6 / 11
【02】 紅月の魔性
*006* 戦いの火蓋 (☆)
しおりを挟む
絢斗の言葉に反骨精神を持って立ち向かう決意を表明したセレナは、絢斗の首に自身の腕を絡め、自ら、敵へと唇を寄せていった。
絢斗は、甘んじてセレナの口付けを受け、好きにさせている。
セレナの息が興奮で激しくなってきた頃を見計らって、絢斗はセレナを抱えたまま立ち上がった。
そのまま、ズンズンと奥まで迷い無く歩みを進めている様子にセレナを怪訝な表情を浮かべるが、それさえも気にする事は無かった。
程無くして、セレナさえも知らない四阿があった。
そこにセレナを下ろすと、周りのバラが一層、匂い立つような感じがする。
「凄い香り…。匂いに酔っちゃいそうだわ…。」
セレナは思わず呟いた。
そして、絢斗に抱き締められた時に、何故かバラの庭園よりも強く絢斗からバラの香りが感じられた。
余りの濃厚な香りにセレナの意識がグラリと揺らぐ。
強い気持ちで絢斗に向かっていったはずのセレナの意識が断片的になり、何か、戦意を喪失するような…服従してしまいそうな気持ちになる。
絢斗の身体から溢れ出る体臭が、バラ園のバラ達よりも強い事に驚きながらも、それさえも意識から零れていきそうな感覚で、そこに意識を残すだけでいっぱいいっぱいだった。
上から見下ろされている視線の強さに強いセクシャリティを感じる。
セレナの意識が行ったり来たりしている間に、顎を捕えられ、視線だけで検分されているようだ。
「淫らな毎日を過ごしている割には…あまり穢れていない…か。なかなか、美味そうじゃないか…。」
意識がはっきりしていれば、絢斗の言葉に疑問も抱いただろうが、記憶が途切れ途切れの状態のセレナは、その言葉の不自然さに気付く事が出来なかった。
絢斗は、低く、夜闇を震えさせるような声でそう囁くと、セレナの唇に自身の唇を合わせた。
絢斗の唇は、何か、ひんやりとする感触で、意識がボーッとしているセレナにとっては、心地好い感触だった。
少しずつ、唇を首元へと下がっていくと、そこをカプリと軽く噛んだ。
「はぁ……っ…。」
セレナが甘い声を漏らす。
「楽しい夜になりそうだ…。」
絢斗は、小さくそう呟くと、もう少し、セレナの肌の感触を楽しんだ。
セレナは、危険信号を察知しながらも、蜘蛛の糸に絡まったように絢斗の呪縛から離れなくなりそうだった。
それでも、セレナのプライドは、戦いを挑もうとする。
「貴方は、意外に好きモノだったのね…何時もは何処に隠してるのかしら?」
セレナは、危険を顧みずに、口から出てしまう言葉をどうやっても止める事が出来なかった。
絢斗は、甘んじてセレナの口付けを受け、好きにさせている。
セレナの息が興奮で激しくなってきた頃を見計らって、絢斗はセレナを抱えたまま立ち上がった。
そのまま、ズンズンと奥まで迷い無く歩みを進めている様子にセレナを怪訝な表情を浮かべるが、それさえも気にする事は無かった。
程無くして、セレナさえも知らない四阿があった。
そこにセレナを下ろすと、周りのバラが一層、匂い立つような感じがする。
「凄い香り…。匂いに酔っちゃいそうだわ…。」
セレナは思わず呟いた。
そして、絢斗に抱き締められた時に、何故かバラの庭園よりも強く絢斗からバラの香りが感じられた。
余りの濃厚な香りにセレナの意識がグラリと揺らぐ。
強い気持ちで絢斗に向かっていったはずのセレナの意識が断片的になり、何か、戦意を喪失するような…服従してしまいそうな気持ちになる。
絢斗の身体から溢れ出る体臭が、バラ園のバラ達よりも強い事に驚きながらも、それさえも意識から零れていきそうな感覚で、そこに意識を残すだけでいっぱいいっぱいだった。
上から見下ろされている視線の強さに強いセクシャリティを感じる。
セレナの意識が行ったり来たりしている間に、顎を捕えられ、視線だけで検分されているようだ。
「淫らな毎日を過ごしている割には…あまり穢れていない…か。なかなか、美味そうじゃないか…。」
意識がはっきりしていれば、絢斗の言葉に疑問も抱いただろうが、記憶が途切れ途切れの状態のセレナは、その言葉の不自然さに気付く事が出来なかった。
絢斗は、低く、夜闇を震えさせるような声でそう囁くと、セレナの唇に自身の唇を合わせた。
絢斗の唇は、何か、ひんやりとする感触で、意識がボーッとしているセレナにとっては、心地好い感触だった。
少しずつ、唇を首元へと下がっていくと、そこをカプリと軽く噛んだ。
「はぁ……っ…。」
セレナが甘い声を漏らす。
「楽しい夜になりそうだ…。」
絢斗は、小さくそう呟くと、もう少し、セレナの肌の感触を楽しんだ。
セレナは、危険信号を察知しながらも、蜘蛛の糸に絡まったように絢斗の呪縛から離れなくなりそうだった。
それでも、セレナのプライドは、戦いを挑もうとする。
「貴方は、意外に好きモノだったのね…何時もは何処に隠してるのかしら?」
セレナは、危険を顧みずに、口から出てしまう言葉をどうやっても止める事が出来なかった。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる