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アインの監視レポート15
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近くの高い木の枝にとまって、ツヴァイは戦場を見下ろしていた。
今のツヴァイの姿は、普通の鳥同様の大きさだ。
周回するように戦場付近を飛んでいてもいいのだが、それではあまりに不自然すぎる。
長い時間戦場を周回している鳥など、見るものが見れば見た目通りの何かではないと即座に看破される。
そこで、戦場近くの木の枝にとまったわけだが……正直、何度手を出そうと思ったか数えるのも嫌になる程だ。
それでもグッとこらえ……カインがようやくギゲルガとかいうゴブリンの親玉にトドメを刺したときには舌打ちが出そうなほどだった。
しかし、確かにアレはゴブリンの範疇に収まる強さではない。
むしろ、魔人の領域に片足を突っ込んでいたとすら言えるだろう。
あの武具は回収して調べなければならない。
そう考え、枝から飛び立とうとした矢先。
激しい違和感を感じ、ツヴァイは思い切り振り向く。
「なっ……」
そこにあったのは、歪み。
空間が歪み、景色が歪む。
その歪みから、黒い腕がぬうっと出てくる。
ツヴァイを握り潰そうとするかのようなそれをツヴァイは飛び立つことで回避し、歪みの中から出てくるソレを凝視する。
黒い身体。
蝙蝠のような羽。
アルヴァと呼ばれるソレが、空間の歪みから現れる。
無言のままツヴァイに向けて突撃してくるソレを、ツヴァイは更に高く飛翔し回避する。
間違いない。明らかにツヴァイを狙っている。
何故と問うたところで、意味など無い。
アルヴァの出現に法則性は無い。
まるで混乱を目的として出現するかのようだ……とは、ツヴァイの上司であるロクナの言葉だっただろうか。
「くそっ!」
思わず悪態をつくツヴァイの下で、叫び声が聞こえる。
「なんだ……!?」
突き出されてくるアルヴァの手を回避しながら見下ろすと、そこには異形と化して復活したギゲルガと対峙するカインの姿があった。
それを視認して……ツヴァイは、自分に向かって襲い掛かるアルヴァを凝視する。
なんというタイミングなのだ。
自分が一番目を離してはいけないタイミングで、このアルヴァは現れた。
まるで、それを狙ったかのように。
まさか、と思う。
それではまるで、眼下の現象をアルヴァが引き起こしたかのようだ。
「ギゲゲルゴゲギアアアアア!」
アルヴァが、無数の氷の弾を生成する。
放たれたそれを回避しながら、ツヴァイは考える。
この件は、間違いなく報告対象だ。
だが、事実のみを伝える必要がある。
事実は単純だ。
簡単には手に入らないレベルの装備を持っていたゴブリンとは思えぬ体躯と力を持ったゴブリンが殺された後、装備と融合して復活した。
その復活の瞬間と思われる場面を見ることはアルヴァの出現のせいで適わなかった。
ただ、これだけだ。
「……ふむ」
整理してみて、ツヴァイは思う。
あの怪しげな装備が全ての主因という考え方も出来る。
そこを判断するのはツヴァイではないが……とにかく、報告すべきことは整理できた。
「ゲガガギゲゴグガ!」
「……調子に乗るなよ、噂に聞く特殊型でもないアルヴァが……俺に敵うと思うか!」
放たれた火球も爪も回避し、ツヴァイは更なる上空へと舞い上がる。
それを追い、アルヴァも空中へと舞い上がるが……その途中で、アルヴァは違和感に気付く。
なんとなく、ツヴァイの身体が大きくなっていっているような……そんな風に感じたのだ。
そして、次の瞬間。
自分目掛けて高速で舞い降りてくる巨鳥を見て、アルヴァはそれが気のせいでなかったと理解する。
アルヴァが知るはずも無い。
その黒い巨鳥こそが、魔獣ブラックバードの真の姿。
ツヴァイは今、それを解放しただけだということを。
「ギゲアッ!?」
黒い巨鳥の爪に捕らえられたアルヴァはバタバタと暴れるが、全く逃れることが出来ない。
ならばと魔法で脱出しようとし……自分の身体を襲う痛みに、アルヴァは悲鳴をあげる。
締め付けている。
自分を捕らえている爪が。
黒い巨鳥の足が。
自分を握り潰そうとしているのだ。
それに気付き、アルヴァは暴れる。
その必死の抵抗を、ツヴァイは意にも介さない。
「ギ、ギゲアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」
「死ね」
グチャン、と。
一切の容赦なく、ツヴァイはアルヴァを握り潰す。
黒い霧のようになっていくアルヴァを確認し、ツヴァイは再び身体を縮小する。
眼下では、ギゲルガとカインが剣の打ち合いを続けている。
あまりに激しい剣戟の嵐に、アインも手を出す隙を見計らう有様だ。
しかし、と思う。
戦いの現場の熱気から離れた上空から見てみると、ギゲルガの動きは復活前と比べれば精彩を欠いている。
全体的なスピードと……恐らくは力も上がっているからその場では気付かないだろうが、攻撃が明らかに荒い。
僅かにあった知性が、あの攻撃からは一切感じられない。
あれではまるで、狂戦士だ。
カインもそれを感じているのか、時折試すようにフェイントが混ざり始めている。
スピードにも慣れてきて、ようやく余裕が生まれてきたというところだろうか?
とはいえ、あのスピードに慣れることが出来るというだけでもカインの技量の高さを示してはいるのだが……。
一方のアインはといえば、こちらも余裕が出てきたのだろう。
今のところはカインに任せたほうがいいと判断したか、あちこちの気配を探るような様子を見せている。
ツヴァイにも視線を向けてくるので、ツヴァイは黙って首を横に振る。
先程のアルヴァを除けば、この付近に他に怪しい動きをするものはない。
眼下の戦いは、ようやくカイン優勢に変化していく。
まあ、当然だろう。
力と速度で勝るというだけで勝てるのは、集団を相手に振り回す時だけだ。
個々の戦いである程度の達人と戦おうとした時、その弱点は簡単に露呈する。
ツヴァイはつまらなそうに鼻を鳴らし……そんな風に勝手に評価されているとは思いもしないカインは、ギゲルガの剣筋を確かに見切っていた。
しかし、見切るのと回避するのとは違う。
確かにギゲルガの動きは速く、わかりやすく単純な動きでもソレを回避しにくい速度で補い攻めてくる。
これを完全回避するには、今のカインの身体能力では未来予測に近い精度での見切りが必要になるだろう。
だが、何もそこまでのものは必要ない。
避けるのが難しいというのであれば、避けやすいように誘導してやればいい。
「光撃!」
カインの放った光撃がギゲルガの腕に命中し、その動きがズレる。
その隙を狙ったカインの一閃がギゲルガを斬り裂き、しかしギゲルガは意に介した様子もない。
「本当にバーサーカーって感じだよなあ。この手のって完全に殺さないと止まらないってのがお約束だし……困ったなあ」
動きを止めるような斬り方をしてきたはずだが、全く効いた様子がない。
大魔法で消し飛ばすにしても、隙がなければどうしようもない。
困ったようにカインはアインをチラリと見るが、アインは黙って余所見するなと言わんばかりに睨みつけてくるだけだ。
「一人でやってみろってことだよなあ、あれって……っとお!」
横薙ぎの一撃を回避し、カインは距離をとる。
「なら……こうだ! 氷結弾!」
カインの放った氷の弾がギゲルガの足元に命中し、その足を凍らせ地面に縫い付ける。
「ガアッ!?」
足が思い通りに動かない事に気付いたギゲルガは、無理矢理足を動かそうとし……その隙に、カインが詠唱を開始する。
「光よ、鮮烈なる光よ。我は汝の真の輝きを知る者。その苛烈なる輝きをもってして、眠る世界を揺り起こそう」
カインを中心に、光の魔力が広がり収束していく。
烈光剣。
そう呼ばれる光の大魔法だとアインは見抜く。
上空から極太の光の柱を降らせるその魔法ならば、確かにギゲルガを消滅させられるだろう。
「輝ける剣よ、此処に……烈光剣!」
ギゲルガがようやく氷の束縛を逃れようとした、その刹那。
上空から降り注いだ光の柱が、その身体を飲み込み消し飛ばす。
強力無比たる光の柱は、悲鳴をあげることすらギゲルガに許さない。
天空より振り下ろされる光の神の剣とすら称される魔法は、その効果を終えた後に何も残さず……今度こそ、ギゲルガを倒した事を伝えてくる。
「……ふう」
カインが一息ついた、その直後。
パチパチ……と。
そんな楽しげな拍手の音が聞こえてきた。
今のツヴァイの姿は、普通の鳥同様の大きさだ。
周回するように戦場付近を飛んでいてもいいのだが、それではあまりに不自然すぎる。
長い時間戦場を周回している鳥など、見るものが見れば見た目通りの何かではないと即座に看破される。
そこで、戦場近くの木の枝にとまったわけだが……正直、何度手を出そうと思ったか数えるのも嫌になる程だ。
それでもグッとこらえ……カインがようやくギゲルガとかいうゴブリンの親玉にトドメを刺したときには舌打ちが出そうなほどだった。
しかし、確かにアレはゴブリンの範疇に収まる強さではない。
むしろ、魔人の領域に片足を突っ込んでいたとすら言えるだろう。
あの武具は回収して調べなければならない。
そう考え、枝から飛び立とうとした矢先。
激しい違和感を感じ、ツヴァイは思い切り振り向く。
「なっ……」
そこにあったのは、歪み。
空間が歪み、景色が歪む。
その歪みから、黒い腕がぬうっと出てくる。
ツヴァイを握り潰そうとするかのようなそれをツヴァイは飛び立つことで回避し、歪みの中から出てくるソレを凝視する。
黒い身体。
蝙蝠のような羽。
アルヴァと呼ばれるソレが、空間の歪みから現れる。
無言のままツヴァイに向けて突撃してくるソレを、ツヴァイは更に高く飛翔し回避する。
間違いない。明らかにツヴァイを狙っている。
何故と問うたところで、意味など無い。
アルヴァの出現に法則性は無い。
まるで混乱を目的として出現するかのようだ……とは、ツヴァイの上司であるロクナの言葉だっただろうか。
「くそっ!」
思わず悪態をつくツヴァイの下で、叫び声が聞こえる。
「なんだ……!?」
突き出されてくるアルヴァの手を回避しながら見下ろすと、そこには異形と化して復活したギゲルガと対峙するカインの姿があった。
それを視認して……ツヴァイは、自分に向かって襲い掛かるアルヴァを凝視する。
なんというタイミングなのだ。
自分が一番目を離してはいけないタイミングで、このアルヴァは現れた。
まるで、それを狙ったかのように。
まさか、と思う。
それではまるで、眼下の現象をアルヴァが引き起こしたかのようだ。
「ギゲゲルゴゲギアアアアア!」
アルヴァが、無数の氷の弾を生成する。
放たれたそれを回避しながら、ツヴァイは考える。
この件は、間違いなく報告対象だ。
だが、事実のみを伝える必要がある。
事実は単純だ。
簡単には手に入らないレベルの装備を持っていたゴブリンとは思えぬ体躯と力を持ったゴブリンが殺された後、装備と融合して復活した。
その復活の瞬間と思われる場面を見ることはアルヴァの出現のせいで適わなかった。
ただ、これだけだ。
「……ふむ」
整理してみて、ツヴァイは思う。
あの怪しげな装備が全ての主因という考え方も出来る。
そこを判断するのはツヴァイではないが……とにかく、報告すべきことは整理できた。
「ゲガガギゲゴグガ!」
「……調子に乗るなよ、噂に聞く特殊型でもないアルヴァが……俺に敵うと思うか!」
放たれた火球も爪も回避し、ツヴァイは更なる上空へと舞い上がる。
それを追い、アルヴァも空中へと舞い上がるが……その途中で、アルヴァは違和感に気付く。
なんとなく、ツヴァイの身体が大きくなっていっているような……そんな風に感じたのだ。
そして、次の瞬間。
自分目掛けて高速で舞い降りてくる巨鳥を見て、アルヴァはそれが気のせいでなかったと理解する。
アルヴァが知るはずも無い。
その黒い巨鳥こそが、魔獣ブラックバードの真の姿。
ツヴァイは今、それを解放しただけだということを。
「ギゲアッ!?」
黒い巨鳥の爪に捕らえられたアルヴァはバタバタと暴れるが、全く逃れることが出来ない。
ならばと魔法で脱出しようとし……自分の身体を襲う痛みに、アルヴァは悲鳴をあげる。
締め付けている。
自分を捕らえている爪が。
黒い巨鳥の足が。
自分を握り潰そうとしているのだ。
それに気付き、アルヴァは暴れる。
その必死の抵抗を、ツヴァイは意にも介さない。
「ギ、ギゲアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」
「死ね」
グチャン、と。
一切の容赦なく、ツヴァイはアルヴァを握り潰す。
黒い霧のようになっていくアルヴァを確認し、ツヴァイは再び身体を縮小する。
眼下では、ギゲルガとカインが剣の打ち合いを続けている。
あまりに激しい剣戟の嵐に、アインも手を出す隙を見計らう有様だ。
しかし、と思う。
戦いの現場の熱気から離れた上空から見てみると、ギゲルガの動きは復活前と比べれば精彩を欠いている。
全体的なスピードと……恐らくは力も上がっているからその場では気付かないだろうが、攻撃が明らかに荒い。
僅かにあった知性が、あの攻撃からは一切感じられない。
あれではまるで、狂戦士だ。
カインもそれを感じているのか、時折試すようにフェイントが混ざり始めている。
スピードにも慣れてきて、ようやく余裕が生まれてきたというところだろうか?
とはいえ、あのスピードに慣れることが出来るというだけでもカインの技量の高さを示してはいるのだが……。
一方のアインはといえば、こちらも余裕が出てきたのだろう。
今のところはカインに任せたほうがいいと判断したか、あちこちの気配を探るような様子を見せている。
ツヴァイにも視線を向けてくるので、ツヴァイは黙って首を横に振る。
先程のアルヴァを除けば、この付近に他に怪しい動きをするものはない。
眼下の戦いは、ようやくカイン優勢に変化していく。
まあ、当然だろう。
力と速度で勝るというだけで勝てるのは、集団を相手に振り回す時だけだ。
個々の戦いである程度の達人と戦おうとした時、その弱点は簡単に露呈する。
ツヴァイはつまらなそうに鼻を鳴らし……そんな風に勝手に評価されているとは思いもしないカインは、ギゲルガの剣筋を確かに見切っていた。
しかし、見切るのと回避するのとは違う。
確かにギゲルガの動きは速く、わかりやすく単純な動きでもソレを回避しにくい速度で補い攻めてくる。
これを完全回避するには、今のカインの身体能力では未来予測に近い精度での見切りが必要になるだろう。
だが、何もそこまでのものは必要ない。
避けるのが難しいというのであれば、避けやすいように誘導してやればいい。
「光撃!」
カインの放った光撃がギゲルガの腕に命中し、その動きがズレる。
その隙を狙ったカインの一閃がギゲルガを斬り裂き、しかしギゲルガは意に介した様子もない。
「本当にバーサーカーって感じだよなあ。この手のって完全に殺さないと止まらないってのがお約束だし……困ったなあ」
動きを止めるような斬り方をしてきたはずだが、全く効いた様子がない。
大魔法で消し飛ばすにしても、隙がなければどうしようもない。
困ったようにカインはアインをチラリと見るが、アインは黙って余所見するなと言わんばかりに睨みつけてくるだけだ。
「一人でやってみろってことだよなあ、あれって……っとお!」
横薙ぎの一撃を回避し、カインは距離をとる。
「なら……こうだ! 氷結弾!」
カインの放った氷の弾がギゲルガの足元に命中し、その足を凍らせ地面に縫い付ける。
「ガアッ!?」
足が思い通りに動かない事に気付いたギゲルガは、無理矢理足を動かそうとし……その隙に、カインが詠唱を開始する。
「光よ、鮮烈なる光よ。我は汝の真の輝きを知る者。その苛烈なる輝きをもってして、眠る世界を揺り起こそう」
カインを中心に、光の魔力が広がり収束していく。
烈光剣。
そう呼ばれる光の大魔法だとアインは見抜く。
上空から極太の光の柱を降らせるその魔法ならば、確かにギゲルガを消滅させられるだろう。
「輝ける剣よ、此処に……烈光剣!」
ギゲルガがようやく氷の束縛を逃れようとした、その刹那。
上空から降り注いだ光の柱が、その身体を飲み込み消し飛ばす。
強力無比たる光の柱は、悲鳴をあげることすらギゲルガに許さない。
天空より振り下ろされる光の神の剣とすら称される魔法は、その効果を終えた後に何も残さず……今度こそ、ギゲルガを倒した事を伝えてくる。
「……ふう」
カインが一息ついた、その直後。
パチパチ……と。
そんな楽しげな拍手の音が聞こえてきた。
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