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第一章
第55話 【アリスと魔法訓練・3】
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翌日、学園では周りの視線を感じつつも、特に何か起こる訳でも無く普通に一日過ごし。
学園が終わった後、アリスと一緒に馬車で商会に帰って来た俺達はそのまま広場へと直行して、昨日と同じように訓練を始めた。
「今日も二人で訓練しているのね」
訓練を始めて一時間程経った頃、広場にエリスさんがやって来た。
「エリスさん、お疲れ様です。今日はお休みの日ですか?」
「ええ、久しぶりに買い物をして楽しんできたわ」
エリスさんは満足気にそう言うと、暫く俺達の訓練を見たいと言って広場に残る事になった。
「アルフ君が訓練好きなのは知ってたけど、アリスちゃんもこんなに訓練を続けられるなんて初めて知ったわ」
「アルフ君のおかげです。会話とかそんなにしてないけど、一緒に訓練をしてるだけで楽しいんです」
「ふふっ、本当にアルフ君と友達になれて良かったわね」
エリスさんはアリスにそう言うと、結局一時間程一緒にアリスの訓練を見守り続けていた。
その後、訓練を終えた俺とアリスは一緒に食堂へと行き、夕食を一緒に食べる事にした。
「アリス。二日目だけど、訓練をしてみて何か変わった感じとかしてる?」
「う~ん……何となくだけど、こういうのかな? って言葉には出来ないけど、ちょっと掴んだ感じはするよ」
アリスからそう言われた俺は、二日目にして感覚を掴み始めてるってのは凄いなと思った。
そうして食事を終えた後、昨日同様にエリックさんが迎えに来たので、俺はアリスを商会の外まで見送った。
それから寮に戻ろうと振り返った俺は、タイミングよく階段から降りて来たエルドさんに声を掛けられた。
「アルフ、ちょっと今から時間はあるか?」
「はい。大丈夫ですけど、何かあったんですか?」
「いや、ちょっとアリスの事で少し話を聞きたいと思ってな、儂の部屋に来て貰えるか?」
そうエルドさんから言われた俺は、エルドさんに着いて行きエルドさんの部屋に移動して来た。
「アルフ。学園でのアリスはどうだ? アリスからは、楽しくなったと聞いているが……」
「そうですね。俺から見た感じ、楽しそうではありますよ。勉強に関しても俺が教えられる所は教えていて、自分が分からずに止まっていたところが解けるようになって勉強の楽しさを感じつつあると思います」
「それは良かった。勉強が嫌いと言っていたから、どうなるか心配していたんだ。アルフが教えるとなっても、克服できるか不安だったが上手く行っているようで安心した」
エルドさんは俺を学園に通わせる事で、アリスの成績向上をさせるという策が上手く進んでいるようで安心していた。
「後、魔法に関してですが、今の所目立った成果は無いですが。本人曰く、少しだけ魔法の感覚を掴めて来てると言ってました」
「もうなのか? 昨日から訓練を始めたにしては、早すぎではないか?」
「学園で基礎自体は習っていたので、そのおかげで感覚を掴み始めてるんじゃないんですかね? これまでは苦手意識もあり、自分から率先して訓練もしていなかったと言ってたので」
「ふむ……確かに、その可能性はありそうだな。引き続き、アリスの魔法訓練も頼む」
そう言われた後、アリスの報告会は終わり俺は部屋を出た。
それから寮に戻り、風呂に入り部屋に戻ってきた俺はベッドに横になった。
「アリスは昨日から魔法の訓練を本格的に始めたと言ってたけど、それで既に感覚を掴み始めてるってやっぱり早い気がするな……」
ベッドに横になった俺は、エルドさんに言った言葉を思い出しつつ、それにしてもアリスの成長速度は早いような気がする。
「う~ん、人の成長に関しては俺は全く無知だからな……師匠が落ち着いたら、師匠に聞いてみようかな」
そう俺は考えつつ、今日も一日学園と訓練に体力を使っていたので、そのまま眠りについた。
翌日、朝食を食べて学園に着くと、アリスは笑顔でとある報告をした。
「アルフ君、【魔力制御】のスキル習得したよ」
アリスは小声でそう俺に伝え、俺は内容を聞いて驚き叫びそうになった。
【魔力制御】は、確かにあの訓練方法でも習得は可能だけど、それにしても早過ぎじゃないか?
「アリス。昔から、魔法制御の訓練とかしてた?」
「ううん。全くしてないよ?」
「と、なるとアリスは二日間でスキルを手に入れたって事になるか……」
俺はその事を聞き、学園が終わったら直ぐにエルドさんに報告するべきだなとそう考えた。
学園が終わった後、アリスと一緒に馬車で商会に帰って来た俺達はそのまま広場へと直行して、昨日と同じように訓練を始めた。
「今日も二人で訓練しているのね」
訓練を始めて一時間程経った頃、広場にエリスさんがやって来た。
「エリスさん、お疲れ様です。今日はお休みの日ですか?」
「ええ、久しぶりに買い物をして楽しんできたわ」
エリスさんは満足気にそう言うと、暫く俺達の訓練を見たいと言って広場に残る事になった。
「アルフ君が訓練好きなのは知ってたけど、アリスちゃんもこんなに訓練を続けられるなんて初めて知ったわ」
「アルフ君のおかげです。会話とかそんなにしてないけど、一緒に訓練をしてるだけで楽しいんです」
「ふふっ、本当にアルフ君と友達になれて良かったわね」
エリスさんはアリスにそう言うと、結局一時間程一緒にアリスの訓練を見守り続けていた。
その後、訓練を終えた俺とアリスは一緒に食堂へと行き、夕食を一緒に食べる事にした。
「アリス。二日目だけど、訓練をしてみて何か変わった感じとかしてる?」
「う~ん……何となくだけど、こういうのかな? って言葉には出来ないけど、ちょっと掴んだ感じはするよ」
アリスからそう言われた俺は、二日目にして感覚を掴み始めてるってのは凄いなと思った。
そうして食事を終えた後、昨日同様にエリックさんが迎えに来たので、俺はアリスを商会の外まで見送った。
それから寮に戻ろうと振り返った俺は、タイミングよく階段から降りて来たエルドさんに声を掛けられた。
「アルフ、ちょっと今から時間はあるか?」
「はい。大丈夫ですけど、何かあったんですか?」
「いや、ちょっとアリスの事で少し話を聞きたいと思ってな、儂の部屋に来て貰えるか?」
そうエルドさんから言われた俺は、エルドさんに着いて行きエルドさんの部屋に移動して来た。
「アルフ。学園でのアリスはどうだ? アリスからは、楽しくなったと聞いているが……」
「そうですね。俺から見た感じ、楽しそうではありますよ。勉強に関しても俺が教えられる所は教えていて、自分が分からずに止まっていたところが解けるようになって勉強の楽しさを感じつつあると思います」
「それは良かった。勉強が嫌いと言っていたから、どうなるか心配していたんだ。アルフが教えるとなっても、克服できるか不安だったが上手く行っているようで安心した」
エルドさんは俺を学園に通わせる事で、アリスの成績向上をさせるという策が上手く進んでいるようで安心していた。
「後、魔法に関してですが、今の所目立った成果は無いですが。本人曰く、少しだけ魔法の感覚を掴めて来てると言ってました」
「もうなのか? 昨日から訓練を始めたにしては、早すぎではないか?」
「学園で基礎自体は習っていたので、そのおかげで感覚を掴み始めてるんじゃないんですかね? これまでは苦手意識もあり、自分から率先して訓練もしていなかったと言ってたので」
「ふむ……確かに、その可能性はありそうだな。引き続き、アリスの魔法訓練も頼む」
そう言われた後、アリスの報告会は終わり俺は部屋を出た。
それから寮に戻り、風呂に入り部屋に戻ってきた俺はベッドに横になった。
「アリスは昨日から魔法の訓練を本格的に始めたと言ってたけど、それで既に感覚を掴み始めてるってやっぱり早い気がするな……」
ベッドに横になった俺は、エルドさんに言った言葉を思い出しつつ、それにしてもアリスの成長速度は早いような気がする。
「う~ん、人の成長に関しては俺は全く無知だからな……師匠が落ち着いたら、師匠に聞いてみようかな」
そう俺は考えつつ、今日も一日学園と訓練に体力を使っていたので、そのまま眠りについた。
翌日、朝食を食べて学園に着くと、アリスは笑顔でとある報告をした。
「アルフ君、【魔力制御】のスキル習得したよ」
アリスは小声でそう俺に伝え、俺は内容を聞いて驚き叫びそうになった。
【魔力制御】は、確かにあの訓練方法でも習得は可能だけど、それにしても早過ぎじゃないか?
「アリス。昔から、魔法制御の訓練とかしてた?」
「ううん。全くしてないよ?」
「と、なるとアリスは二日間でスキルを手に入れたって事になるか……」
俺はその事を聞き、学園が終わったら直ぐにエルドさんに報告するべきだなとそう考えた。
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