婚約から始まる「恋」

観月 珠莉

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*24* 告白 (☆)

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「おまえは、最初から俺の事が好きなんだよ!!」

私は、この想いを告げても良いのだろうか?
伝えたら…受け入れて貰えるのだろうか?

「私ばっかり…ズルいよ!!自分だって、どう思っているのか言わないじゃない!!」
「おまえが言えたら教えてやる。」

そう言って、ニヤリと笑う。

「…好…き…多分…?」
「ちゃんと言え!!」
「…好き。凄く好き!!…苦しいくらいに…。」

私は、勢いに任せて思いの丈を叫んだ!!

「知ってる。」

そう言うと、激しく唇を奪われた。

「ふ…ぅんっ…。」

更に噛み付くように唇を塞いだ直嗣さんは、そのまま強い力で唇を抉じ開け、口内を蹂躙してくる。

「ふぁ…ぅ…んっ…。」

情熱的な口付けの狭間からどちらのものともつかない唾液が零れる。

「あぁっ…。」

ビックリして声をあげるが、直嗣さんの情熱的な舌技は留まる事を知らない。

「このまま、最後まで貰うぞ!!」

そう言われて気付くと、いつの間にかドレスは緩められていた。

「好きな人としかしてはいけないのに…。」

私が小さく呟くと、直嗣さんはフッと笑った。

「降参…。大好きだよ。」

そう言って、何かを誓うように優しく口付けてくれた。
そのまま首筋を舐め、鎖骨を通り胸へと辿る道すがら、時々、チクリと痛みが伴う。
何だろう…と胸の辺りを見ると、肌に赤い花が咲いていた。

「な…何?」

私はビックリして直嗣さんに問いかける。

「所有の証だよ。」

優しい瞳で見つめる直嗣さんは、また、クスクス笑っている。

「姫、このまま続けても?」

私は、あまりの恥ずかしさに直嗣さんの腕を叩くぐらいしか出来ない。
無言を諾と取った直嗣さんは、そのまま胸をピチャリと舐めた。

「あぁっ…。」

私は、初めての感覚に思わず声が出てしまう。
直嗣さんは、声が出てしまった事に気を良くして、更に乳頭を甘噛みし始めた。
もう一方の乳房はやわやわと揉まれ、時に乳首をグリグリと弄られ続ける。
私はあまりの衝撃に目に涙を浮かべながら身体を大きく仰け反らせた。
気持ちが置いていかれている間に、直嗣さんの空いている手は、ドレスの中の私の秘所へと潜り込んでいた。

「こ…恐いわ…。」
「大丈夫。俺の背中に手を廻して。」

直嗣さんに導かれるまま、背中に手を廻した。
その間にも、直嗣さんの指は動き続けている。
クチュクチュと秘裂をなぞる淫猥な蜜音が、私の心を翻弄していく。

「どうしよう…凄く、恥ずかしい…。」

私は消えるような声で訴える。
そんな小さな囁きに直嗣さんは耳を傾ける事はなかった。
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