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ハナちゃんの協力➁
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《は~い、江奈っち?》
ハナちゃんは2回のコールで出てくれた。
「あ、ハナちゃん、こんにちは。今大丈夫ですか?」
《はい、こんにちは。うん、大丈夫よ。それより江奈っちの方が大丈夫?さっき1回保留になったけど、忙しいなら後でも平気よ》
「あ、私は大丈夫です。それより、さっきの電話ってサプライズパーティーの事ですよね?」
《そうそう、もしかして今日ってウチに来るかな、と思ってたんだけど違った?雪ちゃんのバースデーまで時間がないけど》
「はい、本当はそのつもりだったんですけど……」
《うん?》
「実は……」
私は、今朝の一連の流れをハナちゃんに話した。
******
《なるほどね~。確かに今朝、テレビでパンダの話してたわね》
「そうなんです。本当はハナちゃんにご教授願いたかったんですけど……」
《あははっ!しょうがないわよ。デートなんて言われちゃね》
「はい……」
《んじゃ、どうしよっか?帰りにレシピだけでも取りに来る?雪ちゃんの好きな物ピックアップして簡単にまとめといてあげるわよ?》
「え、本当ですか!?行きます、行きますっ!!」
《何時頃になりそう?》
「えっと……」
時計を見ると、現時刻は14:40。
「このあとは特に用事はないので、17時くらいには行けそうです」
《おっけ~!んじゃそれまでに用意しとくわ!もし何かあったら連絡頂戴な》
「はい!本当にありがとうございます!!ではまた!」
《はいよ。デート楽しんでね》
「はい!」
――ピッ。
「良かったぁ~~」
電話を切り、ホッと胸を撫で下ろした私はウキウキとお店の中に戻った。
「雪ちゃん、ごめんね」
「……別に良いわよ」
席に着くと、ウキウキな私とは対照的に雪ちゃんは頬杖を付いてぶー垂れていた。
私は特にそこには触れず、残っているチーズケーキを再度食べ始める。
「で?」
「うん?」
「なんだったの?電話」
「ああ、えっと……」
う~ん。どうしようかな。なんて言おう。
「えっと、こないだお店にお邪魔した時、忘れ物してたみたい。それの電話だった」
「ふ~ん」
「帰りに取りに行っても良いかな?」
「別に良いけど」
「ありがとう」
あれ?
(意外とすんなり了承してくれたな)
ちょっと拍子抜けしてしまったけど、追及されたら困るからもうこの話は止めにした。
******
「……は~、美味しかった。ごちそうさまでした!さて。この後どうする?もう帰る?」
ケーキを食べ終えた私は、17時までまだ時間の余裕があったのでこの後の予定をどうするか雪ちゃんに尋ねた。
「そうね……」
「ケーキ、買って帰る?」
「そうね……」
「聞いてる?」
「そうね……」
うーん。まーた上の空で返事をし始めた雪ちゃん。
(これ、めんどくさいんだよなぁ……)
こうなると、何を言ってもそれで返って来るからちょっと面倒になる。でも、今から帰るのにこのまま上の空で帰られたらちょっと運転怖いし正気に戻って貰わないと。
「ゆーきちゃんっ!」
私は雪ちゃんの顔の前で、パチンッ!と手を叩いた。
「……え?」
「聞いてた?もう帰る?ケーキ買って行く?」
「あ……ええ、お土産に買って行こうかしら」
「うん。じゃあ選んで帰ろう?」
「ええ」
雪ちゃんはテイクアウトのメニュー表を見ながら「これと、これと……」とブツブツ呟いている。
(まったく……)
私は小さくため息を吐き、店員さんに注文している雪ちゃんに便乗してケーキを二つも頼んでしまった。
ハナちゃんは2回のコールで出てくれた。
「あ、ハナちゃん、こんにちは。今大丈夫ですか?」
《はい、こんにちは。うん、大丈夫よ。それより江奈っちの方が大丈夫?さっき1回保留になったけど、忙しいなら後でも平気よ》
「あ、私は大丈夫です。それより、さっきの電話ってサプライズパーティーの事ですよね?」
《そうそう、もしかして今日ってウチに来るかな、と思ってたんだけど違った?雪ちゃんのバースデーまで時間がないけど》
「はい、本当はそのつもりだったんですけど……」
《うん?》
「実は……」
私は、今朝の一連の流れをハナちゃんに話した。
******
《なるほどね~。確かに今朝、テレビでパンダの話してたわね》
「そうなんです。本当はハナちゃんにご教授願いたかったんですけど……」
《あははっ!しょうがないわよ。デートなんて言われちゃね》
「はい……」
《んじゃ、どうしよっか?帰りにレシピだけでも取りに来る?雪ちゃんの好きな物ピックアップして簡単にまとめといてあげるわよ?》
「え、本当ですか!?行きます、行きますっ!!」
《何時頃になりそう?》
「えっと……」
時計を見ると、現時刻は14:40。
「このあとは特に用事はないので、17時くらいには行けそうです」
《おっけ~!んじゃそれまでに用意しとくわ!もし何かあったら連絡頂戴な》
「はい!本当にありがとうございます!!ではまた!」
《はいよ。デート楽しんでね》
「はい!」
――ピッ。
「良かったぁ~~」
電話を切り、ホッと胸を撫で下ろした私はウキウキとお店の中に戻った。
「雪ちゃん、ごめんね」
「……別に良いわよ」
席に着くと、ウキウキな私とは対照的に雪ちゃんは頬杖を付いてぶー垂れていた。
私は特にそこには触れず、残っているチーズケーキを再度食べ始める。
「で?」
「うん?」
「なんだったの?電話」
「ああ、えっと……」
う~ん。どうしようかな。なんて言おう。
「えっと、こないだお店にお邪魔した時、忘れ物してたみたい。それの電話だった」
「ふ~ん」
「帰りに取りに行っても良いかな?」
「別に良いけど」
「ありがとう」
あれ?
(意外とすんなり了承してくれたな)
ちょっと拍子抜けしてしまったけど、追及されたら困るからもうこの話は止めにした。
******
「……は~、美味しかった。ごちそうさまでした!さて。この後どうする?もう帰る?」
ケーキを食べ終えた私は、17時までまだ時間の余裕があったのでこの後の予定をどうするか雪ちゃんに尋ねた。
「そうね……」
「ケーキ、買って帰る?」
「そうね……」
「聞いてる?」
「そうね……」
うーん。まーた上の空で返事をし始めた雪ちゃん。
(これ、めんどくさいんだよなぁ……)
こうなると、何を言ってもそれで返って来るからちょっと面倒になる。でも、今から帰るのにこのまま上の空で帰られたらちょっと運転怖いし正気に戻って貰わないと。
「ゆーきちゃんっ!」
私は雪ちゃんの顔の前で、パチンッ!と手を叩いた。
「……え?」
「聞いてた?もう帰る?ケーキ買って行く?」
「あ……ええ、お土産に買って行こうかしら」
「うん。じゃあ選んで帰ろう?」
「ええ」
雪ちゃんはテイクアウトのメニュー表を見ながら「これと、これと……」とブツブツ呟いている。
(まったく……)
私は小さくため息を吐き、店員さんに注文している雪ちゃんに便乗してケーキを二つも頼んでしまった。
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