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集合
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その後、議論を重ねて新しい学園祭に向けたプロジェクトプランが完成した。目的は、参加する全ての人が今まで以上に楽しめる学園祭にすること、としたらしい。今は別にいいが、これだと伝わりにくいからスローガン的なものをぜひ作ってほしい。
実行委員会は出し物をまとめるチーム、プログラム管理チーム、外部招待客管理をするチーム、リスクマネジメントチームの4つに分かれ、それを総括するのが生徒会という建付けだ。
出し物をまとめるチームは各クラス、各団体から出てくる出し物の申請をチェックし、内容に問題がないか、あまりに似たような出し物が多すぎる場合の調整を担当する。
プログラム管理チームは、学園祭全体のスケジュール及び各出し物実施場所の管理を行う。講堂でのライブや演劇なんかのプログラム管理もここだ。ここまで二つは今まで生徒会でやってきたことだが、今回はアウトソースする。
外部招待客管理はそのままで、外部招待客をどのようにして招くか、具体的な案を企画し、提案・実行までを担う。
リスクマネジメントチームは今までに出したリスクマネジメント案を検討し、他の3チームとも連携し、新たなリスクはないか、対応策をどうするか検討していくチームだ。後半二つは今回から新たに発生する仕事のため、企画から実行をするとなるとなかなか難易度が高い。
これらのチームをまとめあげて、学園祭が成功した時のことを考えるとワクワクする。きっと、実行委員として参加した人たちにも、各出し物を担当した人たちにも記憶に残る学園祭になるだろう。
さて、お膳立ては十分だろうし、あとは生徒会にお任せしておこう。そんなことをやっているとあっという間にオートキャンプでバーベキューをやる日になった。もうこれが夏休み最後のイベントだな。色々詰め込んだから人生で最高に充実した夏休みになったんじゃないだろうか。今日も楽しめるといいな。
現地集合としたため、各々が電車で目的地の駅に集合する。とはいえ、田舎の駅が目的地なので、必然的に参加者とも乗り合わせる。俺も途中でタクミとヨウスケに会ったため、途中からはワイワイ話しながら駅に到着した。
昨日は夕立があったが、今日は晴れ。8月は後半に入ったものの朝10時でも容赦なく太陽は照りつけており、雨が降ったせいもあり、蒸し暑い。それでも田舎に来ると空気はうまいし、日陰に入ると涼しい。駅に着いた時には10時15分前だったが、10人ほどは先に到着して待っていた。一本前の電車に乗っていたのだろう。今の電車に乗ってきたのはさらに6人ほど。今で16人だ。予定ではあと6人。
「おー。なんかすげぇ集まってんな!なんか遠足みてぇ!」
タクミがはしゃぎだす。俺は本来はこんな人を集めるタイプでもないし、むしろ人ごみは避けるタイプだったので、なかなかに新鮮だ。その中心に自分がいるなんて。
「多分、次の電車で揃うと思うから、もうちょっと待っててな。あ、あと参加費1000円今のうちにマサキに渡しといて。」
そう言い、マサキに自分も1000円を渡す。マサキもこういうのがあまり得意なタイプに見えないがすごい成長がみられる。順応が早い。隣ではカオリがサポートをしている。いつものメンバーで言うと、アズサとユキとリナ、リクがまだだ。
次の電車が到着する。アズサはリナと一緒かと思ったが、一緒ではなかったようだ。ユキとリナ、リクは来たので残りはアズサだけか。
「リナ、アズサはなんか聞いてる?」
「いや、なんも聞いてへんよ。」
珍しいな。俺はPHSを取り出し、アズサにコールする。5コール目でアズサが電話に出る。
「もしもし、今どこ?」
「あ、ケイタくん、ごめんね。ちょっと駅まで行くバスが遅れてて遅くなっちゃったの。あと20分ぐらいはかかるから先に行ってて?」
そうだな。ここからキャンプ場まで一本バスを逃すと30分遅れるから、とりあえず出発するのがいい。
「わかった。無事ならええねん。ほな、また着いたら連絡して。」
とは言え、誰か残すか。俺は引率も兼ねているから無理、リナはリクと一緒に来てたようだし、タクミに任せたらチャンスになるかもしれないが、やはりユキに任せるのが自然だろうな。と、考えていたところにタクミが話しかけてきた。
「アズサ、なんて?」
「あぁ、20分ぐらい遅れるってさ。バスが遅れたんだと。」
「じゃあ、俺がここで待ってよか?もうすぐキャンプ場までのバス出てしまうやろ?」
自分から提案してきたら任せやすい。
「じゃあ頼むわ。タクミやったらPHSも持ってるからいざというときには連絡取れるしな。」
そうして、この場はタクミに任せて、アズサとタクミを除いた20人は先にキャンプ場へと向かった。タクミ、なんか進展するといいが。
実行委員会は出し物をまとめるチーム、プログラム管理チーム、外部招待客管理をするチーム、リスクマネジメントチームの4つに分かれ、それを総括するのが生徒会という建付けだ。
出し物をまとめるチームは各クラス、各団体から出てくる出し物の申請をチェックし、内容に問題がないか、あまりに似たような出し物が多すぎる場合の調整を担当する。
プログラム管理チームは、学園祭全体のスケジュール及び各出し物実施場所の管理を行う。講堂でのライブや演劇なんかのプログラム管理もここだ。ここまで二つは今まで生徒会でやってきたことだが、今回はアウトソースする。
外部招待客管理はそのままで、外部招待客をどのようにして招くか、具体的な案を企画し、提案・実行までを担う。
リスクマネジメントチームは今までに出したリスクマネジメント案を検討し、他の3チームとも連携し、新たなリスクはないか、対応策をどうするか検討していくチームだ。後半二つは今回から新たに発生する仕事のため、企画から実行をするとなるとなかなか難易度が高い。
これらのチームをまとめあげて、学園祭が成功した時のことを考えるとワクワクする。きっと、実行委員として参加した人たちにも、各出し物を担当した人たちにも記憶に残る学園祭になるだろう。
さて、お膳立ては十分だろうし、あとは生徒会にお任せしておこう。そんなことをやっているとあっという間にオートキャンプでバーベキューをやる日になった。もうこれが夏休み最後のイベントだな。色々詰め込んだから人生で最高に充実した夏休みになったんじゃないだろうか。今日も楽しめるといいな。
現地集合としたため、各々が電車で目的地の駅に集合する。とはいえ、田舎の駅が目的地なので、必然的に参加者とも乗り合わせる。俺も途中でタクミとヨウスケに会ったため、途中からはワイワイ話しながら駅に到着した。
昨日は夕立があったが、今日は晴れ。8月は後半に入ったものの朝10時でも容赦なく太陽は照りつけており、雨が降ったせいもあり、蒸し暑い。それでも田舎に来ると空気はうまいし、日陰に入ると涼しい。駅に着いた時には10時15分前だったが、10人ほどは先に到着して待っていた。一本前の電車に乗っていたのだろう。今の電車に乗ってきたのはさらに6人ほど。今で16人だ。予定ではあと6人。
「おー。なんかすげぇ集まってんな!なんか遠足みてぇ!」
タクミがはしゃぎだす。俺は本来はこんな人を集めるタイプでもないし、むしろ人ごみは避けるタイプだったので、なかなかに新鮮だ。その中心に自分がいるなんて。
「多分、次の電車で揃うと思うから、もうちょっと待っててな。あ、あと参加費1000円今のうちにマサキに渡しといて。」
そう言い、マサキに自分も1000円を渡す。マサキもこういうのがあまり得意なタイプに見えないがすごい成長がみられる。順応が早い。隣ではカオリがサポートをしている。いつものメンバーで言うと、アズサとユキとリナ、リクがまだだ。
次の電車が到着する。アズサはリナと一緒かと思ったが、一緒ではなかったようだ。ユキとリナ、リクは来たので残りはアズサだけか。
「リナ、アズサはなんか聞いてる?」
「いや、なんも聞いてへんよ。」
珍しいな。俺はPHSを取り出し、アズサにコールする。5コール目でアズサが電話に出る。
「もしもし、今どこ?」
「あ、ケイタくん、ごめんね。ちょっと駅まで行くバスが遅れてて遅くなっちゃったの。あと20分ぐらいはかかるから先に行ってて?」
そうだな。ここからキャンプ場まで一本バスを逃すと30分遅れるから、とりあえず出発するのがいい。
「わかった。無事ならええねん。ほな、また着いたら連絡して。」
とは言え、誰か残すか。俺は引率も兼ねているから無理、リナはリクと一緒に来てたようだし、タクミに任せたらチャンスになるかもしれないが、やはりユキに任せるのが自然だろうな。と、考えていたところにタクミが話しかけてきた。
「アズサ、なんて?」
「あぁ、20分ぐらい遅れるってさ。バスが遅れたんだと。」
「じゃあ、俺がここで待ってよか?もうすぐキャンプ場までのバス出てしまうやろ?」
自分から提案してきたら任せやすい。
「じゃあ頼むわ。タクミやったらPHSも持ってるからいざというときには連絡取れるしな。」
そうして、この場はタクミに任せて、アズサとタクミを除いた20人は先にキャンプ場へと向かった。タクミ、なんか進展するといいが。
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