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動物園3回説③
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「ほえ~~~~」
私は、お土産コーナーのある一角を見上げた。
そこには、雪ちゃんと行った水族館と同じく大きなパンダのぬいぐるみが飾ってあった。
「大きいなぁ……」
雪ちゃんにプレゼントしてもらったイルカのぬいぐるみと同じくらいの大きさだろうか。多分、持ち上げて足の長さまで入れたら私の背丈よりも大きい。
「なぁに?また欲しいの?」
横からヒョコっと顔を覗かせた雪ちゃんに言われ、首をブンブン振った。
「要らないよ!?そもそもこれ、非売品ってなってるし!」
私が『こちらの商品は非売品です』と書かれたタグを指さすと、雪ちゃんが不満そうに「なーんだ」と唇を尖らせた。
(これ、売り物だったら絶対に買ったよね)
これからは、安易に雪ちゃんの前では値の張る物は見ない様にしようと決めた。
「買う物は決まったの?」
グルっと店内を見回して戻って来た雪ちゃんに聞かれて、私は頷いた。
「うん。ハナちゃんにこのパンダのお箸と箸置きをお土産に買って行こうかな、って」
「ハナ?自分のは?」
目の前に差し出したお土産の中に、私のが入っていなかったので雪ちゃんが不思議そうな顔をした。
「あ、それなんだけど、雪ちゃんに選んでもらおうかなって」
「え?なになに?」
「こっちこっち」
私はどちらを買おうか迷っていたお土産品の前に雪ちゃんを手招きして呼んだ。
「これ、どっちが似合ってるか聞きたくて」
「どれどれ?」
私は、二種類のピアスを差し出した。
両方ともに2cm程のパンダのガラス細工がチャームとして付いていて、そのパンダと並行してユラユラとぶら下がっている『ハートのチャーム』or『結晶のチャーム』のどちらが良いかで迷っていた。ハートも結晶もパンダと同じくガラス細工で、ハートは真っ赤、結晶は薄いブルーの色をしている。
どちらも可愛くてなかなか決められないので、客観的に見た意見が欲しかった。
「ん~……」
雪ちゃんは私の耳にピアスを交互に当てて、真剣に悩んでいる。
「どっちも良いけど、江奈は色が白いからハートの赤が映えるわね」
「ホント?じゃあ、ハートにする。雪ちゃんありがとう」
「どういたしまして」
雪ちゃんからハートの方を受け取ると、私はお会計をしてもらいにレジへと向かった。
「おまたせ。雪ちゃんは何も買わなくて良いの?」
「ええ。本物のパンダを見れただけで十分よ」
「そっか」
「じゃあ、行きましょうか」
「うん」
私達はまだまだ行列を成しているパンダの列を横目に通り過ぎる。
チラッと雪ちゃんを見ると、なんだか名残惜しそうな顔をしていてちょっと笑ってしまった。
私は、お土産コーナーのある一角を見上げた。
そこには、雪ちゃんと行った水族館と同じく大きなパンダのぬいぐるみが飾ってあった。
「大きいなぁ……」
雪ちゃんにプレゼントしてもらったイルカのぬいぐるみと同じくらいの大きさだろうか。多分、持ち上げて足の長さまで入れたら私の背丈よりも大きい。
「なぁに?また欲しいの?」
横からヒョコっと顔を覗かせた雪ちゃんに言われ、首をブンブン振った。
「要らないよ!?そもそもこれ、非売品ってなってるし!」
私が『こちらの商品は非売品です』と書かれたタグを指さすと、雪ちゃんが不満そうに「なーんだ」と唇を尖らせた。
(これ、売り物だったら絶対に買ったよね)
これからは、安易に雪ちゃんの前では値の張る物は見ない様にしようと決めた。
「買う物は決まったの?」
グルっと店内を見回して戻って来た雪ちゃんに聞かれて、私は頷いた。
「うん。ハナちゃんにこのパンダのお箸と箸置きをお土産に買って行こうかな、って」
「ハナ?自分のは?」
目の前に差し出したお土産の中に、私のが入っていなかったので雪ちゃんが不思議そうな顔をした。
「あ、それなんだけど、雪ちゃんに選んでもらおうかなって」
「え?なになに?」
「こっちこっち」
私はどちらを買おうか迷っていたお土産品の前に雪ちゃんを手招きして呼んだ。
「これ、どっちが似合ってるか聞きたくて」
「どれどれ?」
私は、二種類のピアスを差し出した。
両方ともに2cm程のパンダのガラス細工がチャームとして付いていて、そのパンダと並行してユラユラとぶら下がっている『ハートのチャーム』or『結晶のチャーム』のどちらが良いかで迷っていた。ハートも結晶もパンダと同じくガラス細工で、ハートは真っ赤、結晶は薄いブルーの色をしている。
どちらも可愛くてなかなか決められないので、客観的に見た意見が欲しかった。
「ん~……」
雪ちゃんは私の耳にピアスを交互に当てて、真剣に悩んでいる。
「どっちも良いけど、江奈は色が白いからハートの赤が映えるわね」
「ホント?じゃあ、ハートにする。雪ちゃんありがとう」
「どういたしまして」
雪ちゃんからハートの方を受け取ると、私はお会計をしてもらいにレジへと向かった。
「おまたせ。雪ちゃんは何も買わなくて良いの?」
「ええ。本物のパンダを見れただけで十分よ」
「そっか」
「じゃあ、行きましょうか」
「うん」
私達はまだまだ行列を成しているパンダの列を横目に通り過ぎる。
チラッと雪ちゃんを見ると、なんだか名残惜しそうな顔をしていてちょっと笑ってしまった。
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