。そしたら解るから。
「まぁいい、ではゆくぞ!超・微細・震動破《しんどうは》ァーーーッ!!」
「ぎゃああああぁ~!(シビビビビビビビビビ…ッ!!)」
解説しよう。超微細震動破とは、直接対象の身体に触れ振動を叩きこむ必殺技だ。
一見ただ腕を震わせているマッサージにしか見えないが、その震動は常人の約20倍を誇る力でもって放たれているので、威力は電動マッサージ機の起こす振動を遥かに凌駕する。故にこの震動破を叩きこまれた肉体は、しつこい筋肉の凝りもまるで地震によって液状化してしまった地面の如く、へにゃへにゃになってしまうのだ。
「ぷ…ぷしゅぅぅぅぅ~…。ぅぅぅ…。(ぐったり…)」
「よし、身体の凝りは取れたようだな。では起きて次の施術だ…」
寝ている加藤…あれ、佐藤だっけ?を、とにかく起こしベッドの端に座らせる。そしてオレがベッドの上に乗り、背後からその腰を膝でロック。蹲踞態勢で後ろから包むような感じだ。
「(ブッピガン!)腰部骨盤のホールドを確認。続いて頭部頭蓋骨のホールドを行なう(ガシッ!)」
「う、ズ、ズッキーさん?」
「だいじょうぶだ。これから頸椎および脊椎を伸長させ、椎間板のストレスフリーシークエンスを実行する。はい、息を吸ってぇ~…、吐いてぇ~…インパクト5秒前~…サン、ニィ、イチ…せいっ!(ぐいっ!!)」
『グボキボキボキボキィ~~ッ!!』
「ぐわぁああああああぁ~ッ!!」
加藤だか佐藤だかの骨が盛大に鳴り、ついでに本人も盛大に悲鳴をあげている。
「こ、これは…ッ!?」
おっ、ブルドッグ顔なおっさんの武藤さんが良いリアクション。どうよ、これがオレの編み出した必殺技。ヘッドハンギングインパクトだ。
まず腰部骨盤をバイクのガソリンタンクを膝でしっかりと固定するようにニーグリップ、次いで頭部頭蓋骨を両手で持ち、その首を引き抜くかのようにして上へと勢いよく持ち上げる。
これにより重力による負荷で押し潰されていた椎間板、ようするに背骨と背骨の間にあって骨同士がぶつかって痛まないようにしている軟骨をストレスから解放し、元の形へと戻してやる必殺技だ。ちなみに必殺技と称しているが、とくに人が死ぬわけではない。
「どうだ、加藤。あれ…佐藤だったか?」
「う…うぅぅ…。神経が痺れてジンジンします…。それに脳みそも引き絞られたみたいに引っ張られて…」
「ハハハ、そうかそうか。痺れが治まるまで寝てていいぞ。ゆっくりと呼吸…うん、それで、鼻の通りはどうだ?」
「え?(すんすん)…あ!なんかすごくスッキリしてます!」
「うんうん、そうだろう」
実はオレ、最近のマメな瞑想のせいか、オーラとか気の流れとかが朧気ながら視えるようになったのだ。
それによると今施術を行なった加藤だか佐藤は鼻炎持ちなのか鼻の部分に気の滞りがあった。なので整体の施術を行なうと同時に、オレの気も照射して滞っていた気の流れを治してみたのだ。
「頸椎の軟骨が押し潰されてはみでてくると、その分だけ首を通る神経や血管を圧迫するのは習ったよな?それで鼻炎持ちのおまえには、鼻の部分に余計な血が溜っていたんだ。今は背骨の歪みも軟骨のはみだしも治まったから、血流がよくなってうっ血もとれ、鼻の通りも良くなったんだよ」
「うわぁ…そうだったんですか。ありがとうございます。ハァ…、すっごく驚きましたけど…」
「よしよし。こちらこそ、ありがとうございました」
互いの技量を高め合う者同士として、お互いに礼をして次の者に場所を空ける。
「ス…スゴイですズッキーさん!いまの、私にも教えてもらえませんか!」
と、ここでグループの紅一点。少し色黒でソバカスだけど、犬歯がキュートで可愛らしい後藤ちゃんがオレに話しかけてきた。オレが学校に来ると、大概このメンバーになるな。
「う~ん、今の後藤ちゃんには少し難しいかなぁ。もうすこし筋力をつけないと」
「えぇ~、そうですかぁ…」
「ならズッキー。超微細なんとかは、どうやるんだ?おしえてくれないか」
このグループの平均年齢をあげる中年。かなり色黒でシミだらけだけど、ブルドッグ顔が見る人によっては可愛らしいと思えなくもないかもしれない武藤さんがオレに話しかけてきた。このおっさんとは、よくラーメン談義で盛りあがるんだよな。
「武藤さん、超微細震動破は要するに力技ですよ。電動マッサージ機よりも微細で強力な振動を生み出すつもりで、腕を震動させるトレーニングを積むだけです」
「うむむ…そうか。むぅん!(ぷるぷるぷる…ぷるぷるぷる…!)」
「いや…あのさ。みんなボクの施術も見ててくれないかな…?」
施術される側を終えて、施術する側に回った佐藤だか加藤が悲しそうにおしゃべりするオレ達を見つめる。うん、わかってるよ。見てるからしっかりとやってくれ。
……。
先日の、『ギルドの受付嬢ちゃんを愛でるスレの者たち』の起こした騒動。
彼らは瀬来さんをファンタジーなギルドの受付嬢さんに見立て遠巻きに見守るという、まぁ迷惑ではあったがそれだけ連中だった。
そんな彼らは瀬来さん本人からキツくお叱りを受け、『もうこんな事はしない』と謝って隠し撮りした動画を削除することで許してもらい解散していった。まぁ、また多少は瀬来さんの近くをうろついたりはするんだろうが、概ね問題はないだろう。
問題は『まだ私をつけ狙っているストーカーがいる!』と言って、ウチに居座り続けている瀬来さんのほうだ。彼女がいると、安心して冷蔵庫ダンジョンにも潜れない。そこで困ったオレは、仁菜さんに相談してみることにした。
彼女は大人びていてオレなんかより落ち着いているし、瀬来さんの性格もよく把握している。なのでなにかいい方法を考えてくれるのではないかと思ったのだ。
そこで、まぁ仁菜さんも瀬来さんから話は聞くだろうが、オレからも『ギルドの受付嬢ちゃんを愛でるスレの者たち』の起こした騒動のことを伝え、それでもまだ瀬来さんが『まだ私をつけ狙っているストーカーがいる』と言ってウチに留まり続けている事。そして瑠羽の手前、彼女の親友とはいえ男女であまり長い事いっしょに暮らすのも、またどうかと考えている。
と、いった内容を電話で仁菜さんに伝えてみた。
『そやねぇ…。そしたらウチも少し考えてみるわぁ~』
と電話が切られ、それから二時間ぐらいしたら、『ストーカー撲滅!ドキッ♡ほろ酔い美女の帰宅囮大作戦!』と題されたメッセージが送られてきた。
確認してみると、
①囮の瀬来さんと仁菜さんが連れだって、ストーカーの眼につきそうな場所をねり歩く。
②囮の瀬来さんと仁菜さんが連れだって、居酒屋などに入ってお酒を飲む。
③酔ったフリの瀬来さんと仁菜さんが、千鳥足で瀬来さん宅に帰宅。
④帰宅後、仁菜さんはすぐに部屋を出る。しかしその際に酔ったせいにして扉などを全て開け、無防備な状態にして帰る。
⑤もしストーカーがそれを視ていたなら、酔って無防備な状態となった瀬来さんを襲うために必ず部屋に侵入をしてくるはず。
⑥そこをオレが捕える。
といった内容が記されていた。
「おおっ!これはッ!!」
完璧だ。なんという見事なハニートラップだろうか。これであればストーカーは間違いなく罠に掛かるに違いない。オレは仁菜さんの智謀に舌を巻いた。流石だ。
しかも『経費はコォチ持ちやでぇ♪』となっているところも、如何にも仁菜さんらしくて抜け目がない。
『経費はオレが持つから、仁菜さんから瀬来さんに話を振ってくれ』とゴーサインを出すと、しばらくして、『スパイ映画みたいで楽しそうだから、シャークも誘おう!』と、瀬来さんからのメッセージが届いた。うん、仁菜さんがうまく話してくれたようだ。
それにしても、シャークも参戦か。あの海水浴旅行以降、瀬来さんはシャークとも連絡を取り合っていたようだ。
ふふふ、これはなんだか面白くなってきたじゃないか。
オレは翌日もそんな事に頭を悩ませていた。ちょっと前からすれば、なんとも贅沢な悩みである。
「ズッキーさん?次、ズッキーさんの番ですよ」
「おっと、そうだったな。悪い悪い」
ここは整体の学校で、今は授業中。うむ、しっかりと勉学に勤しまねば。
「よし、では施術していくぞ佐藤」
「いえ、ボク加藤です…」
なんだ。ベッドに俯せで寝ている方が加藤で、オレに声を掛けたほうが佐藤か。おまえたち背格好も髪の色も似ているから解りずらいんだよ。赤と青に変えてくれ。そしたら解るから。
「まぁいい、ではゆくぞ!超・微細・震動破《しんどうは》ァーーーッ!!」
「ぎゃああああぁ~!(シビビビビビビビビビ…ッ!!)」
解説しよう。超微細震動破とは、直接対象の身体に触れ振動を叩きこむ必殺技だ。
一見ただ腕を震わせているマッサージにしか見えないが、その震動は常人の約20倍を誇る力でもって放たれているので、威力は電動マッサージ機の起こす振動を遥かに凌駕する。故にこの震動破を叩きこまれた肉体は、しつこい筋肉の凝りもまるで地震によって液状化してしまった地面の如く、へにゃへにゃになってしまうのだ。
「ぷ…ぷしゅぅぅぅぅ~…。ぅぅぅ…。(ぐったり…)」
「よし、身体の凝りは取れたようだな。では起きて次の施術だ…」
寝ている加藤…あれ、佐藤だっけ?を、とにかく起こしベッドの端に座らせる。そしてオレがベッドの上に乗り、背後からその腰を膝でロック。蹲踞態勢で後ろから包むような感じだ。
「(ブッピガン!)腰部骨盤のホールドを確認。続いて頭部頭蓋骨のホールドを行なう(ガシッ!)」
「う、ズ、ズッキーさん?」
「だいじょうぶだ。これから頸椎および脊椎を伸長させ、椎間板のストレスフリーシークエンスを実行する。はい、息を吸ってぇ~…、吐いてぇ~…インパクト5秒前~…サン、ニィ、イチ…せいっ!(ぐいっ!!)」
『グボキボキボキボキィ~~ッ!!』
「ぐわぁああああああぁ~ッ!!」
加藤だか佐藤だかの骨が盛大に鳴り、ついでに本人も盛大に悲鳴をあげている。
「こ、これは…ッ!?」
おっ、ブルドッグ顔なおっさんの武藤さんが良いリアクション。どうよ、これがオレの編み出した必殺技。ヘッドハンギングインパクトだ。
まず腰部骨盤をバイクのガソリンタンクを膝でしっかりと固定するようにニーグリップ、次いで頭部頭蓋骨を両手で持ち、その首を引き抜くかのようにして上へと勢いよく持ち上げる。
これにより重力による負荷で押し潰されていた椎間板、ようするに背骨と背骨の間にあって骨同士がぶつかって痛まないようにしている軟骨をストレスから解放し、元の形へと戻してやる必殺技だ。ちなみに必殺技と称しているが、とくに人が死ぬわけではない。
「どうだ、加藤。あれ…佐藤だったか?」
「う…うぅぅ…。神経が痺れてジンジンします…。それに脳みそも引き絞られたみたいに引っ張られて…」
「ハハハ、そうかそうか。痺れが治まるまで寝てていいぞ。ゆっくりと呼吸…うん、それで、鼻の通りはどうだ?」
「え?(すんすん)…あ!なんかすごくスッキリしてます!」
「うんうん、そうだろう」
実はオレ、最近のマメな瞑想のせいか、オーラとか気の流れとかが朧気ながら視えるようになったのだ。
それによると今施術を行なった加藤だか佐藤は鼻炎持ちなのか鼻の部分に気の滞りがあった。なので整体の施術を行なうと同時に、オレの気も照射して滞っていた気の流れを治してみたのだ。
「頸椎の軟骨が押し潰されてはみでてくると、その分だけ首を通る神経や血管を圧迫するのは習ったよな?それで鼻炎持ちのおまえには、鼻の部分に余計な血が溜っていたんだ。今は背骨の歪みも軟骨のはみだしも治まったから、血流がよくなってうっ血もとれ、鼻の通りも良くなったんだよ」
「うわぁ…そうだったんですか。ありがとうございます。ハァ…、すっごく驚きましたけど…」
「よしよし。こちらこそ、ありがとうございました」
互いの技量を高め合う者同士として、お互いに礼をして次の者に場所を空ける。
「ス…スゴイですズッキーさん!いまの、私にも教えてもらえませんか!」
と、ここでグループの紅一点。少し色黒でソバカスだけど、犬歯がキュートで可愛らしい後藤ちゃんがオレに話しかけてきた。オレが学校に来ると、大概このメンバーになるな。
「う~ん、今の後藤ちゃんには少し難しいかなぁ。もうすこし筋力をつけないと」
「えぇ~、そうですかぁ…」
「ならズッキー。超微細なんとかは、どうやるんだ?おしえてくれないか」
このグループの平均年齢をあげる中年。かなり色黒でシミだらけだけど、ブルドッグ顔が見る人によっては可愛らしいと思えなくもないかもしれない武藤さんがオレに話しかけてきた。このおっさんとは、よくラーメン談義で盛りあがるんだよな。
「武藤さん、超微細震動破は要するに力技ですよ。電動マッサージ機よりも微細で強力な振動を生み出すつもりで、腕を震動させるトレーニングを積むだけです」
「うむむ…そうか。むぅん!(ぷるぷるぷる…ぷるぷるぷる…!)」
「いや…あのさ。みんなボクの施術も見ててくれないかな…?」
施術される側を終えて、施術する側に回った佐藤だか加藤が悲しそうにおしゃべりするオレ達を見つめる。うん、わかってるよ。見てるからしっかりとやってくれ。
……。
先日の、『ギルドの受付嬢ちゃんを愛でるスレの者たち』の起こした騒動。
彼らは瀬来さんをファンタジーなギルドの受付嬢さんに見立て遠巻きに見守るという、まぁ迷惑ではあったがそれだけ連中だった。
そんな彼らは瀬来さん本人からキツくお叱りを受け、『もうこんな事はしない』と謝って隠し撮りした動画を削除することで許してもらい解散していった。まぁ、また多少は瀬来さんの近くをうろついたりはするんだろうが、概ね問題はないだろう。
問題は『まだ私をつけ狙っているストーカーがいる!』と言って、ウチに居座り続けている瀬来さんのほうだ。彼女がいると、安心して冷蔵庫ダンジョンにも潜れない。そこで困ったオレは、仁菜さんに相談してみることにした。
彼女は大人びていてオレなんかより落ち着いているし、瀬来さんの性格もよく把握している。なのでなにかいい方法を考えてくれるのではないかと思ったのだ。
そこで、まぁ仁菜さんも瀬来さんから話は聞くだろうが、オレからも『ギルドの受付嬢ちゃんを愛でるスレの者たち』の起こした騒動のことを伝え、それでもまだ瀬来さんが『まだ私をつけ狙っているストーカーがいる』と言ってウチに留まり続けている事。そして瑠羽の手前、彼女の親友とはいえ男女であまり長い事いっしょに暮らすのも、またどうかと考えている。
と、いった内容を電話で仁菜さんに伝えてみた。
『そやねぇ…。そしたらウチも少し考えてみるわぁ~』
と電話が切られ、それから二時間ぐらいしたら、『ストーカー撲滅!ドキッ♡ほろ酔い美女の帰宅囮大作戦!』と題されたメッセージが送られてきた。
確認してみると、
①囮の瀬来さんと仁菜さんが連れだって、ストーカーの眼につきそうな場所をねり歩く。
②囮の瀬来さんと仁菜さんが連れだって、居酒屋などに入ってお酒を飲む。
③酔ったフリの瀬来さんと仁菜さんが、千鳥足で瀬来さん宅に帰宅。
④帰宅後、仁菜さんはすぐに部屋を出る。しかしその際に酔ったせいにして扉などを全て開け、無防備な状態にして帰る。
⑤もしストーカーがそれを視ていたなら、酔って無防備な状態となった瀬来さんを襲うために必ず部屋に侵入をしてくるはず。
⑥そこをオレが捕える。
といった内容が記されていた。
「おおっ!これはッ!!」
完璧だ。なんという見事なハニートラップだろうか。これであればストーカーは間違いなく罠に掛かるに違いない。オレは仁菜さんの智謀に舌を巻いた。流石だ。
しかも『経費はコォチ持ちやでぇ♪』となっているところも、如何にも仁菜さんらしくて抜け目がない。
『経費はオレが持つから、仁菜さんから瀬来さんに話を振ってくれ』とゴーサインを出すと、しばらくして、『スパイ映画みたいで楽しそうだから、シャークも誘おう!』と、瀬来さんからのメッセージが届いた。うん、仁菜さんがうまく話してくれたようだ。
それにしても、シャークも参戦か。あの海水浴旅行以降、瀬来さんはシャークとも連絡を取り合っていたようだ。
ふふふ、これはなんだか面白くなってきたじゃないか。
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